2015年04月27日

龍三と七人の子分たち

北野 武
藤 竜也、近藤正臣、中尾 彬、勝村政信、安田 顕
元ヤクザの組長である龍三は、家族から煙たがられながら余生を送っている。そんな龍三がオレオレ詐欺に引っかかったことをきっかけに、元暴走族の京浜連合と対立。昔の仲間に召集をかけ、詐欺グループを倒しに向かうのだが…

前作「アウトレイジ ビヨンド」から2年半の時を経て、北野武監督の新作が公開。
「アウトレイジ」のシリーズでは暴力団の抗争をハードに描いておりました。

一方の今作。登場するのは元ヤクザのじいさまたち。ですが、テイストは思いっきりコメディ寄りであります。

暴力団、やくざ者 なんて普通に考えたら世間からはつまはじきな存在ですよ。
だけどたけし監督は そういうキャラクターを用いるの多いですね。
その辺り、どのような意図があるのかは聞いた覚えないので、何とも言いようがないんだけれど。

お笑いでは“お葬式コント”は作りやすいものです。
基本、笑いが御法度な場で おふざけをすることで、笑いを際立たせられますから。
んでヤクザというのも元来は“怖い人”という認識が付いているので、その人たちが おっちょこちょいなことをしてみせることで、より笑いが引き立つというのはありますよね。今回のコメディタッチであれば。

ちなみに わたくしが見に行った上映回、年配の方がたいへん多かったですね。
そして その分、笑いも多かったです。結構ウケてました。もちろん わたくしも楽しく鑑賞させていただきました。

冒頭の指がアレなので〜というネタなんかは、いかにもビートたけしのネタだなと。
もちろんそれ以外にも、しょうもないやりとりやら容赦のない乱暴さは、いかにもたけし流の笑いでしたよね。
終盤“はばかりのモキチ”が仲間からズタボロに攻撃されるトコロは真骨頂(笑)

またBMW vs バスのカーチェイスも、ギリギリ見応えありました。
露天の出店をぶっ飛ばしながら車が爆走するシーン。洋画ではよくあるけど、邦画ではありそうでなかったですね。

とまぁそんな感じで面白いのは面白い。楽しいのは楽しい。それは否定しませんが…
ラストがやけにあっさりし過ぎで。それについては ちょっと拍子抜け。

ひと昔前のヤクザってのは迷惑な存在でもありましたが、ある時代に於いては町や集落を治める役割もあったりなかったりと聞きます。
その反面、現代では法整備の下 ヤクザが鳴りを潜めたところに、元暴走族だの半グレだの 犯罪の温床となる集団が出てきたりもしてます。

そんな現代の悪と“任侠”という名を背負った元ヤクザのおじぃたちが戦うことでね。
まぁヤクザ賛歌はマズいでしょうが「おじぃもアツいトコロあるじゃん」とか感じたかったんだけど。そういうラストではなかったので。
そんな わたくしの期待を抜きにしたとしても、落としどころとしてはイマイチじゃなかったですかねぇ。。。

わたくし的にはドラマ「プロハンター」の渋くて軽やかなイメージが深い藤竜也さん。今見てもカッコ良かったですねぇ。
それからちょっとキレ者の二枚目イメージの近藤正臣さんも良かった。でももぅ70オーバーってのが信じられないです。

そんなカッコよくも どこか抜けてるジィ様らを向こうにして、安田顕さんがコミカルさ抜きのワル役だったのも意外といえば意外。

あと名古屋市でロケも行われているのですが、わたくしもなじみの深い場所が映ってて、それもまた密かな注目ポイントでした。

そんなわけで十分に楽しめた作品でもあっただけに、本筋の着地点がもったいない。
敵国の艦隊に着陸を…いや、その着地点も微妙だったけどね(苦笑)

DSC_0033.JPG
「内田裕也みてぇだ」がツボでした(笑)
posted by 味噌のカツオ at 23:14| Comment(0) | TrackBack(0) | ラ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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