2015年11月12日

グラスホッパー

瀧本智行
生田斗真、浅野忠信、山田涼介、波瑠、村上淳
渋谷のスクランブル交差点での事件により、恋人を失ってしまった中学校教師の鈴木。事件の真相には裏社会の組織の存在があることを知り、鈴木は潜入を試みる。
その組織から命を狙われる自殺専門の殺し屋・鯨。鯨への復讐を誓うナイフ使いの殺し屋・蝉。やがて彼らの運命が交錯していく。

伊坂幸太郎の原作。映画化されたものでしか知らないわけですが、往々にして、日常の中に存在しそうな突拍子もない設定の下で、カオスのような出来事がひしめき合いつつ、ラストでは全ての霧が晴れていくような。そんな印象があります。

この物語も御多分に漏れずで。
冒頭、ハロウィンで浮かれる東京・渋谷のスクランブル交差点。そこへドラッグでイカれきったヤツが、車で突入。多くの死傷者を出すという事件が。

このあたり、結構な嫌悪感でもってスクリーンと向き合ってましたわ。
それぐらいこういう惨劇のニュース、度々目にしますし、映像としてもなかなかリアリティを感じさせるものに仕上がってましたので。
いい意味で“イヤな映像”を見せつけられる始末。
その反面、映画の期待感は上昇。

ところが…
ピュアな復讐劇を模索する中学校教師とは別で、2人の殺し屋が登場。
現実離れした方向性。まぁまぁそういうこともありましょう…と見ておりましたが。

だんだんこちらの許容範囲を越えてきちゃったかな。
率直な感想は「なんじゃこりゃ?」と。

何か浅野忠信があそこまでキャラづくりしてやってると、あまりシリアスにみえないんだよね。どこか半笑いの表情に見えて、赤塚不二夫を感じちゃうってか。

山田涼介クン、ナイフの使い方やアクション時の体キレに期待はしたものの、あの押し入った相手たちのやる気のなさに幻滅。食い止めよう、反撃しようというそぶりのカケラも見えないやられ役たち。
あとはしゃべり方もダサかったね。演出がひどいなと。

ダサいでいうなら菜々緒さんも。ただギャーギャー言ってるだけで全く魅力のないキャラ。あんなカバンに、あんな雑に銃を入れますか?
そういうのを見せつけられると、リアリティもなくなる。

そして吉岡秀隆も そもそもナヨナヨっとしたしゃべり方が好きではないんだけど、そのうえでヒゲとかを生やしたりしてるから、よりバランスの悪さが漂ってしまって。

ただ村上淳さんは軽めのハードボイルドっぽいのが、良くいえば往年の「探偵物語」の松田優作さん的なカラーがあって。唯一良いキャラだったですね。

全般的には、鈴木のパートと鯨のパートがバラバラな印象。それが思いもよらないカタチで交じり合うならまだしも、なんだか「そりゃそうなるわな」としか思えなくて。
だってみんなが寺原に関わってんだからね。意外性がなかったよね。

また廃工場のアジトもやけに小さなセット組で。狭さ、わざと錆びてます感、ビシャビシャが過ぎる雨漏り。全部 安っぽく見えたわ。
やっぱクライマックスのバトルは、本物の工場でやらないと迫力出ないっしょ。

そしてラスト。アソクミさんが語るこの顛末の真相。なんかいらんように思うんだよね。
もちろん物語としては、それが無いと成立しないんだけど。蛇足のような場面にしかなっていない。
謎の組織が関わっているのなら、もう謎のままでやり過ごすことでしょ。

ただし 謎の組織のボスが、あの指輪の少年だというのなら話は別だけど。。。

正直な話、生田斗真くんはいい仕事できそうだし、今作のキャスティングは非常に幅広いんだけど、結局は監督がアレなんかな。
わたくし的には「脳男」も同様な印象だったので。

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お仕事は押し屋
posted by 味噌のカツオ at 00:49| Comment(0) | TrackBack(0) | カ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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