2016年08月14日

ミスター・ダイナマイト:ファンクの帝王ジェームス・ブラウン

アレックス・ギブニー
ジェームス・ブラウン、ミック・ジャガー、アル・シャープトン
貧しい少年時代を過ごしたジェームス・ブラウンは、音楽活動を通して道を切り開き、やがて“ショービジネス界で最も働き者”と呼ばれるほど、音楽シーンに君臨していく。
未公開映像と全盛期のライブ映像などでJBの音楽性と人生に迫るドキュメンタリー。

2006年に他界した“JB”ジェームス・ブラウンのドキュメンタリー。
先日は27歳で亡くなったエイミー・ワインハウスのドキュメンタリーも見ましたが。

JBは1933年〜2006年、73年の生涯。
単純に年数も長いですし、その分 様々な記録も多いうえに、それらを管理する「ジェームス・ブラウン・エステート」全面協力を得て制作されたとのこと。
彼と関わってきた人たちのインタビュー。そして現存する映像や資料も登場すると。そういった部分にも期待して見てきました。

さて、JBの物語といえば 昨年「ジェームス・ブラウン〜最高の魂(ソウル)を持つ男〜」が公開されております。
これはこれでジェームス・ブラウンの良い部分も悪い部分も含め、その生き様を観客に提示した作品だったと思います。

そちらに比べると今作は、こういっちゃなんだけど、やや薄口な仕上がりだったかな。

あちらは言うなれば“再現ドラマ”でもあるのでそれなりの起承転結はあってしかるべきでしょう。
んで こちらは、黒人の差別問題・人権問題に踏み込んだところが大きいような。もちろん 彼の人となりにも触れてはおるけど。

なんちゅうか“バンドにドラムスを5セット並べた”というエピソードよりも、「お前の楽器はドラムスだな。お前の楽器は、そうドラムスだ」とみんなに言って回るシ-ンの方が単純にオモロイって感じなんだけど。

反面「〜最高の魂(ソウル)を持つ男〜」のほうで忠実に再現されていたライブシーンも、こちらはホンモノだよ〜というアドバンテージはあるけどね。
あの時のJBのステップ、歌声、汗、髪型…いずれも 今見てもシビれます。完成されすぎてて 超カッコいいです。

それらの映像を目の当たりにすると、それ以降のアーティストの多くがJBの影響を受けているんだなというのも実によくわかります。
誰が何と言おうと、ジェームス・ブラウンは素晴らしいアーティストであり、エンターテイナーだなと。

あとは映画として。構成上のいろいろはあるんだろうけども、彼の生きてきたヒストリーと呼ぶには、いくらか中途半端には思いますね。
結局ここで紹介されているのは その生い立ちから、言わば全盛期みたいなところまでだもんね。

「〜最高の魂(ソウル)を持つ男〜」の冒頭は まさに彼の犯した“過ち”から始まることを思えば、ちょっとこちらはキレイ過ぎないかなと。
もうちょっと 晩年に触れても良かったんじゃないかと。
そこは映画として物足りなく感じました。

でも前述の通り、彼のパフォーマンス映像が見られるのは意義あることなのも確かで。
時代背景が違うとはいえ、こんな存在は もう生まれないんだろうな。

JBは最高で最強だとの思いを強くしました。

DSC_1069.JPG
元ネタはゴージャス・ジョージだったんだね
posted by 味噌のカツオ at 14:17| Comment(0) | TrackBack(0) | マ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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