2009年11月25日

2012

ローランド・エメリッヒ
ジョン・キューザック、アマンダ・ピート、キウェテル・イジョフォー
リムジンドライバーをして生計を立てている売れない小説家のジャクソン
別れて暮らす2人の子供と国立公園にキャンプにやってきたジャクソンは、そこで出会った謎のDJ・チャーリーから、地球滅亡が近づいていることを聞かされる。

エメリッヒ監督の代表作というと、『インデペンデンス・デイ』『GODZILLA』『デイ・アフター・トゥモロー』などがあります。
これまでどれだけのビルを崩して地面を引き裂いてきたことか。。。

変な話 きっかけは何でもいいんで、とにかく地球を破壊する映像を作りたいってトコなんかね(苦笑)

今作での"きっかけ"は古代マヤ人の残した暦から推測される世界最後の日「2012年12月21日」。
実際に海外では 占星術師から科学者までが この説について研究してるそうな。
そういえば わたくしも幼少の頃にノストラダムスの預言書に注目したことがありましたね。
何も起こらんかったけど。

この映画、確かに映像はスゴイです。そりゃあ金出してまで見る価値ありますよ。

想像を絶する地球崩壊の映像と、ご都合主義な一家サバイバル。そして ありがちな人間ドラマ
ヒヤヒヤしてスカッとして希望が見える展開は、デートムービーとしてはよろしいんじゃないかと思います。

ただし 見終わった後、こっち側には何も残らん・・・は言い過ぎか(爆)

天変地異によって全世界が津波にのみ込まれ、限られた数十万人が生き延びると。
でも生き延びられたのは、世界の政界トップと 多くの金持ちと 奴隷のようにその場で作業していた中国人と・・・なわけで。
このスクリーンの中のささやかな美談の影には、とんでもない数の犠牲があるわけですよ(笑)

その昔 聖飢魔Uに「全ての曲が人が死ぬ内容になっている」というアルバムがありました。
この映画を見ていて、これだけ人が死ぬ映像を作るというのは、なかなか酷いもんだなと。ある意味 悪趣味というか(苦笑)
で、その結果「アルマゲドン」の足元にも及ばない美談で感動させようというのが、わたくし的にはちゃんちゃらおかピーなわけで。

人類の希望を乗せて動き出した巨大な船。ところが中国製だったので 若干のアラがあって水漏れがしたり ゲートがちゃんと閉まらないとか・・・それはそれで妙に納得したかもしれんね。。。


今のわたくしの好みの作品ではないけども、この手の映画を見てで「スゴかったよぉ〜!」と盛り上がってた若き日があったのも事実。
映画界にとっては こういうジャンルも必要なんだよね。

2012.jpg
主演はジョン・旧ザク
posted by 味噌のカツオ at 22:47| Comment(0) | TrackBack(0) | ナ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月24日

イングロリアス・バスターズ

クエンティン・タランティーノ
ブラッド・ピット、クリストフ・ヴァルツ、メラニー・ロラン
ナチスにより家族を虐殺された過去を持つショシャナ。素性を隠しつつ、小さな映画館を運営していた彼女が 若き兵士を通じて仇であるランダ大佐と遭遇。
ショシャナは復讐を果たすべく、とある計画を実行に移す。

タランティーノ監督最新作です。
かつての「キル・ビル」は花嫁(役名がブライドだったね)の復讐劇でありましたが、今作も復讐を誓う女性が登場します。

その復讐相手というのが"ユダヤハンター"と称されるナチスのランダ大佐。
導入部で描かれている その仕事っぷりが実に見事でシビれましたねぇ〜。
もっと言えばランダ大佐を演じたクリストフ・ヴァルツの演技自体がシビれましたね。その農夫を落とすくだりや、途中のケーキ(洋菓子)を食べる場面などが いちいち印象的です。必見です。

さて、続いて登場するのがナチス殲滅を狙っている 通称・バスターズ。そしてそのボスを演じているのが かのブラッド・ピットですわ。
かつては男前で人気やったけど、ここに出てくるブラピは まぁなかなかのワルでして。
交渉術に長けながらも飄々とした風でもありましたが、わたくしは 彼の声質が響いてきましたね。
結構迫力あったと思うけどね。

舞台が1940年代で、当然 今どきのような携帯電話パソコンとかないわけで。
まさに個性的な登場人物たちが織り成す駆け引き。ひと時も気を抜けないような緊張感が漂っていて面白かったですよ。

