2017年10月15日

ドリーム

セオドア・メルフィ
タラジ・P・ヘンソン、オクタヴィア・スペンサー、ジャネール・モネイ、ケヴィン・コスナー
1960年代初頭。アメリカは国家の威信をかけて、ソ連遅れを取っていた有人宇宙飛行計画に乗り出す。
NASAの頭脳として重要な役割を担った3人の黒人女性、キャサリン、ドロシー、メアリー。差別や偏見と闘いながら、彼女らも計画の成功のため奔走し続けていた。

アカデミー賞の 作品賞、脚本賞、助演女優賞にノミネート。全米で大ヒットとなり 興行的にも成功を収めた作品。
これまた実話をベースとした物語でありまして、エンディングにはモデルとなった3人の写真も登場します。

原題は「Hidden Figures」。直訳では「隠された人たち」というものであり、Figuresには“数字”との掛け言葉でもあるとか。

日本公開にあたって原題ではわかりにくいとして「ドリーム 私たちのアポロ計画」というタイトルが用意されまして。
ところが実際に作中で描かれているのが“マーキュリー計画”であるにもかかわらず“アポロ計画”とはなんなん?とのツッコミが入り、サブタイトルが消されて「ドリーム」というタイトルで日本公開となりました。

まぁ宇宙計画だから“アポロ”ならニッポンジンにもわかるだろうという考えがあったのかな。それ自体がアホくさいけど。
どの結果 落ち着いた「ドリーム」だけでは、これはこれでイメージ付きにくいんだけど。
なんか変な さじ加減。

そんな日本の配給会社なのか誰かは知らんけど、微妙なことになっておりますが。
唯一の救いは、作品自体が高評価を得られるものであるという点ですかね。

前述の通り、アカデミーでも評価を得て、日本での見た観客の満足度も高水準。

ただし。
わたくし的には、それほどでもなかったというのが正直なところ。
目を奪われるような描写も、グッとくるシーンも、いくらか弱かったかなと。

ストーリーの軸となるのは3人黒人女性。
その中でも中心となるのは天才的な数学者のキャサリン。

彼女が計画に際してとても重要な部署に回されるんですが、当初は正当な評価もされず。卓越した技術力(計算力)も発揮できず。そして有色人種であることでの周囲の対応。
いずれも恵まれない状況下にあると。

やがて彼女を受け入れてくれる人、理解を示してくれる人が“点”として現れて。ケヴィン・コスナー演じるボスの配慮(あるいはソ連への対抗心?)により、それまで日の目を見ることのなかった実力を発揮していきます。

そのストーリー展開はわかるんだけど。
その計算力の優れた要素。どんな公式を用いて難局を乗り越えたのか。他者ができずに彼女が成し得られた計算とはどんなものだったのか…というのが、伝わらなくって。
ようは、ちゃんと計算ができたということなんだろうけど。

新たな必殺技をあみだした。新たな細菌を発見した。人類史上最も早く走った…のような結果が提示された感じではなく。
そういう意味で、彼女が認められた要素というのがぼんやりしているがために、何がしかのカタルシスを得られなかったという思いが残りました。

映画に於いては、これまでにも黒人への差別をテーマにした作品。同じく実話をベースにしたものも数多く制作されております。
これまで わたくしが見てきたそれらの作品と比べるならば、痛快さとか、感情を高ぶらせるものは弱かったかなと。

また1960年代のNASAでそういう動きがあったにもかかわらず。
2017年の大統領が何を訴えかけているのかと。それを思うと虚しさが残るというのが率直な気持ちでしてね。
それとこれ(作品のデキ)とは関係ないけども。

作品の作りは丁寧で、程よい軽妙さもあって楽しめる作りなのは間違いないけれど。
「これで良かった」と言い切るのには抵抗があるんだな。
ホントに私論ではあるけどね。

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NASAには差別はNAISA
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2017年10月13日

アウトレイジ 最終章

北野 武
ビートたけし、西田敏行、大森南朋、金田時男
関東の山王会と関西の花菱会の巨大抗争後、大友は韓国に拠点を移していた。彼は日本と韓国の裏社会で暗躍する張会長の下にいたが、韓国滞在中の花菱会幹部・花田がトラブルを起こし、張会長の手下を殺してしまう。
この事件を発端に、張会長と花菱会の関係は険悪になり、全ての因縁に決着をつけるべく、大友も日本に戻ってくる。

北野武監督の「アウトレイジ」シリーズ、3作目にしての“最終章”。
テレビで1作目・2作目を放送していたので、そちらで過去作をおさらいしてからの鑑賞。
やっぱり これまでのいきさつや人間関係が入ってた方が、より分かりやすいし楽しめます。

前作のラストで刑事を殺した大友は張会長の手引きで韓国に渡り、デリヘルの元締めをしているという設定。
んなわけで 韓国の夜の繁華街から始まるわけですが、この辺りの映像がめちゃキレイ。

走る車の上部に現れるオープニングタイトル。
車の輝き、ネオンの反射。日本ではこういう色気って出せないなぁ。
その後の子分たちと釣りを楽しむシーンでの ある意味微笑ましくて印象的。

そんな大友たちが、トラブルを治めに行くところから今作の流れが始まるわけですが。
基本線は やった、やられた での応酬。そこに過去の因縁が入り込み、今の組織での権力争いが、またまた取り返しのつかない規模に発展していきます。

そういう意味でのストーリーの意外性こそないものの。
監督の思いとしては、普通の社会でも 一般の会社でも、誰かがミスをしての揉め事。同僚への妬みや裏切り。大きな会社であれば 部署が違うことで発生する無理解。それは一緒であると。
その関係性の中に銃を持たせただけと。

なるほど、そう考えると より分かりやすくなりますね。

さて、権力闘争としてのストーリーはわかりやすく。一方で 過去作よりもドンパチのシーンはかなり控えめ。
シリーズでは豪華キャストでありながら、それらがみんな殺されるという。役者とすれば“退場”ということになるんだけど。

今回は追加された新キャストよりも、前作からのキャストがわたくし的には響きましたね。

筆頭は なんといっても西田敏行さん。
何やら自宅ベッドから転落して頸椎亜脱臼を経験されたことで、首を動かすことができないと。
その分ずっしりとした威圧感が増して。それでいて関西ヤクザ的(?)なのか映画的にはアドリブ(?)なのか、時として妙な語り口から目も耳も外せません。

そして その補佐役の塩見三省さんも大病を経験されたそうで。
噂によると脳出血で2年ほど休業されていたとか。そして前作からの流れで この最終章に登場しまして。
その前作でソファで足を組んだまま「なにさらしとんじゃい!ワレ!」と怒鳴るシーンと超コワかったんだけど。

今作では驚くほど痩せてしまった上に、言葉もやや呂律が回っていないような状況で。
にも関わらず…この数年で また修羅場くぐってきたんだなと。見事にそっちに転換されていました。
歩くシーン一切なし。座ったままか 立ったまま。それぐらい体調は厳しかったのかもしれませんが、キャラクターとしては見事ですし、それで撮影を成立させられた制作陣も見事だと思います。

それから問答無用の存在感を誇っていたのが張会長役の金田時男さん。
それこそ大きな動きもセリフも多くはありませんが、映るだけで画面に緊張感が走りますし。この方の前ではヘタこけないなという雰囲気がビッシビシ。
元々役者さんじゃないからね。ホントに実業家としての、人としてのスゴ味ですよね。

たけしさんも含めて、体は動かないし、しゃべりも聞き取りにくいし。
芝居としては決して良いことではないんだけど、それ以上に その“人”を見せられている感じで。大満足でした。
ほぼほぼリアル「龍三と七人の子分たち」の味わいだけどね(笑)

あとはピエール瀧さんもキャスティングはハマっていましたし、ポジション的にはおいしい役どころでしたね。
一方ネプチューンの原田泰造さんなんかは、これまでにも映画・ドラマ多々経験してきているのに、軽い役過ぎて意外やったね。

ほぼ全編通して…いや シリーズを通して。今この時代に“やくざ映画”というジャンルで魅せられる人、いや撮れる人もいないと思います。
それだけに新鮮だったり、のめり込ませる緊張感を保っていたり。
見応えのある作品でしたね。

ただし、今作で最終章というのは ちょっと寂しい思いは残ります。

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アウトレイジ 済州島
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2017年10月10日

パーフェクト・レボリューション

松本准平
リリー・フランキー、清野菜名、小池栄子、余貴美子
幼少期に患った脳性麻痺の影響で車椅子生活を送っているクマ。そんな彼が ある日、髪をピンクに染めた人格障害を抱えた風俗嬢ミツと出会う。
車椅子の生活をものともしないクマに感銘を受けたミツは、障害者同士でも幸せになれることを世界に証明しようと彼に持ち掛ける。

実際に身体障害者のセクシュアリティーに関する支援を行う活動家・熊篠慶彦による、実話を基にしたラブストーリー。
脳性まひにより手足を動かすことはできないが、健常者並みに(それ以上に?)性的な興味があるという主人公をリリー・フランキーが好演。

たしかにリリーさんエロそうに見えるけど、決してそれだけではなく。まひを持つ障害者の役を見事に演じられておりました。

この男、冒頭のシーンから そのエロキャラを発揮。パンチラ狙いに 胸チラ狙い。エロ雑誌を購入して車イスには“TENGA”のステッカー。
身体障害者の性についての著書があり、講演活動も行うという。ある意味で裏表のない人でしょうが、“一部の人たち”には抵抗あるかもね。

