2015年12月02日

ホワイト・ゴッド 少女と犬の狂詩曲(ラプソディ)

コーネル・ムンドルッツォ
ジョーフィア・プショッタ、サンドロ・ゾター
雑種犬に重税を課すという法律が制定されたある街。13歳の少女リリは、理解の無い父親により 愛犬ハーゲンを捨てられてしまう。
街を彷徨うハーゲンは、人間に裏切られ、やがて保護施設に放り込まれてしまう。そこで多くの犬と出会ったハーゲンは、施設の犬たちを従え、人間に対し反乱を起こし始める。

幻想的なチラシの写真や 謎の多い予告編の映像から気になってた作品。
自他ともに認める“ネコ派”のわたくしですが、たまには“犬モノ”も見ておくべきかと。

基本的に犬というのは利口であり、人間に従順な動物のイメージが付いております。しかしここではさにあらず。
一部では「犬版の猿の惑星か」とのコメントもあって、そこそこ期待してました。

が 率直に言うなら…前半はかなり眠たかったかな。
全体の雰囲気・トーンが暗いのもあるし、物語の伏線となるエピソードがちょっと弱いかなと。

人間の身勝手さ故、振り回されてしまう犬のハーゲン。
置き去りにされ、売買され、闘犬にされ、保護施設に入れられ。犬にとってはえらい迷惑な話ですな。

全体の流れはおおよそわからんでもないですが、所詮は犬のやること。当然しゃべったりしないから、イマイチ本意はつかみきれない。
それこそ「猿の惑星」シーザーのごとく特異な存在感を示して見せるとか、そういうのでもあれば引きつけられたかもですが。
またマンガチックに「ヨシ 仲間たち、行くぞー!!」的な描写も弱いかな。

それでなくても このハーゲン。眠い目をした茶色い雑種犬であって、そんなにカッコよくも、カリスマもない。
犬界のリーダー然とした雰囲気を感じられなかったのは残念でした。

一方の人間サイドも、ピリッとしたものは響いてこなかったか。
少女リリも決して血眼になってハーゲンを探すでもなく。あの楽団はどういうコミュニティで、13歳のリリに対して 仲間たちはいくつぐらいなんだとか。
この時点では「タンホイザー」とはどんな曲だ〜ってのもわからなかったし。

犬にも人間にも、イマイチ感情移入ができなかったという思いはあります。

この映画の見せ場は250頭もの調教された犬たちが、ゴーストタウンと化した街並みを駆け抜けていく場面。
まさに他では絶対に見られないシーンに仕上がっており、犬好きには痛快な映像でありましょう。
ただし…

その反面、犬が銃で撃たれたり、闘犬で血まみれになったり。
犬好きだったら卒倒しちゃいそうな。愛護団体から大クレームつけられそうなシーンもいろいろ。
なので、犬が出てくるからと言って、過度な期待をしない方がいいのかもね。

あとは全編に渡ってカメラが手持ちで撮影されているんだけど。
もちろん意図あってのことなのでしょうが、さすがに2時間ずっとは、ややしんどかったなぁ。

DSC_0547.JPG
唯一登場するネコは…トムさん。
posted by 味噌のカツオ at 01:18| Comment(0) | TrackBack(0) | ハ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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