2016年09月14日

クハナ!


秦建日子
松本来夢、久志本眞子、加藤清史郎、風間トオル
6年生の西田真珠が通う、廃校が決まっている小学校。そこにジャズプレイヤーだったという教師がやってきた。
それを契機に、真珠たちはジャズのビッグバンドを結成。活動予算の工面、同級生の思わぬ転校など、さまざまな出来事を乗り越えながら練習を重ね、バンドはコンテストの県大会を勝ち進む。

舞台は三重県桑名市。実際に桑名でロケもされていたこともあり、全国に先駆けて東海地区で先行公開。
見た人の評判がとても高い。

地元製作の映画なので知った顔が出演してるのかもしれませんし。子どもたちが頑張るストーリーなので、そりゃ見たら胸アツになりましょう。評価も高くなりましょう。
そんな中で 実際のデキはどうなのかと。そんな目で見てきたわけですが。

いやいや〜これは公平に見て、普通に面白かったですよ。
結論から言うと、登場人物が多いんだけど、皆 良い芝居しておられます。

ご当地ムービーって、素人さんや売れてない地元の役者さんを使った結果、セリフが棒読みだらけだったり。ギャグが異様に寒かったりするんだけど。
その辺り、ハズしていないです。

冒頭、家族5人のやりとりから会話がスムーズで。その時点でこれはイケると。
見てる側に恥ずかしいと思わせる拙さはコメディとして一番アカンのですが、それがひとつもなくって。そこをクリアしてるのは素晴らしい。

子どもたち同士の場面でも、まったく演技を感じさせない自然さ。
長めのワンカットのシーンでも絶妙な間とリアクションで、小学生の無邪気さがしっかり伝わってきました。

中にはキャラのオモロい子もいてて。「ないわ〜」が口ぐせの子も、終盤までアレで押してたけど全然ウザくなく笑えたし。
超内気なあの子はいつになったら心ひらいてくれるのかとドキドキしたり。

そして何より 先生役の風間トオルさんがバツグンに上手い。
最初の練習の場面。ピアノの周りにみんなを並ばせ“演奏”をさせるシーンも良かった。
あれはちょっと邪道な手法かもだけど、この作品のテーマである「楽しい」を感じさせるのに十分。
またそれが終盤にも効いてくるトコでもあって。

子どもたちが主役でありながら、おっぱいネタやスナックでのシーンなんかも入れ込んでるのも、いい意味で日常を感じさせてくれていました。
また あずきバーが出てきて「地元やなぁ」と思わせつつ、その食べたバーで缶を鳴らすシーンなんかも印象に残ってて。
そういった、ちょっとしたところに気を利かせた演出も見どころ。

クライマックスの大会では、演奏は上手いけど感じの悪いチームとすれ違い「桑名?岐阜県?」とか言わせつつ、それがどこの地域のチームなのかには言及しないという。
悪モノをつくらない点も好感。

そしてクハナの演奏シーンはしっかりと観客が見たい、聞きたいようなものに仕上がっていて。感動よりも楽しいという。
言ってしまえば「スウィング・ガールズ」でもあった手法だけど。こういうハッピーエンド、わたくしは好きですわ。

そりゃもう展開としたらこれ以上詰め込むのは難しいんじゃないかな。
そのうえで、素晴らしい演技に裏打ちされた共感できる笑いで楽しませてくれて。
いいもん見た〜という思いにさせてくれました。

そして、エンドロール後のひとネタも、なんかちょうどいい具合の着地点だったですよ。

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こども転校
posted by 味噌のカツオ at 00:13| Comment(0) | TrackBack(0) | カ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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