2016年12月09日

めぐり逢わせのお弁当

リテーシュ・バトラ
イルファン・カーン、ニムラト・カウル、ナワーズッディーン・シッディーキー
お昼どき“ダッバーワーラー”が弁当を配り歩くインドのムンバイ。その中のひとつ、主婦イラが夫のために作った弁当がサージャンのもとに届けられる。
夫との会話からそのことに気付いたイラが、サージャン宛の手紙を忍ばせたことで、二人は弁当を介して心を通わせていく。

2013年の映画。製作はインド・ドイツ・フランスとなっていますが、舞台はインドのムンバイ。

そこにはダッバーワーラーと呼ばれる弁当配達人たちがおりまして。
午前中に各家庭や飲食店で弁当を受け取り、自転車や電車を乗り継いで、それぞれの職場へ弁当を届けるというお仕事。

食後にはふたたび弁当箱を回収。電車や自転車を乗り継ぎ、空の弁当箱を返却すると。
一見すると「効率悪そう、めんどくさそう」にも思えますが、誤配送の確率はわずか600万個に ひとつという。確立されたシステムであることが分かります。

この映画では その誤配送がきっかけで、とある主婦と とある男が、コミュニケーションをとるというおハナシ。

主婦のイラは小学生の娘と夫との3人家族。
保険会社の会計係をしているサージャンは、妻に先立たれ早期退職を間近に控え、今は一人暮らし。

イラは弁当の誤配に気付くが、自分の作った弁当を(夫と違い)美味しく、キレイに食べてくれるサージャンに弁当を作り続けます。手紙を添えて。
また その手紙に返事を書くサージャン。

そうこうするうち、互いに心を開き合い、わかり合い。
イラはサージャンと合うことを計画します。

イマドキ、見ず知らずの相手とネット上で知り合い、チャットなんかで意気投合。じゃあ合ってみようか…なんてこともありますが。
それと似たような感じではあるかな。超アナログだけど(笑)

女は現状に不満を持ち。何がしかの刺激を求めている感じもあるのかな。
しかし“おっさん”は、自分がおっさんであることに、やや引け目を感じているというリアリティ。

結論言っちゃうと…
映画の中で二人が出会うことは無いんだけど。
おっさんの方は彼女をこっそり見てるという。
一方的だし、いやらしい対応だなとも思うが、これまた控えめなおっさんのリアリティで。

映画のエンディングのその先に、二人がどうなるのかは観客に委ねられ。見た人それぞれが思いを馳せればいいわけだけど。

今のご時世、不倫ってやつには大そう厳しくなっていますが。
妻と向き合う気の無い夫も 全くもって褒められたものでなく。

そんなイラの心を 揺さぶる?導く?実の母と上の階に住むおばさんの存在が 素晴らしいアクセントになっていて。うまい作りに仕上がっています。

正直 多少のモヤっと感は残りますが、アレコレ考えさせるのも映画の楽しみのうち。
見る人の年齢や立場で感想は変わってくるだろうけどね。
アナタならどうする!?
posted by 味噌のカツオ at 01:56| Comment(0) | TrackBack(0) | マ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする