2014年05月25日

キカイダー REBOOT

下山 天
入江甚儀、佐津川愛美、長嶋一茂、鶴見辰吾
日本政府はロボットの平和利用を目的としたARKプロジェクトを計画。しかし実験中に光明寺博士が非業の事故死を遂げ、対立する研究員の神崎らは本来の目的から逸脱したプロジェクトを実行に移す。
神崎は光明寺博士の残したデータを奪うため、博士の息子・マサルと姉・ミツコを狙うが、二人の前に良心回路を内蔵したロボット、キカイダーが現れる。

「仮面ライダー」の翌年にテレビシリーズがスタートした「キカイダー」。もちろんいずれも原作は石ノ森章太郎。
それぞれに改造人間の苦悩や善と悪の感情の葛藤が描かれており、根本には石ノ森氏のテーマ性やメッセージ性がうかがわれるものであります。

というわけで現代に新たに創造された「キカイダー REBOOT」。
そのビジュアルは“ギャバン”のようなメタリックヒーロー系でカッコよかったですね。もちろんハカイダーもしかり。

前半の説明チックな会話は気になりますが、そこは大目に見ましょう。
日本政府の主導で秘密裏に行われているプロジェクトなので大っぴらにはできないことで。そして博士の残したデータに目を付けて〜ということなので、姉弟がターゲットになるのもしょうがないです。
でも印象としては えらくこじんまりとしたミクロな世界に思えちゃいますね。

結局そのあたりがアメコミヒーローのダイナミズムに及ばない点と言えなくもないが。
さらに二人が命を狙われているのにも関わらず、ゲームばっかりやってる弟を残して「留学しまーす」って、姉ちゃん どんだけ危機感ないんだ(苦笑)

一方のバトルシーン。序盤のヘリポートのシーンは正直言って高所恐怖症のわたくしは違う意味でドキドキしっぱなし。それはそれとして。
キカイダーもハカイダーも たいした武器とか無いようで。基本 殴ったり蹴ったり投げ飛ばしたりに終始。かと言ってCGの予算もないので見せ場に乏しいと言わざるを得ない。長い。

ドラマ部分でも冗長に映るやり取りがあったし、バトルでもそんな印象が残りまして。
であれば もっとコンパクトにリズム感のある展開もできたんじゃないかな。そう考えるとちょっと惜しいかな。

そんな中、機械、良心回路・心、正義、悪に葛藤しながら戦うキカイダーの表情が、悲しげで泣いているように見えた瞬間がありまして。
青いマスクの黄色いラインが ふと涙のように見えたんだけど。偶然かもしれませんが、そういうことを感じ取れただけでもなんか良かったなと思えました。

さて、女性アンドロイドを演じた高橋メアリージュン。
ハーフなんですかね?セリフが若干カタコトだったんだけど、わたくし的にはそれがアンドロイドチックで良かったです。こういうの嫌いじゃないです。
あと 光明寺博士役の長嶋一茂さんが予想外に上手だったとも付け加えておきます。

最後に、ジローとマサルが交わす会話の中で「お笑い好き?」「ドリフが好き。シムラーウシロー!」などというやり取りがあります。
ちょっとシリアスな状況から、あまりに唐突な展開で頭抱えそうになりましたが…

実は1972年当時に「キカイダー」が放送されていたのは毎週土曜日の20:00〜20:30。つまり「8時だよ全員集合」の真裏だったんですね。
それをモチーフにしたドリフネタだったんでしょうね。一応これはこれで必然性のあったんだな。
でも「だっふんだぁ」は?

DSC_1155.JPG
エレキギターのアンプは自分自身?
posted by 味噌のカツオ at 22:40| Comment(0) | TrackBack(0) | カ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年05月02日

映画クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん

高橋 渉
(声)矢島晶子、ならはしみき、藤原啓治、こおろぎさとみ
マッサージに行った父ひろしが、なぜかロボットになって帰ってきた。何でも家事をこなすロボとーちゃんに しんのすけは喜び、母みさえは戸惑う。
しかしロボとーちゃんは、父親たちの復権をたくらむ「父ゆれ同盟」の陰謀で、やがて父親革命が起こり 父親たちが暴動を始める。

子供はもちろん、大人が見ても楽しめるアニメ映画「クレヨンしんちゃん」シリーズの第22弾。
過去、テレビでオンエアしたのは見たことあったけど、今回初めて映画館で見てきました。

ぶっちゃけワクとしては、しんちゃんをはじめとする野原家の面々が騒動に巻き込まれててんやわんや…といったものですよ。
その中で、どんなストーリーで見せ場を作り、楽しませるか。
結果的に、十分に楽しかったけどね(^-^)

多少シリアスな場面でも飛び出すしんちゃんらしいバカバカしいギャグ。
そして適度な下ネタも素晴らしいと思います。
「父よ、勇気で立ち上がれ同盟」略して「父ゆれ同盟」としちゃうなんて、ただ 言いたいだけやろってね(笑)

また公園で繰り広げられるモンスター●●に、居場所のない親父たち。
この辺りは、社会風刺のようなテイストもあります。

そしてクライマックス。とーちゃん・ひろし&ロボットのひろしに対抗するキャラがまたアホらしい。
その元ネタはロボットっぽい動きをするひろしという、そういうことなんですか(笑)
しかも こぶしの歌声が必殺技ってのも見事な設定です。

そうやって振り返ってみると、なんだか映画のいろんなテイストがごちゃ混ぜになってますね。
じつはインドでは、ドラマ、恋愛、ホラー、サスペンス、カーアクション…と様々な要素が入っていないと映画じゃない〜と言われちゃうとか。
まさに このしんちゃんも、そんなお楽しみが詰め込まれつつ、父と息子の物語という軸がぶれていないから良いのかな。

普段はおバカなしんちゃんが、家族を守るべく、苦手を乗り越えていく場面。ちょっとしたそんな頑張りも見せてくれるのも映画版の良さで熱くなります。
そして、なんといっても「子供の存在が親のパワー」といったセリフには、ハート鷲掴みにされましたよ。
独身・子供なしのわたくしですらそんなんですから、子連れで鑑賞してる親にしたらその比じゃないでしょうね。きっと。

冒頭とラストで語られることですが「どうして男はいくつになっても合体ロボットが好きなんだろ」というのも素直にうなずいちゃったし。
腕相撲勝負がちょいちょい登場したり。

親子というよりも、基本は“父と息子”を描いたものなんでしょう。母は少しおいてけぼり?
うん、これはこれでよろしいじゃないですか。

この際“母と娘”は思いきって「プリキュア」に任せるぐらいのスタンスでいいんじゃないかな(笑)
posted by 味噌のカツオ at 09:19| Comment(0) | TrackBack(0) | カ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年03月02日

キック・アス ジャスティス・フォーエバー

ジェフ・ワドロウ
アーロン・テイラー=ジョンソン、クロエ・グレース・モレッツ、クリストファー・ミンツ=プラッセ
ヒット・ガールを封印したミンディは普通の女子高生となり、一方のキック・アスことデイヴは かつての“なりきり”ヒーローではなく、仲間たちとホントのヒーロー軍団を結成。
するとレッド・ミスト改めマザー・ファッカーが父親を殺された復讐のため、悪党軍団を引き連れてヒーロー軍団に襲い掛かる。

予想外のスマッシュヒットを記録した「キック・アス」から3年。待望の続編が公開されました。
そもそも予想外のヒットで「続編イケる!」となったんでしょう。企画やらスケジュールの調整で、3年の時間を要したってことですね。
その結果キック・アスはたくましく。ヒット・ガールはだいぶお姉さんになったようで(笑)

当初のキック・アスは正義感はあるけど実際はヘタレな青年って印象だったけど、今回は ちょっとイイ体つきになってたみたいだし。
ヒットガールもイイ体つき…とかいうとアレだけどね(苦笑)

今回のストーリーでは、キック・アスに影響を受けた多くの人々が、等身大ヒーローとして地域の治安に目を光らせている設定。
その出没感は日本の市区町村に存在しまくってる“ゆるキャラ”と似たものを感じたり。でも「○○ジャー」とかご当地ヒーローとかも出てきてるので、そっち寄りか?
あぁなりきりヒーローという意味では「ゼブラーマン」とかもあったけど。

そんな正義感に裏打ちされた彼らの存在があるのなら、反対に悪をモチベーションとした連中がいても不思議ではないわけで。ただし こんなコスプレをするかどうかはさておきですが。

とにかく超能力者や改造人間ではなく、コスチュームに身を包んだ等身大の人間が正義と悪とに分かれて対決をするわけです。
そんな設定を意識しちゃうと、心のどこかで「所詮は普通の人間」といった思いで見ちゃうんだけど、結構ハードなアクションがあったり、かなり残虐な銃撃にバトルが行われまして。
コスは手作りだけど、戦いに関しては全然ゆるくなくて。正直かなり凄惨でむしろエグいぐらい。
R-15指定受けてるのはその辺りが要因なのでしょう。

裏を返せば 戦いはハードだけど、仮面の下にはクラスメートがいたり 過去に悲しい思いを背負ったものがいたり。ヒューマニズムがじんわり流れていて。
そんな人たちが協力し合って悪と戦うと。
構造としては「アベンジャーズ」と似てるけど、なぜかわたくしは こっちの方が胸がアツくなるんだよね。
そういう部分での見応えはしっかり感じつつ…

前作に及ばないと思わせてしまうのが、バトルシーンのカッコよさですか。これはかなり負けてるような印象。
1作目で突如僕らの前に降臨したヒット・ガールというキャラクターはスタイリッシュな映像と音楽の効果もあってインパクト絶大でしたから。
仮面をつけたパープルカラーの少女が、鮮やかに悪人たちを成敗していく様。シビれたもんね。
その前提で見てしまうと、前よりは大人しいと思ってしまうのはしょうがないのかな。

続編ってのは、どうしても前作と比較をしてしまいます。過去が美化された記憶として残っていれば、それ相当にハードルは高くなり、結果「パート2はイマイチ」という印象になってしまいます。
続編は難しいものです。

1作目未見の映画ファンが、先にこのパート2を見て、面白いとかカッコいいとか思えるのか。そういうのも気になりますわ。
わたくし的にはまぁ及第点のパート2だと感じましたがね。

前はビッグ・ダディ役でニコラス・ケイジが出てましたが、今回はちょっと懐かしいスターであるジム・キャリーが出演。
正義に目覚めた元マフィア、スターズ・アンド・ストライプス大佐というキャラクターは頼もしくて良かったですよ。

あとマザー・ロシアは神取忍と対決させたかったよね。
もしパート3があるのなら、2代目マザー・ロシア役で神取さんに出ていただいて。2代目ビッグ・ダディと一戦交えると。
もちろんビッグ・ダディには子供がいっぱいいて…

DSC_0987.JPG
ゲロゲリ棒、恐るべし!!
posted by 味噌のカツオ at 23:51| Comment(0) | TrackBack(0) | カ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年02月27日

銀の匙 Silver Spoon

吉田恵輔
中島健人、広瀬アリス、市川知宏、中村獅童
進学校で挫折を味わった八軒勇吾。自分の夢を見いだせないまま 北海道の大蝦夷農業高校へ入学し、これまで無縁だった農業の世界へ足を踏み入れる。
悪戦苦闘の日々の中、ニワトリ、ブタ、牛、馬…そして仲間たちに囲まれ、悩みながらも自分の進むべき道を見つけ始めるが…

「マンガ大賞2012」で大賞に選ばれた「銀の匙 Silver Spoon」の実写映画化。
原作についてのウワサは耳にしますが、実際にどんな内容なのか、何が人気の秘訣なのか よくわかってはいないままに鑑賞してきました。

農業あるある?でもそれは(農業に携わっていない)多くの観客には共感を得られにくいし。
かといって誰もが無条件に笑えるコメディータッチなのかといえば、決してそこまで高まってもいない。なんか惜しい。

実習用に飼っていた豚の豚丼のエピソードがありまして。これなんかも以前に「ブタがいた教室」なんかを見ているわたくしからすると、やはり薄いと言わざるを得ない。
ぶっちゃけ そこに絡んで若干ショッキングな描写もあってね。そういうのを見せるのであれば、もっとそのあたりを厚めにしても良かったように思いましたし。

やはり長いスパンで描かれているコミックが原作なので、それらを2時間弱の映画に落とし込もうとなれば、様々なエピソードのオムニバスチックになってしまうのはしょうがないのかな。
そういうストーリーでの線が作りにくいのであれば、せめて点ででも 面白味を伝えられれば良いのだけど…残念ながらそれらがイマイチ響いてこない。

農業のコト、部活のコト、青春ドラマとしてのワクワク感。。。
いろんな要素を詰め込み過ぎてるのか、映画全体のリズム感が鈍くなってしまってる印象。しかも いずれの要素も芯になり切っていなくて。
決して面白くないとは言わないけど、どうしてもそれぞれのエピソードが淡々と流れていく感じだったね。

原作のファンが見たらば もっと「フムフム…」とうなずきながら見られるのかもだけど、一見さんにとってはインパクトが弱いかな。
結果的に この映画を通して原作の魅力を探るトコまでは至らずで。やはりなんか惜しい。

主人公・八軒役はオードリーの若林くん…ではなくて、Sexy Zoneの中島健人くんですか。
いい意味でパッとしない高校生の役がハマってたと思います。

ヒロインはモデルの広瀬アリスちゃん。まぁまぁカワイイ子なので、今後もっと映画やドラマを経験すれば 第2の長澤まさみぐらいまでイケそうな可能性あるんじゃないかな。

そのライバルを演じた黒木華は「小さいおうち」とはまた違うテイストの役柄で。
あちらがしっくりきすぎていたので どうなんだろうか?と心配してましたが、これはこれでアリでしょってキャラクターに仕上がってたので。そこは素直に感心しましたよ。

そして不思議な存在感を放っていたのが上島竜平さん。とても可愛らしくて優しくて、いそいそとSilver Spoonを磨く校長先生の役。
スクリーンに映るだけで思わず微笑んでしまってね。バラエティ番組で見るテイストとはまた違うんだけど、竜ちゃんの新たな魅力発見でしたね。

とにかく役者の方々は皆及第点だっただけに、余計にストーリーとか構成がね。なんか惜しいのだわ(苦笑)

DSC_0983.JPG
農業高校の校長がダチョウ(笑)
posted by 味噌のカツオ at 01:15| Comment(0) | TrackBack(0) | カ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年01月08日

キャプテン・フィリップス

ポール・グリーングラス
トム・ハンクス、バルカド・アブディ、バルカド・アブディラーマン
ソマリア海域を航海中のコンテナ船、マースク・アラバマ号が4人組の海賊に襲われる。しかし乗組員らが海賊のリーダーを捕獲。金庫の中の3万ドルを渡し、救命艇で帰るよう説得する。
しかし海賊らは人質となっていたフィリップス船長も連れたまま、ソマリアへと救命艇を発進させるのであった。

ハーロック、ジャック・スパロウ、ONE PIECE、ゴーカイジャーなどなど、様々なキャラクターとして海賊が存在します。
ところがところが そんな物語とは裏腹に、現実世界でリアルに船を襲うガチの海賊ってのも存在するんですよね。
この映画の元になった2009年4月の海賊事件の報道は、まさにそんな驚きを与えました。

ターゲットである大きなコンテナ船に小さな船で接近し、武装した集団が乗り込んでいって船を乗っ取ってしまうと。
そのうえで金目の物を強奪したり、このストーリーであれば 船長を人質として身代金をせしめるというのが本物の海賊なんですな。

前述の通り、この作品は実際に起こった海賊事件を再現したような映画でして。
生命の危険性もさらされるような状況で、なんとかこの状況を打破しようという乗組員たち。そして生きるためにこの行為にすべてをかける海賊たち。その攻防であり駆け引きが、リアリティを持って描かれております。

終始漂う緊迫感の中で、映画としての見応えやドキドキは十分に堪能できます。
ところが、この事件のあらましを間近で眺めているうちに、いくらか複雑な思いも去来してきます。

海賊行為とは100%犯罪であることは間違いない。
しかし海賊たちがなかなかコンテナ船に乗り込めない場面を見ていると「もっと頑張らんかい!」と応援する気分になってしまったり。
海賊の一人が、裸足のまま割れガラスを踏んで出血が止まらなくなり気の毒に感じたり。
そう、この作品では海賊たちが非道な悪としては扱われていなんですよ。

そもそも彼らは漁師だったわけで。しかし他国からソマリアにやって来る漁船によって海域を荒らされ、漁業で生計がたてられなくなり、それでこのような活動をせざるを得ない事情があるわけです。
かと思えば、彼らが稼いだ金なども、ボスに上納しなくてはならないという現実もあったり。

結局この映画は、海賊事件を通して その奥にある別の問題を訴えかけてる部分もあるんですね。

一昔前であれば、海賊に捕えられたヒロインを、軍のヒーローが命からがら救出作戦を展開する…強いアメリカ万々歳!!って、それで成り立ちそうなんだけども。
ここでは軍の中には有名な役者さんなどは入っておらず。あくまで苦境に耐える船長と海賊とが共有した出来事が核となっているように思いました。

結構乱暴な内容ではあるものの、基本的に死亡者がでないというのも この作品らしいスタンスにも思います。ラストを除いてはですけどね。

そのラストまで見終えたところでも、清々しいまでのカタルシス100%〜というわけではなく。
事件は解決したように見えるけど、ほんの少しだけ、言葉にできない息苦しさみたいのが残ります。

実に映画らしい起承転結のフォーマットを踏襲しつつ、何かしら考えさせる要素を残す。
なんだかプラスアルファで「見てよかったな」と思わせてくれる作品でした。

Cap-F.JPG
ヤッターワンの顔みたいな救命艇(笑)
posted by 味噌のカツオ at 23:00| Comment(0) | TrackBack(0) | カ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年11月28日

グランド・イリュージョン

ルイ・レテリエ
ジェシー・アイゼンバーグ、ウディ・ハレルソン、アイラ・フィッシャー
謎のカードによって導かれた4人のイリュージョニスト“フォー・ホースメン”。彼らはラスベガスでショーを行いながら、遠く離れたパリの銀行から金を奪ってみせる。
FBIのディランとインターポールのアルマは、次の計画を実行する前に食い止めようと捜査を進めるのだが…

派手ではないものの、見た人の評価が何気に高い作品。
公開から1ヶ月してやっと見に行くことできたんですが、意外にも…満席!!
ウワサがウワサを呼んでなのか、根強い人気ぶりを実感しました。

マジシャン、イリュージョニスト、催眠術師、そしてスリ(?)という四人組。その名も“フォー・ホースメン”ですよ。
いろんな超能力者とかアメコミヒーローがチームとなって活躍する映画はありましたが、トリックを駆使して人を騙すエンターテイナーのチームが主人公というのは ありそうでなかったですよね。
誰しもマジックといったものに胸ときめかせたことが一度はあると思うので、そういうキャラクターだけでもなんだかワクワクしてしまいますわ(笑)

その4人がステージにずらりと並び立つ姿が、これまたカッコよくってね。
そしてやることといったら“ねずみ小僧”でもないけれど、悪いヤツらが溜め込んだお金を奪い取り、庶民らにバラ撒くという。この設定もまた痛快。

そんな彼らが仕掛けるひとつひとつの強盗ショーも魅力的なのですが、なんと最後の最後に またビックリするようなどんでん返しがあるので気が抜けません。
騙す・トリックという意味では、その最後のタネ明かしまで十分に楽しめること間違いナシです。

ちなみに、ホンモノのマジックエンターテイナーであるデヴィッド・カッパーフィールドも協力しているそうなので、作中に出てくるマジックやトリックももちろん見応えあります。

ドキドキとスッキリ感を味わいつつ、程よく騙されて 最後にはニッコリできる佳作。
結末を知ったうえで、もう一度見てみたくなるようなそんな映画でしたね。クチコミで人気が出ていったというのもわかる話ですわ。

それはそれとして、個人的な見どころとして「イングロリアス・バスターズ」や「オーケストラ!」にも出演していたメラニー・ロランの美しさも要チェック。
ストーリーやトリックも見ものですが、わたくしとしてはメラニーちゃんに見入ってしまってたところもありまして(笑)
キレイな女優さんが見られるだけでも、嬉しくなってしまうわけです。

一方でフォー・ホースメンの紅一点、脱出の天才・ヘンリーはちょっと重みを気にしてたね。
ぽっちゃり系がお好みの方も増えてきてるけどね(苦笑)

DSC_0848.JPG
天功、マリック、司郎、審司…
posted by 味噌のカツオ at 18:55| Comment(0) | TrackBack(0) | カ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年11月26日

かぐや姫の物語

高畑 勲
朝倉あき、高良健吾、地井武男、宮本信子、高畑淳子
今は昔、竹取の翁が見つけた光る竹の中から女の子が現れ、翁は媼と共に大切に育てることに。
野山を活き活きと駆け回る女の子は、瞬く間に美しい娘へと成長。翁のすすめで都へと向かい、かぐや姫と名付けられる。

近年「白雪姫」や「赤ずきんちゃん」など映画化されていますが、日本のむかしばなしや民話の類を掘り下げていくという企画はなかったですね。
たかだか「かぐや姫」でしょ〜と知ったふりしてても、あらためてこの起承転結と向き合うことはなかったので。いい機会だなという思いも合わせての鑑賞。

アニメ作品というカテゴリーではあるけれど、そんじょそこらのアニメアニメした(苦笑)タッチではなく、ましてやウソくさいCGタッチでもなく。動く水墨画のような映像。
我々世代であれば幼少の頃に見た「まんが日本むかしばなし」で時々こんな雰囲気のあったかな〜みたいな。
こういう染み入るような温かみを感じられる映像は、日本でしか作ることができないんじゃないかな。

冒頭から いわゆるじじとばばが、赤子とたわむれる描写があり、子どもたちが自然の中で成長していく様があり。シンプルなことなんだけど、この世界観にグイグイと引き込まれていきます。

物語としては都へと出たかぐや姫が様々な身分の者たちから求婚を受けるも、無理難題を与えて断ってしまう。やがて月からの使者が現れて、月の世界へと帰っていくと。
それはだいたい知っての通りなんだけど、その意味合いというのは確かに掘り下げられてはいないし、またこのお話から受ける教訓めいたものもよくわからない。

そこで今回の映画化にあたっては『姫の犯した罪と罰。』というコピーが付けられおりまして。高畑勲監督なりの解釈というものが表現はされております。
そのうえで、わたくしがこの作品から感じたキーワードは、ズバリ“輪廻転生”というものなんだけど。

人はある日突然 この世に生を受けて、その生を受けた場で大切なことを学びます。この映画で言えば田舎というか故郷みたいな所ですね。
父親というのは仕事であったり社会の象徴。良いことも嫌な事も合わせて、世間とどのような形で相対していくのか。
一方、母親は家庭ですね。自身がどんな立場にあっても、平等に家事もついて回ったり、つらいときには優しく包んでくれるものですよ。

そしてこの世に背を向けた時、自分の故郷を思い出しつつ、やがて天から迎えがくるのかなと。
そんなことを思いながら見ておりました。

あのクライマックスのシーン。あの神々しさと音楽。あれは間違いなく月の使者ではなくて天からのお迎えでしょ。
ホントに目から耳から軽いトラウマになりそうな光景で。そう解釈しないと自分の中で消化しきれませんわ。

その昔 丹波哲郎さんは「人生は修行の場」と申されました。
それと同じく あちらの世界で罪を成したものが、罰としてこちらの世界におくられるようなことなのかな。
言うてもこの世界、美しい季節や歌もあって。必ずしも罪を償う場ではなさそうなんだけど。何よりの戒めは、それらの美しい記憶すら無くしてしまうことなんですかね。
思い出を奪われるって、つらいですもん。

仮につらい別れがあったとしても、それを上回るだけの美しさや、経験を得られる…いや自分次第で経験していくことができるのがこの世であって。
だから罪であろうが罰であろうが覚悟の上で、またこの世界に戻ってくる。。。

見た人それぞれで何かを感じるのが映画の楽しみであるとするなら、わたくしがこの作品で感じたものが“輪廻転生”ということになるんだけどね。
エンドに流れる「いのちの記憶」もそのイメージをより深くさせる曲だったですね。

この作品は映像に声をあてる形式ではなく、先に声を録っておいて 後に絵をあてるプレスコ方式で製作されておりまして。そこで驚かされたのが地井武男さんの存在。
2012年6月に亡くなられた地井さんの声が、この作品の中ではヒューマニズムがあふれんばかりに躍動しております。
収録は2011年の夏に行なわれていたそうで、つまりは その時点でストーリーは完成していたということなんですね。

