2016年09月26日

ハドソン川の奇跡

クリント・イーストウッド
トム・ハンクス、アーロン・エッカート、ローラ・リニー、オータム・リーサー
2009年1月15日、真冬のニューヨーク。その上空で旅客機が事故により全エンジンが完全停止。しかしサレンバーガー機長の瞬時の判断で、ハドソン川への着水を敢行。乗員乗客155名全員無事という奇跡の生還を果たす。
一躍 国民的英雄として称賛を浴びる機長だったが、彼の判断を巡り、国家運輸安全委員会の追及が行われることに。

“名匠”イーストウッドの新作は、2009年に起こった USエアウェイズ1549便不時着水事故、通称“ハドソン川の奇跡”の映画化。
主人公は旅客機の機長なのですが、トム・ハンクスはそのイメージ打って付けですな。わたくしの印象ではね。

バードストライクにより全エンジンが停止。マンハッタン上空850メートルという低さで空港に戻るのはリスクが高い。そこで最善の策としてハドソン川への着水を決意。
その着陸の技術も素晴らしく、乗員乗客155名全員無事に着水に成功したという。

もちろんそれだけでも十分なドラマですが、今作はその後に そんな危険なことをせずとも、近隣の空港に戻ることも可能だったのではと。
奇跡のヒーローから一転、乗客を危険に導いた機長として、国家運輸安全委員会から審問を受けることになっていくと。

そこまで書いても、映画としては 決してそんなに壮大なストーリーではないかな。
それに状況が大きく変わっていく際のポイントも驚くような“ひらめき”ではないし。
ただし その顛末の見せ方、構成が素晴らしく、なおかつ96分というコンパクトな尺に収められていることもあり、見終わると実にスッキリ。
それも含めてイーストウッド監督の手腕と言うべきか。

さて 当然ではあるけど、映画の山場となるのは着水から救助までの“再現フィルム”パート。
もちろん史実としてわかっている以上「助かるのかしら?」というドキドキはないのだけれど。
それでもね、見ていて思わず目頭が熱くなる感覚を覚えたんですよ。

乗員乗客ら、そして救助にあたった人たちの「全員無事に助け出す」という姿勢。その描写がたまらなかった。

ニューヨークという街…そして飛行機…とても辛い出来事を乗り越えてきているんですね。
それらを体感してきた人々の思いと言っても良いのかわかりませんが、少なくともわたくしには“9・11より成熟したNYの心”を感じてしまったんですね。あの救助シーンにね。

今作のエンドロール・キャストの中に“himself”もしくは“herself”という表記がいくつかありました。
すなわち、実際に当時の事故に関わった本人が、今回の映画にも 本人役で出演されておると。
それもまた、この映画のリアリティにつながっているのかな。

さすがはイーストウッド作品。
大作感はなくとも、しっかりと「素晴らしい洋画を見られた」という思いを残してくれますね。

DSC_1262.JPG
“Hudson”ってゲームメーカーあったよね
posted by 味噌のカツオ at 23:12| Comment(0) | TrackBack(0) | ハ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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