2016年09月25日

映画 聲の形

山田尚子
(声)入野自由、早見沙織、悠木 碧、小野賢章
小学生・石田将也は聴覚障害がある転校生の西宮硝子へ無邪気な好奇心を持つ。しかし とある出来事をきっかけに周囲から孤立。そして硝子は転校していってしまう。
それから五年が経ち、二人はそれぞれ別の場所で高校生になっていた。あの時 伝えられなかった想いを抱えていた将也は、硝子の元を訪れる。

原作者が岐阜県大垣市の出身ということで、作品中でも大垣市の街並みが垣間見えております。
そんなわけで わたくし、本場(?)大垣のシネコンまで行って見てまいりました。

途中で主人公たちが映画を見に行く場面があって。「それって、ココのことやろ」と、妙な感覚になったり。
周りの地元のお客さんなんかは、それ以外の場でも ザワッとした雰囲気があってね(笑)

それ以外でも養老天命反転地やナガシマスパーランドなどは そりゃそうだよねと思ったし。
大垣の子がナガシマでバイトするかね?という疑問はさておき。。。

そんな舞台となった地で見られて良かった…という思いは省いても。
この作品を見られて良かったなと。

感情としては ヒリヒリした部分も多かったけども、良い部分も痛い部分も含めて、感情を揺さぶられたのは良かった証拠です。

あまり事前情報を入れないままの鑑賞で。序盤の小学生時代のパートは、リアルでキツかった。
そもそも成熟していない小学校のクラスルームというコミュニティに、“耳の聞こえない子”が入ってきたらそうなるわなと。キレイごとでは進まない感じね。

そして将也がいじめの加害者として、ただ一人 吊し上げられる展開。
担任の「石田、お前だろう!」という行動は頼もしく思えたけど、よくよく考えれば、じゃあ今までちゃんと指導してきたのか?と感じたり。

周囲のクラスメートからも「石田が悪い」という感じでまとまっていくんだけど、確かに露骨にヒドイことを言ったり手をあげていない中で。将也のポジションがそうなっていくのは…そうしたもんだろうなと。
気付かないうちに いじめの構図って出来上がっていくんだよね。

創作の中で こういう描かれ方って 今まで見たことなかったけど、それこそがリアリティがあって。
見ていてツラかったり、映画としても少々イヤな気分にもなりました。

一方の硝子は それでも「友達になりたい」と言い続けるのは何故だろうかと。
他の子とは違うから、ハンディがあるから、ニコニコし続けて やっと一緒を保てないということだったのかな。

将也の行動により母が硝子の母に侘びを入れに行きます。
そこで何が語られたかはわかりません。なぜ母の耳から血が出ていたのかも よくわかりません。銀行からお金を出していたのはわかりました。
それらの“ぼんやりとした”記憶って、確かに将也とってはなかなかの傷として残るだろうね。

そのまま 他者との関わりができないまま(しないまま)の5年間を経て、将也と硝子は再会をします。
そして新たな仲間とのつながりもあり、今どきのケータイなどの発達もあって すんなりとかつての仲間たちも物語に入ってきます。

ここからが本筋というべきか。過去、幼いがゆえに、また 離れ離れになって語られなかったことが結びついていって。
それでも 全ての歯車がキチンと噛み合わず、微妙なギクシャク感を保ったままなのが、見る側の心に引っかかっていくのかな。

シチュエーションとして聴覚障害の存在に いじめ問題が介在しているけど、ストーリーの軸はあくまで人と人のコミュニケーションのことであって。
それぞれのキャラの思いや 物事に対する向き合い方がバラバラで。だから より考えさせられたり、受け入れられたり。そういったところなのかな。

そんな中でわたくし的には、周囲の人たちと目を合わせられない(×印でそれを表現するのがまたスゴイ)将也の感覚よくわかるし。
徹底的に硝子と相成れない植野直花。時に暴言を浴びせ 時に手も出してという。コイツはキツイなと思ってたら、最後の最後にちょっと手話の仕種するのをみて「ウワアァ〜」ってなったり。

最後に ちょっとだけアラをツッコむとするならば、終盤の花火の場面。
あんなガラ空きな花火大会あるか〜と。もっと人で混雑してるやろうと(苦笑)
そして結絃が将也にカメラを取りに行ってもらうんだけど。
常にカメラを首からぶら下げてる子が、花火大会に手ぶらで行くこたぁないやろうと。
いちばん写真撮りたくなるんちゃうかと。だから物語がつながるわけなんだけども、やっぱ そこだけは不自然な設定だと思っちゃったね。

まぁそんな小さいことには目をつぶって。129分の間 ダレることなく作品にのめり込めましたし。
とにかく 感情を揺さぶられたわけでありました。いい映画でした。

DSC_1256.JPG
“にゃんにゃん倶楽部”にゃあ やられましたな(笑)
posted by 味噌のカツオ at 22:57| Comment(0) | TrackBack(0) | カ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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