2016年08月24日

奇跡の教室 受け継ぐ者たちへ

マリー・カスティーユ・マンシオン・シャール
アリアンヌ・アスカリッド、アハメッド・ドゥラメ、ノエミ・メルラン
貧困層が暮らすパリ郊外のレオン・ブルム高校の新学期。歴史教師アンヌは、多様な人種の生徒たちが集められた落ちこぼれ学級を担当することになる。
アンヌは生徒たちに、全国歴史コンクールへの参加を生徒たちに提案。しかし「アウシュヴィッツ」という難しいテーマに彼らは反発する。

原題は「Les Héritiers (後継者たち)」。「奇跡の教室」という邦題の付け方はいかにも…とは思いますが。
でも、さすがに「後継者たち」では伝わらないか。

そもそもは、今作にも生徒役で出演しているアハメッド・ドゥラメが書いたシナリオに監督が興味を持ち、実際に製作が決まったという。
これはこれで“奇跡のシナリオ”とも言えるけどね(笑)

日本に限らず、不良クラスが何がしかに打ち込むことで、更生したり生きる意味を見つけていく物語はありますが。

モデルとなっているクラスは 貧困層が多く暮らす地区で、人種も違えば宗教やら考え方も違う生徒の集まりで。
「レジスタンスと強制収容についての全国コンクール」で優勝したんだとか。

今回の映画では「アウシュヴィッツ」という、やはり強制収容にまつわることがテーマとなります。
当初は生徒たちの意識も方法論もバラバラで。

しかし収容所から生き延びたレオン・ズィゲル氏から生の証言を聞くことで、彼らの中で何かが変わり、一丸となってコンクールに向かっていきます。

なんちゅうか日本的に考えたら、原爆で苦しんだ被爆者が、その後の世代に語り継いでいくことが大切なように。
それぞれの国で、悲しい記憶や繰り返してはいけない悲劇というのが存在するんだなと。そんなことも感じました。

さてさて、物語としてはそういったものですが。正直 映画としては、いくらか淡々とし過ぎだったかな。
どうしても わたくしのような日本人では、人種や思想がバラバラの若者がクラスに集うことが、皮膚感覚では分かり得なかったり。
会話の“あや”もそうだし、途中で外れてしまう生徒、逆に途中から合流する美人さんの描写も弱いかなと。

軸となるのが生徒たちなのか、アンヌ先生なのか、証言者のズィゲル氏なのか。
ナチスの行ってきたことも、もっと詳しく語られてる映画もあるから。
その辺りもね。

ちなみにレオン・ズィゲル氏は2015年1月に亡くなられているとのことで。
この映画で語るシーンは、今となっては、また違った重みを持つことになりました。

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「退屈な授業はしないつもり」
posted by 味噌のカツオ at 00:02| Comment(0) | TrackBack(0) | カ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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