2015年01月13日

滝を見にいく

沖田修一
根岸遙子、安澤千草、荻野百合子、桐原三枝
幻の滝見学と温泉のツアーに参加した7人のおばちゃんたち。ガイドと共に滝を目指して山登りを始めるのだが、不慣れなガイドが道に迷って行方不明に。
取り残された彼女たちは、携帯電話も通じない山中でサバイバルを余儀なくされる。

「南極料理人」や「横道世之介」などが話題の沖田修一が監督&脚本を手掛けたオリジナル作品。
演技経験のない素人を含む 40歳以上の女性7人を、オーディションによってキャスティング。
果たして この実験的な取り組みがどんな作品に仕上がったのか?見てまいりました。

基本が素人さんということで、その点 こちらも少々構えて見てしまいますが、“名前の知らない役者さん”的な感じで、それほど違和感はナシ。
まぁ言ってしまえば 確かに芝居がかったところもあるかもですが、作品自体が舞台演劇でもやれそうなものだったので。その芝居くささも自然に受け入れられたですよ。

7人のツアー客には初対面の人もおります。その同じツアーに参加してるのがどんな人なのかわからないなか、お喋りをしていくうちに連帯感が生まれるもの。
映画の中での それを見ているうちに、観客もツアーの参加者のスタンスになっていくと。結果、物語にもスッと入っていけるんですよね。

女性って結構 感覚で行動することありますわね。打ち解けられる相手とはすぐに仲良くなるし、合わない人とは なかなか合わない。でも ちょっとしたきっかけで近づくと、信頼関係は案外強いみたいな。
そんな おばちゃんらしさみたいなものが、わずか88分の上映時間の中に すんなりと表現されております。

また登場する7人の“持っているもの”が活かされていく部分も楽しいし、「こうしよう」と決めたあとの潔さもまたよくて。
“遭難”は大変なことだけど、みんなが知恵を出し合ったり、気が付けば(なつかしい)草相撲や縄跳びで盛り上がる様は、みんなキラキラと輝いてましたし。
山道に迷いながら、元の場所に辿り着いて下山するのか〜というところでする決断には そうきたかと。ハッとさせられました。

山の中という大自然の中にあっても、おばちゃんたちのナチュラルさ、自然さは強いなと。
その強さがあるから、物語になるんだよね。

滝というのは、そもそもが大きな山のいろんなところから湧き出ている水なんですよ。
それら わずかな水が集まって流れができて川になり、高い山地で滝になるんですよ。

このおばちゃんたちも少ない人数だったらもっと心細かったかもだけど、7人が集まってこれだけタフになれたのでしょう。

なかなか ゆるい雰囲気も漂わせつつの、やさしい、やわらかい、いや、微笑ましい映画だったかな。面白かったですよ。

DSC_1750.JPG
電気グルーヴを見にいく
posted by 味噌のカツオ at 00:05| Comment(0) | TrackBack(0) | タ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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