2015年11月23日

新幹線大爆破

佐藤純彌
高倉 健、山本 圭、織田あきら、宇津井健、千葉真一
1500人の乗客を人質にとった新幹線の爆弾脅迫事件が発生。爆弾は走行中の新幹線の速度が、時速80キロ以下になると爆発するという。犯人の要求は現金500万ドル。
捜査本部と犯人との掛け引きが展開されながらも、新幹線は速度を維持したまま、終点の博多へ向かい走り続けていく。

“午前十時の映画祭”での上映。
作品としては今から40年前、1975年(昭和50年)の作品です。

1500人の乗客を乗せた東京発、博多行の新幹線に爆弾が仕掛けられたと。
物語の中では「あぁそうですか。んじゃ、いったん停車して調べましょう」というくだりがあるように、当時は度々そのような いたずら・嫌がらせの類は多かったんでしょうかね。

ところが、その爆弾は“スピード”を80km以下に落とすとスイッチが入り、ふたたび80km以下になると爆発するというシロモノ。つまり停車はできないと。

なので停車予定の駅にも止まることなく、博多まで向かいます。
ギリギリの速度で時間を稼ぎつつ、約9時間のタイムリミットの中、犯人との交渉 そして爆発物の処理に向けて、警察や新幹線運転指令室が奔走するという。

上映時間は2時間半。なかなかの大作でありますし、その分の見せ場もたっぷりあります。
ただ撮影当時「新幹線を爆破なんて縁起でもない」と国鉄からの撮影協力を得ることができず、それ相当のセットを組み、外観は模型を使ったという苦労もあったとか。
でも その時代を鑑みても決して安っぽい作りにはなっておりません。

それどころか同等の爆弾を使って蒸気機関車が爆破されるシーンがあるんだけど、これがちょっとビックリ。ホントに機関車が火を噴いちゃってるんでね。
それ以外にもバイクとパトカーのアクションシーンも“よくぞ!”と思わせるぐらい迫力のある絵になっております。

テーマはシンプルながら、次から次に危機が迫ってくる展開にドキドキ。
大事な図面が焼失してしまうというアクシデントに思わず唖然。
停車しない、状況も説明されない乗客たちがパニックとなるシーンもよくできております。

惜しむらくは、犯人サイドの動機の部分が新幹線とは連結…いや、直結していない点は弱いかな。
ドラマとして感情移入がしにくくなってしまうわね。

主演の高倉健さん。爆弾犯ではあるんだけど、カッコいいのは否定できませんな。
そして常に毅然としたスタンスで、指示交渉を行う宇津井健さんも堪りません。

他にも千葉真一さん、小林稔二さん、竜雷太さん、渡辺文雄さんなんかも印象的。名前の無いチョイ役ですが志穂美悦子さんに多岐川裕美さんの姿も。
さらに、特別出演として丹波哲郎さんの存在感がハンパなかったです。

とにかく40年前でありながらも 決して雑な作りはしておりませんで。今鑑賞しても十分な見応えはあります。
ただし多少のツッコミどころは目をつぶるにしても、やや後半は盛り上がりに欠けると言えるかもしれません。ドカーン!!となるわけじゃないですし。
でも健さんのラストシーンはメチャカッコ良かったけどね。

2時間半という尺でも 飽きることなくグイグイ引き込まれましたから。
見て良かったと言える、隠れた名作。

20年後にはリメイク版で「リニア大爆破」ができるんじゃないですか?
知らんけど。
posted by 味噌のカツオ at 01:05| Comment(0) | TrackBack(0) | サ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする