2016年09月12日

イット・フォローズ

デヴィッド・ロバート・ミッチェル
マイカ・モンロー、キーア・ギルクリスト、ダニエル・ゾヴァット
19歳のジェイはある男性と関係を持ったところ、あるものをうつしたと告げられる。
「それ」はうつされたものにしか見えず、捕まれば死が待ち受けている。また性行為で他者にうつすことができるが、相手が殺されると自分に戻ってくる。
果たしてジェイは「それ」の恐怖から逃げきることができるのか。

映画ファンの間では たいへん話題となっていた作品ですが、公開館も少なく、気付けば上映も終了しておりまして。
やっとこさで、DVDにて鑑賞。

恐怖が性行為でうつされる。ほぼほぼ大人は登場しない。
いわゆる「ティーンズ・ホラー」ではありますが。決してホラー ホラー した作風というわけでもなく。

その点で ホラー映画を期待した客の反応はイマイチだけど、その分 一般の映画ファンに響いたという。

確かに、性行為の場面も全然セクシャルではなく。追いかけてくる「それ」も近年のゾンビみたく攻撃性が強いわけでもなく。
それやったら何がオモロいねん?と言いたくなるのも事実ですわ。

なので事前に多少はテーマの予備知識を持ったうえでじゃないと、山場の無い 面白味の無い映画かも。
それに うつるとか死ぬとか。また自分に戻ってくるだとか。そういう(都市伝説的な)ルールを気にせずに見た方が、伝わりやすいのかもね。

本国アメリカでは かのタランティーノも高評価を叫び。観客の間では「この作品の本当のメッセージは何ぞや?」という部分でいろいろ議論が交わされ。
それについて監督がコメントするにまで波及。

一般的な見方としては、これは性病についてのメタファーであろうと。「気軽に性行為を行ってしまう若者たちに向け、啓発的な部分もあるのでは?」と。
まぁ実際に そう見た方が合点はいき易いですが。

一方で監督が語ったのは「これは生と死と愛の物語である」と。

「生死感」であるならば、主人公らに忍び寄る「それ」とは いわゆる“死”のことであろうかと。誰も、自分も気付かないうちに「それ」は迫ってくるものであって。
終盤に 肉体的痛み、精神的痛み。死を受け入れる痛みなども語られていて。

序盤に学校の授業で語られている内容と併せて、この作品のヒントであるとのことですが。
勉強が苦手なわたくしにはスッと理解できるはずもなく(苦笑)

わたくし的に今作で気になったのは水の存在。
プール、海水浴場。あるいは「それ」が水をしたたらせていたり。
どことなく“母体の羊水”や“聖水”を想起させたりもするわけで。

あと性行為でいうなら、ライトなSEXと本当の愛を伴ったSEXの違いなんてのも、うすうす気になったんだけど。
うつすためではなくって、本当の愛を確かめる行為であれば「それ」から逃れられるとか。
願わくばジェイとポールからは「それ」が消えていてほしいなと。

個人的に、気になる彼女が他の男とやっちゃった話をするのって、いたたまれないな〜と。見ててめちゃヒリヒリ感じたんだけどね。
そんなトコロからも、愛を感じられる作品かな?

DSC_1241.JPG
そ〜れ それそれ お祭りだ〜
posted by 味噌のカツオ at 09:01| Comment(0) | TrackBack(0) | ア行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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