2015年07月06日

天の茶助

SABU
松山ケンイチ、大野いと、大杉 漣、伊勢谷友介
天界では大勢の脚本家が地上に住む人々の“人生のシナリオ”を書いている。
天界の茶番頭の茶助は、下界の女性ユリに思いを寄せていた。しかし ユリが交通事故で亡くなる事実を知り、茶助は彼女を救いたい一心で地上へ向かう。

何度か書いているんですがSABU監督の作品は元々お好きではあるんですよ。
近いところでは「うさぎドロップ」「蟹工船」なんかを見ているんですが、それぞれ微妙だけど嫌いじゃないって感じで。

上記の2つは原作があるんですが この作品は全くのSABUオリジナルとのこと。
ぶっちゃけチラシであらすじを読んだ時点では“微妙”な印象だったのですが。。。

イントロダクション。数多(あまた)の天界の脚本家が、地上人のシナリオを書いていると。人はそれに沿って生きているわけだ。
ただ、そこから始まっていくストーリーがなんか一貫性が無いというか、必然性がないというか。

天界から見ていて気になる女性がいると。ちょっとしたシナリオの“あや”で、その彼女が命を落としてしまうことに。
「こりゃえらいこっちゃ」というわけで、天界でお茶くみ係だった茶助が地上に降り、天界の脚本家のサポートを受けながら彼女の運命を守ろうとします。

なんでその子だけ?そもそもそんなことができちゃうの?
なんていう そもそも論にツッコミ入れると物語が進まんのでそれは目をつぶろう。

様々な人生が影響を与え合っているので、“バタフライエフェクト”よろしく誰かのシナリオを変えると、他者のシナリオも変化する…との説明があります。
う〜ん、シナリオを“書いてる”人がいるのに変えられると変わるって?

そんなこんなで茶助が彼女を救おうという前に、どんどん人生のシナリオが変わっていっちゃって。結局何もできていない。
それどころか茶助の出生の秘密(前世?)の設定が入ってきて混沌。

さらに天界人・茶助の持つ不思議な力で人助けをする展開が絡み、ヤクザに追われる状況が大げさになり、白い顔したヤツからも狙われる。さらに舞台となっているエイサーの踊り(?)が映像の邪魔をすると。

それぞれの設定や展開がリンクすることなく回ります。
天界でこんなやりとりがあって地上でこんな変化が現れるとか、そういうの一切ナシ。
それでハチャメチャ感がスイングしたり、ちょっとしたギャグで笑えるとかならまだ救いはあるけれど。
脈絡の無い状況がつながっているだけなので かなりしんどい。

なんなら夢オチの方がまだ飲み込めるんじゃね?ぐらいの勢い。

最後の最後で彼女が叫ぶことが物語を締めるのは なんとなしに読めるので感動につながらない。
うん、そもそも そのために声を無くした設定なんでしょってぐらいに説得力も弱い。

全体がファンタジーであるにしても、もう少し、もう少しでいいので うなずける要素が欲しかったなぁ。。。
演じている役者さんたちの力量、そして エンドテーマの Ms.OOJAの歌声の迫力は感じるものあっただけに、惜しいなぁ。。。

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天ぷらの茶漬け
posted by 味噌のカツオ at 23:23| Comment(0) | TrackBack(0) | タ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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