2012年07月28日

ダークナイト ライジング

クリストファー・ノーラン
クリスチャン・ベール、アン・ハサウェイ、トム・ハーディ、マイケル・ケイン
ゴッサム・シティでは平和を願いながら絶命した(とされる)デント検事の意思の下に、完全に悪を封じ込めることに成功した。
そんなデント検事殺害の罪をかぶったバットマンが人前から姿を消して8年。悪の消えたゴッサム・シティの地下から、街の破壊を目論む新たな敵・ベインが出現。ブルース・ウェインはふたたびバットマンの仮面を被ることを決意する。

前作の「ダークナイト」では 何が善であって何が悪と称されるのか。そんなことを考えさせられました。

それから8年後の世界。
デント検事の功績により悪党らは収監され、平和な日々が続き、さらには殺人の疑いをかけられていたこともあり、バットマンは人々の前からすっかり姿を消していたと。
しかし、いつまでもそのようなことが続くはずもなく、地下から新たな悪の芽が顔を覗かせてくるのですわ。

今作の悪の象徴であるベインは 人類の発展のために開発されたエネルギーを中性子爆弾としてチラつかせ、人々を狂わせていきます。
このエネルギーと爆弾が表裏一体となっている展開は、日本(には限らないか)の現状にも合い通じる部分も。

またベイン自体も‘誰の下にもつかない’と いけ好かないボスをバッサリやっちゃう非常な面もありつつ、一方では横暴な資産家の金を奪うということもあってね。そこの辺りは前作と同様「善と悪」の関係にも近いのかな。
一応‘悪’として描かれつつも、どこか一理あるように思えたりして。

どうしても、自分たちのイメージするヒーローというヤツは勧善懲悪という前提に立ちすぎてるんだよね。
そんな中でこの‘バットマンシリーズ’は そういったコスチュームやキャラクターらが登場するんですが、間違いなく人を描いてるんだよね。心じゃなくて人ですよ。

心って定義すると良心とか悪意となっちゃいます。でもそういう決め付けでなくって、一人の人の中にある善意・悪意・弱み・疑念・恨みに妬み、そして信頼とか。みんな揺れたりしてるんだよね。
だからこそ、そこで展開されるストーリーは突飛も無いように見えながらも、すんなりと伝わってくるものがあるんじゃないかな。

失礼ながら、映画ってその世界観に入り込まないと共感を得られない作品はいっぱいあるんですよ。
でもこのバットマンの登場人物は、観客の日常と同じように、ありのままに表されてるようにも思えて。

正直もぅここまできたらブルース・ウェインもバットマンも逆転不可能でしょと思うんだけど、やっぱり闘っているのは一人ではなくて。
そんなところにも多くの人の力を感じられたし。

そんなヒューマニズムに裏打ちされた物語を、これまた極上の映像美と特撮の手腕を誇るクリストファー・ノーラン監督が表現してるから。だから最強なんですよ。このシリーズは。
2時間45分という長い上映時間でありながら、それを感じさせない怒涛の展開。全く飽きさせなかったですね。

ってか それだけのボリュームでもあるので、あまりに思うところ多すぎていちいち書くとキリがないのよね。
アン・ハサさんのキャットウーマンがステキだったり、あのシーンで薬師丸ひろ子ばりに「カ・イ・カ・ン」と言ってほしかったとか。
そもそもバットマンの傍らにはロビンという相棒がおったんじゃないの!?とか。そんなツッコミも含めてさ。

世界的にも、そして映画ファンにもライトユーザーにも満足度の高い、今年を代表する作品になるんじゃないかな。
ってちょっと言い過ぎか!?

Da-Rai.jpg
ダークナイト 雷神宮
posted by 味噌のカツオ at 23:55| Comment(0) | TrackBack(1) | タ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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