2015年09月23日

ぼくらの家路

エドワード・ベルガー
イヴォ・ピッツカー、ゲオルグ・アームズ、ルイーズ・ヘイヤー
シングルマザーの母親と6歳の弟と暮らす10歳のジャック。しかし母親は恋人と過ごしたり夜遊びにも出かけてしまう。
そんな中、ある原因から 弟は母の友人宅へ、ジャックは施設へと離れ離れに。なかなかその生活に慣れないジャック。やがて夏休みがやってくるが、母親から迎えに行けないとの電話が…

ドイツ映画。奔放なシングルマザーと10歳と6歳の二人の男児の物語。
「ぼくらの家路」というタイトルではありますが、小さな弟は 基本 兄に連れられて行動をするのみ。その兄がひたむきに成長していく姿がメインと言ってもいいのかな。
そもそも原題は「JACK」というもので、兄の名前そのものなんよね。

自身のことだけでなく、甲斐甲斐しく弟の世話もする兄のジャック。
母と外出することもあるけれど、母は友達連中と「もう一軒行くから先に帰ってな」と 子供たちのみを帰宅させます。

かと思えば、子供が寝てる間に男を家に招き入れ、性行為に興じると。それはそれとして。
そこでジャックの取る行動に(男として)メチャ驚いたんだけど(汗)

かと思えば さも当然のごとく女の顔から親に変わる母にもビックリ。しかも「もぅいっちょいく?」って、あの場で言えますか!?

やがて ある出来事により、母と二人の息子、3人バラバラの暮らしを余儀なくされます。正しくはバラバラではない約束じゃなかったかとは思うんだけど。

決して本意ではない状況かに置かれながらも、自身のやるべきことをこなすジャック。
このあたりについては それ以前にも、10歳とは思えない手際で やけにテキパキと物事をこなす場面が妙に印象に残ってて。

そして夏休み、やっと母と再会できるかといったところへ、思いもかけない電話が…と。

全編見終わって、わたくし的には そんなに響かなかったというのが正直なところで。
後半はジャックが弟を連れて ただひたすら家と街をウロウロする展開。決してそこに救いはないんだけれど。裏を返すと決して世間も厳しいとは思えなくて。
それを言うなら、理不尽な暴力を振るわれる施設の方が(少年にとっては)イヤな出来事に思うし。

ジャックの母への思いも確かにあるのでしょう。母親も子供たちを思う気持ち、しっかりとあるんでしょう。
でも…間違ってたら申し訳ないんだが、ジャックが求めてたのは“家の鍵”であって。母親を求めていたように思えないんだな。

いや、そりゃ母親はおった方がいいんだけれど、そもそも母親というのは外に遊びに行くものだという刷り込みがジャックの中にあって。
母親とは四六時中そこにいて抱きしめてくれる存在などというデータが、ジャックには無いようにも思えてね。

方や母親も罪悪感の無いまま、仕事・遊び・男・育児が同列に考えてる節があったですね。
「迎えが3日間遅れる」という話で、実際に3日後には帰宅。そこで広げた食事も(もしかして)3人分だったとしたら…それが彼女のライフなのかなと。
まぁ罪悪感がなさそうってのも今の時代 十分に罪なんでしょうが。

とにかくバラバラにずれながらも3人は(それしか知らない)家族のスタイルとして成立しちゃってるようにも見えて。
そういう意味で、悲壮感を感じない…なんて言ってるワシが無責任なのかな。

ただ一つハッキリしているのは、ジャックは成長していってるってことだよね。

DSC_0289.JPG
世知辛い世の中だね
posted by 味噌のカツオ at 01:33| Comment(0) | TrackBack(0) | ハ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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