冨手麻妙、筒井真理子、不二子、下村 愛、福田愛美
時代の寵児とまで言われる女流作家の京子。分刻みのスケジュールにいらだつ京子は、マネージャーの典子に首輪をつけて部屋を引きずり回すなど、サディスティックに振る舞ってはストレスを解消していた。
しかし寝ても覚めても消えない悪夢にさいなまれ、自分自身に混乱をきたしていく。
薄々感じてはおりましたが、ロマンポルノという企画と園子温は相性がいいのかな。
というか そもそも園監督のスタイルがエロにも長けているわけで。
もっというならロマンポルノという枠を超えて、モロに園子温監督の世界だったのかもしれません。
いかにも演劇がかったムードの序盤。
そういう作風がそんなに好きじゃないのもあって、いくらか「かったるいな」と思って見てたんだけど。
途中で、ズバッとその世界が切り替わり、女優とマネージャーが切り替わり「これか!」と目から鱗。
あの かったるさは出るべくして出ていたのね。かったるくて正解だったのね。
そんなこんなでエンジンかかりまして。グイグイと引き込まれていきました。
見終わっての印象は、妙な心地よさ。メチャ気持ちいい。
ただし意味はわからない。ほぼほぼなんじゃこりゃ?の世界。
それでいて残った爽快感。
下手なヤツが作った自己満足の風変わりなアングラ世界と違って、なんだかわからないけど気持ち良かったんですよ。
つまり自己満足なオナニーの世界ではなく、この映画は確実に性行為が成立しちゃったってことじゃないの?スクリーンと客席で。
これはスゴイよ。園子温監督、お見事。
感覚でヒットする。
これぞ映画の醍醐味と言えるんじゃないかな。
男性生殖器と女性生殖器。チンポとマンコ。
この違いを定義すると…納得です。
ボトルトカゲ!?
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