2015年10月14日

GAMBA ガンバと仲間たち

(声)梶 裕貴、神田沙也加、大塚明夫、野村萬斎
一度も見たことのない海を見ようと走り出した町ネズミのガンバとマンプク。港で船乗りネズミらの宴に紛れ込むが、そこに子ネズミ忠太が現れる。
白イタチのノロイに襲われた島の仲間を助けてほしいという忠太に対し、ただ一匹 立ち上がったガンバ。だが島へ向かう船にはボーボ、ヨイショ、ガクシャ、イカサマ、マンプクも乗り込んでいた。

40〜50歳台の人でテレビアニメ「ガンバの冒険」の影響を受けた人は多いことでしょう。
かくいうわたくしもその一人。

ガンバること、友情、チームワーク、個性。そういうことを刻み込まれました。
中には白イタチ・ノロイの怖さがトラウマという方もおられるかも。

もしかしたら今回の「GAMBA ガンバと仲間たち」は、40〜50歳台の大人が今の子供たちを連れて、親子で一緒に楽しめるアニメ映画なのかもしれません。
ただし、どうしても そのタイトルと裏腹に今回のキャラのビジュアルについては“これじゃない感”が付きまとってしまう。

違う。本当のガンバはコレだ!とかつてのアニメを強く押したくもなりますが…
厳密にいうと 原作は「冒険者たち ガンバと15ひきの仲間」というもので。

とにかく言いたいことはいっぱいあるが、グチグチ言う前にまずは見るべし!ということで。

そもそも思い入れのあるガンバたちのキャラ造形を…と言う以前に、最近の この手のアニメの質感が好みではないんだよね。
毛の一本一本まで滑らかな動きを表現できるアニメよりも、もっとベタっとしたマンガチックなテイストのほうが受け入れ易いと思うんだけど。。。

何やらエグゼクティブプロデューサーに「スパイダーマン」や「X-MEN」などのアヴィ・アラッドを迎えたとかで。
もしかしたら世界公開とかの目論みがあるんでしょうかねぇ。

それを思うと今作のキャラはピクサーとかのそれに見えなくもない(見えちゃいけないか)。
そして時に仰々しく、時にキャラの動きありきのBGMの使い方も日本的では無かったし。
あと登場キャラと対比された 大きな缶詰やらスクリューキャップのフタだとかは「トイ・ストーリー」そのものだったね。

物語の展開として「海を見に行こう!」からノロイとの決闘まで全てまとめて仕上げたのはある意味でお見事。
ただしチビッ子たちの集中力の兼ね合いなのか(?)上映時間は120分ではなく90分なんよね。

そこにこれだけの流れを詰め込むとなると、全てのキャラ付けが浅くなってしまうので、イマイチ感情移入ができない。
あるキャラが命を落とすことになっても「あら〜」って感じで泣くまでには至らない。

主役が輝くには悪役のアクの強さは必要。その点 野村萬斎さんがノロイの声を担当するというのに期待したんだけど。
どうも悪いヤツっぽさはあっても、それ以上の恐ろしさ目を合わせただけで持っていかれる〜的な妖しさ。あるいは色気までは纏えませんでしたね。
一部では「カマっぽい」という声はあったけど。

そのノロイとガンバの戦いもあっさりだったし。潮路さんもムチャするしで(苦笑)

とまぁ散々な感想になっちゃってますが、常に前向きで勝気なガンバのスタンスを熱く感じる部分があったのも事実で。
90分という枠の中で表現するとなると、こういう仕上がりになるのも止むを得ないか。


以下はホントにテレビアニメ版への思い入れありきのことなんだけど。
今回のガンバでは“しっぽ”というものが全く、これっぽっちもフィーチャーされていない!!
以前のアニメ版では「しっぽを立てろ!」という合言葉をはじめ、全ての感情から状況からを しっぽを引き合いに表現しておったんですよ。

またそれぞれが 太いしっぽ、長いしっぽ、紐のようなしっぽ、短いしっぽ。しっぽ自体に特徴があり個性があって。
しっぽは人間には分かり得ない、このネズミたちのアイデンティティなんですよ。

そのしっぽについて触れないなんて。なら これはネズミたちの物語である必要もないのでは…?

そう、あの時の「ガンバの冒険」への思い入れあっての印象なのだが、このしっぽがあるかないか。わたくしにはとても大きなポイントなんだよね。

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ガクシャア
posted by 味噌のカツオ at 00:57| Comment(0) | TrackBack(0) | カ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする