2014年09月18日

ルパン三世

北村龍平
小栗 旬、玉山鉄二、綾野 剛、黒木メイサ、浅野忠信
世界最高峰の警備を誇る要塞型金庫に収蔵されている秘宝・クリムゾンハート・オブ・クレオパトラ。
ルパン三世は次元大介、石川五ェ門らとともにその秘宝強奪を計画。だが そんな彼らをICPOの銭形幸一警部が執拗に追っていた。

その企画が発表されて以降、ほぼ100%の人が「これは手を出したらアカンやつや」と思っていたことでしょう。
実際、主演の小栗旬自身も その実写化のハードルの高さは認識していたとのこと。

しかし 受けてしまった以上、絶対に成功させるんだとの意識でこの作品に、この役柄に、必死で取り組んだようです。
その結果、多くの方の期待に応えたといっても過言ではないでしょう。
もちろん悪い方向の期待に沿っていたということでね。

ルパンとしての世界観。その要素は確かに入っているんですよ。
盗みのサスペンス。アクション。カーアクションもそうです。秘宝に関してのバックボーンに、人間関係というのもそうでしょう。
それらをキチンと描いてはいるんだけど、残念な点があるのだ。
それは、いずれも普通の域を超えていないということ。

ストーリーはとてもストレート。たいした“ひねり”も どんでん返しもない。
アクションもマンガであれば(人間離れした)大胆な描写もできるでしょうが、それを生身の人間が演じたところで(悪い意味で)マンガにしかならない。
カーアクションだって観客の度肝を抜くような演出はなし。ハリウッドの大作であれば「ここまでやっちゃうの?」的なのがあったり、ストーリー的に重要なポイントをカーアクションシーンに入れ込むこともあるじゃないですか。
そういうのがない。

逆に 五ェ門お得意のセリフを言わせたいがための展開みたいで。そのくせ本当の意味で五ェ門の見せ場になっていないというトンチンカンさ。
これはいただけない。

ただやりたい…インサートしておきたいシーンという意味では、飛行機のシーンなんかもそう。
カメオ出演のために用意した場面なんだろうけど、飛行機の場面にしちゃうことで無駄に「次元の銃は?五エ門の日本刀は?」「ってか五エ門自体、どこ?」とか余計な詮索をさせただけになってたし。

ここまでくるとかなり細かいことかもだけど、やっぱり期待するところはルパンと仲間たちの活躍なんですよ。
それが(企画としての)世界戦略なのかなんなのか、台湾・韓国・タイなどいろんな人たちがチームに加わっているのも、ぼやけちゃうんだよね。なんとなく。
そこはルパン・次元・五エ門・不二子だけでやってほしかったなぁ。

ルパンは過去に何度もアニメ化されていて、それぞれのシリーズに名曲たるナンバーもいくつかありますが、今回はそれらの曲が 大人の事情で使用できなかったのも痛かったね。
ぶっちゃけ布袋寅泰が担当したメインテーマもカッコいい。それは間違いない。
ただわたくしが持ってるルパンのイメージとは別の存在として、カッコいいと言いたい。
惜しい。

一方、紆余曲折あったであろうキャスティング。これは成功していると思います。
今 実写でルパンのシルエットが近いのは確かに小栗旬ですよ。ただ、個人的にあの笑顔が嫌いなだけで。これは完全に好みの問題。
メイサの不二子もミステリアスなイメージは体現できていました。ただ巨乳ではないと。そして個人的にそそられないというだけで。これも完全に好みの問題。

玉鉄さんの次元、浅野忠信の銭形も良かったです。
そして五エ門。長髪の綾野剛というのが違和感あったけど(苦笑)、個人的には予想外のヒット。もはや五エ門というキャラを越えて、ちょっと面白い個性を確立していたように思えました。

以上、感じたことをいろいろ書きましたが、トータルすると「普通のアクション映画」という域を超えていない作品という印象。これが曲者。
一年前の「ガッチャマン」みたいにダメダメならダメダメでツッコミ入れたり 指差して笑ったりできるんだけど、あまりに普通過ぎて相手しにくいんだな。

テーマが原作がアニメ版が とても大きな壁として存在して。そういう比較材料があるんだけど、イチ映画として突き抜けているわけでも、落ち過ぎてもいないだけに、見終わっても「う、うん…」という感じ。
製作サイドは続編にも乗り気というハナシも出ていますが。それについては 反対意見、さんせい意見、いろいろ出るんじゃないかな。

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タバコ吸いまくり
posted by 味噌のカツオ at 00:21| Comment(0) | TrackBack(0) | ラ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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