2017年06月06日

皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ

ガブリエーレ・マイネッティ
クラウディオ・サンタマリア、ルカ・マリネッリ、イレニア・パストレッリ
一匹狼のチンピラ、エンツォはアクシデントで超人的な力を得る。そのパワーを私利私欲に使ってのだが、闇取引の最中に世話になっていた“オヤジ”を殺害され、その遺された娘を守らんとするうち、正義に目覚めていく。

まさか2017年に「鋼鉄ジーグ」なんてワードを目にするとは思いませんでした。

ちなみにわたくしが 子どもの頃。
持っていましたよ、鋼鉄ジーグのおもちゃ。頭、両腕、両脚を 磁石でボディに引っ付けられるという。
もちろん首のところから脚を生やしたり、肩から横向きに首を付けてみたりとか。
そんなこんなでヘラヘラと笑っていた。そんな時代から既に40年以上。

イタリアでは日本製のアニメが多々放送されていたそうで。
そんな中でも、永井豪氏原作とされる この「鋼鉄ジーグ」が人気であったと。
ぶっちゃけ日本では わりとマイナーなキャラだけどね。

韓国ではそれなりの俳優だったペ・ヨンジュンが日本で大スターとなったようなものか!?

本作のイントロダクション。
警察に追われていた男が その最中、河の中に逃げ込んだところで、水中にあった放射能廃棄物まみれになってしまって。それ以降 不死身の肉体となってしまいます。

この男、そもそもは街のゴロツキで。マフィア絡みの裏取引に関わったりする輩で。
しかし 世話になっていた“オヤジ”を殺され、自身も巻き添えとなってしまうが、なぜか一命をとりとめて。それで 自分の体の変化に気が付きます。

そして その特殊な怪力でATMを破壊。ようは私利私欲に使おうとするんだけど。
“オヤジ”の娘が悪党に狙われ、彼女の面倒をみるうち、彼の心に少しづつ変化が訪れます。

しかし見ていて気になったのが、その彼女。
その人がまさに「鋼鉄ジーグ」の大ファンで、まさに狂信的に憑りつかれたかのような状態。
その度合いというのがかなりイタめ。この際イタリア映画だからってわけではないがね。
わたくし的には彼女と恋に落ちることは、少々キツいのではないかと。なんなら見た目からして ちょっとヤバそうだし。

そして敵役となるアイツも、そこそこイケメンではあるが ひどくイッちゃってる男で。
そもそも主人公も がっしり体型でヒゲのもっさりした男だったりして。

ぶっちゃけ登場人物、誰ひとりとして 感情移入する要素には乏しくて(苦笑)
アクションとかバトルシーンも取り立てて斬新な演出もなく。
ホントそんな感じではあるんだけど。

だからこそラストシーン。“友達もいない”彼が。ただのゴロツキであった彼が。
ひっそりと正義ってヤツと向き合うシチュエーションに感じるものがあるんだよね。
チラシのワードじゃないけど“胸熱”かよ…ってね。

厳しい言い方をするなら、イタリア版のアカデミー賞的なもので 最多16部門ノミネートとあるけど、そこまでは…って気はするが。
'70年代の日本が発し続けてきた“正義のヒーロー”スピリットは、しっかりと届きます。
そういう面での愛すべき作品であることは間違いないよね。

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悪から正義なら「デビルマン」じゃね?
posted by 味噌のカツオ at 00:01| Comment(0) | TrackBack(0) | マ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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