2009年09月20日

精神

想田和弘
岡山市にある外来の精神科診療所「こーらる岡山」。
医師の山本昌知の元を訪れる人々の姿を映し出したドキュメンタリー。

想田監督は(わたくし未見ですが)「選挙」というドキュメンタリー作品を撮っておられます。
今回はそれに続く第2弾というトコでしょうか。

作品にはナレーションもキャプションも無く、撮影された映像をただただ見せるというような形式。
これ おそらく監督自身が名付けたんでしょうが「観察映画」というスタイル

前作の選挙もそこそこ話題でしたが、この「精神」も単館系としては なかなかの動員らしいですね。
わたくし、この作品を見ようと思ったのはもちろん興味があるから。

じゃあその"興味"ってなんなの?と問われると・・・
そのように精神を病んでいる人を蔑(さげす)んで見るため。哀れんで見るため。
自分の身近にはいない人を見るため。何某かの理解を深めるため。
どうとでもとれますが。

少なくともわたくしはこのような心の病を持つ人への偏見はないけど。
そうやってイチイチ考えちゃうことこそが偏見なのかもしれないけど。

かろうじてTVでこのような特集があっても、基本 顔に"ぼかし"が入ったり、名前も仮名だったりするけど、この作品では全てオープン
よりリアリティというか、より感じられることは確か。
多くの方に このような現実を感じてもらうことこそが、この病への偏見だとか"ぼかし"みたいのを取る第一歩というもの。

患者さん、先生、病院スタッフ 様々な方へのインタビューや日常で綴られています。

こういう病気の患者さんに対して、やはり嫌悪感を表す人もいるかもしれませんが、もしかしたら誰でもそういう素養はあるのかもしれないし、なるのかならないのかは ほんのささいな差なのかもしれないし。

良質の胃腸薬って、便秘気味の人は便をやわらかく。軟便の方にはその逆にと、とにかく体の状態を正常な方向へ向けようとさせるようです。
この作品に登場する患者の皆さんも 心の病を良くする為の薬を服用していました。様々な種類。それ相等の量。

胃腸薬って体の調子を整えるものだけど、ここに登場したのはメンタルをコントロールする薬だったりするわけで。
それこそ合法なのか微量なのかドラッグ的にも思えてね。何かそれに頼り過ぎることの危さなんかも感じちゃったりして。
でもそれしかないのかな。

大きな山場とかドラマチックな展開はなく、それとなく135分の映像は終了。
これを見た人が この作品を・・・というかこの病気を(ほんの一部分だろうが)どう捉えるか。
ということですね。


この作品の登場人物に、タバコを片手にコーラを飲みながら ずっと冗談めかしたこと言って笑ってる男性がおられます。一応患者さん・・・なのかな。
この男性の撮影された写真と詩がありまして。
涙があふれてきてどうしようもなかったです。
posted by 味噌のカツオ at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | サ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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