2017年08月20日

俺たちポップスター

アキヴァ・シェイファー、ヨーマ・タコンヌ
アンディ・サムバーグ、ヨーマ・タコンヌ、アキヴァ・シェイファー
幼馴染みの3人が結成したヒップホップバンド“スタイル・ボーイズ”。ところが、フロントマンのコナーがソロデビューし、バンドは解散。
一気に大人気となったコナーであったが、期待のセカンドアルバムが大コケ、世界ツアーまでも中止になり…。

今作の原題は「Popstar: Never Stop Never Stopping」。
ざっくり訳すと「止まらないポップスター」となるのかな。
実際の邦題は「俺たちポップスター」なんだけど。

「オレたちひょうきん族」由来というべきか。“俺たち”と冠されるだけで ある種のコメディ感は増すよね。
でも、実際の作品の印象とはちょっと違うように思うなぁ。
やりたいこと、わからんでもないんだけど。。。

海外のバンド、ミュージシャンをテーマにしたヒストリームービーって意外と多いんだよね。
わたくしもいくつか見たことありますが「あのシンガーにそんなウラ話が」と思うものもあれば、ぶっちゃけ「そういう音楽のムーブメントがあったんだなぁ」と、全く知らないバンドであっても見ることがあるのですが。

その視点で言うならば…今作に登場する“スタイル・ボーイズ”も、わたくしが存じ上げないヒップホップバンドのひとつ…なんてスタンスで楽しむこともできたりして。

かと思えば、架空のバンドに対して カメオ出演してる数多の“本物の”ミュージシャンたちが「コイツらスゲぇよ」と言ってるのを見て、友近さんの“友人”である水谷千重子が、シレーっと大物演歌歌手の皆さんと共演しているのを彷彿としたりして。

これはこれで いろんなスタンスで楽しめる作品であり。もっと言うなら、普通に一本の映画として見ても普通に面白いんじゃないかな。

さて、この“スタイル・ボーイズ”を演じたのは、「Saturday Night Live」でブレイクした“ザ・ロンリー・アイランド”という3人組。
彼らが 製作・監督・脚本・出演を勤めたというもの。

大爆笑とまでは言わないけれど、いい感じでの悪ノリ具合で、あるある的な雰囲気で。
それでいてクオリティ高い仕上がりになってて。

それにどうしようもない下ネタ。よくわからない“亀”の静止画像(笑)
あるいは心配したくなる“ビン・ラディン”ネタまで。
十分に楽しめましたです。

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一緒に「ドンキー・ロール」やりたい(笑)
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2017年08月14日

君の膵臓をたべたい

月川 翔
浜辺美波、北村匠海、北川景子、小栗 旬
膵臓の病を患う桜良が書いていた「共病文庫」(=闘病日記)を偶然見つけたことから、“僕”と桜良は次第に一緒に過ごすことに。だが、眩いまでに懸命に生きる彼女の日々は、やがて終わりを告げる。
桜良の死から12年。ある事をきっかけに、僕は桜良が伝えたかった本当の想いを知る…。

字面だけ追うなら“ちょっとエグい”印象ではあるが、 2016年本屋大賞第2位など内容的にも評価された話題作。
わたくしも「どんな話なん?」と気にしつつも原作未見。映画化となり、鑑賞してきたわけですが。

さらっと言うなら、過去パートには名のある役者さん全く出てないのね。
予算的に大変な中での企画だったのかと余計な心配をしつつで。

浜辺美波はドラマ版“あの花”に出てちょっと話題になったけど、その後 たいしてフューチャーされることもなく。ここにきてやっと…と思ったわけですが。
良かったですよ。少々あざとい感じが良かったですよ。

若干の棒読み感もありますが、(褒め言葉として)クラスで3番手のカワイイ子っぽくって。
同性からの支持は得にくいキャラだったかもだけど(苦笑)

方や北村匠海の冒頓とした表情もらしさがあってよかったですね。
一回ぐらい「閉店ガラガラ!」と言ってくれないかなと。似てるかなと思ったけどね。

映画の作りとして、純な高校生男女ならではの雰囲気。しっかりと伏線を張っていくのも悪くなかったですし。
実際の膵臓の ご病気のあり方として、やつれることなく、顔に出ることなく“保っていける”ものなのか。あんなに遠出して大丈夫なのかは気になったけど。

そこは恋愛映画のファンタジーとしておくべき点なのかな。

チラシには「ラスト、きっとこのタイトルに涙する−」との文言があるけども。
当初の意味合いは「なるほどね」とは思えたけど、ラストには「う〜む」と感じた程度。

終盤の衝撃的な展開も相まって、確かにこりゃ泣くわと。これは考えさせられるなと。
そんな映画でしたね。

見終わって いろんな感想を見たりする中で、原作との相違点なんかも知ったわけですが。

原作には現在の“僕”にまつわるパートは無いのですかね。本来なら小栗くんや北川景子はキャスティングされないってことなんか!?
結局 恭子とのつながりができるのに12年ということになるのもしっくりこない。とってつけたような涙に思えちゃうな。

原作では桜良と僕は もっと漫才のようにやり合うとも書かれていたんだけど、映画では桜良が一方的に引っ張ている印象で。
これも原作のイメージの方が良いように思うなぁ。

さて、これは原作も同様なんだけど、意外にも桜良が命を落とす理由が あまりにも…あまりにも…と思うのだけど。
事故であれば普通に悲しむことできるけど、これでは別の“悪意”が入り込んでしまうわけで。
それこそ ソコだけで一本物語ができちゃう事例だもんな。

小説というエンタテイメントとしてのサプライズ展開はあってしかるべきだけど、正直 やり過ぎという思いはあるよね。
全編通して、決して悪いお話でもないし、感情に訴えかけるのは確かなんだけど。
わたくし的には「ちょっと、ちょっとちょっと…」と感じてしまうんだよね。

さてさて、最後にちょっと。「ガムいる?」という役(?)を演じてた矢本悠馬、いいですね。
今や大河ドラマでも活躍してますが、「ちはやふる」の“肉まんくん”といい、(ガムとか肉まんは関係なく)おいしいポジションのキャラやってますね。
今後が楽しみな役者だなと あらためて思った次第です。

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君の雑炊がたべたい
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2017年08月13日

ハローグッバイ

菊地健雄
萩原みのり、久保田紗友、渡辺真起子、もたいまさこ
クラスで「委員長」と呼ばれる優等生だが、両親との関係が薄く、その寂しさを紛らわせる為に万引きを繰り返している葵。元彼との間に子供が出来てしまったのではないかと一人悩んでいた はづき。
普段は合い入れないクラスメートの二人が 認知症のおばあさんと出会い、初恋の人にラブレターを渡したいという彼女に協力しようと決める。

今どきの女子高生って(高校生って)、たいへんだよね。
LINEなんてものがあるから、身近な友達との いろんな情報があからさまになってて。

噂話も真実ではないことも、たいがいのことが“筒抜け状態”で。
かと思えば LINE上とは別に、リアルでフォローしあうことも必要で。

その一方で、スクールカーストみたいのがあったり、全くかかわりを持たないクラスメートが“身近”に存在してたり。

そういうのを見せられて「不可思議な関係だね」だの「もっと声かければいいじゃん」だとか言うのは野暮なんでしょう。
それで互いの関係性がバランスとって成立しちゃってるし。それを崩すのはめんどくさいことなんだろうね。

この映画に登場する優等生の葵は、学校での“ポジション”とは別の顔があって。
近所の100円ショップで(生活苦ではなく)万引きを繰り返しています。それを知った はづきは「どうせ親に振り向いてもらいたいとか ちっぽけな理由でしょ」と言ってのけます。図星です。

これまで いくらでもあるドラマの中では、それは大きなテーマとして扱われる要素でもあったと思うんだけど。
今どきの女子高生からすると、そんなもんなんだね。

とにかく 立場も考え方も、おそらく生き方も違うであろう二人が、困ったおばあさんのために協力し合って目的達成に向け…という美談なのかと思ったら。
確かに それはそれで間違いないんだけど、おばあさんのエピソードはゴールではなかった。主体はホントに この二人の関係で。

ものスゴく 思いっきりぶつけ合って。それこそ安っぽくつながるわけでもなく。
そして結論を言っちゃうと、 そのエピソードを通過しつつ、また別の道を歩いていくというのがある意味で驚かされました。

もちろん二人が同じ出来事を共有したことで、二人でしか共有できない感情も芽生えたと思うんだけど、安易にそれで“親友”にはならないんだね。
なんだか2017年の青春のリアリティ感じたわ。

ただし、ただし、もしかしたら彼女らが歳を重ね、記憶がおぼろげにならんとするころになって、初めて“伝えておくべきだ”と思うのかもしれませんな。
感情は似ていても、彼女たちとおばあさんのこととは、状況とかはまるで違うけどね。

80分の作品。内容に起伏がありながらもコンパクトにまとめあげられてて。
現在と過去を描きつつも、テーマは不変なものだと思うし。
映画として 見やすく、かつ 見応えもありました。

主演の二人も若いのに素晴らしい表現力あるし。
もたいさんって どこか“謎”を秘めた要素を期待しがちなんだけど、ここでは純粋に認知症のおばあさん役で。メチャ説得力ありました。
そして木野花さん、渡辺真起子さんも少ない出番ながら、存在感が素晴らしかったし、渡辺シュンスケさんが担当した音楽も見事でした。

「早紀ちゃんは人見知りだけど…」と不意に語りだすおばあさん。
認知症だとか、やさしさだとか そういうの関係なく、自然とそういう“言葉”がこぼれるのが母親なんだよね。
いつまでたってもさ。
posted by 味噌のカツオ at 00:34| Comment(0) | ハ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月06日

ザ・マミー/呪われた砂漠の王女

アレックス・カーツマン
トム・クルーズ、ソフィア・ブテラ、アナベル・ウォーリス、ラッセル・クロウ
中東の戦闘地帯で、米軍関係者のニック、考古学者のジェニーらが発見した謎の巨大な石棺。調査のため棺をイギリスに輸送するが、思わぬ事態が発生。
ジェニーは脱出に成功したが、航空機はロンドン郊外に墜落。乗員は即死、石棺は行方不明となってしまうのだが…

かつて映画界を賑わせたモンスターたち。ユニバーサルスタジオでは、それらを復活させる企画“ダーク・ユニバース”をスタート。その第一弾となるのが今作。
1932年公開の作品「ミイラ再生」がトム・クルーズ主演で“再生”されました。

必ず及第点以上の作品を届けてくれるのがトム・クルーズ。トムの作品にハズレなし。
これまでにも様々なシチュエーションで、様々なキャラクターを演じて楽しませてくれましたが、今回はミイラ映画ですかと。

登場した冒頭にはすんなり顔は映さず。“つかみ”のパートでの派手なアクションと、まさに千両役者っぷりを発揮。
よくよくやりとりを見ていると、プレイボーイでいて 金のニオイがするなら、安易に危険な橋も渡るというなかなかのクズっぷり。

そんなキャラクターであっても嫌味なく、らしさを前面に押し出して引き込んでいくのがトム・クルーズ。
まさにスタームービーのスタート〜という導入部分でありましたが。

何と言いますか、航空機が墜落して以降の記憶が乏しいんだよね。
こっちがミイラの呪いにかかったか、ただ単に眠たかっただけなのかという。。。

ざっくり言うならば、ミイラとなったものの この世に復活した王女アマネット(ミイラ男じゃなくて女なのね)。
その目的がイマイチ ピンとこなかった。何がしたかったのかな?

当初は「よくぞわたしの封印を解いてくれた」として、恐怖の王女が礼を言いに来るけど、トム演じる主人公は怖くて逃げるとか。
そういうアレなのかと思いきや。そうでもないのかな。

基本はアクションシーンっちゅうか、トムがぶっ飛ばされて地面に叩きつけられて、超・肉体を酷使。
んで時にコミカルな感じも漂わせ、往年のジャッキー・チェン化が激しい。

あとトムの相棒役が早々にゾンビとなってしまって人を襲うんだけど、途中で(ゾンビとなったまま)軽口叩いて会話する場面もあって。
なんか そこいらのキャラの確立が微妙という感触も。

ゾンビでいうなら、水中を泳ぐゾンビのシーンは新鮮だったけど、印象に残ったのはそれぐらいで。
ぶっちゃけ、今回の顛末がどう決着がついたか…記憶がありません。
水銀の中に沈んだんだっけ!?(苦笑)

ダーク・ユニバースというプロジェクト自体、温故知新。
映画の歴史、モンスターの系譜という面を思えば とても良い企画だとは思うけど、何やら その土台があるだけで。

それが今後どんな展開を見せるかはわかりませんが、今作だけに限っていうなら、トム・クルーズとラッセル・クロウの競演という話題さえ かすんでしまう程に残念なデキだったかな。

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森永のマミーは甘ったるくておいしい
posted by 味噌のカツオ at 13:30| Comment(0) | マ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月28日

心が叫びたがってるんだ。

熊澤尚人
中島健人、芳根京子、石井杏奈、寛一郎
他人と関わることが苦手な拓実は、地域ふれあい交流会の実行委員を任される。実行委員には優等生の菜月、野球部の元エース田崎、そして幼い頃に発した言葉で家族をバラバラにしてしまい、以来 筆談でしか会話ができなくなってしまった成瀬順がいた。
これまで接点の無かった4人だったが“ふれ交”を介して、それぞれが抱えていた悩みや不安と向き合っていく。

2015年公開で大ヒットを記録した劇場版オリジナルアニメの実写化。
マンガ・コミックスではなくオリジナルアニメが先なんやね。

わたくしもアニメ版は見ているので、“ここさけ”のストーリーは一応知ったうえでの鑑賞ですが。
当時の印象としては 拓実と順を中心に見てたので、今回あらためて4人の物語として見られました。

熊澤監督は若い役者さんを中心とした作品を多く撮ってるので、ある意味 良い人選かな。

中島健人は確かに拓実っぽさ、ありましたね。パッと見は普通の青年だけど、いざとなれば王子様の雰囲気を出すことができるという。
そこは さすがにジャニーズやなと。

順を演じた芳根京子も評判良いけども。あえて言うなら、セリフが無さ過ぎて。本当の意味での女優としての良さが出せなかったような印象。
もちろん しゃべれないキャラクターなんだけど。しゃべる演技を ほぼ封印したのはもったいなかったね。

石井杏奈は決してズバ抜けた美少女でもないけれど。もう一人のヒロインという位置づけ的にはアリでしょう。
あと寛一郎ってのは佐藤浩市さんの息子さんなんやね。確かにそれとなく面影あるわ。と同時に、田崎っぽさも感じられました。
良いキャスティングだったと思います。

今作はアニメからの実写化なんですが“再現フィルムか!?”ってぐらい、アニメ版に忠実に寄せた作りになっておりました。
が その分、アニメの持つファンタジックな良さというか、アニメだから許される大げささは奪われてしまったんじゃないかな。

ストーリー展開を知っちゃってる点を差し引いても、(物足りないとは違う)グイグイ感は乏しかったような。
見ていてとても淡々としていて。主人公が言葉で感情を現さないこともあるが、全体的に“凪”というか。

今にして思えば、起承転結の“転”となるパートが弱いっちゃ弱いわけで。
それが アニメの場合(変な言い方だが)アニメ力で持っていけてたのだが。実際の役者がそれをやった場合、その青春ドラマが現実を超えていないように思えたんだよね。

確かに所々 グッとくるシーンもあったし。ストーリーに内包されたピュアな感じはとても良いのだが。
実写にしちゃうと その魅力が弱いというか、薄まるというか。そんな風に思えました。

極端な例えをするならば、誰もが知ってるウルトラマン。それはやっぱり実写でやるものあって、アニメで見ても盛り上がらないんじゃないかなと。
そういうことなんだと思うなぁ。

「ザ☆ウルトラマン」ってのもあったけどな(苦笑)

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セクゾンとE-Girlsによるミュージカルだね
posted by 味噌のカツオ at 20:50| Comment(0) | TrackBack(0) | カ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月25日

彼女の人生は間違いじゃない

廣木隆一
瀧内公美、光石 研、高良健吾、柄本時生
震災後、仮設住宅で父親と二人で暮らしているみゆき。普段は市役所に勤めるみゆきだったが、週末になると英会話教室に通うとうそをつき、高速バスで東京へ向かい、渋谷でデリヘル嬢として働いていた。
高速バスで福島と東京を往復する中で彼女が目にしたものとは…。

「ヴァイブレータ」という作品が好きで廣木隆一監督には注目しておるのですが。
昨今は若者向けな制服・学園モノなんかも多く撮られてて。それはそれとして、そういうもんだと流しておりましたが。

今作は廣木監督自身が震災後に書かれた小説が原作ということもあり。
商業的な面とは一線を画し(?)本当に自身の撮りたい作品であるのかなと。そんな期待も込めて見てまいりました。

震災のあった福島を起点にした物語。市役所勤めのみゆきが主人公ではありますが。
福島だけでなく、東京の今も描かれるし、群像劇というべきか、みゆき以外の登場人物 それぞれにも何かを感じずにはいられず。

見終わって「あぁなるほど、そういうことね」なんて一言では言い表せない。
深いストーリーでありました。

震災で大きな被害を被ったもの。それによって家族を失ってしまった者。大切な人と引き裂かれてしまった者。
いやいや、人的な被害こそなかったけれど。家族の絆にゆがみが生じてしまったり。

災害に家族を奪われて。なのにわたしはこうして生きていていいのか。
でも生かされたんだから生きていかなくちゃならない。
そんな人の立場で見る“今”ってどんなものなのか。

震災の外からやって来たカメラマンには、震災の跡はどう見えるのか。

新潟から東京に来て風俗で働いてるって。
だけど新潟だって地震で大きな被害がでたことあったっけ。
「なんか似てる」って、そこまで含めてなのかな。

でも全部終わっちゃいなくって。
あそこでは新たな命が芽生えていて。ここには新たな家族を迎え入れたりして。
ほんの少しだけ、希望もあるんだよね。

そりゃ人は生きているんだから。絶望だけと向き合っていくわけにはいかないから。
自分で切り開いていく。それが人生なのかな。

そんな兆しを目の当たりにしつつ。
ラストに映し出された(おそらく)震災直後の荒れ果てた状況の映像には…また愕然としてしまいました。

いや待てよ。
あのときは こんなに荒れ果てていたのが。今では こうなってきてるじゃん。
そういうことなんじゃないかな。。。

主演の瀧内公美さんが良かった。すごく良かった。
父親といる時はアレだけど商売で見せる笑顔がとてもカワイくって。
そのうえ しっかりと脱いでくれまして。

そういうことがあるから人生にリアリティも感じるんだけどね。
素晴らしい作品を撮ってくれた廣木隆一監督に、感謝。

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御指名したい。。。
posted by 味噌のカツオ at 23:06| Comment(0) | TrackBack(0) | カ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月21日

ひだまりが聴こえる

上條大輔
多和田秀弥、小野寺晃良、三津谷亮、高島礼子
中学時代に難聴を患って以来、周囲となじめないまま大学生となった航平。ある日、彼は大学の裏庭で、太一と出会う。
やたら明るくて思ったことをすぐに口に出す太一と次第に打ち解けていく航平。しかし、彼との距離が近づくほど期待と不安が募っていった。

“難聴の大学生と明るい同級生との温かな関係を描写したBLコミック”が原作とのこと。
どうしてもBLというワードの先入観込みで見てしまうわけですが、実際にはそれほどベッタリな風でもなくって。

その筋の方向けには ひとつの売りになるであろうBLテイストというのは ほぼほぼ感じられず。
「だから、そこがいいのよー」という声が聞こえてきそうではありますね。

ちゃんと物語に寄り添うとするならば、難聴を患っている方のエピソードとして、それはそれで見るべき点、考える点があったと思います。
全く何も聞き取れないということでもないとか。手話というのも一つの“手段”ではありますが、何やらファッション的にそういうものが扱われていたり、聴力の弱い方みんながみんな手話やってるのかっちゅうとそういうことでもないんだとね。

そういう部分を知ってか知らずか。あるいはただ美味い弁当が食いたいだけなのか。航平にやさしく向き合う太一。そんな彼に対し、他者に感じるものとは違う感情が沸き上がっていく航平。

ただし、男子同士の関係性で、感謝とか感情の高まりをこのような感じで表現することは…ないのかなと。リアルには思うわけですが。
これが女子同士ならどうなのかわからんのだけどね。

でも そこにある感情がとてもピュアであることが、この物語のファンには たまらないところなんでしょうな。
んで紗がかかったような映像も それに拍車をかけていたですかね。

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あの呼び出しにはキレて正解ww
posted by 味噌のカツオ at 17:16| Comment(0) | TrackBack(0) | ハ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月17日

メアリと魔女の花

米林宏昌
(声)杉咲 花、神木隆之介、天海祐希、小日向文世
無邪気で不器用な少女メアリは、森で7年に1度しか咲かない不思議な花“夜間飛行”を見つける。
一夜限りの不思議な力を手に入れたメアリは、魔法大学“エンドア”への入学を許可されるが、彼女がついた ひとつの嘘が、やがて大事件を引き起こしていく。

スタジオジブリ出身のスタッフによって誕生したスタジオポノックの長編第1作となるアニメーション作品。
『借りぐらしのアリエッティ』『思い出のマーニー』などの米林宏昌が監督を担当。

米林監督が“独立”を果たしたというよりも、前の会社がそうなってしまったので、新たな場所で製作せざるを得なかった…なんてのは意地悪な言い方かな。
もちろん これまで携わってきた作品、影響を受けた作品というものを思えば、これが“ジブリっぽい”のは当然であり、ファンもそれを見たいと思ってるところはあるでしょう。

そういう点から見ても 今作は新たなスタートという意味合いもありましょうが。
ちょっと過去を振り返り過ぎな印象は否めないかな!?

そもそもが…黒ネコと共に空飛ぶほうきに乗った少女が、純真な思いで正義感を持って、心のひねくれた敵と戦う…感じですか。
確かにジブリ的な物語だわな。

ですが、結果的に残ったのは 単なる既視感と物足りなさ。どこか過去の総集編で終わってしまったような。
そう、新たな旅立ちで新たな挑戦というフィールドであるならば、もっと思い切った方向にほうきをブッ飛ばしても良かったんじゃないのかな?

そもそも米林監督の過去作『〜アリエッティ』『〜マーニー』って、あまりそっち系のファンタジーな作風と違うわけで。
そんな監督が、こういうストーリーに挑むことははなかなかのチャレンジではありますが。作品中のメアリは雲の上まで行ったけど、米林監督自身はそこまで行けなかったね。

同等のものをやるのであらば、過去の大先輩を上回るダイナミズムを描かなきゃいけないよ。
それができないのなら、過去のジブリっぽさを感じさせない 新たな価値観を創造するとか。
どっちでもいいから…要は爪跡のひとつでも残さなくては。

それこそが先輩たちへの恩返しなんだけどな。
それを達成してこそ、あの人たちに「感謝」って言えると思うのだが。
今作に限っていうならば、あなたたちの遺してくれた貯金で一本撮れましたの「感謝」に思えてしまいます。

もちろん、あの人たちに立ち向かうのは並大抵のことではないけれど。
でも「君の名は。」とか「シン・ゴジラ」とか、そういう価値観を残した作品もあるからね。

メチャメチャ厳しいことを書いていますが、それぐらいの気概を持って映画をこしらえろよ。受けて立つぞと。
あのジジィたちはそう思ってるはずだからね。

さて、あとはざっくりと書いていきますが。
正直、中盤は間延びしてしまった印象で。やや眠気あり。

声優陣は素晴らしいのだが、やっぱり映像や展開が弱いのか、役者の顔の方が透けて見えてしまうんだよな。
それを感じさせないぐらいの物語であってほしいかな。

エンドロールの SEKAINO OWARIの「RAIN」は なぜかしっくりきましたね。
でもやっぱり曲に本編が追いつけてないようにも…

メチャ厳しい感想になったけど。
ぜひ今後の米林監督、ならびにスタジオポノックには素晴らしい作品を期待しております。

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壁に耳あり箒にメアリ
posted by 味噌のカツオ at 00:36| Comment(0) | TrackBack(0) | マ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月16日

銀魂

福田雄一
小栗旬、菅田将暉、橋本環奈、柳楽優弥、新井浩文
江戸末期。宇宙から襲来した天人(あまんと)に支配され、隆盛を極めた侍は衰退。そんな時代に侍魂を堅持する男・坂田銀時は、ひょんなことから志村新八と神楽に出会い、万事屋(よろずや)を営むことに。
そこへ銀時の旧友、桂小太郎の失踪事件が舞い込み、銀時はその真相を追うことに。

少年ジャンプの人気マンガである「銀魂」。連載もずいぶんと長く、アニメ化もされておりますが。それがここにきての実写化というわけですが…
わたくし、その作品名こそ存じ上げておりますが、正直 内容は知りませんで。

登場するキャラクターや出演者もぼんやり。
あとは福田雄一監督ということを期待して見てまいりました。

あぁなるほどこういう感じなのねと。事前情報を持たないながら、いやいや〜結構 楽しめました。

なんか思ったのは、映画ってアクションやらラブロマンスやらいろんなジャンルがあって。
楽しい映画にはコメディとカテゴライズされるもんでしょうが。

このスタイルをコメディと言うのは また違うような気がするね。
あえて言うなら“おふざけ”とか“悪ノリ”ってかな。両方足すと“悪ふざけ”となるけども(苦笑)

良いか悪いかで言うならば、結果おもしろいし。それこそ これを作りあげた福田監督の作風を支持するファンもおるわけだし。

もうひとつ思ったのは、今の役者さんたちって、こういうコメディとは違った“悪ふざけ”でも、違和感とか“やらされてる感”無く、上手いこと演じてみせますよね。
ホント、みんな器用ですな。

作品中、わたくし的なツボだったのは、奇跡の一枚。オバQ呼ばわり。ルパン三世や信長に言及。まさかの あのロボットやキャラとのコラボ…いや、コラボじゃなくて盗用ですか。あれは笑った笑った。
細かいところまで 作り込んだセットやネタ。真選組の衣装や 空手の道着っぽい襟の衣装も気になったな。

というわけで。たいへん満足ではありますが。
どうしても終盤のシリアスパートはテンション上がりにくかったね。

シリアスパートでも いくらか悪ふざけ感を引きずっても良かったのかな。でも それをやっちゃうと原作からのイメージとか遠ざかっちゃったり、反感かったりしちゃうのかな。
判断が難しいところではあるけれども。

ある意味でコミックスの実写化の成功例かもしれないし、「銀魂」だからこそ許されたケースかもしれないね。

さすがに続編は無いとは思うけど、「勇者ヨシヒコ」だってシリーズ化してるし。
こういうノリを前面に出していくなら、なくはないかもでしょう。

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仲良くサラ牛でも
posted by 味噌のカツオ at 17:10| Comment(0) | TrackBack(0) | カ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月10日

セールスマン

アスガー・ファルハディ
シャハブ・ホセイニ、タラネ・アリシュスティ
小さな劇団で、劇作家アーサー・ミラーの戯曲「セールスマンの死」の舞台に出演していたある夫婦。引っ越し後 間もない自宅で、夫の留守中に妻が何者かに襲われてしまう。
事件を表沙汰にしたくない妻と、犯人を突き止めようとする夫。そんな二人の感情にズレが生じてしまい…

セールスマンと聞くと、何かを売り歩く人、会社員の印象が先に立ってしまいますが。
この作品タイトルの「セールスマン」というのは、劇作家アーサー・ミラーの戯曲「セールスマンの死」に由来するものでして。

とは言うもの、不勉強なものでして、その元ネタとなっている舞台を存じ上げませんで。
また 今作の中でも それについての詳しい説明はなく。

それらの前段が無いままこの作品と向き合うのが、良いのかどうなのかは言いにくいけども。
でも その前提で見るしかないんだけども。

人の感情というものには大きな差異はないだろうけども、舞台となっているイランの状況。国の態勢などは意識して見るべきでしょうね。
妻が事件を公にしたくないと思ったのにはそれなりの理由があるということで。

それから“あんな人”が、あんなことをできるのかという疑問もありつつ、そこは目をつぶるとして。

とある事件が起こり、サスペンスチックな展開を経て、ある事実が明かされていきます。
と なったところで、また新たな急展開。これまで被害者と思われた側が、別の試練を背負わされてしまう…と。

アスガー・ファルハディ監督の作品はこれまでにも見てきてはおりますが。
今回ちょっと思ったのは、ファルハディ監督の作風って、小学校の時に見た“道徳”の授業のVTRみたいで。

このような場合、あなたならどうする? あなたはどう考えますか? と問われるような。
今作はまた そのスタンスがより強いような。

もちろん それを見た観客がアレコレ考えてこそ映画の存在意義であるし、それこそが監督の表現の仕方でありますからね。

それとは別にですが。この作品は今年のアカデミー賞で外国語映画賞を受賞いたしました。
ですがイラン人(など)に関して入国ビザの発給を制限するアメリカの向こうを張って、監督らは授賞式への参加をボイコット。

まさに監督が作品を通じて様々な問題を問い掛けるかの如く、自らの姿勢をもって 問題提起をしてみせました。世界に向かってね。

それでこそ、それこそが、ファルハディ監督というエピソードであると思います。

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笑えないセールスマン
posted by 味噌のカツオ at 00:12| Comment(0) | TrackBack(0) | サ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする