2016年12月29日

ねむれ思い子 空のしとねに

栗栖直也
(声)井上喜久子、田中敦子、平田広明、松田健一郎
産院から自宅に向かう車で事故に遭い、両親を亡くした織音。19年後、ある事件で逃亡を続ける織音は 謎の組織のエージェント・ユリに捕えられる。
逃亡の手助けと引き換えに、実験用宇宙ステーションへと連れて行かれた織音を待っていたのは、20歳の姿をした母だった。

栗栖直也監督がほぼ一人で、7年がかりで制作した3DCGアニメ。
尺としては50分と決して長くはないんだけれど、一人で製作ってスゴイね。

でも一人であるからこそ、思う存分 自身の世界観を表現できるとも言えるし。
なんなら今を ときめいちゃってる新海誠監督だって「ほしのこえ」を一人で製作。それが評価を受けて、徐々に大きな作品を生み出していったわけで。

もうひとつ栗栖監督と新海監督の共通項があるとするならば、宇宙に関わるSFベースの物語ってのもありますか。

一方で栗栖監督が独特なのは、3DCGアニメという手法。
言うなればテレビゲームなんかで見られるようなキャラ造形ですかね。

それとなく繊細なリアリティ表現もできるのですが、正直 好みの別れる表現方法かも。
ぶっちゃけ わたくしはそっち側で(苦笑)

アニメならアニメならではの表現でいいと思うし。
この3DCGアニメって、幾分か感情移入がしにくく思えるし。

特に、わたくしに限っていうなら、エンドロール時の母が娘の出産に至るまでのダイジェスト映像が登場するんだけど、あぁいうのが よりウソ臭く見えてしまうんだよね。
映画という作り物である上に、アニメという作り物なのであって。エンドテーマの流れる中 吹替えも無いから、余計に魂が込められにくい部分なわけで。

ストーリーは、生後間もなく両親を亡くしてしまった娘が19歳になり、宇宙ステーションで母親と再会するという。
ざっくり書くと「どういうこと?」って話なんだけど。

実際の印象としても 展開として雑な印象が出てきてしまう。
もうちょっとわかりやすいようにしてほしいような、要所要所に必然性が欲しいような。
確かに見る側の想像力が試されてるのもわかるけど。今作に限っていうなら、それをやるにしても50分では厳しいかなと。

そのせいなのか。ベースとしての母と娘の物語はわかるんだけど、こちら側に響いてこないところはあるよね。
比べちゃ悪いけど、新海監督の「ほしのこえ」はもっとシンプルだったんじゃないかな。設定も想いも。

ただし100%の断罪は致しません。
設定などに於いて魅力的であるのは確かで。
でもやっぱり 一人で作る限界はあるでしょう。だって7年っちゅうたら、時代も技術も変わってきちゃったりする長さだからねぇ。。。
そういう意味で、なんか惜しい作品でした。
posted by 味噌のカツオ at 01:22| Comment(0) | TrackBack(0) | ナ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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