2017年03月06日

WE ARE X

スティーヴン・キジャック
日本が世界に誇るロックバンド、X JAPAN の軌跡に迫る音楽ドキュメンタリー。

2014年。アメリカのマディソン・スクエア・ガーデンでのライブを行う日本のロックバンド、X JAPAN。
結成から30年余りの歴史の中で、世界への挑戦、メンバーの脱退やバンドの解散、HIDEとTAIJIの死など、多くの悲劇が降り掛かった。

そんな彼らのヒストリーを ドキュメンタリー監督のスティーヴン・キジャックが映画化。ちなみに製作国はイギリスとなってます。
そして今作は2016年の米国・サンダンス映画祭で最優秀編集賞を受賞。その他 世界各国で多くの注目と高評価を得て、この度 日本公開と。
逆輸入された作品とも言えますかね。

わたくし自身は そんなにXにはまったとか、追いかけてきたファンというわけではなく。
ただし その唯一無二の存在感。音楽性の高さは重々承知しております。

映画の基本線は、バンドのリーダーでもあるYOSHIKIを追った形で。
細い体で、満身創痍でドラムを叩き続けるその姿。医師からは「そんなにパワーに頼らずとも、音楽はできる」と諭され、YOSHIKIも「はい」と答えますが。
もちろんみんなわかってます。無理しなくても音楽はできるけど、X JAPAN の表現はこうじゃないとできないんよね。

そんなYOSHIKIの生い立ち。父親との関係は これまた驚きを隠せませんでしたが。
それらを経験して、今のYOSHIKIに辿り着いているのはよくわかりました。

80年代、90年代の音楽ファンにとっては懐かしい映像も織り交ぜつつ。
それまで圧倒的なパワーを誇っていた運動体が、97年に解散…というところがひとつの大きなターニングポイントで。

映画の中でも露骨に進言されたToshiの洗脳騒動。なんなら「アタマがおかしくなっていた時期」という表現も。
いきさつとしては、ボーカリストとして揺らいだ心の隙間に入り込まれたってことみたい。なんか、合点が言ったわ。
そんな洗脳状態から バンドとしては機能しなくなり、そして解散発表。その状況下で行われた“けじめ”のラストライブについても、生々しく語られます。

そして その直後にはメンバーだったHIDEの死が追い打ちをかけます。
X JAPAN の後、ソロとしての活動は、結果短いものであったけど、バンド時代に彼がどんな存在であったか。そして彼が放つカリスマ性は、今 当時の映像を見ても引き付けられます。

そして終盤。10年の時を経て、YOSHIKIとToshiの邂逅というエピソード。
幼なじみの彼らには言葉はいらなかったのかな。そして「Without you」という曲が、結局ミュージシャンは作品がその関係性の全てなんだとわかるものでした。

X JAPAN の再結成。普通に幼なじみ然として、TAIJI の墓参りをするYOSHIKIとToshiの姿。
そして「あれがHIDE と一緒に演った最後なんだよね」というPATAの言葉も。
終盤は さすがに込み上げるものがありましたよ。

殺気、家族、血、命…
いろんなキーワードの散りばめられた X JAPAN の歴史。
ちょっと苦言を呈するなら。90分という上映時間は短いよね。

各エピソード、もっと掘り下げられる要素ありまくりだからね。
そりゃもう、下手なドラマを上回るほどに、しっかりとした見応えのあるドキュメンタリーであったのは確かです。

DSC_0260.JPG
再結成してくれない?
posted by 味噌のカツオ at 01:13| Comment(0) | TrackBack(0) | ア行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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