2017年02月24日

アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場

ギャヴィン・フッド
ヘレン・ミレン、アーロン・ポール、アラン・リックマン、バーカッド・アブディ
イギリス軍諜報機関のキャサリン・パウエル大佐は、ケニア・ナイロビの隠れ家に潜むテロリストたちの自爆テロ計画を掴み、殺害作戦に移行する。
だが、破壊準備に入ったその時、殺傷圏内に幼い少女がいることが判明。軍人や政治家たちの間で議論が勃発する。

これが現代の最新鋭のハイテクを利用した戦争のカタチでもあるんですね。
「ドローンを駆使して…」という言葉に触れても、ドローンってイタズラに使用するものでしょ?なんてゆる〜い認識しかないと、大きなギャップを感じずにはいられませんが。

ここに登場するドローンというのは 地上からは気付かないほどの上空で待機しつつ、そこに搭載されたカメラで地上の状況を監視し、とてつもない精度で目標に着弾できるミサイルも発射するという。
そんな兵器がドローンなんですね。

さらには もっと近いところから、怪しまれずに相手を監視できる鳥型のカメラ。
かと思えば さらに小型で敵のアジト内まで入り込むことのできる虫型のカメラまで。

重ねて言うなら、それらを駆使した作戦を考える人、機器を操作する人、カメラの映像を解析する人、攻撃の許可を認める責任者。それぞれが世界のいたるところにおりまして。
各々が連携を取りながら、同時進行でひとつの作戦を遂行していくというのも驚きでした。

様々な情報解析の結果、過激組織のテロリストたちが潜む隠れ家を突き止め、そこを監視したところ危険人物を発見。しかも爆弾入りのベストを着用している様子まで。
それを準備しているという事は、明日あさっての話ではなく、即テロリストが行動を起こすことでもあります。

政府の立場としては 殺してはいけないと。生け捕りにするべしと。
しかし そんな悠長なことを言っていられないと。いま手を尽くさなければ さらに多くの人が危険にさらされると。

なので 敵のテロリスト、それを支持する米国人に英国人も含めて攻撃するのもやむなしという判断。
また それだけでなく、民間人を…ここでは 幼い少女も危険にさらしてしまうという状況まで起こってしまいます。

様々な思惑であり、状況判断が試される映画でして。
映画として 終始緊張感も高く、とても悩ましく、よくできた作品であります。

であるからこそ言いたいのだけど。
この「世界一安全な戦場」というサブタイトルは いらんよね。
これがあると「これからテロリストやっつけるけど、こっちは平気だもんね♪」の印象になっちゃうっしょ。

今作の主題は安全うんぬんよりも、人としての道理、軍人の矜持、責任の所在など、様々なものを問うものであって。
わたくしに言わせりゃ、この日本語サブタイトル考えたヤツは何を見ているんだと。

なんならそれを見たことで「つまらなさそう」と思ったし。
ホントはこんなにいい作品なのにね。もったいない。

そして もうひとつ言いたい。
それぞれの立場で、とてもナーバスになりながら、米国人、英国人、テロリスト、民間人、あるいはこれから起きるであろうテロの犠牲者などを鑑みながら、何が正しいのか、どうするべきかを試行錯誤するわけですが。

どうかすると アチラの国内では、警察官がまったく無実の黒人を射殺したりする事例が多くあると聞きます。
同じ人の命であるはずなのに。

この映画の枠をはみ出したところで、さらに胸の痛みを感じました。

DSC_0233.JPG
トイレの中でくだしたのは おなかか判断か…
posted by 味噌のカツオ at 13:07| Comment(0) | TrackBack(0) | ア行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/447309368

この記事へのトラックバック