そしてこの方式は通常のアフレコより、声優も映像作家にもハードルが高く思えますね。
それでもコレだけのクオリティのものを作り上げたことには脱帽です。

本来なら「風立ちぬ」と「かぐや姫の物語」は同時期に公開が予定されておりましたが、諸般の事情によりズレての公開となりました。でもそれで正解かな。
思えば「風立ちぬ」のエンディング「ひこうき雲」も命を歌ったものでした。このような作品が一緒に公開されてたら、ヘヴィー過ぎる気がするし。

「風立ちぬ」を観たときもいろいろ思うところあったけど、この「かぐや姫〜」はそれを軽く越えるほどの衝撃で。もっと言うならここ数年の映画の中でもトップクラスだと思います。
いろんな意味で とんでもない作品を観させていただきました。

DSC_0849.JPG
あの丸っこい女童(めのわらわ)、いいキャラだったね(笑)
posted by 味噌のカツオ at 23:31| Comment(0) | TrackBack(0) | カ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年11月24日

清須会議

三谷幸喜
役所広司、大泉 洋、小日向文世、佐藤浩市
本能寺の変で明智光秀により織田信長が討たれ、跡継ぎ問題が勃発。筆頭家老の柴田勝家はは三男の信孝を。後の豊臣秀吉である羽柴秀吉は次男の信雄を後継者として指名。
跡継ぎ問題と領地配分を決する清須会議を前に、両派の複雑な思惑が交錯していく。

三谷幸喜が監督で、これだけ多彩なキャスティングとあらば注目しないわけにはいかない!
そんな期待も込めつつ…

一方で不安だったのが、わたくしが歴史にまったく疎いという点。

ぶっちゃけ前半はその不安が的中。なかなか物語にノッていけませんでした。
ですが、ストーリーの核となる話し合いの場はグイグイと引き込まれていきましたね。

各々の交渉に於ける駆け引きは いつの時代にも通じるような要素だと思います。誰がどんな思惑で動くのか、裏切るのか。
そして何より大泉洋をはじめとする役者たちの力量によるところ、大きいですね。

芝居の上手さに裏打ちされた面々が、ハッキリとしたキャラクターの登場人物を演じていく。皆イキイキしてと演じてるのが伝わってきましたし。
なので 歴史的な背景に明るくなくても、十分に楽しむことができました。

後半 大泉洋と浅野忠信とのくだりではメッセージ的な言葉も聞かれて。それも心のどこかがスッとしました。

とはいうものの、過去の三谷作品に比べるとムチャな笑いとかバカバカしさは薄口でしたね。
テーマとか舞台設定がこういうものでもあるので、笑いの部分のみを単純に比較するのも良くないかもしれませんが、やはり“喜劇”としての要素を期待してしまうので。

もしかすると、時代背景、登場人物の相関図、そして(映画で描かれている部分より)前後のいきさつ等々。理解していれば よりニヤリと笑えたのかもしれない。
少なくとも、より味わえたことでしょう。

観る人の歴史の知識によって受け止め具合も変わってくることでしょうが、わたくしにとっては惜しい…作品でした。
もちろんそれとなく楽しめたんだけどね。

DSC_0838.JPG
キオスク会議
posted by 味噌のカツオ at 23:07| Comment(0) | TrackBack(0) | カ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年11月10日

キャリー

キンバリー・ピアース
クロエ・グレース・モレッツ、ジュリアン・ムーア、ジュディ・グリア
地味で冴えない高校生のキャリーは、学校では笑い者にされ、家庭では狂信的な母に厳しく監視され、幸せとはいえない日々を送っていた。
そんな彼女へのいじめを悔いた友人のはからいで、キャリーはトミーとプロムパーティーへ参加することに。だがその裏では、彼女への残酷ないたずらが計画されていた。

1976年製作、ブライアン・デ・パルマ版の「キャリー」は子供の頃に見て、鮮烈な印象を受けたわたくし。その後同作品を「午前十時の映画祭」にて鑑賞。
2011年12月21日付けで感想をアップしてあるのですが、その時には「今リメイクしても面白いような気がします」と締めてありまして。
それから2年。ホントにリメイク版ができるなどとは思いも寄りませんでした。しかも「ボーイズ・ドント・クライ」の女性監督さんなんだね。

やはり面白いストーリーですから。ただ引っ掛かったのは、主演がクロエ・グレース・モレッツだということ。
'76年版の主演シシー・スペイセクはホントに いじめられっ子然とした、イケてないビジュアルで。それも含めて この世界観を作ってたような気がします。
それに比べると、クロエちゃんはカワイイ。カワイ過ぎる。

カワイイ女の子を大スクリーンで見つめられるのはいいことですが、この題材に於いては役不足といえるかも。
冒頭のプールのシーン。水泳用のキャップをピッタリかぶると たいがいの人はヌメッとしてしまうんですが、クロエちゃんはそれでもカワイかったですから。
こんなにキュートなキャリーだったら、トミーが誘うのも思えてしまうので。これはちょっといただけない設定では?

逆に よくぞ!と思えたのは、母親役のジュリアン・ムーア。
この人は作品見るごとに「なんか怖い」とか「肌の質が…」とか気になってたのでね。

基本的な展開は'76年版と同じ。ただ現代版らしく、スマホの動画撮影、ネットの動画サイトとかそんなんも関わってきますね。自然な形で。

さて、気になるのはやはりクライマックス。豚の血をぶっ掛けられるあのシーンはさておき。
その後、顔にいくつもの血のスジがあるのはイマイチだったな。日本人的には ちびまる子ちゃんのタテ線を彷彿としてしまう。それでなくても素材が美形なので、情念やおどろおどろしさは表現されていないような。
いじめの対象者を切り裂いたり、自分を笑った人たちを焼き殺すなり、復讐心と逆上に裏打ちされたパニック状況で混沌と美を表現するならキレイだけど、見た目の美しさはもうちょっと押さえてほしいトコロ。

わたくし的な思い入れに寄るトコでもありますが、血のメイクではなく ただ血まみれになってほしかったと。あとドレスはピンクではなく純白であってほしかったかな

本やベッドを浮かせるシーンは安っぽいなと思えたり、逆にもうちょっとエグく深入りしてほしいポイントがあったりもしたんですが、今の時代にこういう作品がリメイクされるのは何となく嬉しいものでもあります。
あとはクロエちゃんのカワイさに尽きますね。「キック・アス」の続編にも期待しちゃいますわ。

DSC_0818.JPG
「全画面で見られるよ」のアイツはいいヤツだ
posted by 味噌のカツオ at 13:31| Comment(0) | TrackBack(0) | カ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年10月14日

クロニクル

ジョシュ・トランク
デイン・デハーン、アレックス・ラッセル、マイケル・B・ジョーダン
イケてない高校生のアンドリューは、マット、スティーヴとともに不思議な物体に触れたことで超能力を手にしてしまう。
不思議な能力を使い軽いイタズラを楽しんでいた3人だったが、人生のフラストレーションを募らせたアンドリューが暴走を始めてしまう。

当初は関東地区でひっそりと公開の予定でしたが、クチコミ人気がジワリジワリと広がって、スクリーン数こそ多くは無いものの 全国公開となった話題作。

誰かの視点というよりも時にビデオカメラであり、時に防犯カメラであり。全編がそんな映像で綴られております。
“クロニクル”には様々なニュアンスもありましょうが、全てがカメラに納められているという点で、ここでは「記録する」という意味合いのようです。

どこにでもいるような高校生が超能力を持ってしまうという設定。
当初は その超能力で女子のスカートをめくってみたり、駐車している車を移動させて 戻ってきた運転手の反応を笑いながら見たり。

やがてその能力の使い方が慣れてくると、サイコキネシスで自分自身を持ち上げることで空中に舞い上がることもできるようになったりして。
それをやってるのが3人の普通の高校生ってのがまたいいんだけどね。

そういったトコロは微笑ましいといっても良いようなものだったんだけど。
アンドリューが女の子の前で失態を演じたり、病気だった母親が亡くなったり。それらのバランスを崩すことで3人の関係にも悲しい変化が。
そして事態はだんだん大きな局面へと向かっていっちゃいます。

初めは彼ら3人に感情移入して見ておったのですが、後半のアンドリューにはさすがに「おい、ちょっと待てよ!」と言いたくなりました。
それらは自身が手にした超能力では いかんともし難いことであって。結局 心の成長が及んでいないということでね。
だからなんだけど、その崩れ方も安易過ぎて腹立ってきたし。

プラス、決定的な場面が映像になっていないのも、わたくし的に映画としてフラストレーションだったんだけど。
女の子と二人きりになった場での失態。母親との別れ。もうひとつ加えるならスティーヴの悲劇も。
それらがカメラに収められていないというのが少々不満。

そのうえで暴走をしていくアンドリューに感情移入できなくなったのと同時に、なぜか映画としても半歩引いてしまったわたくし。
映画館で見た画質がデジカメなどのそれではなく、普通の映画のクオリティと同等だったので、リアリティよりも映像がイマイチな映画に思えたこともなくもない。

どうしても個人的な好みとして「キャリー」や「キック・アス」の域まで届いていないと思っちゃうんだよね。
決して悪い映画でもないし、発想も面白いんだけどなぁ。
posted by 味噌のカツオ at 23:48| Comment(0) | TrackBack(0) | カ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年10月03日

凶悪

白石和彌
山田孝之、ピエール瀧、リリー・フランキー、池脇千鶴
『明朝24』の編集部に獄中の死刑囚・須藤が書いた一通の手紙が届く。それは未だに捕まっていない、“先生”と呼ばれる事件の首謀者を告発する衝撃的なものだった。
記者の藤井は、須藤の証言の裏付けを取るうちに事件にのめり込んでいく…

『新潮45』に掲載された 死刑囚である元ヤクザ組長の獄中からの告発によるレポート。これにより不動産ブローカーの男が殺人罪で逮捕された〜という実話を元に映画化。

死刑囚である元組長をピエール瀧が。“先生”と呼ばれる事件の首謀者をリリー・フランキーが演じております。とにかく このキャスティングが見事。
元々 瀧さん、リリーさんはプライベートでも親交のある間柄で。見た目からしてホントに悪そうな瀧さんに、クールに殺人を扇動するリリーさんというイメージは、全く違和感ナシ!!

とか言っちゃうと、二人ともホントに殺人してるのか?ってことになっちゃうんだけど。そうでなくて、あくまで二人とも“やんちゃ”なんだろうな〜というトコロでのイメージでね。

そんな二人が「ぶっこんじゃう?」とか言いながら、時にライトに、時に楽しげに殺人を繰り返していくのですが、その描写に比べると雑誌記者・藤井役の山田孝之の暗さったらハンパないね。
決して明るくは無いキャラクターが事件の真相を思い知らされるうち、さらにダークさが増していくわけですが。

その暗さに違う角度で追い打ちをかけるのが、自宅での妻と母とのやりとり。
認知症の母とそれに振り回され続ける妻。夫は家庭の問題を顧みることなく、社会的に許すことのできないダークな事件と向き合い続ける。
やがて妻も家庭内に於いてヘヴィーな選択を求められていくという展開。

そう、確かに殺人は恐ろしく、社会的に許されないことではあります。
と同時に、認知症の義理の母に手をあげるというという行為も、たとえ一つ屋根の下での出来事であるにしても 当事者にとってはとても辛い事であって。
そんな時に一番近くにいて欲しい夫は、仕事にのめりこみすぎて取り合ってくれない。

一見すると、闇に埋もれた事件を暴き出すという大きな命題が本筋となるのだけど、いやいや妻の立場にしてみれば、それよりも耐えられない現実に直面しているわけで。
その辺りのバランスの危さを上手く描いた作品だと思いました。

ちなみにインタビュー記事によると、追い詰められた妻が認知症の母に手をあげるシーンも撮影していたとのこと。
結局その描写は使われることなく、セリフだけにとどめてあったわけですが。入れるか入れないかは難しい判断だったかもですがね。

全編通じて とても重々しくズンとくる映画であることは確か。
ただ若干 構成というか、見せ方に幾分かスッキリしない点もありまして。
プロローグとなる出だしの映像がやけに中途半端な印象。

つかみとなる部分でショッキングな映像を見せることはまぁまぁあるわけですが、イマイチしっくりこない。
須藤の罪の全てを見せるでもなく、いったい何?って感じで。映画としては須藤の罪も大きな要素だけど、その奥に“先生”の存在があるわけで。
感覚的なことかもしれないけど、余計なものがついてたように思えました。わたくし的にはね。

DSC_0666.JPG
今日空く?
posted by 味噌のカツオ at 18:16| Comment(0) | TrackBack(0) | カ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年08月31日

ガッチャマン

佐藤東弥
松坂桃李、綾野 剛、剛力彩芽、濱田龍臣、鈴木亮平
21世紀初頭。謎の侵略者により、わずか17日間で地球の半分が壊滅状態に陥った。
ISO(国際科学技術庁)の南部博士は地球を守るため、“石”という特殊な結晶体の力を引き出せる適合者による科学忍者隊・ガッチャマンに最後の望みを託くす。

1970年代にタツノコプロが制作した人気テレビアニメ「科学忍者隊ガッチャマン」が、人気若手スターたちをキャストに迎え 実写版として甦りました。
オールドファンからもイケメン好きからも注目されるこの作品ですが、残念なことに その多くの観客の期待を裏切っちゃう仕上がりとなっちまってましたね。
驚いた。とにかく驚いた。

地球の半分が壊滅状態という前フリに続いて、剛力ちゃんがお買い物。そして「人気レストランのレシピをハッキングしてくれない?」と。
結局そんなやりとりに象徴されるような世界観で。世界平和と小さな色恋沙汰が相乗り状態。

こいつらはどこまで本気なのだろうか?と見ていたらば、徐々にストーリー展開も意味がわからなくなってしまい…
やがてわたくしの胸に去来したものは「早く終わらないかな、この映画」という思い(苦笑)

そもそもの脚本がおかしいということに誰か気がつかなかったのか?
いや 気がついた頃には後戻りできないほどに進行しちゃってたか?
製作する実力もないチームが世界平和を謳い、広げすぎた風呂敷に飲み込まれちゃったような。

中にはCGの迫力があってよかったという声もありますが、わたくし「パシフィック・リム」を見た直後なだけに、そんなん比べ物にならないですよ。「レヴェルが違うんだよ〜」ですわ。

とにかくストーリーも映像もしょぼい。さらには 岸谷五朗の役作りには涙ぐましいものを感じ、中村獅童が登場した際には場内から笑い声も漏れ聞こえました。

一方でガッチャマンの五人のコスチュームやキャラは及第点だったですかね。
クールな松坂桃李と綾野剛。子役の枠を卒業した感も出てきた濱田龍臣。そして元・変態仮面の鈴木亮平もイメージぴったりでした。
そして剛力彩芽ちゃんの太ももが拝めたのは嬉しかったわ。これ唯一の見どころ。

さて、映像を作りこんだ大作映画となりますと やけにエンドロールが長かったりするもので。ところが、この映画のエンドロールはやけにあっさりめ。
それだけ人が関わっていない、手が加えられていない証だな…

などと思っていたらまだ終わっていなかった。そうエピローグとなるワンシーンが。どんな映像かは書きませんが、これがまた寒いのなんのって(>o<)
客電が点いた場内に失笑が起こるなんて、初めて経験しましたよ。

まさか続編への布石か?という声もありましたが、今回これだけやらかしちゃってるんだから それはないでしょ。
ただし全くの別企画で「ガッチャマン対デビルマン」なら見てみたいかも(大笑)

DSC_0575.JPG
♪ダメだ、ダメだ、ダメだ〜
posted by 味噌のカツオ at 00:56| Comment(0) | TrackBack(0) | カ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年07月24日

風立ちぬ

宮崎 駿
(声)庵野秀明、瀧本美織、西島秀俊、西村雅彦
少年の頃から飛行機に憧れ、いつか美しい飛行機を作り上げたいという夢を抱いていた堀越二郎。
東京の大学で学び、関東大震災を経験し、後に航空技術者となって零戦の設計へと関わっていく二郎の生きざま。そして 薄幸の少女・菜穂子との出会いを別れを描く。

ファンタジー映画が大の苦手なわたくし。一連のジブリ作品だけでなく、「ハリー・ポッター」やら「指輪物語」やら…そういったジャンルは全く楽しめませんで。

そんなわたくしが、この「風立ちぬ」は素直に「いいモノ見たなぁ〜」という思いで鑑賞できました!!
そう、これはジブリ作品でありながらファンタジーではないのですよ。堀越二郎という実在の人物の半生を描いた、フィクション寄りのアニメ作品なんですよ。
なので そもそものジブリのファンが見ても楽しめないかもしれません。あるいは全くつまらないかも。

