2015年06月04日

私の少女

チョン・ジュリ
ペ・ドゥナ、キム・セロン、ソン・セビョク
小さな港町の所長として赴任した女性警察官ヨンナムは、14歳の少女ドヒと出会う。ドヒに対する学校でのいじめ、継父ヨンハとその母親からの暴力。それらを見かねて、ヨンナムはドヒを自宅に招き入れる。
か細いドヒの心を救おうとするが、自身の過去の問題もありヨンナムも窮地へと追い込まれていく。

難しい映画でした。
わたくしのような優柔不断なモノにとっては、何とも難しい映画でした。

ただし難しいといっても ストーリーは決して難しくはなくて。様々な判断というか…
あんなだけどこうである。こうなんだけどそうであるみたいな。
それらをどう受け止めるべきか、受け入れるべきか。
難しい映画でした。

しっかりとした女性警察官なんだけど、じつは同性愛者である。
いつも落ち着いているようだけど、じつは酒が無いと落ち着かない。

集落で唯一の若者。彼がいるから仕事が回っているけど、酒癖が悪い。
そこでこき使われている外国人労働者。国に帰りたい、けど実は不法滞在。

自宅でしばかれまくっている少女。でも継父のおかげで生活ができている。
いや、それでも暴力はいけないよね。でもじつは祖母を…継父を…

この世に聖人君子なんて なかなか存在しなくって。人には良い面もあれば悪い部分もある。
それらを それとなく散りばめながら物語が進むので、こちらも道徳的な部分が試されているというか、正義が見い出しにくい作品に思えました。が…

そうは言ってもやはりヨンナムとドヒに思い入れを持って鑑賞してしまうんだな。
とにかくそれぐらいペ・ドゥナとキム・セロンが素晴らしい。

丸顔で団子鼻でニコリと笑顔のかけらも見せないペ・ドゥナ。もっと美人な女優さんいっぱいおるはずだけど、なぜか彼女に視線が奪われてしまう。
キム・セロンよりもカワイイ女の子はおるはずだけど、やはり(過去作も含めて)その演技力や眼差しに引き込まれてしまう。

この2人の女優の邂逅、そしてそれを撮りあげた女性監督。そしてプロデュースのイ・チャンドンの思いも全てハマった感じですね。

ドキドキしながらもじっくりと見入ってしまったこの作品。
先にも述べたように「本当にこれでよかったのかな?」という思いもわずかに漂わせつつ。
でも何から何までハッピーなんてことはないわけで。その危うさもリアリティ。
そして見応えのある一本でありました。

ちなみに わたくしは同性愛者への偏見はありませんで。そんな事情で地方へ左遷されちゃうんだ〜と思って見ていたんだけど。
キリスト教が広く信仰されている韓国では、その辺りいろいろ厳しいらしいですね。

DSC_0062.JPG
バイクで爆走する婆ちゃん(B・B・B)
posted by 味噌のカツオ at 00:01| Comment(0) | TrackBack(0) | ワ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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