2018年05月21日

ミッドナイト・サン 〜タイヨウのうた〜

スコット・スピアー
ベラ・ソーン、パトリック・シュワルツェネッガー、ロブ・リグル
太陽の光にあたれない“XP”という難病を患っている17歳のケイティ。彼女の唯一の楽しみは、毎夜ギターを片手に駅前まで行き、通行人に相手に歌をうたうことだった。そんなある夜、彼女はチャーリーと出会う。そして病気のことを隠したまま、次第 に二人は恋に落ちていく。

実際にXP(色素性乾皮症)という病気は存在しまして。
今作中では太陽の日差しに当たると 皮膚がんを発症したり、震え・痙攣というような神経障害などを引き起こすということで紹介されています。
実際には ケース・バイ・ケースで様々な症状があるんでしょうが。

ちなみに同様のテーマの作品で、ブレイク前のブラッド・ピットが、太陽の光に当たると死んでしまう先天性造血性ポルフィリン症という病気を患らう青年を演じていた『リック』という映画もありました。
参考までに。

2006年、YUI の主演で制作された映画「タイヨウのうた」のリメイクである作品。
ちなみに 同時期には沢尻エリカ主演でドラマ版も放送されていたそうですが。
わたくしは YUIの映画は見ているので、ストーリー的な部分は知ったうえでの鑑賞。

作品としては なんというか、わりとありがちなアメリカのライトな青春ムービーという雰囲気です。
92分の上映時間で小気味よくテンポよく。小難しいことはさておいて進んでいく展開。

主人公はこんな病気で。こんな親友がいて。こんな風に気になる人がいて。
彼女には とことん優しいお父さんの存在がいて。登場人物にも“めんどくさい”キャラクターは存在しなくって。
唯一の障害は 彼女の病気ということになりますな。

夜の駅で出会った二人が 互いに惹かれあって付き合うわけですが。
そりゃあ付き合う相手に 何から何まで全部晒すこともないかもだけど。

さすがに その病気のことはちゃんと言うべきじゃないのかと。とても冷静な助言はしたくなりましたし。
わざわざ太陽の下行くのであれば、夏場のおばちゃんの日焼け対策みたいに、ガード万全な恰好すればいいだろうとか。
いろいろツッコミたくなっちって。

事前に「泣けた」というような感想も目にしてはいましたが、わたくし的にはそこまでは至らなかったよね。

ただ、終盤のシーンで、カーラジオから不意にある曲が流れてきて。それをある人と共有する描写があるんだけど。
そもそもCDやらダウンロードやら、自分の好きなときに好きなものを聞けるのも音楽ではありますが。

そうやって突然ラジオから、誰かがかけた 自分の好きな曲と偶発的に出会えると。ちょっと得した気分と言うか。なんか嬉しい気分になれるもの。
そういったシンプルなことに「いいなぁ」としみじみ思ったわけでありまして。
そんな曲との出会うシチュエーションにはグッとくるものがありました。

全般的な印象として、必要以上にベタベタとした恋愛ドラマとして描かずに、サラリと描いてくれたところは良かったですね。

主演のベラ・ソーンは元々女優としてだけでなく、歌手としても活動されているとのことで、今作はハマり役だったのかな。
一方 相手役は名前からお分かりの通り、アーノルド・シュワルツェネッガーさんのご子息とのことです。

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ケイティのお父さんは伊吹吾郎似
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2018年05月20日

アイ, トーニャ 史上最大のスキャンダル

クレイグ・ギレスピー
マーゴット・ロビー、セバスチャン・スタン、アリソン・ジャネイ
貧しい家庭にて、厳格な母親に厳しく育てられたトーニャ・ハーディング。フィギュアスケートの才能に恵まれた彼女は、アメリカ人初のトリプルアクセルを成功させ、二度のオリンピック代表選手となった。
しかし、トーニャの元夫らがライバルのナンシー・ケリガンを襲撃したことから、彼女のスケート人生の転落が始まる。

本年のアカデミー賞にて母親役のアリソン・ジャネイが「助演女優賞」を受賞しております。
1992年のアルベールビル、1994年のリレハンメルオリンピックにアメリカ代表として出場したトーニャ・ハーディング。

そのリレハンメルを間近に控えて、トーニャのライバルだったナンシー・ケリガンが何者かに襲撃される事件が発生。
その“黒幕”がトーニャだったのではとの噂と共に、全米を…いや世界を揺るがした一大スキャンダル。

あれから早24年も過ぎているのかとビックリ。
あぁ時の流れよ…

そんな出来事があったこと、今のは若者は知る由もなかろう〜どころか、主演のマーゴット・ロビーも今作に関わったことで知ったそうで。
あぁ時の流れよ…

全米のメディアが諸説を報じ、世間が様々な受け止め方をしました。
もちろん当事者たちが語った“真相”もありますが、果たしてそれが“真実”なのかはアレでして。

基本 今作は当事者らの述べたことをベースにしているようですが。それはそれですが…これはこれで映画でありまして。
まぁオモロイかどうか という見方も必要だとは思いますが。

こちらも大筋のストーリーはわかるのはわかっているので。
そのうえで言うならば、もちろん面白かったですよ。

トーニャ役のマーゴット・ロビーは以前『スーサイド・スクワッド』でハーレイ・クインを演じておられたんだけど。なんというか、そんなダークヒロイン女優となっていくのかな?

