内野聖陽、モト冬樹、佐津川愛美、斎藤工
とある深夜、エレベーターの中で目覚めた男。どうやら故障で落下していく最中に頭を打って気を失っていたらしい。そこには見知らぬ2人の男と1人の少女。
閉じ込められ 助けを待つ間、4人のそれぞれの事情が明らかになっていく。
俳優で構成作家としても活動する堀部圭亮の初監督作品。
ですが 終わってみれば、そういった"タレント監督"的な要素は忘れ去るほどに、作品に入っていってましたね。やぁそれぐらい良いデキでしたよ。
愛人宅から身重の妻の元へ駆けつける男。空き巣を生業にする関西弁の男。派手なウェアで深夜にランニングに向かう男。自殺願望をもつ妖しげなゴスロリ少女。
たまたま深夜のエレベーターに居合わせた4人による密室劇。
この手のシチュエーションで、様々な個性が丁々発止やりあうのはよくありましょう。それがどんな着地点に落ち着くのかに期待しつつ…
が こう言ってしまうと元も子もないんですが、ここの辺りがそんなに盛り上がらない。
関西弁の男のテンションの高さがウザかったり、ランニング男には妙な超能力があったり。どこか無理があるようにしか見えない。
そんな違和感と若干の飽きがきたところで、やってきましたどんでん返し!
その違和感の正体と、もう一歩大きな視点からみた物語の全体像が明らかに。
ところが現実に戻ったはいいが、そこには予期せぬ事態に苛まれ。それを取り繕うとしたら、またまたエラい事が広がって・・・
ネタバレしちゃうので細かく書けませんが、とにかく後半はグンと面白味が増しますね。
まるでアガサ・クリスティの推理小説さながらの(?)展開。
さらに、主人公すら知らないオチまでが仕掛けられていたり。もっと言えば エンドロールの後にもワンシーンがあったり。
良い意味で人間不信になれますので、気楽に翻弄されるのがこの映画の楽しみ方でしょうね。
ただし、導入部とラストに語られる「人生の負け組」というようなアレは、ストーリーにも登場人物にも どこにもつながらない印象で。
しいて言えば 自殺を思いとどまらせる場面か?でも弱いよね。
無理矢理(?)そういうアプローチしなくても、エンタテイメントとして十分にオモロかったから、「人生の負け組」とかは無くても良かったんじゃないかな。
あらためて 一応異業種ではある堀部圭亮監督ですが、それを売りにしなくても良いぐらい、及第点の完成度。
原作によるところも大きいけれど、堀部監督は脚本にも関わってるのでね。お見事ですよ。
もしその気があるのであれば、次回作にも期待です!
勝俣さんは出てないよ