実は歴史に疎いわたくし。恥ずかしながらユダヤとかナチスとか言われても どうもピンとこないんです。
でも この作品では、設定こそそうであれども歴史の史実とは関係ないストーリーが進行していきます。(タランティーノ監督もその辺りのこだわりは無いらしい)
それもあってか ひとつのエンターテイメントとしてすんなり楽しめました。いや、ぐいぐい引き込まれたと言っても過言ではないですよ。

引き込まれた要因はストーリーだけでなく、監督の見せ方にもよるんだろうけど。
「キル・ビル」ではモロでしたが、ここでも何か"昭和・日本"のテイストが感じられるんですよ。音楽、人、映像。
「三丁目の夕日」まではいかないけど「20世紀少年」にインサートされてるような、古き良き時代のニオイがするんですわ。
そんな風に思うの わたくしだけかな?(苦笑)

さて、映画館でのクライマックスシーンが相当な映像に仕上がってましたね。人の狂気と血生臭さを織り込んだ映像美。これもたまらなかったですわ。
ただ所々に残酷な描写っちゅうのも入っております。それこそ気の弱い方は「ひぃ〜!」と声を上げたくなっちゃいそうな。

そんなわけなので、えげつない映像がダメな人にはアレですが、タランティーノ監督の作風がお好きな人にはオススメです。

Ingro.jpg
"タラちゃん"はないでしょうに
posted by 味噌のカツオ at 19:45| Comment(0) | TrackBack(0) | ア行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月17日

なくもんか

水田伸生
阿部サダヲ、瑛太、竹内結子、いしだあゆみ
幼い頃に生き別れた兄弟、祐太と祐介。兄・祐太は下町の商店街でハムカツ屋を商売繁盛させる人気者。弟の祐介は金城ブラザーズとして売れっ子芸人となっていた。


一言で言って楽しかったですね。
何かを頼まれると嫌とは言わず、常に笑顔の善人である主人公。
今の時代には考えられないほど、活気にあふれて賑わいをみせる商店街。

ほとんどマンガみたいな設定ではあるけど、今の世の中 ホントはそういうのって必要だと思うし、あんな光景を見ているだけでもちょっと幸せな気分になれますね。わたくしは。


そんなマンガみたいな舞台に於いて、やっぱり阿部サダヲは独特の存在感で輝いていました。
セリフ回しや間の取り方がなんとも絶妙。そして抜けるようなハイテンション具合も気持ちいいわ。
人の良さが講じて(?)時々おネエ言葉にもなってたけど・・・

彼の存在感をそれだけ際立たせているのは、宮藤官九郎の脚本の力や、水田監督の作り出すリズム感もあるのかもしれないけど、何にせよいろんな要因がマッチして、あのキャラクターに引き込まれますね。
どうかすると瑛太や竹内結子が浮いて見えるぐらい。


とにかく いろんなカタチの家族が関係がでてきます。
夫婦、親子、兄弟、偽りの兄弟、義理の親子、血の繋がっていない親子、血は繋がってるけど初めて会う親子・・・

見る人によっては どこかの関係性に感情移入できるかもしれないし。その反面、場合によってはどうでもいいストーリーかもしれないし。
作品のキャッチフレーズでもある「泣ける喜劇か 笑える悲劇か」は言い当て妙。

ちょっと後半が気になった点がいくつか。舞台が沖縄へ移っていくんだけど、さすがに必然性が感じられず。クライマックスでの漫才中の弟の語りはちょっと間延びしたりして、もったいないと思ったり。
それに この手の作品で上映時間135分はちょっと長い気もしたりして(苦笑)

でも作品自体はオモロかったよ!

NAKUMON.jpg
なんかもんくあるか
posted by 味噌のカツオ at 15:37| Comment(0) | TrackBack(0) | ナ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月07日

マイケル・ジャクソン "THIS IS IT"

ケニー・オルテガ
09年6月25日に急逝したマイケル・ジャクソン。彼が亡くなる直前まで行なっていた、ロンドン公演のリハーサル。その模様を中心に構成したドキュメンタリー。

マイケル・ジャクソン。
「スリラー」「今夜はビートイット」「BAD」などがヒットしていたころ、わたくしは高校生。今から20年前の話ですわ。
当時は"東京ドーム公演"なんかもやってたっけ。

その後も様々なヒット曲が生まれはしましたが、どちらかといえばスキャンダルなどの話題で目にすることのほうが多かったっけ。
実際、ここしばらくは本格的な音楽活動も聞こえてはこなかったし。

そんな彼の最高のパフォーマンスを披露するべく企画された ロンドンO2アリーナでのコンサート

前途のとおり、世界的なヒット曲が出始めたのは20年前。そんな彼も今では50歳。
アイデアや音楽センスはさておき、ダンスなどの肉体的な面では 衰えなどがあっても不思議ではないと思うんですよ。それでなくても食も細いらしいし(苦笑)
ところが ここに登場するマイケルは、そりゃあもぅ世界随一のパフォーマーであり アーティストでありました。

世界中から集まりやっとのオーディションを勝ち抜いたダンサーたち。彼らがリスペクトしてやまない そのダンスは全くもって健在。もちろん歌唱力も素晴らしい。
演出の段取りを押さえつつ、歌いながらダンスもするのは大変なもんですよ。

リハーサルの場でこうなんだから、本番のコンサートだったら もっとエキサイティングなパフォーマンスを披露してくれていたことでしょうに。。。
また、打ち合わせ中やスタッフとのコミュニケーションの中にも 彼の人柄がうかがえるやり取りがあったり、作品の中には優しいメッセージが込められているものもあるんだなと。

ファンの方には申し訳ないのですが、近年 彼の姿を見ても 整形手術を重ね続けたようなマスクに、幼児趣味と囁かれるようなダーティイメージばかりで。
しかし こんな映像を見せられると、世界のエンターテイメント業界は、大きな存在を失ってしまったんだなと。あらためてそんなことを感じました。


マイケルの死から約4ヶ月が経って公開されたこの作品は、コンサートのリハーサルの模様を中心に構成したドキュメンタリーです。
もしかしたら 1年後だか10年後だかに、もっとスキャンダラスな側面や死の真相などを追うような映画が作られるかもしれませんね。

もしそうであっても、彼が超一流の・・・これだけ世界中の人が認めるエンターテイナーであることは揺るがないことでしょう。


余談ですが・・・
大ヒットしてるからなのか わたくしが行った劇場だけなのか、本編の前に 尋常じゃない本数の予告編が流されましたね。
それが辛かったよ(苦笑)

MJ_TII.jpg
THIS 伊豆 伊東
posted by 味噌のカツオ at 20:38| Comment(0) | TrackBack(0) | マ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月03日

母なる証明

ポン・ジュノ
キム・ヘジャ、ウォンビン、チン・グ、ユン・ジェムン
とある静かな町で女子高生殺人事件が起こった。容疑者とされたのは子供の心のまま青年になってしまったトジュン。
一人息子の無実を信じるトジュンの母は、自らの手で事件の真相を付きとめ、トジュンの容疑を晴らそうと行動を起こす。

楽しい映画、スッキリさせる映画、つまらない映画・・・様々なジャンルがありますが、見終わった後で どこかモヤモヤしたような、複雑な思いを残させる映画も存在します。
この「母なる証明」を見た後で感じたのは・・・

「アホな子ほどかわいい」とは言いますが、ここに登場する息子はタチが悪いという類ではなく、子供の心のまま青年になってしまった…良く言えば"純真"で 悪く言えば"幼い"。
そんな息子であるがゆえに心配で。手がかかるからこそ その愛は深くなり。深いからこそ過ちも起こる。

母親が息子の冤罪を晴らす というストーリーでも描き方ひとつでどうにも撮れましょう。
でも この母親だからこそ、この息子だからこそ、こんなコトになっちゃったのかな。

事件の真相は ある意味想定内。
ただ その後にとった母の行動があぁぁぁ・・・という感じで ある意味衝撃。
人の愚かさなのか、母親の純真なのか。

ある母と息子の物語でもあるけれど、何気に被害者の少女にも裏や表の事情があったり。
まともな捜査をしない刑事に、信用のおけない敏腕弁護士
それらと比較すると 親子の純真さが際立つんだけど、そんな母も一度は息子を裏切ろうとしたことがあって。
まさに愛憎というものなのかな。

結局この「母なる証明」を見た後で感じた思いは、なかなか言葉では表現できにくいかな。
でも踊る母の姿からは、きっと何かを感じられる。そんな作品であることには違いありませんね。

先日ビデオで見たポン・ジュノ監督の「グエムル」も印象的でしたが、それとは全く違うアプローチで家族や人間を表現しています。
見応えありました!

Syo-Me-.jpg
そんな母の想いがオモニなんです
posted by 味噌のカツオ at 19:11| Comment(0) | TrackBack(0) | ハ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月30日

沈まぬ太陽

若松節朗
渡辺 謙、三浦友和、松雪泰子、鈴木京香
巨大企業・国民航空の労働組合委員長である恩地は、職場環境の改善に取り組む。その結果、恩地に言い渡されたのは海外赴任の辞令だった。
その後も幾多の国々での勤務を経て 本社へ戻った恩地だったが、彼への待遇が好転することは無かった。
そんな日々のなか、航空史上最大の事故が起こり恩地は遺族係を命ぜられる。


今から10年ほど前に刊行された山崎豊子の小説「沈まぬ太陽」の映画化。
"1巻400ページ超、全5巻"からなるその作品を 忠実に映画化。結果 3時間22分という上映時間となりました。
確かタイタニックもそれぐらいの尺だったけか?

ただし 1時間45分頃に10分間の休憩が入りますし、何より作品にすんなり入っていけたので、その長さは気になら無かったですね。
同じ料金で2本分の映画見られたぞ〜ぐらいなノリで(苦笑)

小説・映画、あくまでフィクションであり 登場する人物や団体は全て架空のものであり・・・
という注釈はついておりますが、もちろんベースになった大事故があり、企業や政界の思惑などにも リアルな"きな臭さ"が漂うものであります。

それもあって(フィクションと謳っていながら)、多くの方の心情に配慮が必要であり、映像化のハードルは高かったようですが、原作者・制作スタッフ・そして自ら名乗り出て主演を射止めた渡辺謙さんの熱い思いを持って完成に至ったと。
渡辺謙さんが舞台挨拶で号泣したのも、そういった事情によるものが大きかったそうです。


ストーリーは昭和30年代から60年代まで、激動の時代を描き出すのですが、その時代遍歴は 謙さんと西村雅彦さんのヘアスタイルに注目すれば追う事ができます。
松雪泰子に注目しちゃうと 全く老けないので時代感覚が揺らぎますが。

主人公の恩地という男が 労働組合委員長として、職員の就労態勢 並びに交通の安全を確保するべく 会社側と対立。
その結果の報復人事として10年以上も海外に赴任。
やっと本社勤務になったと思いきや、企業を揺るがす大事故が起こり・・・
早い話、自身の出世や金儲けを優先するような輩に翻弄され続けてきたと。

自分の信じる正義、同僚たちや家族との葛藤、様々な状況下にありながら、信念に基づき生き続けていきます。

確かに ひと筋に生きることは それはそれで美しいのですが、心が折れてサラリーマン人生から脱落したわたくしからすれば「なんで?」と思いたくなる場面もいくつか。
もっと自分の生き方を輝かすことのできる場があるんじゃないか?なんて思うし。。。
そういうことの し難い時代だったのかもしれないし、それを訴えかけるのが 恩地の宿命なのかもしれないし。

非常に不遇であったように見える恩地の人生。
しかし、利己的に動いてきた者たちも、結果的には失脚を余儀なくされたり、不正を摘発されたりなるわけなんですが・・・

そんな場面を目の当たりにしたところで 恩地の一生も、事故の犠牲者やご遺族の面々も、報われたように見えないのが辛いなぁ。
人生とは・・・幸福とは・・・


そんな大長編、キャストも多彩。山田辰夫さんが登場した時にはちょっと"ジュン"ときちゃったけど。
それ以外にもいろんな人が出ておられまして、エンドロール見ながら いちいち感心してました。

今やハリウッドスターでもある渡辺謙さんの渾身の一作。見応えあります。
企業や政界を巻き込んだ骨太な大作で、基本は男社会を描いていますが原作は女性・山崎豊子さんなんよね。

この10月に公開が決まっていた作品なんですが、偶然なのか何なのか。
それを目前にして JALの経営問題が話題になったり、JR西日本の列車事故のウラで 被害者感情を逆なでするようなやり取りが行なわれていたと発覚しています。

保身ありきの企業体質もどうかと思う一方、ストライキという手法をもって 労働環境や賃金アップを求める姿には、素直に感情移入できないのも事実。
「今でも十分食えてるヤツが、ブーたれて賃金アップとはいい気なもんだ」と。今はそんな時代でもあります。下には下がいるんですよ。

時代、企業、人の心は変わるのかな?

Shizuma-.jpg
沈太
posted by 味噌のカツオ at 23:58| Comment(0) | TrackBack(0) | サ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月29日

REC2

ジャウマ・バラゲロ 、パコ・プラサ
ジョナサン・メヨール、レティシア・ドレラ、マヌエラ・ベラスコ
"伝染病ウイルス"が発生したアパートで緊急事態が発生。専門家と特殊部隊・SWATが調査に入ると そこは地の海。
いったい何が起こっているのかを解明するべく、彼らはアパートの最上階へ向かう。

約一年前に公開された一作目の「REC」。
電気の切れてしまった薄暗いアパートで、取材カメラが捕らえた その恐るべき全貌とは・・・
"謎"の奥から恐怖が襲ってきて、そりゃあもぅドキドキして見たもんです。

今回の続編では、まさにそのラストシーンから物語は続いていきます。

確か前作では、核心部分についてはカルトチックな匂いを漂わせつつの 見せ方になっていたっけか。
で 意外にも今作では、いきなりその真相が"専門家"の言葉によって断定されます。おーっと、そっち系の話になっちゃうのね(爆)

一作目では 現場でのリアルな緊迫感に見応えがありました。その取材カメラと一緒に行動しながら、何かを目撃するという意味でね。
ところが今回は、"専門家"さんが あるモノを手にすることがストーリーの中心になっちゃってまして。
しかも、カメラが数台出てきます。SWAT隊員のそれぞれが装着しているCCDカメラに、アホな若者が持参してきたそれと。

実際どんなシリーズでも パート2となると、それなりのアレンジの必要性はあるのかもしれませんが、観客の視点(カメラの数)を増やしてしまったことで、密室性や閉塞感が奪われちゃったように思うね。
ちょっともったいないかな。

ただし、映像的には かなりとんでもない事になってますけどね。
天井を機関銃で打ち崩して、コンクリートがごっそり落下してきたり、いろいろ頭を打ち抜いちゃったり。さらには少女のゾンビが血反吐を吐いたり。
あれ10才ぐらいの子役に、ホントにあんな演技させたのかな?と、妙に気になったりして(-_-;)

後半には前作に登場したTVレポーターのアンヘラも姿を見せます。
彼女は結構タイプだったので、"ゾンビの姿"になっていなくて良かったです。もっと見たかったな。


ラストシーンは考えようによっては「To be continued」にもできるし、三部作になるというウワサもあるけど、アパートの外に行っちゃったら誰が「REC」するんだろうね?
「SAW」みたいに 押さえ切れないほどに広がっちゃってもツライんだけど。。。
posted by 味噌のカツオ at 23:54| Comment(0) | TrackBack(1) | ラ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月18日

CONNECTED コネクテッド

ベニー・チャン
ルイス・クー、バービー・スー、ニック・チョン、リウ・イエ
突如 理由もわからないままに監禁されてしまったグレイス。そこにあった一台の壊れた電話機を修理して繋がったのは、サラリーマンのアボン。
グレイスの悲痛な叫びにほだされ、アボンは大きな事件に巻き込まれていく。


2005年に公開されたハリウッド映画「セルラー」を、「香港国際警察/NEW POLICE STORY」のベニー・チャン監督がリメイク
「香港国際警察/NEW POLICE STORY」はわたくし的にジャッキー・チェン映画の最高傑作と思ってるし、「セルラー」も公開当時非常に評価の高かった一本。
さらにレビューを見ても、オリジナルもよかったけど「CONNECTED」はさらにスゴイ!と。
そこまで言われちゃ〜と、若干ハードルを上げての鑑賞。

導入部からストーリーの進み具合は ほぼオリジナルと同じかな。
電話が切れそうになって、混み合う携帯ショップになだれ込んでいく場面、あったよな〜とか思いつつ。

ただし ハリウッド版のラストがどうなっていったかを全く覚えていないわたくし。お恥ずかしい(苦笑)
それが良いことか悪いことか、後半の"あれよあれよ"という展開も楽しめた上に、"アレレアレレ"と どんでん返しにハマってまたビックリ!
あの極限状態から「ケータイからメールで動画送信したるぞー」は痛快でした(笑)

基本的には携帯電話というツールを軸にして、スピード感も味わいながらドキドキできるサスペンス。
それとは別に、前半にとんでもないカーアクションシーンがありましてねぇ。
道路を逆走した挙げ句、工事現場に突っ込んで ネットと作業員を巻き込んでの暴走。最後はペプシコーラを積んだトレーラーに突っ込んでグジャグジャになりながらひっくり返ってって・・・
あれはあれで迫力もMAXでしたよ。

主人公二人の影で、悪役のボス(リウ・イエ)がカッコ良かったわ。
サングラスをはずしてる時の 鈍い光を放つ目も銀髪もまぶしかったね。何気に存在感アリで。

そしてもうひとり忘れられないのがファイ刑事(ニック・チョン)。
「この人は少林寺拳法の使い手に違いない」と思わせる風貌もさることながら、凛とした正義感で悪に向かっていく姿が熱かったですよ。

そういう熱い人が主人公になるってのは一般的だけど、それを脇にしっかりと配して 優しげなサラリーマンがヒーローになるというのも面白い設定だよね。

オリジナルでは電話だけで繋がっていた二人の"初対面"の場面がいい感じだったけど、コチラでは アボンとファイ刑事、アボンとグレイス。そしてアボンが息子を抱きかかえるシーンと、結構このくだりも長くとってあります。
でも舞台でのカーテンコールみたいで それぞれを見ながら「良かったよ〜良かったよ〜」と心でつぶやいてましたわ(笑)

見終わって思ったのは、映画2本分くらいの満足感が詰まっていたなと。
それぐらい見応えがあります。オススメですよ!


にもかかわらず、アホちゃうか?と思うぐらい、日本では公開館数が少ないのよね〜。
東海地区では 東京より遅い上映開始で たった1館だけ。あーもったいない。

CONNE.jpg
最初のなぞなぞの答えが知りたい
posted by 味噌のカツオ at 14:40| Comment(0) | TrackBack(0) | カ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月14日

悪夢のエレベーター

堀部圭亮
内野聖陽モト冬樹、佐津川愛美、斎藤工
とある深夜、エレベーターの中で目覚めた男。どうやら故障で落下していく最中に頭を打って気を失っていたらしい。そこには見知らぬ2人の男と1人の少女。
閉じ込められ 助けを待つ間、4人のそれぞれの事情が明らかになっていく。

俳優で構成作家としても活動する堀部圭亮の初監督作品。
ですが 終わってみれば、そういった"タレント監督"的な要素は忘れ去るほどに、作品に入っていってましたね。やぁそれぐらい良いデキでしたよ。

愛人宅から身重の妻の元へ駆けつける男。空き巣を生業にする関西弁の男。派手なウェアで深夜にランニングに向かう男。自殺願望をもつ妖しげなゴスロリ少女。
たまたま深夜のエレベーターに居合わせた4人による密室劇。

この手のシチュエーションで、様々な個性が丁々発止やりあうのはよくありましょう。それがどんな着地点に落ち着くのかに期待しつつ…
が こう言ってしまうと元も子もないんですが、ここの辺りがそんなに盛り上がらない。
関西弁の男のテンションの高さがウザかったり、ランニング男には妙な超能力があったり。どこか無理があるようにしか見えない。

そんな違和感と若干の飽きがきたところで、やってきましたどんでん返し!
その違和感の正体と、もう一歩大きな視点からみた物語の全体像が明らかに。

ところが現実に戻ったはいいが、そこには予期せぬ事態に苛まれ。それを取り繕うとしたら、またまたエラい事が広がって・・・

ネタバレしちゃうので細かく書けませんが、とにかく後半はグンと面白味が増しますね。
まるでアガサ・クリスティの推理小説さながらの(?)展開。
さらに、主人公すら知らないオチまでが仕掛けられていたり。もっと言えば エンドロールの後にもワンシーンがあったり。

良い意味で人間不信になれますので、気楽に翻弄されるのがこの映画の楽しみ方でしょうね。

ただし、導入部とラストに語られる「人生の負け組」というようなアレは、ストーリーにも登場人物にも どこにもつながらない印象で。
しいて言えば 自殺を思いとどまらせる場面か?でも弱いよね。

無理矢理(?)そういうアプローチしなくても、エンタテイメントとして十分にオモロかったから、「人生の負け組」とかは無くても良かったんじゃないかな。

あらためて 一応異業種ではある堀部圭亮監督ですが、それを売りにしなくても良いぐらい、及第点の完成度。
原作によるところも大きいけれど、堀部監督は脚本にも関わってるのでね。お見事ですよ。
もしその気があるのであれば、次回作にも期待です!

akumu11.jpg
勝俣さんは出てないよ
posted by 味噌のカツオ at 00:05| Comment(0) | TrackBack(0) | ア行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月13日

スペル

サム・ライミ
アリソン・ローマン、ローナ・レイヴァー、ジャスティン・ロング
クリスの銀行ローンデスクに品の無い老婆が現れる。不動産ローンの3度目の延長を願い出る彼女だったが、昇進を目前にしたクリスは老婆の申し入れを断ってしまうのだが・・・
地下駐車場。帰路に着こうとしたクリスは、突如その老婆の襲撃を受けてしまう。

「スパイダーマン」シリーズで大ヒットを飛ばしたサム・ライミが監督したちょっとカルトなショックエンターテイメント。
でも監督の経歴を見てみると、様々なホラー作品に関わってきていたことがわかります。
監督にしてみたら逆に「スパイダーマン」の方が異色な作品にあたるみたいですね。

主人公の女性が道徳に反するような行いをしたばかりに、とんでもない"呪い"をかけられてしまう・・・というのが概要。
いきなり画面に登場するのは 今から40年前、その"呪い"の元であるモノと霊媒師が対決するシーン。
あっという間に一人の少年が犠牲になっていくんだけど、もの凄いテンポと勢いで なかなか迫力のあるシーンとなっています。
かなりコワイ。期待度も高まります。

そして主人公・クリスと老婆・ガーナッシュ夫人の出会う場面。
この婆さんの汚いことキタナイこと!見るものの不快感も急上昇!
指のしわ、痰(たん)、入れ歯、飴ちゃん・・・どっからどう見てもイライラーっと。
かと思えば、いきなり凶暴化して大暴れ。どんな仕打ちを受けても立ち上がるタフネスさは見ていて背筋ゾクゾクでしたわ。

あと呪いにかけられたクリスが老婆に襲われその都度、口からの吐瀉物を浴びる映像はエゲツなかったわぁ〜。
大きく口を広げ叫び声をあげた その口の中にミミズのようなウジのようなのが入っちゃったりして・・・ホント「ウゲーッ!」ってなりますわ。こっちも。

このエグさがどうエスカレートしていくのかと思った矢先・・・残念。
いきなり「トム&ジェリー」の世界に突入(爆)

襲いかかる老婆の頭の上に鉄の重りが落ちてきて両目がビヨ〜ン!!って、それまでのドキドキ感が嘘のように一気に爆笑映像になっちゃった。
それ以降はストーリー自体もグイグイとコメディホラーな展開に。

自暴自棄になったクリスがでっかいアイス食ってたり。
やっとのことで生け贄の羊に呪いを閉じ込め、大刀で羊の首を落とそうとしたら誤まって羊を止めていた綱を切っちゃって、呪いを自由にしちゃったり。
こんなトンマな悪霊退治みたことないぞ!助手、グッジョブだったぜ!(笑)

最後のボタンを入れた封筒のくだりも、「コイン収集オタク」みたいな会話を不自然にインサートしてたもんだからバレバレで。違う意味でドキドキもんでした。

「衝撃のラスト60秒」というウリ文句がついているんですが・・・
ラストにクリスが電車に轢かれるかと思わせて、異世界で焼き続けられる ということなっちゃうんだけど。
クリスが異世界でどんな仕打ちに合うかはいざ知らず、映画を見る側にとっては映像としての不快感が残るという面で電車に轢かれる方に期待しちゃったんだけどね。
あれだと呪いの「ラミア」が電車の恐怖から助けてくれたようにも見えたし(爆)

あともう一つ言いたい!
主人公のクリスがそんなに美人じゃないってのも この映画のイマイチ感を演出している大きな要素です。
なぜわざわざ「ミス豚美人」という設定なんだ!?


この映画をデートに例えるなら・・・おばけ屋敷目当てで遊園地に行ったけど、結局メリーゴーラウンドで楽しんで帰ってきちゃったみたいな。
しかもデートの相手は 元「ミス豚美人」で。。。

spell.jpg
SAMURAI ME
posted by 味噌のカツオ at 00:14| Comment(0) | TrackBack(1) | サ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする