2013年03月03日

ゼロ・ダーク・サーティ

キャスリン・ビグロー
ジェシカ・チャステイン、ジェイソン・クラーク、ジョエル・エドガートン
アメリカ同時多発テロ事件の首謀者とされるオサマ・ビンラディン。その捜索チームに 人並み外れた情報収集力と分析力を誇るCIAアナリスト・マヤが加わる。
捜査が行き詰まる中、同僚たちが自爆テロの犠牲となって命を落としてしまう。それを機に マヤの中の何かが一線を超えていく。

2001年9月11日に発生したアメリカ同時多発テロ事件から、10年後の2011年5月2日のビンラディン暗殺までを映画化。

歴史の1ページを…とはよくありますが、まさに近年の出来事を、このようなカタチで映画にしたというのは これまでなかったですね。
実際に企画が始まったのは、ビンラディンが殺害される以前だったとか。それがあったことで、脚本も書き換えたという、それぐらいの近代史なんですな。

この国際的なテロ犯罪の首謀者を追い詰めていったのが、若き女性分析官というのも意外でした。
そのストーリーをに挑んだのは、かつて「ハート・ロッカー」でアカデミー監督賞を受賞した女性監督・キャスリン・ビグロー。

いずれも男性優位の世界の中で活躍する女性ですが、だからといって あまりそういうことを意識する要素はなかったかな。
映画としてのエンターテイメント性よりも、そこで起こっていた出来事を、着実に淡々と映像化していった印象。
ただし約2時間40分という上映時間の前半は、ヤマ場もなく若干退屈かも。

が 同僚の女性が自爆テロに巻き込まれたところから、マヤの雰囲気も変わりグッと緊張感も高まりました。

全く手がかりのない中、どのようにして その居場所を特定していったのか。ホントに危険と隣り合わせながらの粘り強い捜査は見応えアリ。
そして突入に至るまでの長い長い日々と 登場人物それぞれの思い。またビンラディン殺害後の行動についても、見るべきものがありました。
ただの殺害だけでなく、資料を押収し、墜落したヘリをその場で爆破。報道だけではなかなか伝わってこない そのような一面がね。

そんな物語を駆け抜けて、ラストシーンにマヤが見せた表情。これを どう受け止めればいいんだろうか、何を考えればいいんだろうか。
それは彼女の表情でしか汲み取ることはできないし、見た人によって感じ方も様々なんだろうね。

おそらく、彼女の使命としてはビンラディンを追い詰めていくことなのは確かで。国×国という面で、その作戦を遂行するのがCIAのマヤの職責だったのでしょう。
が 前述の通り、同僚が殺されたことで 彼女の執念というべきか、ある種の私念もそこに加わっていったように思います。
一度に5,000名の命が奪われた過去より、身近な存在の命の方が 突き動かされるものがあるということですかね。

そのうえで。突如目の前に現れて、家族の命を奪っていった異国の兵士に対して、あの子どもたちは何を思うんだろう。
もしかしたら、新たな‘復讐心’を植え付けたということかもしれないし。
その連鎖を生んだだけのことかもしれないわけで。。。

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深夜0:30を指す軍事用語が「ゼロ・ダーク・サーティ」
posted by 味噌のカツオ at 00:12| Comment(0) | TrackBack(1) | サ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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Tracked: 2013-03-13 22:22