2016年06月22日

貞子vs伽椰子

白石晃士
山本美月、玉城ティナ、佐津川愛美、安藤政信
見たら2日後に死ぬという“呪いのビデオ”を手にしてしまった女子大生の有里。ビデオを見た親友の夏美を守るべく、大学教授の森繁と共に、悪霊祓いを受けるのだが…
女子高生の鈴花は、失踪した小学生の姿を見かけ、無人であるはずの“呪いの家”へと入ってしまう。
異端の霊媒師・経蔵は、ふたつの呪いを激突させ、同時に消滅させる計画を立てる。

小説や映画のシリーズ化で長く親しまれて(?)きたホラーシリーズ「リング」と「呪怨」。
それらのヒロイン(??)であるところの貞子と伽椰子が共演という事で、大きな注目を集めている作品。

古くは「キングコング対ゴジラ」「マジンガーZ対デビルマン」。映画では「エイリアンvsプレデター」「フレディVSジェイソン」なんてのもありました。
近いところでは「バットマンvsスーパーマン」も。

たいがいヒーローモノの場合、前半に対決シーンがありながらも、後半は協力して悪と戦うパターンが定番だけど。
この ふたつの“呪い”の共演。はたしてどうなるか。

映画では「リング」のストーリーと「呪怨」のストーリーが交差するんだけど、「リング」比率のがやや多め。
かつてはビデオを見た1週間後に〜というものだったけど、ここでは2日後に〜とルール変更。

あと以前見た“呪いのビデオ”には、井戸の中から貞子の怨念が這い出して来る場面があったはずだけど、これも変わってましたね。
貞子さん、新作撮ったのかな?

主人公・有里の親友・夏美がビデオを見てしまい、呪いのビデオを研究している大学教授の森繁と共に悪霊祓いへと向かうのですが…
この女性霊媒師が わたくし的にはかなりツボで。トキメキました。

やぁ〜いかにもって感じで。こんなおばちゃんいそうだわ。
んで念仏を唱え、夏美を引っ叩き、強引に水を飲ませとかなり荒っぽい&怪しい(苦笑)

ところが残念なことに これがモノホンの設定で。結果、貞子を怒らせてしまい、物語は一気に前進。
さらなる助っ人として異端の霊媒師・常盤経蔵と その相棒で強い霊感を持つ盲目の少女・珠緒が登場。

なんかよくわからんが、これまたいいキャラで。
なるほどブラックジャック&ピノコがモチーフなのか!?
正直 このふたりの芝居が微妙でね。でも それすら非・現実感につながって、なかなか良いキャラだと思えた次第。

一方の「呪怨」パート。ってか、わたくし「呪怨」シリーズ一本も見ていないな。
なので、オカルト系にはありがちな設定ではあるが、それなりに新鮮に追えました。

以下ネタバレチックになっていきますが。
経蔵の提案による荒療治開始。「バケモノにはバケモノをぶつけるんだ」という名言もGood。

呪いの家にビデオを持ち込み(電源はどこから?)、再生することで貞子と伽椰子を呼び出すことに成功。そして夢のような直接対決がついに実現。
普通のバトルものって序盤に一度軽いバトルがありつつ、ラストに決着戦となだれこみます。

ここまで両者のあらすじを辿る展開がメインで、怖いシーンって そんなになくって。
それもあって 見せ場が少ないようにも思えたんだけど。
その分 この状況で、山本美月と玉城ティナが一緒に絶叫するシーンはインパクトありました。

薄暗い居間に貞子と伽椰子がたたずむ絵は なかなかシュール。
ただし 両者そんなに“技”があるわけじゃないので、尺としては短め。

結局 家では決着がつかず戦いは外へ。そしてここで井戸が登場。
でも今作では、井戸が貞子のホームという事ではないらしい。

その井戸に飛び込んだ有里を追う形で、貞子と伽椰子がクラッシュ!!
すかさず井戸を封印したのだけど…


全編を通して チョイチョイ気になるツッコミどころもありました。
トータルで2〜3日の出来事のはずだけど、有里のヘアアレンジが微妙に変わってたり。
自殺を試みる夏美を助けるなら、ドアのガラスを割って行けば…と思ったり。

白石監督はフェイクドキュメンタリーなんかも多く撮られているので、そういう手法を使えば もっとリアリティを追及できそうだけど。
いや、でもそれよりも、ここは貞子と伽椰子の邂逅が全てであって。
そこに至る 不合理は目をつぶるべきかな(苦笑)

このふたりのキャラの勝利であり、共演という企画の勝利でもあり。
そして現代のホラー作品として、白石監督に委ねたのも正解だと思います。

結末として、どちらかが、あるいは両者が消滅なんてのは考えらえないので。その意味でも納得です。

ただひとつ懸念する点があるとするならば…
あの動画、どうなっていっちゃうの!?

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井戸端怪談
posted by 味噌のカツオ at 23:26| Comment(0) | TrackBack(0) | サ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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