2017年02月14日

サバイバルファミリー

矢口史靖
小日向文世、深津絵里、泉澤祐希、葵わかな
東京に暮らす平凡な家族、鈴木家。ある朝、目を覚ますと突然全ての電化製品が停止。それは鈴木家だけでなく、近所中で同じことが起きていた。
復旧のめども立たず、困り果てた父は東京脱出を決断。生き残りを賭けたサバイバルライフがはじまる。

矢口監督の作品ということで、少々ハードル高めの期待で見に行ったのですが。
くぐっちゃいましたね。ハードルの下側。

少なくとも お客さん誰も笑っていなかったし、エンドロール始まって みんな即行で帰っちゃったし。

序盤の電気がつかなくなったくだりは 結構ドキドキでどうなるんだろうかと見守り。
西へ向かって自転車で走りだしてからは その過酷さを見守り。

終盤のブタとの出会い、犬との出会い。これらは どう受け止めるべきかわからず終い。
そして一応の着地点に辿り着くのだけども。

結局のところ笑えるポイントも無かったし、訴えかけるものもなかったなぁ。
現実的な状況に即している反面、ポンと跳ねる展開が無いというか。

停電の状況があって。何やら“電池”もダメということになって。
それに準じてガスも水道もダメになって。

だからああなる。それでこうなる…といった展開の中に、驚きが無い。
途中に登場した時任三郎と藤原紀香は それとなくサバイバルのライフハックに長けていて。

その一方で、小日向さん演じるお父さんにそれはなく。家族の信頼を得られず、通天閣で決定的なこと言われちゃうんだけど。
それ まさにその通りで、小日向さんが何もできないオヤジってこと、端からわかってるじゃん。

だったら三浦友和さんみたいに、誰が見てもよくできた親父かと思いきや、実はグダグダみたいなほうが良くないですか。

前述のブタやら犬やらに遭遇するパートも、「スゥイング・ガールズ」でのイノシシ登場のバカバカしさ欲しかったなぁ。

何か そういった物足りなさの数珠つなぎの結果、全体がぼんやりしちゃったのかもですね。

軸となるテーマとしても 電気にまつわる文明からの脱却なのか。
ダメオヤジの威厳を取り戻す、家族の再生の物語なのか、人としての成長を見せたいのか。それもぼんやり。

密かに気になっていた停電の原因というのが、太陽フレアによるものと 報道されまして。
実際にそこまでの影響が出るのかは未知数ですが、可能性としてあることなんですよね。
でも その設定って、面白くはないよね。

なら 地下に潜伏していた宇宙人が地球上の電気を吸い取って…とかにしちゃった方が卑怯で良かったんじゃないかな?

本作のイマイチな理由の一つは 役者陣の弱さもあるんじゃないかな。
メインとなる鈴木家も小日向文世さんは当然なんでもこなせるでしょうが、深津絵里さんは決して生かし切れていなかったし、泉澤祐希、葵わかなの二人はコメディ要素も、いや役者としての経験も乏しかったと。どうしても映画としての説得力は弱まるよね。

映像の中で気になったのは、全てが止まってしまった街の描写に高速道路の情景。
「どうやって撮影したん?」と思いきや、実際に環八や東名高速などを封鎖してロケを行ったとか。
スゴイな、よく許可取れたな(笑)

でも映画撮影で封鎖されて遠回りを余儀なくされたドライバーがいたとして。
その作品が こんな感じでは、ちょっと複雑じゃなかろうか?
そんな心配もしたくなりました。

以上、結構 厳しく書いたけど。見る人が見れば面白いんだと思います。
ただ わたくしには合わない映画でした。

ちなみに、大地康雄さんがいた家って、「ウッジョブ」で出てきた家とは違うよね?

DSC_0228.JPG
ズラあってもなくても大差なくない?
posted by 味噌のカツオ at 23:30| Comment(0) | TrackBack(0) | サ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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