映画として約30年に渡るストーリーを2時間にまとめ上げているので、それとなく展開も早く、いま主人公が何歳とかも示されないので、慣れない人はその辺りを追うのも大変かも。

そして何より、全編通じて主人公の決定的な「心の内」が明示されていないように思いましたね。
彼の人生の中で、もちろんいろんな出来事があるんですが、爆笑する事も、怒りに震える事も、最愛の人を失って取り乱すことも無かった…少なくとも描写されていなかったんじゃないかな。

本来ならそれって映画の起伏の無さとして、物足りない印象に繋がるんだろうけど、なぜかわたくし的にはストレートに物語を受け止められるという、プラスの方に作用しましたですね。
一人の男が夢を見て、仕事をして、恋をしてという。それはそれで当たり前の人生だけど、今の時代 そんな当たり前のことができにくかったり、逆に情報が多すぎて一途に打ち込むことができなかったりするもので。
なんだかキレイ事のファンタジーではなくって、現在にあっては そんなピュアな現実というものがファンタジーみたく思えちゃうような感覚も覚えましたがね。

主人公の「心の内」が明示されない。喜怒哀楽の起伏を抑えた主人公という意味では…演技の経験の無い庵野さんが声優だったというのは‘アリ’と言えなくもないのかな!?
う〜ん、でもやっぱりキャラクターのビジュアルと声の質が合っていないとは思ったけど。正直 そっちのが気になったなぁ。

ジャッキー・チェンの作品を石丸博也じゃない声で見せられたら「違う…」って思うでしょ。そのイメージ。
伝わるかな?(苦笑)

感情を押さえるという意味においては、それ以外にもありましたね。
貧しい子供たちを救えるような大金を払って飛行機を作っているというくだり。そして何より 自分たちの夢である飛行機の開発が、戦争に直結しているという矛盾。今作では そこは全くのスルー。
これまでのファンタジー路線であれば、そのあたりのテーマを遠回しに表現したり、説教くさい教訓を織り交ぜたりしてくるんだけど。それをしなかったことが、わたくしが好感を持った要素でもあるといえなくも無いね。

あらためて、ゼロ戦の開発に関わった男の半生を描いた作品でして。クライマックスで「完成したゼロ戦が活躍する」なんてシーンがあるわけありません。当然ながら。
なので、どんな幕引きをするのか気にはなったんだけど。そのうえで、エンディングで流れるユーミンさんの「ひこうき雲」は、しみじみと「卑怯だなぁ」と思うぐらいの名曲でありました。

余談ですが、これまでジブリ作品に感化されたことの無いわたくしが、宮崎監督の作品で「いいモノ見たなぁ〜」と言っちゃうなんて思っても見なかったよ。それが一番おどろきだわ(苦笑)

DSC_0505.JPG
タバコを吸うシーンがやけに多かったね
posted by 味噌のカツオ at 01:00| Comment(0) | TrackBack(0) | カ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年06月11日

くちづけ

堤 幸彦
貫地谷しほり、竹中直人、宅間孝行、田畑智子
知的障害者のためのグループホーム「ひまわり荘」。そこに かつて人気漫画家だった愛情いっぽんとその娘マコがやってくる。
男性には全く心を開かなかったマコが、そこで出会ったうーやんと意気投合。安堵するいっぽんだったが、一方で彼は誰にも言えないある秘密を抱えていた。

昨年解散した劇団、東京セレソンデラックスが24,000人もの観客を号泣させた(チラシより)という 伝説の舞台を、堤幸彦監督によって映画化。
映画サイトでの評価も高く、コメントも「泣けました」というのが多数。
そんな話題になってるこの作品を見てまいりました。

物語の中心となるのが知的障害者でありまして。ことによっては少々デリケートに扱わなくては〜的なテーマでもあるんだけど。
でも逆に考えれば、そういった方たちを卑下するような存在として陥れる作品は、そもそも作られないでしょうに。
そんな企画があったとしても、どっかで止める人が現れるだろうし。

とにかくマコを演じた貫地谷しほりは素晴らしかったです。もちろん うーやん役の宅間孝行(原作&脚本家でもある)も同じくで。
人物伝みたいなのであればモデルとなる人がおるので、その人に近づけるという方法論もありましょうが、こういう知的障害者ってタイプは様々だと思うので。
そんな中で、この作品に合った存在として、ちゃんと演じてくれてました。その点は文句ナシ。

そして竹中直人も彼らしく、またあたたかく。特に中盤、感情をほとばしらせるシーンはとても印象的で。

とまぁ良い点もあるにはありましたが。。。
基本的には わたくしアカンかったのですわ。気になる要素、受け入れられない展開…とでも言うべきか。

そもそも映画ファンとしてスクリーンに向いつつ、やってることは演劇・舞台なんですよ。セリフの回し方も演出も。
「レ・ミゼラブル」を見た時に「これはミュージカルだ」って楽しめなかったのと同じくで。

映画を見に来て別ジャンルを見せられることの座りの悪さ、違和感が最後まで拭えなかったんです。
これと同じ内容、メッセージを映画的に昇華させる事もできただろうに…というのは余計なお世話か。

逆に便器の中から 真っ赤な絵で竹中直人を映し出すところは映画らしい表現でハッとさせられましたけどね。

そして もぅ一点。このストーリーのキモとなるべき部分が、美談と表裏一体のようにされているように見えてしまって。。。
いやいや、基本は大きな問題提起ということなのはわかります。わかりますが、その後のことも交えて見ていたら、わたくしの考え方とは若干のズレがありまして。
そしてそのままエンディングになっちゃったんだよね。

とにかく殺人、病気、そして栄誉。。。いっぽんの線にしちゃいけないように思うのだわ。
これについては ホントに個人的な思いってことになっていっちゃうんだけど。素直にこの映画で涙するまでには至りませんでした。

決してダメダメ作品では無いんだけど、わたくしとは合わなかった。そういうことです。

DSC_0375.JPG
G.I.ジョー いっぽん
posted by 味噌のカツオ at 23:43| Comment(0) | TrackBack(0) | カ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年05月26日

きっと、うまくいく

ラジクマール・ヒラニ
アーミル・カーン、R.マーダヴァン、シャルマン・ジョーシー、カリーナ・カプール
ランチョーが戻ってくるとの連絡を受け、ファルハーンとラージューは母校に向かう。
10年前、彼らは名門大学の学生として青春を謳歌していたのだが、卒業と同時にランチョーは忽然と姿を消してしまっていたのだ。
しかし彼は現れず、ファルハーンとラージューはわずかな手がかりを元に、ランチョー探しの旅に出る。

インド映画といえば、昨年も「ロボット」が話題になってました。
あの‘かなりイッちゃってる’世界観はとてもそそられるモノがありました。が それと比べると、こちらは正直‘引き’は弱い。
それでもインド国内に止まらず、世界的にも大ヒット。さらに世界中でリメイクの話も出ているというのには訳があるはず!として見てまいりました。

「きっと、うまくいく」というタイトルからすると自己啓発セミナーかと思っちゃったりもしますが…
実は原題の「3 Idiots」とは「3バカトリオ」という意味だとか。妙にベタなそれでして(苦笑)

ざっくり言いますと、愛すべき登場人物たちがユーモアを交えながら前向きに生きていかんとする姿を、青春と恋愛も交えて映し出す…
とまぁ振り返ってみるとそんな内容で。

基本的にはありきたりな展開も多いし、驚きのどんでん返しがあるわけでもなくて。
でもその必要以上のベタさ具合もこの作品のスパイスのひとつかもしれないし。さらに主演のアーミル・カーンは40代半ばでありながら、大学生の役を演じてたというのも ひとつの隠し味かもしれないですな。

舞台は なんとも理不尽で不可解な寮。そこに突然現れたランチョーという男。
新入生に対する寮での不条理な慣例をやり込めたかと思えば、学長に向かって教育制度の欠陥を突いたり。
飄々としつつも創意あふれるアイデアに、説得力のある言葉で難局を乗り切っていきます。

人は誰でも恐怖心を抱えてるもので。それを乗り越えれば どんなことでもできるはず…というのが彼の自論。
困ったことがあったとき。胸に手を当て「うまーくいーく(All is well)」と唱えては乗り切っていきます。