そして前述の通りアカデミー賞に輝いたアリソン・ジャネイ演じる母親がまたキョーレツで。
序盤の70年代なビジュアル。曇ったメガネの奥の感情の無いまなざしとかサイコーで(笑)

そしてもう一人 忘れようのない登場人物が、夫の親友であるショーン(役名)だね。
たまらないレベルのクソキャラで。ホントに困ったヤツなんだけど。

どれもこれも実際のモデルがいるということに、言葉を飲み込んでしまいます(苦笑)

そんな中で、わたくし的に少々ショックであったのが、トーニャがジャッジに詰め寄った際に聞かれた言葉。
その演技の良し悪しだけでなく、その選手の全てを見ていると。アメリカの代表としてどうなのかであると。

相撲でも“品格”なんてことが取りざたされたりしますが、フィギュアでも そういった部分も含めてジャッジされちゃってるんだな。
例えば家柄であるとか、日頃の行いであるとか。

ZZトップ自体が悪いわけじゃないだろうけど、あの場では“ふさわしくない”ということなんでしょう。
実績のある選手って、たとえジャンプで転倒しても、そんなに点数激落ちくんにならないとはそういうことなのかと思いました。

さてトーニャに関して思うのは、所詮 このような家に生まれてこのような育ち方をしたら、このような生き方しかできないということかな。
ああなって こうなって、そういうトコに落ち着くという点でね。決して落ち着いちゃいないけど。

結論付けるのはややこしいけど。
ウソのような事実を、本来は虚構である映画として作りあげたエンターテイメント。
楽しませていただきました。

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あ、伊藤にゃ
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2018年05月12日

ザ・スクエア 思いやりの聖域

リューベン・オストルンド
クレス・バング、エリザベス・モス、ドミニク・ウェスト
美術館のキュレーターであるクリスティアンは、次の展覧会で発表する参加型アート「ザ・スクエア」準備に追われていた。
ある朝、携帯電話と財布を盗まれてしまったクリスティアンは、GPS機能で犯人の住むマンションを突き止め、全戸に脅迫めいたビラを配り 犯人を炙り出そうとする。しかし その行動が、思わぬ事態を招くことに…。

カンヌ国際映画祭 最高賞パルムドール受賞作品。
監督は「フレンチアルプスで起きたこと」のリューベン・オストルンド。

上映時間は2時間半。あらすじを読んでも 決して手応えはなく。もちろん映画は見てみなきゃわからないもんですが…案の定、見てもわからなかったよ(苦笑)
もちろん長尺の作品ですので いろんなことが起こっているんだけどね。

そこで 映画解説の町山智浩さんが今作に関するトークをやるとは聞いていたので。一応調べたら Youtubeに上がっていました。
そちらでの話によれば、ここに出てくる展示作品。「ザ・スクエア」や砂利の山、人を信用できる人 or できない人 などの展示は実際に行われたものでもあると。
またここに登場した スリにモノを取られて追跡したこと、トークショーで変な言葉を叫んでしまう客、コンドームの引っ張り合いなども実際に会ったエピソードであると。

ゴリラ男がパーティで暴れたことは事実では無いものの。人間が檻の中で犬となったり、犬の世界に入っていくパフォーマンス(アート?)はあったと。

それらを面白おかしく…いや、なんなら ただ おかしく語っておられました。
まぁおかしいのはおかしいんだけど。
でも それで感じたこともチラホラ。

舞台はとある美術館。そこに展示される作品は ぶっちゃけ何を訴えているものなのかは、多くの人にはわからない、届かないもので。
それが“現代芸術”ってものでもあるっちゃあ あるんだけど。

そんな美術館を運営するには金が必要。でも わからないものにPR効果は薄い。
そこでインパクトのある動画で まずは興味を引かせようじゃないかと作られた広告動画。
この顛末も 今どきだなと感じました。

さて あらためまして、町山さんのトークを顧みて。見ていて自分で感じたことも合わせまして。
2時間半の長尺で いろいろな出来事あるんだけど、ある種オムニバスっぽい、様々な問題の数珠つなぎ。そんな構成に思えました。

ひとつひとつのめんどくさい事例。それぞれが不条理なエピソードであり、考えても答えの出しにくい監督からの悪意のある(!?)問いかけだったり。
その都度 モヤっとしたり、困ったもんだと感じるんだけど、ある意味でブツ切りでもあったような。

それらひとつひとつについて考えさせられて、何を感じるのかが試されるんだけど。
じゃあ一本の映画としてどうだったか〜と問われると、それはそれで また言葉にしにくいなという印象。

あえてブツ切りで感じたことを書くなら、タイトルでもあるスクエア。クリスティアンの部屋に象徴的に四角の描かれた額縁があったり。
アパートの らせん階段も四角でしたね。

例のビラを配る際、一旦 最上階まで登り、そこから階を下りながら全戸にビラを撒いていきましたが。
まさにスクエアを通して堕ちていく風にも見えましたね。

それから 件のゴリラ男に部屋をうろつく猿についても、進化論を意識しながら見てしまいまして。
どれだけ人間が文明を持っていても、やってること 考えることは進化していないんじゃないかと。そんなことを ぼんやり感じながら見ていました。

まとまりのない感想にはなりましたが…簡潔ではなく、言いたいことがそれだけ出てきちゃう作品でもあったかな。

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財布とスマホをそんなところに…
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2018年05月07日

レディ・プレイヤー1

スティーヴン・スピルバーグ
タイ・シェリダン、オリヴィア・クック、ベン・メンデルソーン
西暦2045年。貧富の差が激しくなった世界で、人類は夢のVRワールド「オアシス」で生活していた。
ある日、オアシスの創設者の遺言が発表される。それは オアシスの三つの謎を解いた者に全財産の56兆円とこの世界を与えるというものだった。その権利を巡って子供から巨大企業まで、全世界を巻き込む争奪戦が始まった!

VRワールドを舞台に人気キャラクターが“権利”の壁を越えて登場する夢の企画。
2011年に発表されたアーネスト・クラインの小説『ゲームウォーズ』が原作。
 
スピルバーグが日本の文化の影響を受けているいることは知られていますが、クラインさんも同じく日本とスピルバーグ作品の影響も受けていると。
そんな原作の映像化。権利的にはありえないことでしょうが、それこそ“世界の巨匠”スピルバーグであれば…ということで、現実のキャラクターを登場させることができたんだとか。

言うなれば、それこそが今作の“肝”ではあるわけですが。

わたくしごとですが、正直ここに登場したキャラたちに“のめり込むほど”のアレではないわけで。
普通にガンプラぐらいは作ってたけど、「AKIRA」は見ていない。男の子なので「キティちゃん」グッズを愛用してはいない。貧乏だったので家庭用ゲームにハマったこともない。
25年ほど映画鑑賞を趣味にしてはいるけれど、それ以前に公開された「バック・トゥ・ザ・フューチャー」見ていない。あの有名ホラーも残念ながら未見だったりして。

というわけで、取り立てて『激アツ』モードにスイッチが入ることはないっちゃあないんだけど。
それでも ある意味でのオールスターな楽しみは十分過ぎるほどに味わうことできました。

そんなキャラクターの中でも「ガンダム」が登場することはガンガン報じられてましたが。
なんとその登場シーンは あのメカ怪獣と戦うという。こんなことやられちゃったら「パシフィック・リム」は形無しだよね(苦笑)

ちなみに この辺りの作画、サンライズや東宝とか抜きで、スピルバーグサイドがやったのかな?
そういうの気になったけどね。

ひと通り「あんなキャラが出ていた」として書かれているものも見ましたが。
基本バットマンやらキングコングやら ほぼほぼアメリカのキャラクターと。あとは日本のそれだったりするんだけど。

それ以外の国にはそういうキャラってそんなにないのかな。
そうしたところで日本の“ポップカルチャー”の人気の高さを思い知ったりして。

とその反面で、登場したのは あくまでフェイマスなキャラクター達でね。
不遇なヒーローやニッチなキャラまでは登場してないので。

言うなれば、カルチャーアイコンをフューチャーしたものであって。ガチのオタからすると「そうですか」レベルのことかもしれませんな。

そもそも映画としても 実にスピルバーグらしいものでありまして。
夢のようなVRの世界の映像。少年・少女たちによる ほのかなジュブナイル感。KISSシーンの青臭さ。
悪いオトナも出てくるけど、残酷描写は控えめで。そして目的を達成して迎える大団円。

良し悪しではなくて、昔ながらの感覚で「映画を見た〜!」と思わせてくれる。これぞスピルバーグ作品の王道路線。
手応えとしてはまさに80年代の映画って雰囲気。もちろんそれがコンセプトであるけどね。

これはこれで映画のお祭りで。そんな企画が成立したのもスピルバーグの存在があってこそ。
ただし あまりにキレイ過ぎて、ヒネた映画ファンの立場で言うなら、心に爪を立てられたり傷を残す作品のが好みであって。

どうせなら登場キャラも もっとマニアックなトコに足を踏み込んでも良さそうだけど。やっぱり大衆に向けた映画ですからね。

及第点を遥かに超える作品ではありますが、好みでいうなら もうちょっと…と。
それが素直な感想ですわ。


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ゲームだから起動戦士ってか!?
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2018年05月06日

タクシー運転手 〜約束は海を越えて〜

チャン・フン
ソン・ガンホ、トーマス・クレッチマン、ユ・ヘジン、リュ・ジュンヨル
ソウルのタクシー運転手マンソプは、高額報酬につられて ドイツ人記者ピーターを乗せて光州に向かう。
見事に検問をくぐり抜け、二人は光州に入るが そこには予想もしていなかった光景が広がり「危険だからソウルに戻ろう」と言うマンソプの言葉を聞かず、ピーターは撮影を始める。

1980年5月、韓国で起きた光州事件…といわれても さすがにピンとはこなくって。一応ネットの百科事典で“予習”しての鑑賞。
非常戒厳令が敷かれ、メディアへの情報統制がされるなか ドイツ人記者がタクシーで現地へ乗り込んで取材を敢行。後に現場で何が行われていたかを明らかにしたという 実際の事案を映画化。

「JSA」や「グエムル 漢江の怪物」などでもおなじみのソン・ガンホ演じるタクシー運転手が主人公。
しかしこの運ちゃん。なんとも いいかげんなおやっさんで。

大家の奥さんに家賃滞納を責められ、大家の旦那に借金を頼むというムチャクチャぶり。
今回の本筋である ドイツ人記者を事件の現場まで連れて行くという業務も、同僚が受けた依頼をかすめ取ってのことであって。

まぁそれだけ見聞きすると“ひどいヤツ”でしかないんだけど。
なんというか あえて例えるなら、寅さんであるとか、こち亀の両さんであるとか。

利己的で楽天的なそぶりも見せつつ、どこか憎めない飄々とした雰囲気を纏ってて。
そんな主人公・マンソプの立ち居振る舞いに、とことん笑わされながら 引っ張られちゃうんだよね。

口八丁なやり方でドイツ人記者・ピーターを乗せ、ソウルから光州へ。
軍の厳しい検問もすり抜け、なんとか現地に辿り着き。そこで活動する学生と知り合ったかと思えば、同業である現地のタクシー運転手たちとはひと悶着あったり。
しかし天性の明るさで出会った人々に溶け込み、マンソプとピーターは現地での取材に向かうわけですが…

この辺りから 映画のテイストがジワジワ変わってまいります。
悪い意味で、嫌な思いで、現実と向き合うことを余儀なくされます。
前日まで普通に語り合っていた学生らに銃が向けられ、マンソプとピーターもギリギリの状況まで追い詰められることに。

映画に限らずですけど、普段 笑いや笑顔を振りまいてる人が やけにシビアな状況になるというのは、とても胸が痛くなるもので。
今作でのマンソプも、前半のコメディタッチな振る舞いから一転。あのようなシチュエーションに“放り込まれる”のは、見ていてホントに辛かったです。

ぶっちゃけ この中盤からの展開は涙無しには見られなくって。
以下ネタバレにもなってきますが。

一旦は ひとり残してきてしまった娘のためにも早く帰ろうと、ひとりソウルへとタクシーを走らせますが。
途中で立ち寄った食堂で耳にした“現実”。不意に振る舞われた“おにぎり”。
それらにほだされ、ふたたび光州に戻りピーターたちと再会。

さらに厳しい“現実”と向き合いつつ、なんとか「ここで実際に起こっていることを伝えてほしい」との思いを乗せ、ピーターとともにソウルに向かいます。
しかし案の定 全ての道に検問が設置されており、通り抜けることは不可能だと打ちひしがれるのですが…
この難局をクリアする場面なんかもね、ある種の思いと魂を感じる瞬間。胸にグッとくるものがありました。

『紆余曲折』を経て、マンソプは無事に“お客さん”を目的地まで乗せ、約束を交わしてピーターを見送ります。
やがてピーターが取材した記事が世界に届けられ、時を越えて その報道の意味と意義はひとつの評価を受けるのですが。

彼が本当にそれを伝えたい相手との“約束”は果たせないまま…となってしまいます。

あらためまして。作中の『紆余曲折』の部分に関しては、見ていて さすがに「おやおや?」と思ったわけで。
シビアに考えたら「そら ないわ〜」ではあるけど、エンタメで見れば「イケイケ〜!」だし。

正直 戸惑った描写となっておるのですが。
わたくし的には それがあっても、それを差し引いても。良しと思えましたので(苦笑)
決してマイナスではありません。

まさに 笑い、涙、怒り、社会的メッセージに、アクションと。
映画というエンターテイメント要素が 絶妙に盛り込めれた傑作。

あえてツッコむとするならば「予告編を見た限りでは こんなにいい映画だとは思わんかったぞ!」と。
そういう趣旨でモノ申したい(苦笑)

韓国映画の傑作がまた一本誕生しました。

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果たせなかった理由は wikiに載ってました
posted by 味噌のカツオ at 22:56| Comment(0) | タ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年05月01日

君の名前で僕を呼んで

ルカ・グァダニーノ
ティモシー・シャラメ、アーミー・ハマー、マイケル・スタールバーグ
1983年夏、北イタリアの避暑地で家族と夏を過ごす17歳のエリオは、大学教授の父が招いた24歳の大学院生オリヴァーと出会う。
同じ時間を過ごすうち、エリオはオリヴァーに恋心を抱く。やがてその思いは通じるが、夏の終わりが近づくとともに、オリヴァーが去る日も近づいていた。

今年のアカデミー賞で 作品賞・主演男優賞(ティモシー・シャラメ)・脚色賞・歌曲賞 の4部門にノミネート。うち脚色賞を受賞した作品。
それもあってか わたくしが見に行った回は満席でしたね。

とかく今の時代、LGBTをテーマにしたもの。またメインやサブに関わらず そういうキャラが登場する作品は非常に多い。
いや多いというか、ほぼほぼ入ってますな(極論ですが)。

今作は17歳の少年と、24歳の大学院生である青年の物語。
互いに男性でありますが、厳密にはゲイとか同性愛でもなくて。17歳のエリオは女性とも(普通に)関係もったりしてるからね。

今作で一つ話題になってるのは この二人の美貌。
イケメン、美し過ぎる、美術品の彫刻並みとかいろいろ。
まぁそれはわかりますが、さすがにわたくしはその点で萌えることはありませんで。

逆に言うなら、そんな二人のラブシーンもキレイなもんで。
全然エグくはなかったね。何を期待しとるんだと言われそうですが(苦笑)

露骨に見せることなく、変な生々しさは出さず。
作品のテイストといえばそれまでですが。。。まぁそういうものなんでしょう。

さて、結論づけて言うなら、わたくし的には正直 退屈な時間に終始してしまいましたね。
そこで表現されていることは“なんとなく”わかりましたが。

やっぱり1983年の北イタリアの文化。アメリカ人のスタンス。
必要以上にフレンドリーであったり、家庭内もやけにオープンだったり。
そういう状況下での 人と人のコミュニケーション。性へのアプローチ。すんなり 飲み込みきれなかったという印象。

彼と彼が行う行為に偏見は全くありません。
なんなら こういう ひと夏の恋なんて、これまでにも、世界中であったようなドラマであって。
この作品では それが“男同士”であること以外の 真新しさを感じなかったんだよね。

この映画独特の…という意味では「君の名前で僕を呼ぶ」というのがあるけれど。その意義がちょっと伝わらなかったんで。

様々感想を見ていると、多くの人が感じるものがあったという、息子エリオに父親が語り掛けるラストのシークエンス。

設定を見ると、このファミリーは毎夏 北イタリアでバカンスをしているそうで。
で 大学教授である父親は、助手役として大学院の生徒さんを招いているとのこと。

これ、自身の息子の特性と、その相性を見抜いてオリヴァーを招いていたとするならば…
お父さん、神やね。

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桃缶 ならぬ 桃姦
posted by 味噌のカツオ at 23:34| Comment(0) | カ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年04月28日

リズと青い鳥

山田尚子
(声)種ア敦美、東山奈央、藤村鼓乃美、山岡ゆり、本田望結
北宇治高等学校吹奏楽部でオーボエを担当する みぞれと、フルートを担当する希美。二人の最後のコンクールで演奏する「リズと青い鳥」にはオーボエとフルートが掛け合うソロがあった。
しかし普段は親友である2人のソロは上手く噛み合わず、距離を感じさせるものだった…。

テレビアニメでも人気の『響け!ユーフォニアム』のスピンオフ作品。
わたくし自身はアニメを知らなかったので…無料で公開されていた第1シリーズ(全13話)を見たうえで、鑑賞してきました。
厳密には今作の中心になるキャラクターは第2シリーズに登場するそうなんだけど…まぁそれはそれ。

