2016年11月15日

ミュージアム

大友啓史
小栗 旬、尾野真千子、野村周平、妻夫木聡
雨の日に起きる連続猟奇殺人事件。沢村刑事は事件の関連性から、自分の妻子が狙われていることを知る。カエルのマスクをかぶった男の存在が浮かび上がり、犯人に近づいていく沢村だったが、逆に絶望的な状況に追い詰められて行く。

「ヤングマガジン」連載の漫画を実写映画化。わたくし原作は読んではいませんが、少々エグい描写アリ、必ずしもハッピーなエンドではない、という前提で鑑賞。
なので その辺りは普通にクリアなんだけど。

実際に映画として見て。当然アラというか 気になる点もチョイチョイあるにはあるけど、クオリティは高かったんじゃないですか。

ざっくり言うと…連続猟奇殺人事件が発生。捜査をするうち主人公の刑事の家族がターゲットに。サイコ野郎が家族を誘拐。刑事がただひとりで奮闘。
あるといえば よくある展開でしょうが、その見せ方とかが良かったですね。

愛犬家の女性が殺され、母親のすねかじりのキモオタが犠牲になり。ある事件の裁判官らが次々に…
ちなみにキモオタが最初だったら また違った印象だったかもだけど。
そこはさておき。

下手にそのものを見せないことで、より観客の想像力に訴えかけ、なおかつR指定も回避できたのかな。
同様に、かの刑事の婚約者と思しき女性についても すれ違うまでで、対面の場面は見せなかったり。
それから銃の調達の場面もサラリとして印象に残りました。

個人的に 田畑智子の「いる」「いない」のくだりも うまいことやられましたね。

さて、本来の事件であれば大変大きなウェートを占めそうな連続殺人ですが、映画の特性上 そこはテンポよく流しまして。
本丸は沢村刑事とカエル男の対決となるんですが。
ここもジワジワとイヤな感じで。

ハンバーガーのアレやら、冷蔵庫の中のアレやらは気ぃ悪かったね。
その後の直接対決からカエル男の咆哮も 響いてきましたし。
そして余韻を残す家族の一場面まで。

細かくは書きませんが、いい感じで 嫌な気分にさせてくれましたですよ。

あとは役者も総じて熱演でした。
主演の小栗旬は ポーカーフェースの藤原竜也と言うべきか。大げさではないけれど 熱量はしっかりと伝わってきます。
ルパンも悪くはなかったけど、2次元を3次元にするいびつさあるからね(苦笑)

そしてカエル男の妻夫木聡がまた素晴らしい。
山田洋次作品やら先の「怒り」やら。そういう面があるかと思えば、今作の狂気も違和感なく演じられる。
カエルどころかカメレオンの域までいってんじゃないの。

尾野真知子さんも終盤の必死さは、感じるものありました。
「きみはいい子」でもそうでしたが、確実に仕事のできる女優さんですね。

存在感で忘れちゃいけないのが松重豊さん。
トイレで部下を叱責するシーンやクライマックスなど、要所要所に登場するごとに映画全体が締まったと言っても過言ではないでしょう。

映画ファン的には「セブン」「羊たちの沈黙」「SAW」などを思い出したり 比較したりする意見もありますが。
これはこれで 不快感を楽しめる(?)一本の作品に仕上がってると思います。
わたくし的には十分に満足できましたよ。

DSC_0008.JPG
キモオタの発見者がリア充とは…
posted by 味噌のカツオ at 01:23| Comment(0) | TrackBack(0) | マ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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