2015年09月06日

劇場版プロレスキャノンボール2014

マッスル坂井
高木三四郎、鈴木みのる、葛西 純、マッスル坂井
プロレス団体・DDTを中心に集められたプロレスラー達が4チームに分かれてマイカー移動。得点を競いながら東北のゴールを目指していく様子を追ったドキュメンタリー。

「プロレスキャノンボール2009」からの第2弾企画。と言っても前作のことは 正直知らないんだけど。
何にせよ、この“2014”バージョン。ザックリとではありますが、それとなくウワサは聞いておりました。そして今回 名古屋で1週間のレイトショー公開ということで、ギリギリで見ることができました。
ちなみに、既にDVD化もされているらしく、劇場ではそれを購入していかれる客を2人もみました。

この「プロレスキャノンボール」は、プロレスラー計4チームが東京から福島、福島から盛岡と2日間をかけて大移動。その最中で様々な相手とプロレスを行いつつ、ポイントを競っていくというもの。
その場その場でアポ取りをしては 試合をマッチメーク。対戦相手のグレード(?)、勝敗、プラスアルファで付与する得点を競いながら各チームが優勝を目指す。

果たして そんなことが成立するのかしらん?と思いながら見てたんだけど、これが まぁ世の中には、様々な場所に様々なプロレス者が(こちらの予想を上回るほど)いるもので。

冒頭から新日本プロレスへ道場破りを企てる場面が登場。かと思えば、学生プロレス、社会人のアマチュアプロレス、元プロレスラー、地方に拠点を置くプロレス団体が次々登場。
戦う場所もリングに限らず、公園から事務所内から個人宅に治療院まで多岐にわたります。

各日ゴール地点まで到着したところで、どんな闘いをしてきたのか映像のプレビューを行うと。
それが畳敷きの旅館の一室で 酒飲みながら、ワーワー言いながらというシチュエーションで。こういうトコが“文科系プロレス”の真骨頂って感じで、また一段と楽しそうでしたね。

さて、ここに登場したのは DDTスペシャルチーム、世界一性格の悪い大社長チーム、酒呑童子チーム、ガンバレプロレスチームのDDTを中心とした4チーム。
そもそもプロレスとは勝負論と同時にエンターテイメントとしての側面も非常に強いものでありまして。

この企画の中でも初日を終えたプレビューに於いて、ダントツの得点を叩き出していたガンバレプロレスチームに対し「勝ちに行くのはいいけど、V(映像)がつまらない」とガチのダメ出し。
この構図が、選手間に漂うシビアな空気が、これぞプロレスの真骨頂という感じで面白かったですわ。
そのガンプロチームが2日目にとった秘策も斜め上をいっちゃってて。素晴らしいドラマでしたね。

そして全チームが最終ゴールを果たしたとき、もはやキャノンボールのレースを越えて、また新たな道であり 新たな夢が広がるという構成も、ある意味でプロレス的でした。

この企画にしろ、そして落としどころにしろ、DDTらしいフットワークの軽さによるところも大きいよね。
路上プロレスというのもありますが、興行に飛び入りする形で試合をブッキング。それがツイッターで瞬時に拡散され、さらにファンがその輪を広げていくと。
DDTらしいというならば、さらにはアイデア・発想力、瞬発力、思い切りの良さも挙げられるかな。

それらを駆使するど真ん中に プロレスがあるというのがまたなんとも。
ある種のプロレスの本質も映し出しながら、プロレスの秘めた可能性も提示されているこの映画。
プロレスファンであり映画ファンでもあるわたくし。見て良かったですわ。

ただ もしかしたらプロレス知らない人がこれを見ても、イマイチ ハートにヒットはしないかもだけど。
そんな人でも、普通にリングでの闘いを見たら感じるものあるはずなので。
まずはそこに触れてほしいかな。
posted by 味噌のカツオ at 16:40| Comment(0) | TrackBack(0) | ハ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする