2017年05月02日

笑う招き猫

飯塚 健
清水富美加、松井玲奈、落合モトキ、荒井敦史
結成5年目の女漫才師「アカコとヒトミ」。ある日 いつもネタ合わせをする河川敷で、自転車泥棒の中学生を捕まえてから 二人の運命が動き始める。
バラエティ番組出演が決まり、大学時代の旧友と再会したり。やがて漫才師として売れる兆しが見えて来るのだが…

「ボクたちの交換日記」「ベイブルース 〜25歳と364日〜」「漫才ギャング」古くは「二人が喋ってる。」など。漫才をテーマにした作品って、チョイチョイあるんよね。
そもそも“漫才”という芸自体が日本特有のものですから。まさに日本でしか作られない、成立しないジャンルでもあるのかな。

ただし それらを映画で表現するとなると、漫才シーンが入るのは必然。
しかし ネタがつまらなかったり、掛け合いがぎこちなかったりすると、そのリアリティは大きく下がっちゃうから。結構難しいんよね。

中でも今作は女漫才師ですから。一段とハードルが高そうに思えたんだけど。。。
結論から言うと、楽しかった。素晴らしかった。響きました。

前述の通り、漫才って日本特有のものであり、さらに漫才コンビという関係性も あまり他で例えらえないものでもあって。
簡単に言えば 夫婦や恋人のようでもあり。でも基本は同性の二人という決定的な違いもあるわけで。
でもそんな愛おしくもデリケートなスタンスを上手く表現するのに成功していました。

まずはなにより、主演の二人の素晴らしさ。言うなら女優としても、漫才師としてもね。
女漫才コンビって、プロでも笑いを取るのに難しいトコロあるのに、この二人はちゃんと完成されてたんじゃないかな。

ネタのシーン以外での、ノリの良い女子二人のチョケ方も様になってて。
ホントに面白いと思えたし。

そしてその脇を固める役者陣も見事で。
旧友役の浜野謙太に前野朋哉。母親役の戸田恵子、弁当屋の諏訪太郎。
事務所の社長の岩松了に マネージャ役の東京03・角田も完璧な役どころ。

そういう上手い役者のサポートも、今作のクオリティを押し上げる存在であるのは間違いないですね。

あらためて、この手の映画は漫才シーンに違和感があると台無しになるんですよ。
だからと言って(映画の中で)オモロイ漫才を表現できるかは微妙。
意図してそれができるのであれば、今くすぶってる漫才コンビも みんな売れるでしょ〜ってハナシなわけで。

だから 今作の漫才を監修した なすなかにしも、それを演じた主演の二人も素晴らしかったですね。

そんな中、あえて苦言を呈するならば、127分という尺は少々長いかな。
なんとかあと10分短くして120分以内にしてほしかった。

最終的に二人の関係がクローズアップされはしますが、そこに至るまでに もうちょっとカットできる要素があったはずでは。


というところで、あえて最後に言いたい。
やっぱり清水富美加という女優は素晴らしいよ。漫才師という特異な役を堂々と演じられるのは見事だと思います。
それだけに、私的な理由で芸能界引退を表明したのは もったいない。もったいなさ過ぎます。

飯塚監督も“相方”の松井玲奈もいい仕事ができたと手応えはあったようなのに、公開時に彼女がいないという事実。
なんかもったいないわ。

DSC_0366.JPG
エンドロール映像がオシャレやった
posted by 味噌のカツオ at 09:22| Comment(0) | TrackBack(0) | ワ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/449520628

この記事へのトラックバック