2017年03月08日

愚行録

石川 慶
妻夫木聡、満島ひかり、小出恵介、臼田あさ美、市川由衣、松本若菜
迷宮入りとなっている一年前に起きた一家惨殺事件。週刊誌記者の田中は その真相に迫るべく、様々な関係者の証言を追い始める。やがて被害者夫妻の意外な素顔が明かされていく。
そんな田中自身も、妹の光子が育児放棄の容疑で逮捕されるという問題を抱えていた。

ポーランド国立映画大学で演出を学び、数多くの短編を手掛けてきた石川慶監督の長編デビュー作。
貫井徳郎の直木賞候補作が原作で。なぜか製作はオフィス北野という。。。

愚行とは辞書によれば まさに読んで字のごとく「愚かな行い」の意味。

さて、見終わった率直の感想は、残念ながら感じるものが薄かったなと。
いろいろ思うところある方もおられましょうが、わたくしとは合わなかった。

週刊誌記者である主人公が ある未解決事件について、取材として関係者に話を聞いてまわります。
どこか多面的な再現フィルムで 真相に向かっていく感じは「桐島、部活やめるってよ」思い出しちゃったですが。

それとは大きく構成は違うんだけど。
様々な時系列での、男側からのストーリーと女側からのストーリー。さらに回想と現在の進行。

キャラクターの特徴やビジュアルの変化。
いろんな要素を整理しながら見なきゃ全体像が理解しにくいので、そこはちょっとたいへん。

それはいいとして。
タイトルでもある“愚行”という意味合いに少々共感できず。
確かに登場人物それぞれクセがあるんだけど、愚行というほどに蔑む思いも湧かなくて。
人なんて誰でも裏表があって。クソではあるけれど、反面 よくあることではないかと。

なんなら冒頭、車内で席を譲った後の田中の行動なんてのも、ただの愚行というより ちょっと共感とか入っちゃったし(苦笑)

それぞれの愚行の果て、事件の真相まで辿り着いたけれど、やはりカタルシスも不快感も薄かったな。わたくし的には。

それよりも、各々の役者陣には思うところありで。
妻夫木くんの役の完成度はいつも素晴らしいですね。満島さんももちろんですが、満島さんは同時に「千秋さんっぽい」ってのが気になりました。どうでもいいけど。

小出恵介は 好きな役者なんで気になったし、同僚役・眞島秀和の怪しさと危うさも印象的。
ナチュラルに他者を傷つけられるお嬢様キャラを演じた松本若菜もらしさ満点で。
臼田あさ美の現在のカフェ店員姿と学生時代の姿が直結せずに こちらは戸惑い。市川由衣さんの美しさには見とれちゃいました。

それら個々の存在は気になったけど、作品全体として響くものは乏しかったですわ。
まぁ合わなかったんだからしょうがないよね。

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“3度の衝撃”ってどの部分?
posted by 味噌のカツオ at 00:12| Comment(0) | TrackBack(0) | カ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする