2017年05月17日

スプリット

M.ナイト・シャマラン
ジェームズ・マカヴォイ、アニャ・テイラー=ジョイ、ベティ・バックリー、ジェシカ・スーラ
クレアの誕生パーティーに招待されたケイシー。その帰り際、突如車に乗り込んできた男によりクレアとマルシアと共に拉致されてしまう。
密室で目覚めた3人は、扉の向こうから男と女性の会話を耳にするのだが…

ボウリングでピンが両端に残った時に「スプリット」とは言いますが。
直訳すると「分裂すること」の意味なんですね。

この映画に登場するのは 自身の中に23の人格を擁する男。
潔癖症の冷徹な男。優雅で品のある女性。どこかやんちゃな9歳の少年。ちょっとオネェ系で心病みがちなデザイナー。
言うても23人分の人格が総出でくるわけではないけど。

見ていて元々の自分は誰だっけ?とか思いつつも。
ちょっと面白いのは、それらの人格が理解しあって共存しているところ。

彼のカウンセラーの女性が そのあたり語ってくれますが、それぞれの人格によって個性や肉体の機能(力が強くなったり 特定の持病があったり)も変わってくると。実際の医療的にもそういうものなのかな。知らんけど。
それらの人格が肉体に現れるのを“照明”と言ってたのも独特やね。

そんな多重人格のメカニズムであり、何がしかのきっかけで〜という部分をキチンと説明してくれるので、その点で作品に乗っていきやすかったです。

しかし23の人格たちが最も恐れているモノ。それがビーストという存在。
ビーストとは何者なのか。直で言うと“野獣”なのだけど。

そのビーストへのいけにえが必要であると。
それで3人の女性が誘拐されるという話になるわけですが。

普通の映画なら、そんな多重人格の狂人と女子高生3人組が闘うとなりそうだけど。
今作でちゃんと向き合えるのはたった一人で。

そして なぜ彼女がそうなのかと。なぜ彼女の下着姿が拝めないのかと。これまたちゃんと意味合いが明示されるので、そこは素直に「なるほどな」と 合点がいきました。

シャマラン監督の作品って結構 強引な着地点にするモノもありまして。
かつての「アンブレイカブル」では不死身の男が登場して。大きな災難に見舞われるが何故か生き残るという。
んじゃなぜ生き残れるのか…

それは、彼が特殊な体だったから…という。
もうちょっと道理とか、説明とかないんかと。

それに比べると 今作での彼女の過去…いや、なんなら現在も そうなのかという。
果たして彼女は救われたのか、それとも 今後も苦しんでいくのかと。
そんな余韻を残すラストは映画として面白かったです。

しかし 物語はそこで終わらず。
超 意外過ぎる「To Be Continued」を置いていきますので。
これは映画ファン的に面白かったですわ。

シャマラン作品で、珍しく ちゃんとしたドキドキを味わえました。

多重人格よろしく、24に分割されたエンドロールもなるほどねと。
それから ひとりでいくつもの人格を演じ分けたジェームズ・マカヴォイも もちろん素晴らしかったですよ!

DSC_0418.JPG
シャマランもアベンジャーズ化?(笑)
posted by 味噌のカツオ at 23:48| Comment(0) | TrackBack(0) | サ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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