2016年01月03日

マン・オン・ワイヤー

ジェームズ・マーシュ
フィリップ・プティ、ジャン=ルイ・ブロンデュー、アニー・アリックス
1974年8月7日。フランスの大道芸人が、ニューヨークのワールド・トレード・センターのツインタワーを、命綱なしで綱渡りに挑戦。関係者の証言や再現フィルムを交えて その真意に迫る。

2009年製作。第81回アカデミー賞ドキュメンタリー長編賞ほか、数多くの映画賞を獲得した作品。
同テーマを取り扱った劇映画「ザ・ウォーク」がまもなく公開というわけで、その予習(?)も兼ねてDVDにて鑑賞。

舞台となるのはワールドトレードセンター(WTC)。かの同時多発テロによって破壊されてしまい、今となっては残っていない建物なのですが。
その2つのタワー間にワイヤーをかけ、 地上411メートルの高さでの綱渡りという挑戦。

大道芸人であるフィリップ・プティは実際のWTCが建設されるより前、“こんなものが建設されます”という新聞記事を見て この挑戦を思い付いたんだとか。
その後に大道芸人としての腕を磨き、建設中から完成後まで多くの調査・下調べを敢行。
他の施設で同様の挑戦を行い、度々逮捕されながらその時を待っておりました。

そして協力者らと共に実行に移します。
実際の映像が多く残っているわけではないのは残念ではありますが、フィリップさん本人がテンション高く語ってくれるのでそれはそれで面白味はあるかと。

そのフィリップさん、準備段階で不安があったり、当日は睡眠も取れていない中で綱渡りに挑戦したそうなんだけど。
でもいざ綱の上に乗ってしまったら 笑顔も出て、地上411mで8往復ぐらいされたそうで。

綱の上では怖いもん無し。
そんな性分の方も世の中にはおられるんでしょうな。

さて このプランは偉業であり犯罪で。犯罪でもあって偉業でもあって。だからドキュメンタリー映画のテーマになったんでしょうがね。
ぶっちゃけ映画として面白いかと言われればそれほどでも無いのかな。

筋立ての展開をちょっといじってるので、説明がないとわかりにくいかも。
それから起承転結 全般に於いてあまりにすんなり行き過ぎて、こっちが心配したりハラハラしたりする要素に乏しいんですね。

実際には関わった面々のメンタルに多少のズレがあって、場合によっては仲間が崩壊して実行に至らないかもというポイントだったり。
機材を搬入するさ際に警備員とニアミスがあったにも関わらず、何事もなくスルーできてしまったり。

ドキュメンタリーではありますが、その辺りの緊張感をもう少し強調したほうが、より楽しめたんじゃないかな。
それがないので、映画としてはやや退屈な印象も。

ただし、この大きな“まつり”を終えたあと、このチームのそれぞれの去就というのが決してすんなりではありませんで。そのあたりが じつに一興であります。

最後に。監督をされたジェームズ・マーシュさんは「博士と彼女のセオリー」(2014年)の監督でもあるんだよね。こちらは長軸の物語であって。かなりスタンスの異なるものを手掛けられていたことに驚きました。

このドキュメンタリー版でひと通りの概要は見させていただいたので。
事前の情報では非常に評判のいい「ザ・ウォーク」がどんな仕上がりになっているか。期待しております。

あぁ忘れてた。ワシ高所恐怖症なので、落ち着いて見られないだろうな〜という自信はあるけどね。
posted by 味噌のカツオ at 00:06| Comment(0) | TrackBack(0) | マ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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