2006年07月24日

ゆれる

西川美和
オダギリ ジョー、香川照之、真木よう子、伊武雅刀
母の一周忌で東京から帰ってきた弟の猛。実家で家業を継ぐ兄の稔。そこで働く幼なじみの智恵子。
3人は昔懐かしい場所である渓谷へとドライブに出かける。
その渓谷にかかる吊り橋から智恵子が転落死してしまう。そこには吊り橋の真ん中でへたり込む稔の姿が・・・

まず 当たり前のように書いちゃうけど、オダギリ ジョーと香川照之の演技は最高でしたね。
たいがいの作品に於いて評価の高い二人ですが、それが共演した相乗効果と言うべきか、ぐいぐいと引き付けられました。
それ以外に脇を固める役者たちも素晴らしかった。新井浩文の存在感とかキム兄のイヤらしさとか。
当たり前のように書いちゃうけど、なかなかできない事ですよ。

田舎町の実家のわずらわしさを兄に任せ、東京でカメラマンとして有意義に暮らす弟。
‘兄の存在があるから弟は自由にできる’と言うのはままあることですわ。
そういうシュチュエーションについては、わたくし的にもズキズキ感じたり耳が痛かったり。
ちなみに彼らの父は弟が田舎に残り、兄が東京で弁護士をしてたっけ。似て非なる状況。

そして事が起こってしまう。
でもそれがホントは事件なのか事故だったのか・・・これはどうにも捉えられるし、それによって響き方も違ってくる事でしょう。

兄から見た弟、弟から見た兄。
生活、仕事、男女関係。嫉妬もあれば罪悪感もあり。でもどれが本音でどこが嘘なのか・・・
でも、当事者でもわからない感情ってのもあるよね。だからこその「ゆれる」なんだろうけど。

設定としてはそんなに派手じゃないけど、とことん登場人物の感情に迫って、見ている人の感情もゆらす。
こういうのって映画だからこそできることの一つだと思うし、近頃 そういう作品があまり無いのでね。
(エンターテインメントな映画を否定はしませんが)この作品、じつに映画らしい映画だったと思います。

様々な原作を映画化するのが多い中、この作品は完全なオリジナル。しかも、30代前半の女性監督が作ったっていうんだから。
この西川監督、長編の監督はこれが2本目。それでこのクオリティ。凄いわ。
ちなみに前作の「蛇イチゴ」も面白い映画でした。それも兄と妹の関係が軸になってたっけ。
監督のスタンスなのか偶然なのかな?

yureru.jpg わたくしもゆれました。
posted by 味噌のカツオ at 00:13| Comment(0) | TrackBack(0) | ヤ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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