2017年09月11日

新感染 ファイナル・エクスプレス

ヨン・サンホ
コン・ユ、キム・スアン、チョン・ユミ、マ・ドンソク
ソウルからプサンへ向かう高速鉄道KTX。その車内で突如起こった感染爆発。逃げ場のない列車内で次々に凶暴化していく乗客たち。
偶然乗り合わせたある父と幼い娘、妊娠中の妻とその夫、学生たちが、生き残りをかけて決死の戦いに挑んでいく…。

この作品は 日本公開のかなり前からチラシが出ておりまして。
一見するとゾンビモノであると。電車の車内でソレが発生。つまりは逃げ場のない車内の中でってことでしょうと。それぐらいは想像がつきますわね。

でもゾンビってある意味で使い古されちゃってるテーマでもあるし。邦題が「新感染」ってベタだよねと思ってしまったり。
そのくせ、えらく評判がいいんだよね。

ってなわけで 念のため、鑑賞をしてきたわけですが。
さすがは韓国映画。日本じゃ無理だろってレベルのダイナミズムと、クライマックスの畳みかけ。
見事にやられましたね。超・見応えありでしたね。

ダラダラしないイントロダクション。そしてすぐさま舞台は ソウル発プサン行きの高速鉄道KTX車内に。
あっという間に車内に“疑わしい”女が乗車。凶暴化したゾンビに映画的な“溜め”が通用するはずもなく、一気にパニックに。

ここまでの展開自体、高速鉄道並みに早かったね。
おそらくケチな邦画だったら もっとジワジワからの「ジャーン!」ってやりそうだけど(苦笑)

そんなパニックスタートの早い分、以降は 途中の停車駅、車内、トイレ、空き缶など様々なアイデア駆使して見せ場を作ってくれてます。

さらに 上手いと思わせてくれたのが、まさに老若男女・登場人物たちのキャラクターによる人間関係の作り方。
まぁまぁモブ系かなと思ったキャストが重要な動きを見せたりするので、その都度 心動かされます。

主人公はぶっちゃけ いけ好かない。「なんやねんコイツ」と思うんだけど、わざとらしさを思わせることなく 成長させていくんですよね。
そしてパッと見 パパイヤさんかと思うようなガッシリとしたおっちゃんの頼もしさったら。

そして これ見よがしにユニフォーム姿でバット持参の高校球児。
仲がいいのか悪いのか わからない年配の姉妹。そして なぜかもぐりこんでるホームレス男。

みんな その流れの中で見せ場があり、しっかりと感情移入できるんですよね。
「コイツらをこの車両に入れるな」という くだりもイライラさせられたし。

外部からプサンは無事だとの情報がありましたが、実際は本当は大丈夫なのかと。そんな風に見ていたけど、そこまで すんなりたどり着けず、さらなるアクシデントに見舞われて。
この映像は?CG? なんにせよ結構な迫力で。

それに続く、ゾンビたちが磁石に付く砂鉄のようにつながっていく描写もたまらなかったし。

やっとこれで…というところで さらにどんでん返しで。
父親を信頼していなかった娘を、あんな風に心変わりさせるのも やられたって感じだし。その父親のラストをシルエットだけで映すのも上手いなと思ったし。

元々アニメ作品の監督による 初の実写映画とのこと。
あまり韓国製のアニメって評価を聞かないので、クオリティというかそのあたりのレベルはわかりませんが。
間違いなく、今作に於いて そのポテンシャルは発揮されております。

ゾンビパニック、アクション、そしてキッチリと響く人間ドラマ。めちゃ引き込まれましたわ。
ちなみにフランスでのリメイクが決まっているとか。やっぱりTGVが舞台となるんですかね。

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でもダジャレっぽい邦題は気になるかなw
posted by 味噌のカツオ at 00:55| Comment(0) | サ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする