2015年10月13日

先生と迷い猫

深川栄洋
イッセー尾形、染谷将太、北乃きい、岸本加世子
妻に先立たれ、ひとり淡々とした日々を送る元校長の森衣。彼の家には、生前 妻が可愛がっていた野良猫のミイが毎日のように来ていたのだが、猫嫌いの森衣はそれを快く思ってはいなかった。
しかし突然その姿が見えなくなり、心配に思った森衣は町内を歩き回り、ミイを探し始めるのだった。

ネコ好きでもありイッセー尾形さんのファンでもあるわたくし。当然ながらこの映画を見ないわけにはいかない…という程の意気込みで(?)鑑賞してきました。

ぶっちゃけたことを言うならば、結構眠たくなりましたね。
でも決してつまらないというわけではなく。しいて言うなら ゆったりとした物語のペースであり、作品全体に流れる ゆるさに裏打ちされた眠気なんだと思います(苦笑)

一応これはこれで映画ですから。脚本もあり演出もあるんでしょうが、動物の登場する作品にはそれなりの苦労があると思います。
そもそも監督の“言った通りに”動いてくれる保証はないわけで。

にもかかわらず、ネコちゃんもワンちゃんもいい芝居してるんですよね。
しかも動物だけのワンショットではなく、人とからむ場面でいい動きをしてるもんだから、これにはより感心いたしました。

そしてその動物たちに負けず劣らず自由に動いて見えたのがイッセーさん。
“校長先生”のキャラクター設定はあるのでしょうが、何やら今までのイッセーさんの一人芝居の登場したキャラクターのテイストもチラチラ入ってたみたいで。
他の役者さんではこの味は出せないんじゃないかな。

もっと言うなら 後ろ姿、立ち居振る舞い、またその佇まいにほんのり感じる面白オーラは、なんとなくチャップリンのそれに近いのかな〜とも。

この映画には原案となった作品がありまして。
近所に住みついているノラ猫を見かけなくなり、その行方を探すうちに、それまで関わりの無かった近隣の方との交流が生まれるというノンフィクション。

見かけなくなったネコを探す展開は同様でしょうが、そこに夫婦の物語を絡めたのは映画版のオリジナルなのかな。
ラストは物語としてハッキリとしたことは描いていない感じで。映画というよりも舞台の演出っぽく見えました。

そこが煮え切らないという声もあるようですが、前述の通り それほどガツンという出来事もないので。
もうこの町の住人の一人ぐらいの感覚で、ゆるく同化して ちょっぴりしんみり的な雰囲気味わうぐらいでいいのかもですね。

どうせだったら「ミイが来ると嫁さんを思い出してしまう」という感情は、ラストにグッと絞り出す感じで良かったんじゃないかなと。
なんであれを大前提として提示しちゃったんだろうか。

そんなこんなで、さすがに大満足とは言わないけれど、これはこれ…じゃないですかね。この雰囲気、キライじゃないですよ。

DSC_0384.JPG
あの少年も、言わばノラだよね
posted by 味噌のカツオ at 00:23| Comment(0) | TrackBack(0) | サ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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