2016年08月22日

桃太郎 海の神兵

瀬尾光世

戦時下の1945年(昭和20年)に海軍の依頼で製作・公開された作品。上映時間は74分。
行方が分からなくなっていたオリジナルネガが1982年に松竹撮影所の倉庫より発見され、1984年に再上映。
そして今回、4Kスキャンし2Kでのデジタル修復が行われての公開となりました。

第二次世界大戦末期、海軍の依頼で製作。瀬尾監督が実際に海軍落下傘部隊に体験入隊をして、それらもベースになっているとのこと。

国策映画ということではありますが、決してシビアな現実を伝えるようなものではなく。アニメで、桃太郎が隊長役で、動物たちが“登場人物”となって描かれております。
終盤には戦闘シーンもあるにはありますが、あからさまなプロパガンダという雰囲気はなく。「海軍、頑張ってますよ」というメッセージではあるかな。

動物たちがミュージカルチックに歌う場面もあって、一見ファミリー向けムービー。また起承転結のある物語ではなく。
修復されたとはいえ、いくらか音声が聞き取りにくい部分もあったし。そもそも 子どもたちが声をあてている(先録りかもだけど)ので、セリフの拙い感じも残っててね。
失礼ながら 少々眠たくはなりましたがね(苦笑)

そんな背景もそうですが。
今から70年前に、これほどまでのクオリティのアニメ映画が作られていたことに驚きますわ。
当時高校生だった手塚治虫がこの作品を見て、漫画家・アニメ作家への夢を決心したというのもうなずけます。

映画史、アニメ史、なんなら日本の歴史の中にあっても貴重な資料となる作品。
見られて良かったですわ。

DSC_1119.JPG
ポパイもカメオ出演!?
posted by 味噌のカツオ at 21:29| Comment(0) | TrackBack(0) | マ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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