2009年09月30日

グエムル-漢江(ハンガン)の怪物-

ポン・ジュノ
ソン・ガンホ、ピョン・ヒボン、パク・ヘイル、ペ・ドゥナ
観光スポットにもなっている漢江のほとりで、人々が怪しげな影を見かける。多くの人々が集まったそのとき、漢江の中から得体の知れない怪物が上陸し大パニックに。
売店を営む男・カンドゥは娘・ヒョンソの手をとり、必死で逃げようとするのだが・・・

2006年韓国で大ヒットした いわゆる怪獣映画
グエムルとは韓国語で怪物の意味。

日本で怪獣映画といえば「ゴジラ」という大巨匠がおられまして、それと比べると(比べる必要はないんだけど) ポッと出の怪獣だとか、スケールが小さいとか言われちゃうかもしれませんね。
なんてったってキャリアが長いし 世界的にも有名だし。

しかし この作品、ズバリ「ゴジラ」とは違った意味でクオリティ高いですよ。
趣としては「エイリアン」とか、絵的には「ジュラシックパーク」とか。
あと主役は怪物ではなく人なんです。人間ドラマのが軸で、ここに登場する怪物のポジションは そこに降りかかってくる災難みたいなもので。

他の映画であれば逃げ出した猛獣とか。あるいは地震だったり ハリケーンだったり。
そう考えれば、単純に怪獣映画という括りはできないような。

が そうは言っても、この怪物暴れるシーンは秀逸。ゴジラ映画なんか足元にも及びませんよ。
結局ゴジラなんてサイズが違いすぎるので、人は人・怪獣は怪獣という別物になっちゃうけど、これはものスゴ大勢の人々が逃げ惑う中を、怪物が駆け抜けていきます。襲います。食っちゃいます。
しかも昼間の明るい漢江のほとりなんで、映像にごまかしが効かない状況やからね。
とんでもない金がかかってると思うぞ。

とにかく出だしは目を見張る映像のオンパレード。
そして 怪物にさらわれた娘の遺影の前で一家が泣き崩れるとこなんざ、いかにも韓国映画って感じ。
あそこまで感情を際立たせることは、日本の怪獣映画ではやらないもんね。

ところが、韓国映画の熱さを感じるのはこの辺りまで。それ以降は若干 滑稽なリズムで話が進んでいってしまう。
もともとソン・ガンホ演じる男は家族からの信頼もなく、嫁にも逃げられたダメ人間という設定で、大事なところでそんな面が顔を出したりして。あらら…

ペ・ドゥナの役も アーチェリー競技で銅メダルを獲るほどの腕前だけど、抜けたところがあって なかなかピリッとしない。
最後の最後で怪物にとどめを刺す場面でやっと活躍。いつぞやのオリンピックの聖火の点火シーンみたいだったけど。

そんな中だるみする一家の中で、唯一頑張ってたのが さらわれた娘・ヒョンソ(コ・アソン)。
とんでもない逆境に於いても、戦ってました。演技も良かったですよ。
それだけに、ラストがあんな風になるとは。いや、これも日本ではやらないシュールさですよ。

有名な俳優さんも出てるし、怪物の見応えもあります。
でも、我々日本人からすると、どこか「近くて遠い」ような印象かな。
決して悪い作品ではないけどね。
posted by 味噌のカツオ at 01:51| Comment(0) | TrackBack(0) | カ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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