2017年02月09日

牝猫たち

白石和彌
井端珠里、真上さつき、美知枝、音尾琢真
池袋の風俗店「極楽若奥様」で働く3人の女。ネットカフェ難民の雅子、シングルマザーの結依、不妊症を抱えた里枝。
そんな彼女たちの吐いた暴言を、送迎車の運転手が盗撮。動画サイトに出回り炎上騒ぎとなる反面、それを機に雅子らの指名が増えるようになる。

ロマンポルノリブート企画の一作。
白石和彌監督に関しては「凶悪」「日本で一番悪い奴ら」という、ズシンとくるような過去作を見ておりまして。

じゃあその監督がロマンポルノという命題でどんな作品を作るのか。
性描写だけではなく、その辺りも興味はあったのですが…

ハッキリ言っちゃうと、タイプの女優さんがいなかったこともあり、濡れ場についてはそれほどでしたが。
単純に映画として興味深く見ることができましたね。

「凶悪」「日本で一番悪い奴ら」については実際の事件をモデルとして製作されておりまして。ざっくり言えば社会派ドラマとしての一面もありました。

今作の舞台は「極楽若奥様」という風俗店。そこに在籍する3人の女のストーリー。
デリヘル嬢という部分こそ共通してはいますが、それぞれが違う環境で、違う生き様で、違う問題を抱えていて。そして違う着地点へ向かっていきます。

なんならオムニバスドラマとも言えなくもないかな。

三者三様ではありますが、それぞれの事情については 白石監督らしい迫り方で。
どこか弱い部分があったり、何かが欠けていることで、そうなってしまったような。
今の社会であれば“なさそうで、ありえる”感じでね。

それぞれが違う物語絵はあるんだけど、強いて言うなら“愛”という部分は同じテーマだったけどね。

さて その中で、子どもを他者(どういう人?)に預け、仕事をしつつ…というデリヘル嬢が出てきまして。
その子どもが、大巨獣ガッパの人形に興味を示すなんて描写がありまして。

確かに、ガッパもロマンポルノも日活の作品で。
そのつながりで ちょっと笑えたのですが。

実際の映画「大巨獣ガッパ」がどんな映画だったのかをチェックしてみたら、これも親子を描いた怪獣映画だったのね。
ここにきてガッパにも興味出てきたわ(笑)

ロマンポルノリブート企画ということで、限られた予算、1週間で撮影などの縛りもあり、作り込むことは難しい条件の中ですが。白石監督らしさも味わえて、よくできた作品だと思いました。

MESUNEKO.JPG
いろんな“しばり”がね
posted by 味噌のカツオ at 01:09| Comment(0) | TrackBack(0) | マ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする