2015年07月03日

ラブ&ピース

園 子温
長谷川博己、麻生久美子、西田敏行
鈴木良一はロックミュージシャンへの夢を諦め、冴えない日々を送るサラリーマン。いつしか 運命的に出会った1匹のミドリガメと、さらなる妄想にふける鈴木だったが、カメの存在を同僚らにバカにされトイレに流してしまう。
しかし流されたカメは地下に住む謎の老人のもとにたどり着き…

「ラブ&ピース」ですか。直訳すると「愛と平和」と思うんだけど。
カタカナでピースと言うならば、部分や部品なんかもピースと言ったりはしますが。

この作品のベースは園子温監督が20歳代の頃に書いていたものだそうで。
そんなシナリオを、ここにきて一本の作品として仕上げるというのには 監督自身に何がしかの思いがあったのでしょうが。
あるいは「園監督が本当に撮りたかった集大成」などとの表記も。

正直言って、何が何やらよくわからん物語ではあります。
特に序盤は 一つ一つの出来事を咀嚼する間も与えず、溜めも無く、どんどんと状況が変化していきます。
ついていけないわけじゃないけれど、滑稽であり荒唐無稽であり。
結局 観客は置いてけぼりみたいな(苦笑)

そしてもう一つ。地下の下水路にある基地(?)で、古びたおもちゃや動物たちと謎のおじさんが紡ぐストーリー。
言ってしまえば、これもほぼほぼ置いてけぼり。
ぶっちゃけわたくしも眠たくなっちゃった。

だからといって つまらないという訳ではなく。
滑稽だからこそのバカバカしさ。歌詞を紡いていく表紙たち(笑)
スタジアムを埋めた観客たちに至っては、どんだけのエキストラを動員したん?とか。余計なことまで気になったりして。

また“怪獣映画”との触れ込みもあったので、特撮ファンとしても気になってたんだけど。
これがまた今どきのCGバカみたいな安っぽい作りではなく、着ぐるみとミニチュアによる安っぽい仕上がり。

映画人の考えるクオリティとはどんなものかはわかりませんが、少なくとも古き良き時代の特撮で育ってきたわたくし的には、とても嬉しくなる映像でしたね。
このカメの造形は「小さき勇者たち ガメラ」のそれとよく似てたのも良かったですよ。

そしてクライマックスで響き渡る「スローバラード」清志郎の歌声。それもまた沁みましたねぇ。

結局わたくし的には ここに散りばめられたメッセージ的なモノ。素直に伝わったとはよう言いません。
園子温監督の考えることなんてそう簡単には理解できひんやろうし。

でもわたくしも好きな要素であり、この場合ピースと言っていいかな。
それらが垣間見えて 心地よい映画であったのは間違いないです。

さて、様々なレビューを見ると これはこれで賛否両論。
多くの感想の中に「新宿スワン」では園子温らしさが感じられなかった…という声も多かった。だから今作に期待していたとか。

う〜ん。それを言うなら。園子温らしさって何?
エロ、グロ、暴力。それらが出たら園子温らしいのか。

わたくしが思うに 園監督の作品って 結構テイストがバラバラで。
たしかにエロ・グロに殺人に寄ってる時期もあったけど、「TOKYO TRIBE」みたいな音楽フューチャーもあるし、今回は怪獣の出てくる特撮だし。
逆に、どんなテーマでもキッチリと見応えあるものに仕上げてみせるのが園子温流とも思っているんだけどね。

そもそも園子温らしさなんて“枠”すら存在しないんじゃないのかな。

話はズレましたが、これはこれで園子温らしい、
愛と夢の怪獣映画ということで いいんじゃないかな。
そのまんまだけどね(苦笑)

DSC_0087.JPG
園まんま!?
posted by 味噌のカツオ at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ラ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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