2017年01月16日

たかが世界の終わり

グザヴィエ・ドラン
マリオン・コティヤール、レア・セドゥ、ヴァンサン・カッセル、ナタリー・バイ、ギャスパー・ウリエル
人気劇作家のルイは「もうすぐ死ぬ」と家族に伝えるため、12年ぶりに帰郷する。
母、妹、兄、そして初対面となる兄の妻。ぎこちない会話に阻まれ、そのことを打ち明けることができないルイ。やがて兄の激しい言葉を合図に、それぞれが秘めていた思いが噴出する。

第69回カンヌ国際映画祭でグランプリに輝いた作品。

主要キャストはわずか5人。
いずれも名のある役者たちですが、単純に“豪華キャスト”とは言い切りにくい。どこかクセあるなあって印象の方が強いかな。

自身の死期が近づいてきていることを伝えるため、12年ぶりに故郷へ帰る主人公。
出発の飛行機で離陸を待っていると、不意に後席の子ども(?)に目をふさがれ…

そして辿り着いた“家”には 近くて遠い母、兄。通じ合いそうだが過去を持たない妹と義姉。
しかしよく見てみると、本当は誰もが分かり合っていないように感じられて。

そこには5人の親族がいるはずなのに、カメラは常にワンショットで。
そんな所からも コミュニティとしての家族ではなく、とてもパーソナルな個の集合体のように思えました。

この映画はこれだけで一応の起承転結の体を成しておるのですが。
全てを語るのは野暮なことと認識したうえでですが。その“起”以前の物語が見えないので、正直 全てを飲み込むのは難しい。

んで、とてもデリケートなテーマでもあって。そもそも論になっちゃうけど、字幕では伝わりきらないよね。
たとえ映像で表情はわかっても、言葉のイントネーションなど、ネイティブでないと伝わりにくいニュアンスはあるでしょう。
昨今では字幕も文字制限があったりして、台詞そのものが ざっくりとしたものにされてしまうわけだし。

基本 会話劇である以上、そういう意味での伝わりづらさは否めないですかね。

実際のところ、兄と弟の間に何かあったのか。
思い出の中の彼女と何かがあったのか。
でもルイはゲイという話もあったし。

本来なら 最も近しい存在として描かれる家族ではあるけれど、近しい存在のハズだからこそ、時として残酷な関係になってしまうものなのかな。
お互いに本心では わかっていながらもね。

命の終わり、イコール世界の終わり。
でもそれよりも家族と向き合うことの方が…

DSC_0120.JPG
まさかの♪マイアヒ―
posted by 味噌のカツオ at 23:10| Comment(0) | TrackBack(0) | タ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/445987262

この記事へのトラックバック