2017年09月02日

ベイビー・ドライバー

エドガー・ライト
アンセル・エルゴート、リリー・ジェームズ、ケヴィン・スペイシー
幼い時の事故による耳鳴りに悩まされながら、iPodで音楽を聴くことで驚異のドライバーと化すベイビー。
犯罪組織の逃がし屋として活躍するが、デボラという女性と恋に落ちたことで、裏社会の仕事から手を引こうと考えるが…

エドガー・ライト監督が20年前から考えていたという、音楽とカーアクションの融和。
物語に歌とダンスを取り入れるのがミュージカルとするならば、これはそれを車でやっちゃうという。

ネット上でも実際の映画の冒頭部が公開されてまして。あらためて見直してみましたが、セリフの無いまま 展開される約6分のシークエンス。
カーアクションが素晴らしく、それを見るだけでも引き込まれるし。なんならセリフなしでも物語が伝わるし。
アクション的には、高架を使って相手を騙すシーンはやられましたね。

それに続く コーヒーを買いに行くシーンもたまらない。
音楽に合わせた動き、街のディスプレイに合わせたサックス。ショップを出るタイミングまでも絶妙。

その後も音楽から登場人物の会話から、なんなら ほんの指先の動きまで目が離せない。いや目だけではなく、耳も油断ならないという(笑)
銃撃シーンでも、ちょっとハードなシーンではあるのだが、「テキーラ!」の使い方ひとつでつで うまい具合にエンターテイメントに昇華してくれてます。

さらに物語が流れていき、多くを語らずとも“ベイビー”の生い立ちから、なぜ この童顔の青年が、こんな裏家業を手伝っているのかがわかるようになっていて。無駄がなかったっすね。

そもそも逃がし屋と呼ばれるドライバーのベイビー。いかにもワルそうな悪党ヅラと共にいることでのギャップも味わえるけど。
一転してラブロマンスのパートでは その童顔がまた良い方に働いて。それを思うと このキャスティングも完璧だと思いますよね。

それだけ映像、音楽、ストーリーでも引きつけられますが、ベイビーが所々に残していった優しさが、ラストに結びついていくという回収の仕方も上手いですし。
ものスゴ楽しめました。

ホントに冒頭から大なり小なりの仕掛けに小ネタが散りばめられていて、気の抜けない2時間で。
欲を言うならば、集中力が試されるというか、なかなか疲れましたね(苦笑)

実際の完成度も高いし、世界的にも満足度が高いにも関わらず、日本ではこれだけの小規模上映ってのは…
日本の映画界は、日本の客はどうしたもんかなと。

そんなことを思わせるほどに 見どころの多い作品でした。
おススメです。
posted by 味噌のカツオ at 21:47| Comment(0) | ハ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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