そんな“クマさん”が一人の女性と出会いますが、その女がデリカシーが無いというか、行動が強引というか。
しかも髪の毛ピンクやし、いろいろ困るな〜という女。

“ミツ”と名乗るその女が いきなり「クマピーのこと好き」と言い出してつきまとってきます。
いくら女好きなクマさんでも、さすがにこれは警戒するわね。

とはいえ、一回やっちゃうと そこから関係性変わってくるトコあるからな。
結局2回目から 正式に付き合い出したということで(笑)

しかし、障害者と付き合うということは 様々な障害があるもので。
かと思いきや、実は この女自身も人格障害(エンドロール時にはパーソナリティ障害という補足もありました)であると。
なるほど、それで 異常なまでの積極性だったのかと これまた納得。

まぁ人格障害と言われると まるで人格が破たんした人みたいに思われそうだけど、実際には幼少時の環境の影響から、心の発達が遅れているというか大人げない正直さの持ち主ということなのかな。
であるが故、良い時は明るく素直な子に見えるけど、場合によっては それが狂気へと転換されちゃうんだな。

事前の印象では身体障害者の恋愛話かと思ってたんだけど、彼女の方にも心の障害があるのかと。
また それだけに収まらず、周囲の視線や世間体というヤツが 二人の恋の障害にもなってしまって。
ちょっと難しい…というか光の見えない展開になっていってしまいました。

「結婚しよう!子どもが欲しい!」というミツに対し、現実問題として「(ある理由から)障害児が生まれる可能性もあるし、この体では育てられない」と冷静に返すクマ。
認められないミツのイライラがバランスを崩し、やがて大きな局面を迎えてしまいます。

周囲の協力も得て、結局 距離を置くこととなったクマとミツ。
そして悲しきラストシーンを迎えるわけですが…

ぶっちゃけ 障害者をテーマにした作品として かなり突っ込んだ作りとも言えるわけで。
おそらく世間一般が持っているであろう 障害者に対するイメージだとか偏見を逆手に取った作りだったのかも。

その分 序盤のレストランでのケンカやら、テレビ局の求めるドキュメント性みたいのを提示されてイラ〜っともしつつ。
二人が見せたラストダンスの悲しみにハァ〜っとため息をつきつつ。

ところが、その後にとんでもない…こっちにしてみればどんでん返しがありまして。
ため息どころか 思いっきり心の中で涙しながらバンザーイ!と叫びたくなったわ。やぁスゴイ!スゴイ!

障害を持つ二人が起こす完璧なる革命。“パーフェクト・レボリューション”ですか。
あのラスト2分ぐらいで一気にやられました。メチャ気持ちのいい映画でした。

さて、リリーさんについては先に書いていますが、一方の清野菜名も 内面的には結構難しい役どころだと思いますが、よくぞここまでやり切ったなと。素晴らしかったです。
そして これは過去にも書いてるはずですが、主人公の友人というようなポジションでの小池栄子は最高。安心して見ていられる名バイプレーヤーですね。
そして余貴美子さんも 程よく怪しさを纏っていて。この主要キャストは みな素晴らしかったです。
posted by 味噌のカツオ at 09:48| Comment(0) | ハ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月09日

RE:BORN

下村勇二
TAK∴(坂口 拓)、近藤結良、斎藤工、大塚明夫
石川県加賀市のコンビニで働きながらサチという少女と暮らしている男・黒田敏郎。彼の住む田舎町で不可解な殺人事件がおこる。それはファントムと呼ばれる謎の男からの警告だった。
かつて特殊傭兵部隊にいた敏郎には、自分の所属部隊を壊滅させた過去があった…

あらすじを読んでもピンと来なかったし。なんやよくわかりませんが、評判がよかったので見に行ってきました。
しかし、予想を上回るクオリティに驚くとともに、その支持率の高さに合点がいきましたし。

俳優を辞めてアクションの監修などを行っていた坂口拓が役者として復帰と。
同じくアクション俳優の経験を持つ下村勇二監督が、坂口拓 改め TAK∴のポテンシャルを最大限に引き出す映像を作りあげたという感じでしょうか。

あらすじというかプロットというかは、そんなにグイグイではないものの。
でもちゃんと機能はしてるかな。

サチという少女と暮らしている敏郎。
この 女の子も、なかなかいい目力してるなとも思ったし、こんな殺人マシン男と一緒におったら、そりゃ将来は武田梨奈になるわなと思ったり(苦笑)

そういった前フリはさておき。
やっぱり今作の最大の売りはアクション・バトルシーンであります。

突然 加賀の街中での銃での襲撃。後ろで見切れてるエキストラかと思ってた人がいきなり襲ってきたり。
元AKBの篠田麻里子サマがエレベーターや電話ボックスなんて密室バトルに興じたり。
コンビニ(というか昔ながらの商店風の)店内でのシーンは、その狭さ、陳列棚、アイテムを生かしたものになってるし。

ひとことで“アクション・バトル”とは言いますが、敏郎の…いや敏郎を演じるTAK∴の動きがスゴ過ぎて。
今までの戦う映画とは一味違った“エグさ”や“リアリティ”を感じましたね。

スティーブン・セガールも何やら格闘術に長けているとは申しますが、今作でTAK∴が披露しているのは、より実戦を想定した戦闘術‟ゼロレンジコンバット”というもので。
それを映画用に…ではなく、ガチで体得。そのスペックを披露しているというんだから。

そして終盤に対峙するアビスウォーカー役の稲川義貴は、ゼロレンジコンバットの先生でもあるそうで。
なので その直接対決のシーンは、かなりのハイレベルに仕上がっております。

さらに驚いたのは、通常のアクションシーンって 動きの型があるものですが、今作では“フリー”もあるそうで。
すなわち、敵役のスタントマンに「どう攻撃してもいいですよ」と「TAK∴さんが全ていなしますよ」というシーンもあるとか(笑)

それらを見て感じたのは、止まっていた車が動き出すのに時間がかかるように、体を揺らした状態から打つほうがスピードが乗るのかなだとか。

至近距離で銃を構えながら 誰も引き金を引かないのは、構えあったまま動かない剣道と同様に、隙が無いのかなと。
引き金を引こうという間合いが無いというか。引き金を引こうもんなら逆にやられそう…という気を放っているのかなと。

また撃たれた銃弾をスウェイでかわすシーンも、敵から視線を外すことのない完全な水平移動の仕方に、妙なスゴ味を感じて。
これもアリかと思わされましたし。

ホントに、それらのアクションの一つ一つから目が離せないという映像になっておりました。

そして その他のキャストでも加藤雅也、斎藤工、いしだ壱成さんなんかが出ていたり。
声優としてキャリアを誇る大塚明夫さんが“顔出し”で登場。それでも 声の持つインパクトであり、声が内包するラスボス感。大切だなと思わされた次第。

公開の劇場も少なけりゃ期間も短いけども。
これは多くの人に届けたい和製アクションムービーですよ。

やぁ最悪DVDでもいいので、このリアルな“戦闘”を体感してほしいですね。

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おら、戦いに戦(行くさ)!!
posted by 味噌のカツオ at 00:38| Comment(0) | ラ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月08日

サーミの血

アマンダ・シェーネル
レーネ=セシリア・スパルロク、ミーア=エリーカ・スパルロク、マイ=ドリス・リンピ
1930年代、スウェーデン北部で暮らす先住民族、サーミ人は差別的な扱いを受けていた。
寄宿学校に通う少女エレ・マリャはスウェーデン人のふりをして夏祭りへ忍び込み、ある少年と恋に落ちる。やがて今の暮らしから抜け出すため、エレは、彼を頼って街に出る…。

世界中にはいろんな人種差別があって。民族間のいさかいがあって。
でも人類の歴史が進むごとに そういうことは良く無いという論調が上がるのですが、みんながそれにうなずくのですが、無くなることは一向にありません。
なんなら減っていってるという感覚も得られにくいように思います。

この作品の舞台はスウェーデン。その北部に暮らす少数民族・サーミ人の物語。
北欧のラップランド地方でトナカイを飼い、独自の言語を持つ彼らは いわれなき差別を受け、一般のスウェーデン人よりも劣る“生き物”といった扱いをされていたと。

露骨な差別こそないものの、今現在もサーミ人はそういった暮らしをしているそうで。
そういう民族があることを わたくしは全く知らなかったし、そんな北欧の少数民族の歴史や事情を 日本人が知る由もないでしょう。

そういうことを学べるという意味でも 見て良かった映画でありましたし。
ちなみに監督もサーミ人であり、中心となる姉妹は実のサーミ人の姉妹(もちろん映画・役者の経験はありません)で、今でもトナカイを追って暮らしているとか。

他のサーミ人キャストも、本当のサーミ語が話せるという点から、実際のサーミ人がキャスティングされているそうです。

物語はひとりのサーミ人少女が 差別であり、厳しい扱いをされることを嫌い、 スウェーデン人として暮らしていこうと。
言わば 自身の人生を切り開いていこうとするものであります。

そのための苦難・苦労があり。そして それは大切なものを“捨てる”行為でもあって。
主人公が そうしていった後で、本当の幸福を得られたのか。それはここでは…

見た観客がどう感じるかにゆだねられるところだとは思いますが。

正直なことを言えば、わたくしも見ている間は よくわからない点がいくつもあったんだけど。
様々なサイトでの解説などを見て納得した部分も多々あります。

差別や迫害を受けた主人公が、それらと同様に、まるで差別をする側の理論で「こんなところにはいられない」とする部分に、見ていて不快だという意見もありました。
いじめられるのが嫌だから、いじめる側に立ちたいというべきか。

でも それはあまりにも少女だったからなのかもしれませんし。
彼女が もう少し大人であれば、別の方法や、解放の道筋を模索できたかもしれませんで。

見たところでスッキリとする作品ではないけれど。
前述の通り、世界の中のひとつの出来事に触れられたことに、大きな意義はあった作品でしたね。

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こういう暮らし(妹)のが短命なのかな?
posted by 味噌のカツオ at 22:20| Comment(0) | サ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月02日

HER MOTHER 娘を殺した死刑囚との対話

佐藤慶紀
西山 諒、西山由希宏、荒川泰次郎、岩井七世
43歳のビジネスウーマン・晴美。現在は夫と2人で平凡に暮らしている。そんなある日、一人娘のみちよが、娘婿の孝司に殺されてしまう。
やがて孝司は死刑判決を受けるのだが、当初それを当然の事と考えていた晴美は、ある時から孝司の死刑を止めようと考え始める。

いくらか重いテーマの作品ではありますが、そういうのもわたくしお好きなもので。
主演の母親役・西山諒さんの舞台挨拶付きの回にて鑑賞いたしました。

あらすじの通りではありますが。
夫とケンカをして実家にふらりと現れた一人娘。しかし彼女を追って夫が家に乗り込み、母親を切りつけ、娘は殺されてしまいます。

それが原因で 残された夫婦の関係にも壊れていき、弟夫婦は極端に姉のことを案じ。
様々な人間関係のバランスが崩れていきます。

さてさて、以下ネタバレしないと話の論点がアレになるわけですが。
娘が実家に戻ったのは 夫との不仲によるもの。ただし、運命の人だと思っていた相手とは別の運命の人が現れたと母親に告げます。

そこに乗り込んできた夫。娘の部屋に押し入り凶行に及びます。
ですが、じつはここに来る前に、もう一人。おそらく娘の“もう一人の”運命の人を殺害したと思われます。

娘婿は逮捕。その供述は 妻が別の男と共謀して自分に保険金をかけて殺そうとしていたと。その証拠が、妻の携帯に残っていると。
ところが警察が捜査を尽くしても、妻の携帯は見つからず。なぜなら母親が隠し持っていたから。

そのまま裁判が開始。夫が死刑となったのは“2人”を殺害していたことが大きいでしょう。一人の殺害だけではそこまではいかないかな。
ただし、妻側が何かを考えていたとするならば、情状酌量が認められたかもしれません。

しかし、それを証明できる証拠の携帯電話は、母親が“故意に”隠し持っていたと。
であるが故に、夫の死刑は覆らなかった。すなわち、彼を死刑に追いやったのは母親の“意思”であるとも言えるわけで。

そこに 絡むサイドストーリーとして この母親の夫というのも理解が無いというか、心を壊してしまったというべきか。
何がしかの宗教に関わり、一旦は心を取り戻すわけなんだけど。

そして母親の娘夫婦。彼らの言い分や心配も間違ってはいないけど、多少アプローチの仕方がキツいなと。

隠されたままの娘の携帯。パスワードが分からず、中身は謎のまま。
そして終盤。母親が娘婿からそれを聞き出します。彼がパスを知っていたということは実際に 何がしかの証拠の存在を確認していたと思われます。

恐る恐る パスを解除して、そこに書かれていた文言をみて泣き崩れる母親…
ただし観客には その内容は明かされません。

そんな状況を提示させられて。
良く言えば『別離』や『セールスマン』などのアスガー・ファルハディ監督の感じにも通じるところがあるような。
「あなたなら どう行動しますか?どう考えますか?」と試されるような。

ただ 今作に於いては、大方の登場人物全員がNGを抱えてるトコがあって。
考えさせられるほどの感情移入ができないのが…惜しいかな。

さらにややこしいツッコミ入れるならば、もう一人被害者となった男性の遺族も…本来なら関わってくるはずなんだけどね。

ストーリーとしては引き込んで見入ってしまう作りだったのは良かったけども。
全編に渡って 手持ちカメラの揺れ具合が過剰なのがキツかった。
意欲作ではありますが、少々モヤモヤの残る作品でもあるかな。

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はぁ?まざあ?
posted by 味噌のカツオ at 00:50| Comment(0) | ハ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月27日

パターソン

ジム・ジャームッシュ
アダム・ドライバー、ゴルシフテ・ファラハニ、永瀬正敏
ニュージャージー州パターソンでバスの運転手をしているパターソン。いつものように目覚め、仕事に向かい、帰宅して夕食を終えると愛犬と散歩がてら BARで1杯だけ飲んで、妻と眠りにつく。
そんな何気ない日常のなか、パターソンは心に浮かぶ詩を秘密のノートに書きとめていた。

月曜日の朝。ベッドから起きだす夫婦の姿。
そして一日がはじまり、夫のパターソンは仕事へ向かう。バスの運転手としての勤めを終え、帰宅すると妻との夕食。そして愛犬の散歩に行き、途中の行きつけのBARで酒を飲み、帰宅。

火曜日の朝。ベッドから起きだす夫婦の姿。
そして一日がはじまり、夫のパターソンは仕事へ向かう。バスの運転手として・・・

という具合に、月曜日から日曜日まで、パターソンの一週間を描いた物語。

平日はほぼほぼルーティーンワーク。
普通に生活していると、普通に仕事をしていると、そんなもんだよね。何も変わらない基本線。

でも自分は変わらなくとも、それと関わる周囲に変化はあって。
バスに乗車する客。妻の行動。そんな妻の手によって変えられてく部屋の内装。BARでは 突然男女の情念が暴発したりして。

それらに翻弄されているとも言えるし、そもそもが そんなもんでもあるだろうし。

そんなパターソンの ささやかな趣味と言えるのが秘密のノートに自作の詩を書き留めること。

まぁ単純に“詩”と言ってもさ。わたくし的には“おっ”と思うことは無くて。
英語の詩を日本語に変換するって、翻訳家のセンスにも左右されるトコロあるだろうからね。

それはともかく。夫の書く詩が大好きな妻。
そんな妻が、週末にケーキを売って ひと儲け。
そのご褒美のおかげで、パターソンにとって悲劇が訪れるのですが。。。

ほとんど変化の無いような日々だったはずが、気付けばしっかり物語に見入ってしまって。
そしてふいに登場する日本人男性。あ、永瀬正敏だ。

知ってたけど意表を突かれました。

そこで交わされるパターソンと日本人の会話。
それまでの流れからすると、とても劇的なシーンであって。細かいことは覚えていないけど、ものスゴく不可思議で心地良い世界観を見せてくれましたね。
それだけ突然の日本人というキャラクターであり、永瀬正敏の芝居はインパクト大ありでした。

もうひとつ加えるなら、愛犬役のワンちゃん。カンヌ国際映画祭で最も優れた演技をした犬に送られる賞「パルム・ドッグ賞」受賞したそうで。
それほどまでの名犬であり名演でした。

全体を通じてドッカン!ドッカン!な派手さはなくとも、気付けば妙な感情移入をさせられて。
見終わった後には「ええもん見たわ〜」という満足度高い作品。
素直に 見て良かったですわ。

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ア〜ハンww
posted by 味噌のカツオ at 01:07| Comment(0) | ハ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月25日

スイス・アーミー・マン

ダニエル・シュナイナート、ダニエル・クワン
ダニエル・ラドクリフ、ポール・ダノ
ひとり無人島で助けを求めていた青年ハンク。絶望の淵で自ら命を絶とうとしたそのとき、波打ち際に男の死体が流れ着く。
しかし体内に溜まったガスが浮力となることに気付いたハンクが死体にまたがると、ガスがオナラとして放出され、ジェットスキーのように発進!ハンクは無人島脱出を試みる。

最初に今作のチラシを見てもなんとも思わなかったのに、予告編で見たトンデモ映像に引き込まれ、超・気になってた作品。

冒頭、男が無人島で自殺を試みるシーン。すると目の前の波打ち際に打ち上げられたスーツ姿の男。
慌てて駆け寄るも、彼はどうやら“どざえもん”。再び男は自殺をしようとするが、スーツの男が小刻みに震え出します。

どうやら、体内に溜まったガスがオナラとして放出されていると。そしてその勢いで海を進み始めます。
「これだ!」と感じた男は死体にまたがり、ジェットスキーよろしく、無人島から旅立ちます…

タイトルバック『Swiss Army Man』!!

と、ここまでの展開で結構笑えましたし。
そのタイトルの出し方も、妙なゾワゾワ感(笑)

わたくしは存じ上げなかったのですが、いわゆるサバイバルアイテムでもある“十得ナイフ”のことを“Swiss Army Knife”と呼びますと。
そして このスーツの男が 意外にも様々な使い勝手が宜しく、それで十得ナイフに例えるカタチで『Swiss Army Man』というタイトルなのだとか。

結局 一人と一体(!?)は、またも浜辺に打ち上げられるわけですが。そこに(つまんで食べると指がオレンジ色になる)お菓子の袋を見つけ、「人がいるはずだ」と男ハンクは死体を抱え森の中へ。

そこで遭遇する危険、危機、孤独、サバイバル。それらを乗り越えようとする際に死体が大活躍。
ぶっちゃけ、マーライオン方式放出される水がキモかったけど(笑)

やがて、なんでか その死体の声が聞こえるようになり、自らを「メニー」と名乗ります。
その死体のメニーがハンクのスマホの壁紙写真の女性に目を奪われ、異性に目覚めたことで話がややこしくなり、と同時に生きる希望にも目覚めます。
果たして一人と一体の運命は…ってハナシなのですが。

予告編のトンデモ映像を見て感じた謎は、本編を見てもやはり謎であって(爆笑)
そもそも死体のオナラでジェットスキーという設定なので、そういうもんだと思って見るしかないね。

あとは そもそも「プープー」「ブリブリ」鳴り続けるオナラがまたおかしくて。
その音がサントラに入ってるのかは知らんけど。

それから体の一部がコンパスのように指針を指し示すんだけど。アホやなぁと思いながら見つつ、それはそれである種の整合性、あるのかな!?

最初のシーン。もう死にたいと。無人島で孤独に耐えられないと嘆く主人公が、実は そもそも孤独を背負っているようなところもあって。
いろいろ考えるとシュールな面もあるのかな!?

いろんなことを考えさせられつつ。でも基本はトンデモ・オナラ映画として見てもいいのかな。
上映中もお客さんから結構笑い声が聞こえたしね。

そして あのダニエル・ラドクリフが、冷たくなった死体役をこれほどまでに熱演するとは。
それだけでも見ものでございます。

もちろんライト層にはウケないだろうけど、普段から孤独を感じている人や、おバカな発想、下ネタのお好きな人にはハマる映画ですよ。

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メニーは海へ、さよオナラ
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2017年09月19日

三度目の殺人

是枝裕和
福山雅治、役所広司、広瀬すず、吉田鋼太郎
解雇された工場の社長を殺し、死体に火を付けた容疑で起訴された三隅。自ら自供し、30年前にも殺人の前科があり、ほぼ死刑が確定しているような裁判だった。
やむを得ず弁護を任された重盛だったが、会う度に三隅の供述が変わり、動機が希薄な点にも違和感を覚え始める。

あまりにも面白すぎて、いろいろレポートやインタビューなんかも読みましたが。
弁護士・重盛と被疑者・三隅の戦いでもあるし、リアルに福山と役所の演技バトルでもあったみたいですね。

裁判というのはアメリカでは「神に誓って…」的な要素もありますが、日本の司法に於いては神はおりません。
と同様に、この映画では是枝監督すら(撮影しながら)真実がわからなくなっていったという…

それ聴くだけでも また面白い。

法廷ものって検察と弁護士の駆け引きであるとか、事件の真相を明らかにするため どんでん返しが起きるとか。それでこそ映画というエンターテイメントになるんだけど。
この作品では そういうアプローチはしておらず。

実際の裁判でも、そんな“大岡裁き”みたいのはありませんと。
法廷とは「真実を究明する場ではなく、利害関係を調整する場」という“真理”のもとで企画・製作されたのだと。

これまでの裁判をテーマにした映画とは一線を画し、よりリアルであるとも言えるし、とてつもない問題提起のようにも…
それでいて、エンターテイメントとして、映画として完成されている作品だと思います。

冒頭の吉田鋼太郎さんの軽妙なリズムに乗せられる感じで引き込まれ、事件のあらましがわかっていきますが。
時間経過と共に変わっていく三隅の供述。そこに加わっていく外部からの証言。
さらに 夢なのかイメージなのか、インサートされていく映像。

それらが示されていくごとに 事件の真相が見えてくるんだけど、それと反比例してそれらが信じられなくなるという不思議な感覚。

福山が以前演じた父親役では 当初は育児・子どもの教育に向き合えない節を見せつつ、次第に父親になっていく役どころったわけで。
それと同じく ここでも序盤はあくまで勝利至上主義の弁護士で。真実よりも 有利な結果を導き出すことに重きを置いていた男だったのですが。

ここでは三隅に翻弄されるうち、次第に真相に辿り着こうという思考に変わっていくというもので。

映画ってそういう変化で登場人物の成長だったり、真相を知ることでカタルシスを得る側面もあるわけですが。
この作品でも、山場のシーン。その決定的な向き合い方をするシークエンスがあるんだけど。

普通の映画であれば「そうだったのか」となりそうなところ、ここではそんな風に思わせてくれません。
結局またモヤッとさせられるという。

わたくし的に、ちょっと前にテレビで冤罪の死刑囚のドキュメンタリーなんかも見ていたので、ここで扱われるストーリーも ずいぶんとヒリヒリと見たわけですがね。
多くの人からすると そういうことよりも、実際はどうなのかがわからないのでつまらないという。そんな評価になるみたいですね。

全て提示されるもの受け止めてOKかNGかを判断はすれど、映画を見て考えるというトコまで至らない風潮。
この手の映画って受け入れられにくいんだなぁ。

表面上のウソかホントかだけでなく。感情、プライド、駆け引き、情念が渦巻いているので、メチャメチャ展開に釘付けになりましたわ。
見応えありまくり。

福山雅治、役所広司、広瀬すずは言うに及ばず。キャストはみな素晴らしかったし。
斉藤由貴なんかは、今 不倫騒動で話題となっているけど、それって映画の宣伝ためだったのかと言いたくなるほどに…ある意味ベストなキャスティングやね(苦笑)

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名古屋市役所に役所さんは来なかった
posted by 味噌のカツオ at 17:23| Comment(0) | サ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月18日

ダンケルク

クリストファー・ノーラン
フィン・ホワイトヘッド、ダミエン・ボナール、アノイリン・バーナード
1940年。フランス北端の海辺の町ダンケルクに追いつめられた英仏40万の兵士たち。
ドイツ軍の侵攻が迫る中、イギリスでは軍艦だけではなく民間船までもがダンケルクへ向かい、史上最大の救出作戦が始動していた。

クリストファー・ノーラン、初の実話ベースの実写化。もちろん映画ファンなら押さえておくべき作品かなと思うわけですが。劇場で席に座って気がついた。

この映画のことを知らなすぎる。あらすじもキチンとチェックしていないし、こちとら歴史に疎いもんだから、史実としてのダンケルクでの撤退作戦も そもそも理解できていない。
それなのに いきなり鑑賞して楽しめるのかと。そんな疑問を抱えつつ始まったわけですが。

ベタな邦画のような説明もなければ、そもそもセリフ自体も少なめ。
であっても、今がどんな状況で、おそらくこんなことが起こっているのだろうと。その点はついていけましたね。
さすがの映像表現力。

ただし事前にわかっておくとより楽しめただろうと思う設定が(キャプションで登場するけれど)海岸での1週間。民間船の1日。戦闘機の1時間の物語であること。
それを同時並行で見せつつ、要所でクロスしていく感じなのかな。

過去作でもそうらしいけど、ノーラン監督はリアリティを追求しまくる作風で、3Dを使わず実際にとんでもないセットを作ったり、撮影用に強大な畑を作ったり、無重力状態を作りあげたり。
そこで よりリアルな映像を撮影していくと。

今作に於いても、よくもこんな…と思わされる映像の迫力は素晴らしかったです。船であったり、橋の銃撃であったり。特に戦闘機は機内も、見上げる映像もハイクオリティで。
もうひとつ言うなら、音ですね。爆撃や銃撃の音は ほぼほぼガチで怖かったし、なんなら嫌悪感情すら覚えましたし。

これまでにも戦争映画を見て、良くも悪くも緊張感を体感することありましたが、間違いなくこの作品もそういった思いはありました。
が その反面、ドラマ性が やけに薄いなというのが正直なところ。

物語の主軸がコレというよりも、陸・海・空、様々なパートがあっての群像劇というべきか、登場人物の立ち位置があるんです。
んで、群像劇であればそれぞれにもストーリーをつけそうなものだけど、ここではグイと感情移入をできるほど、人物をクローズアップしていないんですね。

映画の作りとして様々なシチュエーションでの危機を 時間軸を違えて(106分で)見せるので、ドラマ性よりも映像のスゴさが印象に残るのはしょうがないのかな。

これまで目にした大半の戦争映画は、冒頭に“つかみ”の戦闘シーンがあって。それから主人公がどんな思いで、何を背負って戦地にいるのかが語られ。クライマックスの戦火の中、主人公は生き残れるのかと。
映像にドキドキして、ドラマにハラハラするものが多かったと思うんですよ。

だからそれを思うと、どうしても感情を揺さぶられるところまではいかなかったなと。率直な感想であります。

無理やり結論付けるなら。
映像が示す通り戦争ってとことんシビアだけど。誰かが助かって、家族の元に帰って来られて良かったとか。そこに英雄がいただとか。そういった美談に昇華するものでもないのかなと。
そもそも無いにこしたことはないのかなと。戦争なんて。
posted by 味噌のカツオ at 01:04| Comment(0) | タ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする