2017年01月28日

沈黙 -サイレンス-

マーティン・スコセッシ
アンドリュー・ガーフィールド、リーアム・ニーソン、窪塚洋介、浅野忠信、イッセー尾形
17世紀、江戸初期。幕府による激しいキリシタン弾圧により、宣教師フェレイラが捕らえられ棄教したとの知らせを受け、弟子ロドリゴとガルペは、マカオ経由で長崎に潜入。弾圧を逃れた“隠れキリシタン”たちと出会う。
しかし幕府の取締りは厳しさを増し、ロドリゴたちも捕らえられてしまう。。

原作は遠藤周作の小説「沈黙」。そして監督は「ウルフ・オブ・ウォールストリート」「シャッター アイランド」などの巨匠マーティン・スコセッシ。
江戸時代初期の日本に於けるキリスト信仰がテーマ。

チラシには『「人間にとって本当に大切なものとは何か」を描き出す渾身の超大作』とあります。
宗教・信仰ということをそこに置きますと、難しいものではありますね。ぶっちゃけ。

ちゃんと勉強をしてこなかったわたくし。
それらの歴史的背景も、遠藤周作の伝えたい思いもわからないところで 素のまま感じるしかないのですが。

何かを信じることは尊いことではありますが、自身の思いと相反するものを封じ込めるのも違うとは思います。
今のトランプ大統領の行っていることも やはり眉をひそめてしまう部分はありますが。

でもトランプ氏のやってることは政治であって。宗教やそういう類での弾圧とはまた意味合いが違ってきてしまうかな。

結局 人それぞれが“オレ様教”という言い方もアリなわけで。
自分はキリスト教を信じる。日本人は仏教だ。いやイスラムだって。
あるいは キチジローのように神に背くようなことをしつつ、その都度 告悔(こっかい・自分の罪を告げること)を繰り返しては、みそぎをしてOKというのもそれな気がする。

なんとなくだけど、この作品は そのいずれも否定はしていないのかな。
場合によっては 己の中の信仰こそと唱えているようにも。

たとえばキリスト教の宣教師が日本で拷問にあうという、単純に“イイもん”と“ワルもん”を配した方がわかりやすいわけで。
決して それだけをクローズアップした作風でもないので、エンターテイメントとしては物足りないかもしれない。
バランスが良いとも言えるけど、悪く言うと“無難”なおさまりでもあるわけで。

んで最終的にはね、誰にも心根を告げず、自分の中にだけ信じたものがあったという意味で“純愛”という言葉を使ったら安っぽくなるかな?

製作国はアメリカ。日米の合作というカタチではありませんで。
日米 多くの役者さんが登場しておりますが、ひと昔であれば このような場合、日本人キャストが弱かったり 超・大根だったりしたもんですが。

日本人キャストがいずれも良かったですね。
まぁ海外の作品で活躍されてる方も多かったけどね。

浅野忠信さんは十分に怪しさ纏ってたし、イッセー尾形さんも飄々とした威厳を見せつけてくれましたし。
塚本信也さんらの海での拷問シーンは…ガチだよね(苦笑)

そんななかで窪塚洋介さんの存在感は異質で。だからこそ光っていました。

特筆すべきは時代劇としての描写も素晴らしく、衣装や江戸の街並みも 違和感なくアラもなくで。
聞いた話では 多くのシーンが台湾で撮影されたとのこと。
台湾にあのセットこしらえたんかね?

DSC_0169.JPG
隠れ仕切担
posted by 味噌のカツオ at 22:26| Comment(0) | TrackBack(0) | タ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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