2013年08月09日

ABC・オブ・デス

15カ国から選抜された26人(組)の監督が それぞれアルファベット1文字を与えられ、“死”をテーマに5分間の短編を製作するというプロジェクト。
すなわちアルファベット・A〜Zまで26本のホラーオムニバス作品集。

通常映画って90〜120分ぐらいの尺があるものですが、わずか5分の短編でひとつの世界観を提示しなくてはならないと。なお且つ 自身の企画ではなく、テーマを与えられての製作。
となれば おのずと実験的な作風が出てきたり、着地点のよくわからないもの、観念的な映像みたいのも登場します。

面白かろうが 趣味が合わなかろうが、5分弱で次から次へと作品が展開していくので、わたくし的にはお得感があって十分に楽しめました。
ただし、あくまでテーマが“死”ということで。。。

テーマが“死”ということで決して美しい映像は期待できない。
確かに表現方法は様々ですが、枠としてはグロいものから下品なものまでってことで。

しかし驚いたのは、便所・便器・ウンコ系の多さ。
安易と言えば安易だが、ショートでインパクトを出すには手っ取り早いのかも。
もちろん“恋愛”がテーマだったら そんなことはなかっただろうが。

一方、似たような方向性でありながら便器ではなく「Fart おなら」で勝負したのは井口昇監督。
作品には激しくガッカリだけど(笑)、井口監督のブレない方向性には素直に感動を覚えました。

同じく日本人・西村喜廣監督はアルファベットのラスト「Zetsumetsu 絶滅」という作品。
アングラスタイルで非常に危険な映像です。シメがこれで良かったのか!?
いやいや、オムニバスは全て並列の作品群です。こりゃもぅしょうがない。

冒頭のA「アポカリプス」の衝撃。B「ビッグフット」、C「サイクル」のストーリーはいずれも面白かった。
D「ドッグファイト」はスローの映像が素晴らしい。L「リビドー 性欲」は…
T「トイレ」、クレイアニメであのような残酷映像ははじめて見ました。繊細に作りこんであったなぁ。
M「流産」は短かったけど、わたくし的にはインパクトありました。一番好みだったかも。
X「ダブルエックスエル」もエグさと美しさがクロスされていて良かったです。

繰り返しますが、テーマが“死”なので見る人を選ぶような企画ではありますが「映画」というジャンルが好きな人であれば見て損は無いと思います。
欲を言えば、決して世界的に有名な監督が参加していないという弱さは否めない。

しかーし!!
現在企画が進行している第2弾には、園子温監督や『CUBE』のヴィンチェンゾ・ナタリ監督に声がかかっているそうなので、実現したら更なる注目を集めること間違いなし!!
期待しましょう!!

DSC_0532.JPG
自慰はGにあらず
posted by 味噌のカツオ at 00:07| Comment(0) | TrackBack(1) | ア行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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ABC・オブ・デス  監督/ ナチョ・ビガロンド他総勢26人
Excerpt: 【出演】  中村 有沙  村田 唯  仁科 貴 【ストーリー】 才気あふれるクリエイターが世界各国から結集し、5分間の短編を競作したオムニバスホラー。AからZまでの文字をタイトルの頭に付けた死がテー..
Weblog: 西京極 紫の館
Tracked: 2013-08-09 21:43