実際に自分がこの寮にいて、こんな同級生がいてたら そりゃ信頼していってしまうわ〜と。
このランチョーという男の存在で、観客であるわたくしもスクリーンの中の世界観にグッと引き込まれました。

ホント見ていて一緒にイキイキした学園生活を送っているような感覚。たぶん この映画の魅力の核心って、それなんだろうな。
そのあたりはきっと、言葉だけでは魅力を伝えきれない。見た人にしかわからないトコかもしれないね。

もちろんインド映画らしいダンスシーンも楽しめて。インド映画らしく上映時間170分と超長めで(苦笑)
見終わった後に清々しくほっこりした感覚が残る。そんな愛すべき作品でした。

それからバックで流れる曲の歌詞がまた印象的で。
「鶏には卵のことはわからない ヒナになるのか目玉焼きになるのか 先のことはわからない」みたいな感じのね(笑)

DSC_0364.JPG
放尿注意!!
posted by 味噌のカツオ at 20:14| Comment(0) | TrackBack(0) | カ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年03月26日

クラウド アトラス

ラナ・ウォシャウスキー、トム・ティクヴァ、アンディ・ウォシャウスキー
トム・ハンクス、ハル・ベリー、ペ・ドゥナ、ヒュー・グラント
19世紀から近未来まで、6つの異なる時代と場所を舞台に人間の神秘を描く壮大なスペクタクル・ドラマ。
時空を超えたいくつもの物語を経て、見るものを人類の永遠の疑問への答えにと導いていく。

時代も場所も違ういくつかのストーリーが展開していく。当然 登場人物は違うのだが、その魂は繋がっている…とかなんとか聞いてはいたんだけど。
単刀直入に言うと「わかりにくい」。この一言に尽きる。

もちろん この作品 この作風を、好きな人も面白いと思う人もおることでしょう。でもわたくしにはアカンかったなぁ。
チンプンカンプンとまでは言わないが、その要素が断片的にしかわからなくて。

いくつかのエピソードが同時進行していくにしても、なんだか細切れ過ぎるように思うし、そもそもの設定の説明もないままなので 何がどこに繋がってるかわかりにくい。

少々乱暴な例えだけど、6つのヒット曲をランダムにAメロだけ流して。続いてランダムにBメロをかけて。そして次々にサビだけ聞かせるとしたら。
後半、キャッチーなサビのメロディーが立て続けに聞けるのは、ヒットメドレーみたいでそれは盛り上がるでしょうよ。
でも それぞれの曲の持ってるテイストや展開など、そういう聞き応えは味わえないんじゃないのかしらん。
そんな感じ。

それなら6つのショートエピソードのオムニバスに、プロローグとエピローグを配した方が まだ良いような。あくまでわたくしにとってはですよ。

また 一人の役者が各時代の中で、別のキャラクターに扮して登場しているというのも話題ではあります。
確かにトム・ハンクスやハル・ベリーらが、しっかりと演じ分けているのはわかります。
でも 日本でさほど馴染みの無い俳優が、名前も違ったり衣装も違ったり、それどころか特殊メークとかされちゃってても、その素晴らしさが伝わってこないですわ。

ふたたび乱暴な例えだけど「料理の鉄人」でひとつのテーマ食材が いろんな料理にカタチを変えるのは、作る行程を目の当たりにしてるからこそ驚きもあるわけで。
ポンッとお皿を出されて、この料理とこの料理に実はニンジンが入っていますとかニンニクが使ってあります言われてもねぇ(苦笑)
より わからなくなったな。まぁ良い。

結局、わたくしにとっては ただただ付き合って見届けただけの3時間。
そう、そりゃもぅ長かったわ。

それ以上に印象に残ったのは、「マトリックス」の‘ウォシャウスキー兄弟’が‘ウォシャウスキー姉弟’となっていたこと。
なにやら お兄さんのラリー・ウォシャウスキーが性転換してラナ・ウォシャウスキーになったんだってさ。

キャストだけでなく、監督も魂を同じくして生まれ変わったという…(笑)

DSC_0263.JPG
♪兄は夜更け過ぎに〜 ラナへと変わるだろう〜
posted by 味噌のカツオ at 17:08| Comment(0) | TrackBack(0) | カ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年03月20日

CABIN キャビン

ドリュー・ゴッダード
クリステン・コノリー、クリス・ヘムズワース、アンナ・ハッチソン
夏休み、森の別荘へとバカンスに出かけた5人の大学生。その地下室で謎の日記を開いてしまったことで、彼らに恐怖が襲い掛かる。
一方、そんな彼らの行動をコントロールする謎の組織の存在が。その組織の目的とは?

先に言っときましょう。主人公・デイナ役のクリステン・コノリーがカワイイ。めちゃめちゃカワイイ。
どのぐらいかわいいかと言うと、佐々木希と いしのようこ(覚えてる?)を足して2で割ったぐらいカワイイのだ。
惜しむらくは、彼女のサービスカットがオープニングだけだったことかな。あとは 役柄的にヴァージンであってほしいなと(苦笑)

さてホラー映画ってのも様々なスタイルがあります。今作の中でもちょっと触れられてますが、ジャパニーズホラーってのも怖さでは定評ありますよね。
一方 アメリカのホラーの王道と言えば、個性の際立った若者たちが夏休みにキャンプ場に行き、はしゃいでるうちに ひとり、またひとり…と犠牲になっていくというヤツ。
「スクリーム」シリーズなんかでもネタにされてる‘あるあるネタ’です。

この映画も同じ状況が出てきますが、それと同時に 謎の研究所(?)の情景も映し出されます。果たしてそれが何を意味するのか?
そんな2つのシチュエーションがシンクロしつつも、基本は定番のホラームービー的展開で進んでいくのですが…

ここから佳境に入っていくんだけど、これがちょっとビックリしちゃいましたわ。いい意味で。
普通のロックバンドだと思ってたら、突然フルオーケストラの壮大な演奏に変わっていたかのような。一気にグルーヴが高まります。そしてお祭りが始まります(笑)
さらには この事態を終息するべく、とある女性が飛び込んでくるんだけど、正直 これには唖然としましたよ(笑)

ホラー映画も数あれど、怖さの‘量’なら間違いなくNo.1!
そして話のスケールは世界規模です!

ラスト、ここまでやってしまうことの楽しさを感じたんですが、定番ホラーのラストシーンっても、主人公がモンスターを退治して大団円みたいな、やっぱ楽しさに裏打ちされてるモノだと思うんですよ。
そうなんだね、ホラー映画って怖いものであると同時に、勧善懲悪の楽しいに行き着くものなんだな。
そんなことを再認識しました。

さて 一部のレビューで、あのコントロール室のどこどこがおかしいとか、大ケガしたはずなのにピンピンしてるとか ケチつけてる意見も目にしました。
でも そもそもゾンビやら半漁人やらが存在してること自体が おかしなことなわけで(苦笑)
そこのところは大目に見て楽しみましょう♪

DSC_0261.JPG
なに?あの赤い非常電話のローテク具合は
posted by 味噌のカツオ at 09:33| Comment(0) | TrackBack(0) | カ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年01月16日

96時間 リベンジ

オリヴィエ・メガトン
リーアム・ニーソン、ファムケ・ヤンセン、マギー・グレイス
イスタンブールでの警護の仕事を終えたブライアン。家族の絆を取り戻そうと、元妻レノーアと娘のキムを同地に呼び寄せ、束の間のバカンスを楽しもうとしていた。
が かつてキムを誘拐し、ブライアンに息子や部下たちを殺された犯罪組織のボスが、復讐計画を企てていた。

闇の犯罪組織に誘拐された娘を救い出すため、たった一人で戦った最強の親父・・・そう呼ばれたブライアン・ミルズが帰ってきました。
こうして続編が作られるということは、前作の評判が良かった証拠でしょう。ただし この手の続編というのは、一作目を超えられないというのが定説でもあるのですが。
なぜに超えられないのかといえば、前の続編だからに他ならない。当たり前!?

「ファイナルディスティネーション」とか「パラノーマルアクティビティ」とか、近年でもシリーズになってるヤツありますわね。
でも いずれも基本線は変わらないのよね。

何とも説明の仕様がない不幸が、次から次へと襲い掛かってくるのが前者。そして後者は家の中で起きる怪奇現象を、ビデオカメラで録画するというもの。
その基本線をなぞりつつ、前作にいなかった登場人物が対象になったり、ベースの事件にチョイ足しの見せ場があったり。
だからシリーズものなわけだけど、結局その基本線を崩さずに どのような見せ場を盛り込むか、どんな小技を挟み込むか。

観客は前作の良さから期待して見に行くけど、ほぼ前作の踏襲で終わってしまうので、それ以上の感動は得にくいよね。
でも記憶が美化されるのと同じで、前作と同レベルであったなら、それすなわち 前作以下の印象になってしまうんだわな。
小難しいトコだね。

この「96時間」。前作は娘が誘拐されましたが、今回は元嫁も事件に巻き込まれます。その設定以外は大きな変化はなし。親父がかつてのキャリアで身に付けた特殊な能力で戦うというやつ。
ありえへ〜ん というぐらいの戦闘能力で、どんなピンチでも乗り切って戦い抜いてしまいます。
それを端から承知で見てみれば、予想通りの満足感はあるんじゃないかな(笑)

舞台となっているのは 東京と共にオリンピック候補地に名乗りを挙げているイスタンブール。
先日見た「007 スカイフォール」でもイスタンブールでのアクションシーンがありました。

この街では長屋のような作りの建物の屋根がずーっとつながっていて、ちょっとした通路のようになっておるわけです。
この映画ではそこを走って逃げていく場面があったんだけど、「007〜」ではその屋根の上の通路をバイクで突っ走って行ってたんだよね。ありゃー「007〜」のが勝っていました。
でも同時期公開の作品中に、同様の建造物で同様のアクションシーンがあるってのもちょっとした偶然だね

そんなイスタンブールの狭い通りを走り抜けていくカースタント。日本のような大通りでは この迫力は出せないか。
ホントに狭い裏通りをビュンビュン車が失踪。露店の小屋や野菜をぶっ飛ばしたり、カーブするごとにぶつかって家の壁を壊したり。
それを見ながら「あぁこれ岸和田の だんじりと一緒や」と余計なこと連想しましたね。

地元の人も「こんな映画のロケで使ってもらって、ウチの壁や軒を壊されても、それはそれで縁起がいいワイ」とか思ってるんだろうか?そんなわけないか。

話がズレた。
とにかく 一作目を大きく上回るようなサプライズこそなかったけど、前作のファンの納得は得られるぐらいのデキだったと思いました。
そうだ、最後のバトルのシーンはトルコ風呂なんでしょうか。ちょっとしたコロシアムのような空間で。あの見せ方は個人的に印象深かったです。

DSC_0167.JPG
りーあむ にいさん
posted by 味噌のカツオ at 00:30| Comment(0) | TrackBack(0) | カ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年01月07日

仮面ライダー×仮面ライダー ウィザード&フォーゼ MOVIE大戦アルティメイタム

坂本浩一
白石隼也、福士蒼汰、吉沢 亮、入来茉里
かつて 人類によって地底へと追いやられた“アクマイザー”の3人が数千年の時を経て復活。彼らは、人間の精神世界“アンダーワールド”の魔力を使い、仮面ライダーが退治してきた怪人を次々と復活させ、地上征服計画を始めんとしていた。
その野望を阻止するため、ウィザードにフォーゼら8人のライダーが結集し、怪人大軍団に立ち向かう。

正直言わせてもらいますが。平成ライダーシリーズというのは どうもよくわからんのじゃ。
仮面ライダーと称されるキャラがいっぱい出てくるし、主人公のライダーもアイテム次第でコロコロ色が変わるし。
それぞれのシリーズの登場人物、キャラ、関係性もチンプンカンプンなのだわ。

それでも今回、ちょっと気になる点があって鑑賞してまいりました。
その気になる点というのは、デーモン閣下が吹替えを担当していることと、ポワトリンが登場すること。

わたくし、悪魔教のイチ端くれ者ではございますが、閣下のご活躍に触れておきたいという思い。そして かつてポワトリンに 魅了されてしまった身としましては、押さえておきたい作品だったんですね。今回の仮面ライダーMOVIE大戦。

物語は 5年後のフォーゼと現代のウィザードとの2本立てのような感じ。その2つのストーリーがアンダーワールドでコラボすると。
この作品の二重構造のおかげで、わたくしのような一見客にも見やすかったですね。

以下はブツ切りではありますが、心に残った点を述べていきますが・・・
子役から頑張ってた須賀健太くんが出演してましたですね。しかも彼がサナギマンになりイナズマンになるという驚き。

このウィザードとフォーゼ2つの世界観に関わるアクマイザー。そもそもアクマイザー3というヒーローだったキャラを、悪魔として悪役に据えるってのは思い切った配役ですね。
しかも本物の悪魔であられる閣下がリーダー・ザタンの吹替えを担当というのもお見事。

過去何度も「人類を滅ぼしてやる」というセリフをあの声で聞いてきましたので、今回も全く違和感ナシ。いや それどころか、そもそも表現力の幅も広いので、もっといろんな吹替え役やれそうでしたね。

それからポワトリン。オリジナルは髪の長い(変身前はポニーテールだったね)キャラでしたが、今回はショートのかわいい娘。
でも‘らしさ’は伝わりましたし、大開脚の連発も良かった。そして「ミッツ・マングローブが〜」のフレーズは爆笑してしまいましたし。

全編を通じてアクションのキレも爆破シーンの迫力も文句ナシ。アンダーワールドに捉えられていた少年少女たちが、5年後 あのような存在に成長していくという物語の関連性も嫌いじゃないですよ。
当初の「どんなもんやろうか?」というコチラのスタンスとは裏腹に、しっかりと満足できる90分でしたね。

ただ欲を言えば、最後の最後がテレビゲームみたいな映像になっちゃったのだけがねぇ。それこそ好みの問題かもしれないけれど。。。

DSC_0154.JPG
ポワトリンが…そんなKABAな!?
posted by 味噌のカツオ at 00:11| Comment(0) | TrackBack(0) | カ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年01月02日

96時間

ピエール・モレル
リーアム・ニーソン、ファムケ・ヤンセン、マギー・グレイス 
元秘密工作員であるブライアンの一人娘・キムが、親友と共に訪れたパリで何者かに誘拐される。
その事件のさなか、キムと携帯電話で話していたブライアンは、闇のキャリアで身につけた能力を駆使してキムを助け出さんと、単身パリへと乗り込んでいく。

2009年の夏に日本公開。その当時も結構評判が良くて気になってたこの作品。こにきて続編の公開が迫っているというわけで、DVDにて鑑賞しました。

娘を誘拐された元秘密工作員の男が娘を奪還せんと戦う物語。
タイトルの「96時間」とは娘を無事に助け出せるであろうタイムリミット。つまりは4日以内に娘を救出しなくてはならないと。
これが24時間とかではもっとせわしないだろうけど、この4日間という制限が、いろんな要素を盛り込みつつ 展開を作る事のできる時間枠で丁度いいのかも。

ちなみに「96時間」というのはあくまで邦題。原題は「TAKEN」という、‘奪われた’というようなニュアンスのタイトルであります。

上映時間は93分。非常にコンパクトな時間で起承転結をまとめ上げているので、集中力をもって鑑賞するのも丁度いい。
しかも、プロローグが30分。事件が起こってから結末までは1時間なので、息つく間もなく一気に物語を見せてくれます。良く言えばですが…

一方、悪く言えば超のつく程ご都合主義。主人公・ブライアンがチョコチョコっと耳に挟んだ情報をたよりに次々進んでいってしまう。一を聞いて十を知るとはまさにこのこと。
まぁこの手の作品なんて 当然ながらそうしたもんではあるわけで。基本、娘は無事に救出されます〜というスタンスで見ていれば、ドキドキする機会よりも「フムフム」と流されるようにお付き合いさせていただく感のが強いかも。

そのブライアンの容赦の無さはアクションムービーとしては悪くはないけど、ちょっと惜しいと思うのは 誘拐される当事者である娘の頭の軽さと、母親(元嫁さん)の感じの悪さにより、観客の‘良心’に訴えかける要素が弱まっていないか?っちゅうこと。
娘がもうちょっと素直で従順であれば、悲壮感を抱けたかも。あともう少し美人であれば・・・それは個人の好みの問題か!?

DSC_0150.JPG
「69時間」のがもっとドキドキするね。
posted by 味噌のカツオ at 09:53| Comment(0) | TrackBack(0) | カ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする