2017年02月22日

ザ・スライドショーがやってくる!「レジェンド仲良し」の秘密

伏原正康
みうらじゅん、いとうせいこう
1996年から 20年間にわたり開催されている「ザ・スライドショー」。
みうらじゅんが全国で撮影した写真をスクリーンに映し、いとうせいこうが突っ込むという。そのステージの模様とインタビューを交えて、これまでの歴史を振り返る。

「ザ・スライドショー」。わたくしは実際に会場で見たことは無いのですが、DVDで何作か見ておりまして。
どんなイベントなのかは一応知っております。

この企画が始まって20周年ということで実現した 今回の映画版。
過去の名場面と みうらじゅん、いとうせいこう それぞれ別収録のインタビューの模様とで構成された94分。
あぁ過去だけでなく、2016年開催の最新版の映像も入ってたけどね。

もちろん 面白いのはわかっていますが、こうやってあらためて見ても、やっぱり面白いわ。映画館内でも結構 笑い声が起きてたからね。
中でも「8人の食いしん坊」で始まるアレは超ワロタわ。

そういう“ネタ”の面白味と同時に。
それぞれがインタビューで語ったことが また興味深かったですね。

はじめて会った頃の相手の印象にはじまり、このイベントの自身の役割・スタンス、何が求められて どう応えていくべきか。
互いの考えが大方一致してたもんね。

そもそも こういう関係性って…だいたいわかってるじゃないですか。感覚的に。いいオトナなんだから。
それをわざわざ言葉にして説明するのって 気恥ずかしいと思うんだけど。

でも そういう部分を越えた恥ずかしい二人だけの写真なんかも登場して。
それがまた笑いを誘ったんだけどww

とにかく。いとうさんはツッコミであると。
みうらさんはボケであると。

でも本当は みうらさんがツッコミの立場で発見したものを写真に撮りつつ、それをここで見せる側となることでボケの立場になると。
そういった 部分にまで言及しているのが新鮮でしたね。

さてさて、実際の「ザ・スライドショー」は開催のペースが伸びてきているようで。
ネタが溜まったら行われるとかなんとか。

どうしても首都圏にいないとそれらの情報も得にくいし、チケットも取りにくいんだけど。
やっぱり会場で見てみたいなぁ。

でも今回のような映画版がイケるのであれば、ライブビューイングみたいので見ることができたらいいんだけど。
いずれにせよ みうらじゅんさんのネタの集まり具合によりますかね。

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入場時にもらったマグネット、いらんわ〜(笑)
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2017年02月21日

相棒 劇場版W 首都クライシス 人質は50万人!特命係 最後の決断

橋本 一
水谷 豊、反町隆史、仲間由紀恵、北村一輝、鹿賀丈史
特命係の杉下右京と冠城亘は、国際犯罪組織バーズを追って来日した国連犯罪情報事務局の元理事マーク・リュウに同行することになる。
そんな中、7年前バーズに誘拐された少女の現在の姿の動画が公開され、犯行グループは日本政府に多額の身代金を突き付ける。

テレビの「相棒」は見ていませんが、劇場版の方は見てますが…ってスピンオフ版までは見てないけど。
とにかく その程度のスタンスで。

ただし テレビで「劇場版につながる前後編」みたいな煽りがあったのでそれは見たけども…
関係なかったですね(苦笑)

長いシリーズでもあるので、そこそこの相関図は理解しつつも、キャラクターたちへの思い入れはなく。
ミッチーさん、六角さん、仲間由紀恵さんが登場してもグッと高まる感じもさほどはなく。

とにかく、イチ映画ファンとして「相棒」を鑑賞したわけですが。
やっぱり“趣”としてはテレビのドラマだよね。本来の映画で こんなに雑な展開はありえないもんね(苦笑)

ざっくり言っちゃえば、見ていて ひとつもドキドキできなかった。
その要因としては とにかくチマチマした謎が出てきては、右京さんの一声で解決…という流し方と全体の展開ですかね。
「えっ?」と言いたげな推理が次から次へと“こなされて”いくので、映画的な“溜め”がなくて。

見る側としては 謎を謎として享受するでなく、ただ単に 答え合わせだけを見せられてると言っては言い過ぎかな?

また大局的にも人や時間を絡めすぎて、ストレートに心に訴えかける重みが得られにくかったし。
なんだか そんなに欲張らず、もっとシンプルに、純粋に無念さや やるせなさを表す方が良いんじゃないかなぁ。

あと どうしても気になっちゃうのがホントにそんなこと可能なのか?って部分でね。
遺体の中にアレを隠すとか、エレベーターのボタンに仕掛けられたモノとか。
アレをメール送信したことで 通信ができなくなるとか。

ぶっちゃけ かなりのトンデモ設定にしか思えないので、推理という名の正解を提示されても 素直に驚くことができず。「その手があったか」と思うことができずで。
50万人の中からたまたま鈴木杏樹を発見したのもそうやね(笑)

そして「相棒」ファミリーのオールスターキャストと言われてたけど。
ファンにとっては“これぞ”なのか“極め付け”なのかもだけど、テレビ版を見ていない映画ファンのわたくしには、ノリきれなかったし。
謎解き含めて だいぶ置いてけぼり感あったしね。

テレビ版もそうなんでしょうが、トリックや謎解きの側面と同時に 現代流のヒューマニズムや悲哀といったものをベースに置いたお話も「相棒」の魅力でもあるんでしょう。
でも 話を複雑にし過ぎで。その路線であれば往年の「特捜最前線」みたいな脚本の方が グッときちゃうんだけど。
あれはあれで お話が相当暗いんだけどね。

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タイトルなげぇよ!
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2017年02月20日

くも漫。

小林稔昌
脳みそ夫、柳英里紗、沖ちづる、平田 満
29歳の中川学は長年のニート生活を経て、父親のコネでようやく教育現場の職を得る。初めて人生の歯車が合い始めた高揚感と抑えきれない性欲から、風俗店へ繰り出した。ところが、No.1風俗嬢のサービスで絶頂を迎えた瞬間、くも膜下出血を発症してしまう。

中川学原作の同名ノンフィクション漫画の実写映画化。
主演はタイタン所属のピン芸人 脳みそ夫(のう みそお)。何ちゅう名前や(笑)
でも 程よくイケていない主人公のキャラを見事に体現してて すごく良かったですよ。

一方、風俗嬢を演じた柳英里紗がかわいらしかったですね。こんな風俗嬢おったらたまらんわね。

そして もう一人主人公の妹役の子が美人で目を引きましたね。
どんな子?と思いきや、元はシンガーソングライターであり 今作のエンディングテーマも歌っている沖ちづる という方らしい。

あと女医役で「特捜戦隊デカレンジャー」のデカイエローだった木下あゆ美。
名前はわからないけど職業案内所のオペレーターの方も印象に残ってて。
とにかく女性キャストがキレイな人が多くて、目を奪われましたわ。

主人公はニートとされていますが、どのような経緯があって…というのもちゃんと描かれていますし、ただ単にダメな救いの無いヤツという感じでもなくて。
でもその方が“助かってほしい”と思わせる意味では良かったかな。

ニート、教職、風俗店、病人と良くも恥ずかしくも立場が変化する主人公。
その中でも“風俗店で倒れた”という部分の後ろめたさがストーリーの“キモ”のようになっていまして。

確かにそれは恥ずかしいけども。客観的な見方をすると、それよりも命の危険すらある病からの生還という部分と対にするにはバランスが悪いようには思ったけどね。
超第三者意見としては、風俗で倒れたんか知らんけど、生きてて良かったやん〜という感じ。
あるいは 映画として、そこの駆け引きがもっと面白くできてたら、もっと笑えたかな。

実際にたいへんな体験談でしょうけども、もうちょっと面白ポイントや浮き沈みのメリハリあった方が盛り上がったわけで。
それが乏しいので、少々冗長に思えたトコロもありました。

テーマが興味深いだけに、その辺りはちょっともったいなかったかな。

でも くも膜下出血の怖さを、まるで“ゆるキャラ”のように視覚化したのは素晴らしいと思いました。
あのキャラクター「くもマン」っていうんだね。
熊本の人気者のアイツみたいな名前なんやな(苦笑)

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靴へのこだわりがスゴいww
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2017年02月19日

ANTIPORNO アンチポルノ

園 子温
冨手麻妙、筒井真理子、不二子、下村 愛、福田愛美
時代の寵児とまで言われる女流作家の京子。分刻みのスケジュールにいらだつ京子は、マネージャーの典子に首輪をつけて部屋を引きずり回すなど、サディスティックに振る舞ってはストレスを解消していた。
しかし寝ても覚めても消えない悪夢にさいなまれ、自分自身に混乱をきたしていく。

薄々感じてはおりましたが、ロマンポルノという企画と園子温は相性がいいのかな。
というか そもそも園監督のスタイルがエロにも長けているわけで。

もっというならロマンポルノという枠を超えて、モロに園子温監督の世界だったのかもしれません。

いかにも演劇がかったムードの序盤。
そういう作風がそんなに好きじゃないのもあって、いくらか「かったるいな」と思って見てたんだけど。
途中で、ズバッとその世界が切り替わり、女優とマネージャーが切り替わり「これか!」と目から鱗。

あの かったるさは出るべくして出ていたのね。かったるくて正解だったのね。
そんなこんなでエンジンかかりまして。グイグイと引き込まれていきました。

見終わっての印象は、妙な心地よさ。メチャ気持ちいい。
ただし意味はわからない。ほぼほぼなんじゃこりゃ?の世界。
それでいて残った爽快感。

下手なヤツが作った自己満足の風変わりなアングラ世界と違って、なんだかわからないけど気持ち良かったんですよ。

つまり自己満足なオナニーの世界ではなく、この映画は確実に性行為が成立しちゃったってことじゃないの?スクリーンと客席で。
これはスゴイよ。園子温監督、お見事。

感覚でヒットする。
これぞ映画の醍醐味と言えるんじゃないかな。

男性生殖器と女性生殖器。チンポとマンコ。
この違いを定義すると…納得です。

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ボトルトカゲ!?
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2017年02月15日

僕と世界の方程式

モーガン・マシューズ
エイサ・バターフィールド、サリー・ホーキンス、レイフ・スポール、ジョー・ヤン
自閉症スペクトラムと診断されたネイサン。大好きだった父を事故で亡くした後、母の勧めで数学の個人指導を受け その才能が開花。
やがて数学オリンピックのイギリス代表チームに選ばれ、台北合宿に参加したネイサンは、そこで中国チームの少女チャン・メイと出会う。

先日見た「ザ・コンサルタント」では主人公が高感度自閉症という設定でありました。
方やこちらは自閉症スペクトラムということで。

似て非なるもの?
まぁ人それぞれで症状や状況は違うのでしょうが。

この主人公ネイサンは全く社会性がないというわけではなく。
少々難しいところはありつつ、数学に関しての才は並外れていると。そして唯一 彼と“合う”存在だったのが父親で。
しかし その父が事故で亡くなってしまい、その後 母ひとりによって育てられていくのですが。

愛情はあるんですよ。親子ですから。
だから しいて言うなら“合わない”母と子と思いました。

そして母は彼の数学の才能を生かすべく、ある数学教師に個人指導を依頼。また国際数学オリンピックの存在も知り、それを目指していくことに。
やがて数学オリンピックに向けた合宿の場で、ネイサンは中国チームのチャン・メイと出会います。

しかしある出来事で 二人は離れ離れに。
ネイサンは全てを投げ打って 彼女を探します。

こういう言い方すると元も子もないんだけど、たぶん それは恋なんでしょう。
でも そもそもコミュニケーションが苦手なネイサンにとっては、恋という概念自体が希薄なのかもしれません。

ですが、あの別れの日を思い出し、彼女を無くしてはいけないと思い立ちます。
と同時に、母ともわかり合うことになるのですが。

わたくし自身、この作品を見ながらイマイチ乗っていけなかったんですよね。ある瞬間まで。
ところが まさに母と子が打ち解けられた瞬間、思わずホロリ…泣けてしまいました。

しかも まさか あんな手法で彼が笑うとは思いませんで(笑)
もう それだけで、なんか良かったなと。そんなことを思わされた映画でした。

それから、ひとつのストーリーとして、ネイサンが数学オリンピックで活躍するのかと思いきや、あんなことになってしまったので。
それもまたちょっとした驚きでしたね。

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鼻とイモで全て解決
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2017年02月14日

サバイバルファミリー

矢口史靖
小日向文世、深津絵里、泉澤祐希、葵わかな
東京に暮らす平凡な家族、鈴木家。ある朝、目を覚ますと突然全ての電化製品が停止。それは鈴木家だけでなく、近所中で同じことが起きていた。
復旧のめども立たず、困り果てた父は東京脱出を決断。生き残りを賭けたサバイバルライフがはじまる。

矢口監督の作品ということで、少々ハードル高めの期待で見に行ったのですが。
くぐっちゃいましたね。ハードルの下側。

少なくとも お客さん誰も笑っていなかったし、エンドロール始まって みんな即行で帰っちゃったし。

序盤の電気がつかなくなったくだりは 結構ドキドキでどうなるんだろうかと見守り。
西へ向かって自転車で走りだしてからは その過酷さを見守り。

終盤のブタとの出会い、犬との出会い。これらは どう受け止めるべきかわからず終い。
そして一応の着地点に辿り着くのだけども。

結局のところ笑えるポイントも無かったし、訴えかけるものもなかったなぁ。
現実的な状況に即している反面、ポンと跳ねる展開が無いというか。

停電の状況があって。何やら“電池”もダメということになって。
それに準じてガスも水道もダメになって。

だからああなる。それでこうなる…といった展開の中に、驚きが無い。
途中に登場した時任三郎と藤原紀香は それとなくサバイバルのライフハックに長けていて。

その一方で、小日向さん演じるお父さんにそれはなく。家族の信頼を得られず、通天閣で決定的なこと言われちゃうんだけど。
それ まさにその通りで、小日向さんが何もできないオヤジってこと、端からわかってるじゃん。

だったら三浦友和さんみたいに、誰が見てもよくできた親父かと思いきや、実はグダグダみたいなほうが良くないですか。

前述のブタやら犬やらに遭遇するパートも、「スゥイング・ガールズ」でのイノシシ登場のバカバカしさ欲しかったなぁ。

何か そういった物足りなさの数珠つなぎの結果、全体がぼんやりしちゃったのかもですね。

軸となるテーマとしても 電気にまつわる文明からの脱却なのか。
ダメオヤジの威厳を取り戻す、家族の再生の物語なのか、人としての成長を見せたいのか。それもぼんやり。

密かに気になっていた停電の原因というのが、太陽フレアによるものと 報道されまして。
実際にそこまでの影響が出るのかは未知数ですが、可能性としてあることなんですよね。
でも その設定って、面白くはないよね。

なら 地下に潜伏していた宇宙人が地球上の電気を吸い取って…とかにしちゃった方が卑怯で良かったんじゃないかな?

本作のイマイチな理由の一つは 役者陣の弱さもあるんじゃないかな。
メインとなる鈴木家も小日向文世さんは当然なんでもこなせるでしょうが、深津絵里さんは決して生かし切れていなかったし、泉澤祐希、葵わかなの二人はコメディ要素も、いや役者としての経験も乏しかったと。どうしても映画としての説得力は弱まるよね。

映像の中で気になったのは、全てが止まってしまった街の描写に高速道路の情景。
「どうやって撮影したん?」と思いきや、実際に環八や東名高速などを封鎖してロケを行ったとか。
スゴイな、よく許可取れたな(笑)

でも映画撮影で封鎖されて遠回りを余儀なくされたドライバーがいたとして。
その作品が こんな感じでは、ちょっと複雑じゃなかろうか?
そんな心配もしたくなりました。

以上、結構 厳しく書いたけど。見る人が見れば面白いんだと思います。
ただ わたくしには合わない映画でした。

ちなみに、大地康雄さんがいた家って、「ウッジョブ」で出てきた家とは違うよね?

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ズラあってもなくても大差なくない?
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2017年02月09日

牝猫たち

白石和彌
井端珠里、真上さつき、美知枝、音尾琢真
池袋の風俗店「極楽若奥様」で働く3人の女。ネットカフェ難民の雅子、シングルマザーの結依、不妊症を抱えた里枝。
そんな彼女たちの吐いた暴言を、送迎車の運転手が盗撮。動画サイトに出回り炎上騒ぎとなる反面、それを機に雅子らの指名が増えるようになる。

ロマンポルノリブート企画の一作。
白石和彌監督に関しては「凶悪」「日本で一番悪い奴ら」という、ズシンとくるような過去作を見ておりまして。

じゃあその監督がロマンポルノという命題でどんな作品を作るのか。
性描写だけではなく、その辺りも興味はあったのですが…

ハッキリ言っちゃうと、タイプの女優さんがいなかったこともあり、濡れ場についてはそれほどでしたが。
単純に映画として興味深く見ることができましたね。

「凶悪」「日本で一番悪い奴ら」については実際の事件をモデルとして製作されておりまして。ざっくり言えば社会派ドラマとしての一面もありました。

今作の舞台は「極楽若奥様」という風俗店。そこに在籍する3人の女のストーリー。
デリヘル嬢という部分こそ共通してはいますが、それぞれが違う環境で、違う生き様で、違う問題を抱えていて。そして違う着地点へ向かっていきます。

なんならオムニバスドラマとも言えなくもないかな。

三者三様ではありますが、それぞれの事情については 白石監督らしい迫り方で。
どこか弱い部分があったり、何かが欠けていることで、そうなってしまったような。
今の社会であれば“なさそうで、ありえる”感じでね。

それぞれが違う物語絵はあるんだけど、強いて言うなら“愛”という部分は同じテーマだったけどね。

さて その中で、子どもを他者(どういう人?)に預け、仕事をしつつ…というデリヘル嬢が出てきまして。
その子どもが、大巨獣ガッパの人形に興味を示すなんて描写がありまして。

確かに、ガッパもロマンポルノも日活の作品で。
そのつながりで ちょっと笑えたのですが。

実際の映画「大巨獣ガッパ」がどんな映画だったのかをチェックしてみたら、これも親子を描いた怪獣映画だったのね。
ここにきてガッパにも興味出てきたわ(笑)

ロマンポルノリブート企画ということで、限られた予算、1週間で撮影などの縛りもあり、作り込むことは難しい条件の中ですが。白石監督らしさも味わえて、よくできた作品だと思いました。

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いろんな“しばり”がね
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2017年02月07日

虐殺器官

村瀬修功
(声)中村悠一、三上 哲、梶 裕貴、石川界人
テロの脅威に対抗すべく徹底した情報管理が進むアメリカ。一方、その他の各地では紛争が激化。
それらの紛争には「虐殺の王」と呼ばれるジョン・ポールが関わっているとされ、アメリカ軍の特殊部隊大尉クラヴィス・シェパードは特殊暗殺部隊を率いて、彼の行方を追跡していく。

32歳の若さで肺がんによりこの世を去った伊藤計劃(いとうけいかく)のデビュー作「虐殺器官」をアニメ化。

小説についてのファンも多く、このアニメ化も ある意味“待望の”という文句がついても大げさではないほど。
んで原作を読んでいないと、“手ぶら”で予備知識ナシに この作品を見るのも〜という声も。

ちなみに わたくしは原作は未読で。
サラリとあらすじをチェックしてもイマイチ分からなかったけど。
そんなスタンスで本編を見たわけですが。

うん、理解し得ないながらも わかるのはわかりました。
眠たくなることなく、ラストまでついていけました。

途中「シン・ゴジラ」か?とツッコミたくなるぐらい、グイグイという印象もありましたが(苦笑)

なんというか 興味深い世界観を わかりにくいワードで、セリフで伝えてくるから。それを頭で「こういうことかな」と変換するのが必要で。
なので 食らいついてはいけましたが、本当の意味で作品世界を堪能できたかと問われれば、それはまた難しいわけで。

結果的に面白かったかと聞かれれば「興味深い物語だった」と答えたくなる。って感じだったかな。

ちなみに R15+指定(15歳以下の鑑賞には成人保護者の同伴が必要)なんですね。
これだけの少年に銃を持たせて それらを次々に撃っていく描写は、アニメとは言え 大胆な表現だと思いました。

また“911”から始まるアメリカ起点の物語を、日本人の作家が書いているってのも意外だったかな。

さて物語のキーになるジョン・ポールという登場人物がおるんだけど。
まさかビートルズ由来の名前じゃないよね。
posted by 味噌のカツオ at 23:33| Comment(0) | TrackBack(0) | カ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年02月05日

風に濡れた女

塩田明彦
永岡 佑、間宮夕貴、テイ龍進、鈴木美智子
都会から逃れ、世捨て人のように生活する高介は港で不思議な女・汐里と出会う。「アンタは私にロックオンされたんだ」と捨てゼリフを残し去っていった汐里。
後日、行きつけのカフェでウェイトレスとして働く汐里と再会した高介は、次第に彼女に翻弄されていく。

「日活ロマンポルノ」の45周年を記念した「ロマンポルノ・リブート・プロジェクト」の一作。
わたくし自身は 当時のロマンポルノというの知りませんので、これが初鑑賞となりましょうか。

エロい観点で言うならば。
ちゃんと楽しめましたですよ。

一時期に比べれば、昨今のラブシーンなんてキレイなものでね。
それに今の役者さんって(決定的なこと言うなら)脱がないですから。
主演女優がおっぱい出すなんて、ありえないもんね。

そのご時世にですよ。時に生々しく、時にときめきつつ、行為におよぶ場面を 大きなスクリーンで見られるのはたいへん良いもので。ジュンときてしまいますね。

その一方で。
ちょっと映画の世界観には入っていけなかったですね。正直。

もうちょっと人間心理とかちゃんとしてて。
その中で ぶっ飛んでたり、滑稽だったり、可笑しみが感じられたりならいいのだけれど。

お芝居の、劇団のテイストが入ってきちゃうと、それ 端から変な行動をとるんじゃん…という見方になっちゃうんだよね。
舞台で表現するために決められた変な設定って。面白くない。ギャグとかも笑えない。
なんなら趣味嗜好、好みの問題だろうが。

なので、作風としてノッていけなかったのは正直なところ。

でもそんなエキセントリックな行動やアクロバティックな“戦い”も、ある意味ではロマンポルノらしさなのかもですな。

好みの問題で言うならば。
主演の間宮夕貴さんもイイ女だけど、個人的には劇団の助手役のメガネっ子(中谷仁美)の方がね。
小柄でショートカットで一見おとなしそうで。あの子の方が気になるんだけど〜と。

と思いきや、ちゃんと彼女も絡みのシーンがあったので、満足しつつ うらやましがりつつで(苦笑)

そんなことを思いながら感想をチェックしてたら、そっちの子の方が好みだという声もチラホラ見かけて。
やっぱり 男の思うこと、望むこと。そんなもんだよねと思った次第。

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ヤルか食うかどっちかにしなさい
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2017年02月01日

もらとりあむタマ子

山下敦弘
前田敦子、康すおん、鈴木慶一、中村久美、富田靖子
東京の大学を卒業後、甲府の実家に戻り スポーツ用品店を営む父親と暮らすタマ子。就職活動もせず、家業のスポーツ店も手伝わず、食べて、寝て、マンガを読み、まるで引きこもりのような生活を送っていた。
そんな矢先 父親に女性の影がチラついたことから、タマ子はほんのり動揺し始める。

2013年製作の映画。DVDにて鑑賞しました。

ちなみに“ウィキ”によると、モラトリアムとは…
語源はラテン語の "mora"「遅延」、"morari"「遅延する」である。
学生など社会に出て一人前の人間となる事を猶予されている状態。
関連項目…ピーターパン症候群、ニート、引きこもり。

そんな タマ子の日常を一年に渡って追っています。
そもそもは音楽チャンネルの中のイチ企画として 秋・冬を撮影。
そこに春・夏を足して映画化されたのですかね。

あえて褒め言葉として言いますが、前田敦子が程よくブサイクなんですね。
AKBでエース張ってた当時も「大島優子の方がカワイイ」と思っていましたが、やっぱりあっちゃんはブサイクだと。

そう言ってしまうのだが、そのブサ具合がそこはかとなく愛くるしくて。女として?女の子として?
モラトリアム女子として愛おしくなってくるんですね。

序盤、マンガ読みながら「トイレ!」と叫ぶところ。
お父さんと灯油を給油のジャンケンに勝って小さく喜ぶところ。
ごねるで無し、すねるで無し。ふてくされて「んぎゃあ」みたいな声を上げるところ。
いすれも笑えてきて。

もう評価が適正じゃ無くなってきますが、タマ子にも前田敦子にも だんだん引き込まれていきます。どんどん好きになっていきます。

かつて「もしドラ」で主演していたあっちゃんは やっぱりアイドルだったと思うんだけど、この作品では決してアイドル出身の女優ではなく。女優として上手い方なんじゃないかと。
もしかすると“AKB”というフィルター越しに見られて損をしてるトコもあるかも。

さて魅力的なのはあっちゃんだけではなく。
お父さんも独特の味わいあるし。カメラ屋の中学生も不思議な存在感あるし。
富田靖子さん演じるアクセサリー教室の先生の微笑み、包容力も素晴らしい。

一年の流れを78分でまとめた長い物語ですが、その割に時の流れはとてもユルくて。そんな大きな出来事は起こりません。
でも間違いなく微笑ましい日常で、こちらもリラックスしてゆだねられる、居心地の良い映画です。

ちなみに“ウィキ”によると、「もらとりあむタマ子」は…
第87回キネマ旬報ベスト・テン 日本映画ベスト・テン 第9位
2013年映画芸術日本映画ベストテン 第6位
第23回日本映画プロフェッショナル大賞 主演女優賞(前田敦子)

それ相当の評価を得ているんだね。

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芸能界目指しますか(笑)
posted by 味噌のカツオ at 00:35| Comment(0) | TrackBack(0) | マ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする