2011年09月16日

恋の罪

園 子温
水野美紀、神楽坂恵、冨樫真、津田寛治
激しい雨の夜、渋谷区円山町の木造アパートで女性の変死体が発見された。
事件の謎を追う女刑事・和子は、失踪した大学のエリート教授・美津子、人気小説家の妻であるいずみの存在に辿り着く。
この事件の裏にある真実とは。そして3人の女の行き着く果ては。。。

園子温監督の最新作。前作に引き続き、今回も実際にあった事件から着想を得て製作したオリジナルストーリー。
確かに世の中には理解のし難い殺人事件というのが存在します。またその事件の裏には、一般人には想像も及ばないような事実があったりもするわけで。
そういう意味では、このような作風も逆にリアリティーがあると言えなくないかも。

上映時間は2時間半弱。でもまったく退屈することなく、ぐいぐいと作品に集中して見ることができました。
登場人物の持つエキセントリックさがパワーとなってスクリーンから放出されていたからなのか。あるいは ただ単にエロい場面が多かったからかもしれませんが(苦笑)
とにかく見応えがあったのは確か。

物語の軸となるのは それぞれにタイプの異なる3人の女。
とはいえ普通の人にはなかなか共感は得られないキャラクターだとは思う。でも広い世の中で、実際にこんな感情やモヤモヤを抱えてる女性、抑圧されて(自ら抑えて)どうしていいのかわからない女性もいるはずです。
この3人がどこかでシンパシーを感じているようにも思えるし、実は全然バラバラな存在であることもよくわかります。

たとえば全く生き方の違う3人の女性が、各々の立場や悩みを語り合ったとして「そうそう、わかるわかる」などと言いつつも 実際はそんなことは自分にはできないことをわかってたり。あるいは言葉とは裏腹に何もわかっていなかったり。

男からすると、女性の良さとわかりにくさが表現されてたようでもあって。
女性から見たら、そのわかりにくさが手に取るようにわかるのかもしれないけど。

演じた3人の女優たちも、その監督の世界観をしっかりと表現しております。全くもって非の打ち所ナシで。その点も大きな見どころの一つですね。
美津子(冨樫真)のイカレっぷり、いずみ(神楽坂恵)の変化。そして水野美紀さんの冒頭のシーンは、あぁもっとジックリ見たかったと。。。

そんな水野美紀さんの場面では常に雨が降っていたり(傘を持っていたり)、後半映像の裏で鼓動のように鳴り続けるドラム(太鼓?)の音なども、密かに作品の空気感を印象的に構成しております。

タイトルは「恋の罪」ですが、そこには「女と男」「愛と金」「言葉と肉体」。
いろんなテーマが内包されているので、様々な見方もできると思うけど・・・やはり この世界観を受け止められる人か映画好きな人じゃないとしんどいのかな。
ライトなユーザーには薦められないけど、今を生きあぐねている女性は必見でしょう。

巨乳好きも貧乳派も一応見てほしいかな。

Koizumi.jpg
試食には愛も金もないんだ
posted by 味噌のカツオ at 21:40| Comment(1) | TrackBack(0) | カ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
映画「恋の罪」公開を勝手に記念して、今月26日に中村うさぎさんのトークショーを開催しますので、よろしければ是非お越しください!http://d.hatena.ne.jp/katteni-talkshow/
Posted by katteni-talkshow at 2011年11月06日 22:16
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