オーボエを担当する鎧塚みぞれと、フルートを担当する傘木希美。
コンクールで演奏する自由曲「リズと青い鳥」にはオーボエとフルートによるソロの掛け合いがありました。

映画では積極的なキャラである希美と 彼女の後を着いていくような みぞれの姿が描かれています。
ただし あくまでその距離感を理解した ふたりの関係性であって。それはそういうものだとは思うわけですが。

それでも高校3年生として進路について。ふたりとは別の第三者との関係性に置いて。そして何より ふたりの掛け合いの演奏に関して。
それらを通じて、互いの想いが交錯していきます。

そんな彼女たちの姿と同時に、演奏曲「リズと青い鳥」の世界観についても表現がされています。
ちなみに そのパートに登場するリズと青い少女の二役を 本田望結が演じています。

子役として活躍はしていますが。ストレートに言うなら…この作品の中では異質な存在でしたね。
決してアニメ声じゃなくて。声の質、演技としての表現。いずれもアニメのそれとは違うというか。

ただし その部分はイメージでの描写でもあるので、本編とは違う雰囲気を醸すという点では その役割は十分に果たしていたと思います。

あらためて。
リズと青い鳥(青い少女)の関係性。みぞれと希美の関係性。
それらが ある種の対比になってはいるんだけど、必ずしもそれが そういうわけにもいかずで…

物語的には見る側が翻弄される部分でもあるけれど、でも女子高生の生態って意味では「そういうもんだよね」とも思わされ。
なんとも ヒリヒリとした部分を見せつけられます。

この作品、わずか90分の上映時間ではありますが、無駄なセリフが一つもないですよね。
核心を突くようなものだけではなく、彼女たちの日常の会話も、おどけたようなやりとりも。

それらすべてが 愛おしく、それらすべてが 彼女たちのすべてで。
そんな言葉で紡がれた少女たち。でも実際のそれぐらいの女の子たちも、ちょっとしたことに心揺れたり、わざと本音を伝えなかったり、思ってもみなかった本心に自分で気が付いたりするんじゃないですかね。

そういう曖昧さの上の緊張感。セリフ、表情、行動、音…いろんなところに散りばめられています。
ここまでの感情表現は、間違いなくアニメだからこそできたもので。心に響くもの、考えさせられることが多々ありました。

さて、表現という意味ではもう一点。
終盤にある練習中の演奏シーン。

そのソロパートの演奏に全員が何かを感じ取る描写があるんだけど。
これ小説やマンガであれば そういう説明でクリアできるでしょうが、映画の場合 ホントに“音楽”でそれを感じさせなきゃいけないんですけどね。
その演奏に説得力がなかったら、ドラマとして成立しなくなっちゃうんだけど。

ここでは それをやってるんですよね。
ホント、あの演奏シーンは じんわり涙にじんできましたから。

そんなこともありまして。
なんだか とんでもないもの見ちゃったなと。それぐらいクオリティの高い作品であります。

ただ この手の作品、見る側の感性も問われるところ多分にあるとは思いますが。
山田尚子監督、京都アニメーションの凄さ。やられましたです。
posted by 味噌のカツオ at 02:09| Comment(0) | ラ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年04月22日

女は二度決断する

ファティ・アキン
ダイアン・クルーガー、デニス・モシット、ヨハネス・クリシュ
ドイツ、ハンブルク。ドイツ人のカティヤはトルコからの移民ヌーリと結婚。彼はかつて麻薬の売人だったが、今では足を洗い 息子共々幸せな家庭を築いていた。
しかしある日 ヌーリの事務所の前で爆弾が爆発し、カティヤは夫と息子を失ってしまう。やがてドイツ人のネオナチ男女が容疑者として逮捕されて裁判が始まるが…

カンヌ国際映画祭でダイアン・クルーガーが主演女優賞を受賞。そしてゴールデングローブ賞で外国語映画賞にノミネートされた作品。
それもあってか劇場はメチャ客入ってましたね。

予告編で見る限り ドラマとして、またダイアン・クルーガーの醸す雰囲気は目を引きました。
そんな思いで見てきましたが、率直に言うなら 良い作品だとは思いますが、決して“スペシャル”な域では無かったか。
というのも…ほぼほぼこちらの問題でもあるんだけど。

もっと今作が訴えんとするテーマであり、バックボーンを理解したうえでないと 伝わるものも伝わらないかと。
ざっくりと あらすじをおさらいすると、主人公はドイツ人の女性で、彼女の夫と息子が爆発で殺害されたと。

犯人はヒトラー崇拝のネオナチで、外国人移民をターゲットにしたと。まさに殺害された夫はトルコからの移民でありました。

容疑者は起訴され裁判となりますが、証拠不十分で補償金をもらって やすやすと(?)釈放。
実際に自白もなく、グレーである以上は“推定無罪”ということでして。家族を失った妻にしたら“飛んだ茶番だ”というトコロですわね。

その辺りもドイツの国民性というか、裁判の傾向というのはじんわり横たわっているのかもしれません。

さて あらためて。結局 舞台となっているドイツに根付くそうした歴史、文化、国民性。
ネオナチの存在と その排他的な思想など。その辺りを 肌感覚とまでは言いませんが、イチ問題として理解していないと…

裁判、不条理な判断、そこで何が行われているのかがわかっても、この映画の感情まで共有するには至らなかったというべきか。

感想なんかを見ても、受け止め方も様々で。
もちろん表面的な状況だけでも十分にヒリヒリした感覚は伝わってきますがね。

彼女は完全な孤独ではなく。しかし彼女の願うことは安易なものでもなく。
ある種 究極の選択かもしれません。

その身をかけて、命をかけての復讐に向かいます。
一旦は踏みとどまるものの、ふたたび…という(邦題ですが)二度の決断ということでしょうか。

作中、主人公のカティヤは精神的なダメージからか、生理が止まってしまったと語ります。
しかし 終盤に、また月経が始まる様子がありまして。

これは心に感じた憎しみ、頭で考えた復讐心とは別に、体は この苦しみを乗り越えてしまったと。
それが許せないと思って、あの決断に至ったのかな。

いろんな見立てがあるけれど。なんかそんな風に思いました。

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女は子宮で考える
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2018年04月21日

クソ野郎と美しき世界

園子温 、 山内ケンジ 、 太田光 、 児玉裕一
稲垣吾郎、草g剛、香取慎吾
「新しい地図」が製作を手がけ、稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾と4人の監督がコラボレーションしたオムニバス。

『ピアニストを撃つな!』監督・脚本:園子温、出演:稲垣吾郎、浅野忠信、満島真之介、馬場ふみか
『慎吾ちゃんと歌喰いの巻』監督・脚本:山内ケンジ、出演:香取慎吾、中島セナ
『光へ、航る』監督・脚本:太田光 出演:草g剛、尾野真千子
『新しい詩』監督・脚本:児玉裕一 出演:クソ野郎★ALL STARS

という構成で。
オムニバスなので それぞれの作品をどう感じたのか書くべきなのかもですが。
わたくし的には それぞれが何かを感じるほどまとまっていないように思えまして。
そういう方向では語りにくいってかな。

それでなくても『新しい詩』は決して一本の(短編)映画ではないしね。

とは言いつつも それとなく書いていきますが。
『ピアニストを撃つな!』は そもそも園子温監督の作品が好きだったりもするので。これは手放しで楽しんじゃいました。
夢のような象徴的に物や色が配置された部屋。ありえない個性の登場人物。わざとらしいまでに賑やかな祭り感。そして また出た(監督の)地元・豊橋でのロケ。

程よく ぶっ飛んだ設定と奇抜な設定。ラストの「ギャー!!」まで楽しかったんだけど。
あえて言うなら…吾郎ちゃんの良さに関しては希薄になってたか。

一方で『慎吾ちゃんと歌喰いの巻』になったとたん…一気に眠気が。余りにもトーンが違い過ぎるのもあってだけど。
テイストとしては「世にも奇妙な物語」にも近いのかな?そんなダークファンタジー。

歌喰いの少女によって 歌うことを奪われた人々。
ただし その少女のウンコを食べると歌が戻る…と言うのだが。普通にその設定が気持ち悪いと思ったんだけど。無理くり「クソ野郎…」というタイトルだからそういうものかと 気持ちを維持したけど。

品の無い女のウンコだったら妙に下世話な物語でスルーできたけど、少女を絡めたスカトロは ちょっと嫌だなと。あくまで感覚の問題。
そして“歌喰い”と謳っているのに、歌では無いものも奪っていっちゃうんだよね。。。

『光へ、航る』とても映画的ではあったろうし、草g剛、尾野真千子も役者としては悪くはなかった。裏を返せば キャリアのある役者としては これぐらいできるとは思うわけで。
途中の時事ネタ系のユーモアもわかるけど。どうせやるなら もっとブッ込んでも、太田光テイスト入れても…とは感じました。

『新しい詩』では それまでのキャストが一堂に会する場になっていまして。
とはいえ それぞれの物語が“絶妙に絡み合って”大河ドラマとなっての完結…ではなく。謎のクラブにみんなが(必然性もなく)集まってという感じでね。
もちろん それぞれの話が 突拍子も無さ過ぎることを思えば、それを望むのはハードル高いだろうけどね。

ただし香取慎吾くんの歌、ダンスは理屈抜きにワクワクしました。やっぱり そういう点ではエンターテイナーであって、人の目を引く存在感には脱帽です。
どうせなら、物語がキレイに一本にならないのなら。せめて主演の3人が おそろいの衣装でビシッと歌い踊るエンディングぐらいはあっても…と。逆に思っちゃいました。

これを単なる“ファンムービー”と称する向きもあるだろうけど、決して安易な“ファンサービスムービー”ではなかったし。ちゃんと映画として向かっていってたとは思いましたよ。
わざわざ声高に“駄作だ!”などと叫ぶつもりもないけど。わずかな準備期間でできることをやり切った意欲作。
第二弾の製作も決ったそうなので。この次が正念場かな?

さて、ちょっと余談ではありますが。今作の『ピアニストを撃つな!』『新しい詩』そして『光へ、航る』にも ちょっと絡んだ浅野忠信さん。
この人も なかなかなカメレオン俳優ではありますが、ここではかなりイッちゃってるキャラで。存在感っちゅう意味では「新しい地図」の3人を食ってたと言っては過言かな。

その浅野忠信さん、木村くんのドラマでも主役以上に印象に残る役どころ演じておられたような。
「だから何?」って事ではありますが。

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ベーグルもイイけどカレーもね♪
posted by 味噌のカツオ at 21:22| Comment(0) | カ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年04月17日

ちはやふる ー結びー

小泉徳宏
広瀬すず、野村周平、新田真剣佑、上白石萌音
3年生に進級した千早たち競技かるた部。2人の新入部員を獲得し、高校生活最後の全国大会に向けてのスタートを切るが、千早は卒業後の進路を未だに決められず。太一ら他の面々も大きな悩みを抱えながら生活を送っていた。

2016年に公開された「上の句」と「下の句」。確か公開と同時に続編の製作が発表になったのかな。
あれから2年が経って 今回の「ー結びー」ということで。映画としては今回が完結編となります(原作は継続中)。

現実の時間軸と同じく、前作で1年生だった千早らが3年になったという設定。
名人戦・クイーン戦 という個人戦が今作のイントロダクションとして描かれていますが、本筋は高校の全国大会に絞った物語になっています。

競技かるた部に新1年生が入部。その一方で、自分の進路も見据えて かるた部とは距離を置く太一。
そんな太一が出会って支持するようになった ちょっと変人(?)な最強の名人・周防。
そして福井でかるた部を立ち上げ、全国大会を目指す新(あらた)。

各々のキャラクターとストーリーラインを上手く配しつつ。
それらを上手い具合に全国大会の場につなげていく展開の妙が素晴らしい。

そして競技かるたのポイントを紹介しつつ、勝敗の行方にも興味をもたせるわけですが。
一般的なスポ根モノであれば いろんな駆け引きに、技、プレイで見せ場を持たせるんだろうけど。

基本「札を取る」という行為のみで成り立ってるかるたを、手に付けたカメラの映像やハイスピードカメラを駆使して、結構なスペクタクル映像に引き立てています。
これも スゴイ見どころのひとつ。

また本来は1対1の勝負でもある かるたですが、団体戦をクライマックスとしたことで、チームの物語 = 友情ストーリー にしてみせたことも正解だったと思います。

わたくし的にはメンバー表を提出しに行った奏(上白石萌音)の指が腫れ上がって…という あのくだりを余計な説明を語ることなく、サラリと伝えて見せたのが印象に残ったシーンでしたね。

もちろんそれ以外にも 肉まんくん、机くん も愛すべきキャラクターだし、松岡茉優演じるクイーンも(良くも悪くも)存在感示してたし。
時には いかにもマンガチックな絵を作って楽しませてくるのも良かったし。

そんな今作を より味わうには前作の「上の句」「下の句」の予習はしておくべきですな。
登場人物の個性・関係性を入れておく意味合いと、前作に描かれたシーンやアイテムが伏線となり、今作につながってくるなんて手法もやっておられるのでね。

あとは百人一首の札の持つ意味合いなんかも理解できていれば、もうワンランクもツーランクも上の感動を得られること間違いなし。

とまぁそれだけの見せ場があって、ドラマ性、テーマ性に富んでいながら、きちんと交通整理をしたうえで(決して長すぎない)128分に収めた監督の手腕もお見事。
さらに見終わった後には ちはやたちの成長も感じつつ、広瀬すず、野村周平、真剣佑ら若手俳優たちのリアルな成長も感じられるわけですから。
なんとも奥深い映画体験ができるわけです。

さて、映画のシリーズモノって一般的には数を重ねるごとにクオリティが下がりがちですが。これは明らかに 今作の方が超えてきてますね。
ただしこれで完結となるわけで。ちょっともったいないと思うぐらいですわ。

間違いなく、邦画として今年ベスト級の作品。大満足の一作であります。

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カルタ映画
posted by 味噌のカツオ at 01:47| Comment(0) | タ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする