2013年10月14日

クロニクル

ジョシュ・トランク
デイン・デハーン、アレックス・ラッセル、マイケル・B・ジョーダン
イケてない高校生のアンドリューは、マット、スティーヴとともに不思議な物体に触れたことで超能力を手にしてしまう。
不思議な能力を使い軽いイタズラを楽しんでいた3人だったが、人生のフラストレーションを募らせたアンドリューが暴走を始めてしまう。

当初は関東地区でひっそりと公開の予定でしたが、クチコミ人気がジワリジワリと広がって、スクリーン数こそ多くは無いものの 全国公開となった話題作。

誰かの視点というよりも時にビデオカメラであり、時に防犯カメラであり。全編がそんな映像で綴られております。
“クロニクル”には様々なニュアンスもありましょうが、全てがカメラに納められているという点で、ここでは「記録する」という意味合いのようです。

どこにでもいるような高校生が超能力を持ってしまうという設定。
当初は その超能力で女子のスカートをめくってみたり、駐車している車を移動させて 戻ってきた運転手の反応を笑いながら見たり。

やがてその能力の使い方が慣れてくると、サイコキネシスで自分自身を持ち上げることで空中に舞い上がることもできるようになったりして。
それをやってるのが3人の普通の高校生ってのがまたいいんだけどね。

そういったトコロは微笑ましいといっても良いようなものだったんだけど。
アンドリューが女の子の前で失態を演じたり、病気だった母親が亡くなったり。それらのバランスを崩すことで3人の関係にも悲しい変化が。
そして事態はだんだん大きな局面へと向かっていっちゃいます。

初めは彼ら3人に感情移入して見ておったのですが、後半のアンドリューにはさすがに「おい、ちょっと待てよ!」と言いたくなりました。
それらは自身が手にした超能力では いかんともし難いことであって。結局 心の成長が及んでいないということでね。
だからなんだけど、その崩れ方も安易過ぎて腹立ってきたし。

プラス、決定的な場面が映像になっていないのも、わたくし的に映画としてフラストレーションだったんだけど。
女の子と二人きりになった場での失態。母親との別れ。もうひとつ加えるならスティーヴの悲劇も。
それらがカメラに収められていないというのが少々不満。

そのうえで暴走をしていくアンドリューに感情移入できなくなったのと同時に、なぜか映画としても半歩引いてしまったわたくし。
映画館で見た画質がデジカメなどのそれではなく、普通の映画のクオリティと同等だったので、リアリティよりも映像がイマイチな映画に思えたこともなくもない。

どうしても個人的な好みとして「キャリー」や「キック・アス」の域まで届いていないと思っちゃうんだよね。
決して悪い映画でもないし、発想も面白いんだけどなぁ。
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2013年10月03日

凶悪

白石和彌
山田孝之、ピエール瀧、リリー・フランキー、池脇千鶴
『明朝24』の編集部に獄中の死刑囚・須藤が書いた一通の手紙が届く。それは未だに捕まっていない、“先生”と呼ばれる事件の首謀者を告発する衝撃的なものだった。
記者の藤井は、須藤の証言の裏付けを取るうちに事件にのめり込んでいく…

『新潮45』に掲載された 死刑囚である元ヤクザ組長の獄中からの告発によるレポート。これにより不動産ブローカーの男が殺人罪で逮捕された〜という実話を元に映画化。

死刑囚である元組長をピエール瀧が。“先生”と呼ばれる事件の首謀者をリリー・フランキーが演じております。とにかく このキャスティングが見事。
元々 瀧さん、リリーさんはプライベートでも親交のある間柄で。見た目からしてホントに悪そうな瀧さんに、クールに殺人を扇動するリリーさんというイメージは、全く違和感ナシ!!

とか言っちゃうと、二人ともホントに殺人してるのか?ってことになっちゃうんだけど。そうでなくて、あくまで二人とも“やんちゃ”なんだろうな〜というトコロでのイメージでね。

そんな二人が「ぶっこんじゃう?」とか言いながら、時にライトに、時に楽しげに殺人を繰り返していくのですが、その描写に比べると雑誌記者・藤井役の山田孝之の暗さったらハンパないね。
決して明るくは無いキャラクターが事件の真相を思い知らされるうち、さらにダークさが増していくわけですが。

その暗さに違う角度で追い打ちをかけるのが、自宅での妻と母とのやりとり。
認知症の母とそれに振り回され続ける妻。夫は家庭の問題を顧みることなく、社会的に許すことのできないダークな事件と向き合い続ける。
やがて妻も家庭内に於いてヘヴィーな選択を求められていくという展開。

そう、確かに殺人は恐ろしく、社会的に許されないことではあります。
と同時に、認知症の義理の母に手をあげるというという行為も、たとえ一つ屋根の下での出来事であるにしても 当事者にとってはとても辛い事であって。
そんな時に一番近くにいて欲しい夫は、仕事にのめりこみすぎて取り合ってくれない。

一見すると、闇に埋もれた事件を暴き出すという大きな命題が本筋となるのだけど、いやいや妻の立場にしてみれば、それよりも耐えられない現実に直面しているわけで。
その辺りのバランスの危さを上手く描いた作品だと思いました。

ちなみにインタビュー記事によると、追い詰められた妻が認知症の母に手をあげるシーンも撮影していたとのこと。
結局その描写は使われることなく、セリフだけにとどめてあったわけですが。入れるか入れないかは難しい判断だったかもですがね。

全編通じて とても重々しくズンとくる映画であることは確か。
ただ若干 構成というか、見せ方に幾分かスッキリしない点もありまして。
プロローグとなる出だしの映像がやけに中途半端な印象。

つかみとなる部分でショッキングな映像を見せることはまぁまぁあるわけですが、イマイチしっくりこない。
須藤の罪の全てを見せるでもなく、いったい何?って感じで。映画としては須藤の罪も大きな要素だけど、その奥に“先生”の存在があるわけで。
感覚的なことかもしれないけど、余計なものがついてたように思えました。わたくし的にはね。

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今日空く?
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2013年08月31日

ガッチャマン

佐藤東弥
松坂桃李、綾野 剛、剛力彩芽、濱田龍臣、鈴木亮平
21世紀初頭。謎の侵略者により、わずか17日間で地球の半分が壊滅状態に陥った。
ISO(国際科学技術庁)の南部博士は地球を守るため、“石”という特殊な結晶体の力を引き出せる適合者による科学忍者隊・ガッチャマンに最後の望みを託くす。

1970年代にタツノコプロが制作した人気テレビアニメ「科学忍者隊ガッチャマン」が、人気若手スターたちをキャストに迎え 実写版として甦りました。
オールドファンからもイケメン好きからも注目されるこの作品ですが、残念なことに その多くの観客の期待を裏切っちゃう仕上がりとなっちまってましたね。
驚いた。とにかく驚いた。

地球の半分が壊滅状態という前フリに続いて、剛力ちゃんがお買い物。そして「人気レストランのレシピをハッキングしてくれない?」と。
結局そんなやりとりに象徴されるような世界観で。世界平和と小さな色恋沙汰が相乗り状態。

こいつらはどこまで本気なのだろうか?と見ていたらば、徐々にストーリー展開も意味がわからなくなってしまい…
やがてわたくしの胸に去来したものは「早く終わらないかな、この映画」という思い(苦笑)

そもそもの脚本がおかしいということに誰か気がつかなかったのか?
いや 気がついた頃には後戻りできないほどに進行しちゃってたか?
製作する実力もないチームが世界平和を謳い、広げすぎた風呂敷に飲み込まれちゃったような。

中にはCGの迫力があってよかったという声もありますが、わたくし「パシフィック・リム」を見た直後なだけに、そんなん比べ物にならないですよ。「レヴェルが違うんだよ〜」ですわ。

とにかくストーリーも映像もしょぼい。さらには 岸谷五朗の役作りには涙ぐましいものを感じ、中村獅童が登場した際には場内から笑い声も漏れ聞こえました。

一方でガッチャマンの五人のコスチュームやキャラは及第点だったですかね。
クールな松坂桃李と綾野剛。子役の枠を卒業した感も出てきた濱田龍臣。そして元・変態仮面の鈴木亮平もイメージぴったりでした。
そして剛力彩芽ちゃんの太ももが拝めたのは嬉しかったわ。これ唯一の見どころ。

さて、映像を作りこんだ大作映画となりますと やけにエンドロールが長かったりするもので。ところが、この映画のエンドロールはやけにあっさりめ。
それだけ人が関わっていない、手が加えられていない証だな…

などと思っていたらまだ終わっていなかった。そうエピローグとなるワンシーンが。どんな映像かは書きませんが、これがまた寒いのなんのって(>o<)
客電が点いた場内に失笑が起こるなんて、初めて経験しましたよ。

まさか続編への布石か?という声もありましたが、今回これだけやらかしちゃってるんだから それはないでしょ。
ただし全くの別企画で「ガッチャマン対デビルマン」なら見てみたいかも(大笑)

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♪ダメだ、ダメだ、ダメだ〜
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2013年07月24日

風立ちぬ

宮崎 駿
(声)庵野秀明、瀧本美織、西島秀俊、西村雅彦
少年の頃から飛行機に憧れ、いつか美しい飛行機を作り上げたいという夢を抱いていた堀越二郎。
東京の大学で学び、関東大震災を経験し、後に航空技術者となって零戦の設計へと関わっていく二郎の生きざま。そして 薄幸の少女・菜穂子との出会いを別れを描く。

ファンタジー映画が大の苦手なわたくし。一連のジブリ作品だけでなく、「ハリー・ポッター」やら「指輪物語」やら…そういったジャンルは全く楽しめませんで。

そんなわたくしが、この「風立ちぬ」は素直に「いいモノ見たなぁ〜」という思いで鑑賞できました!!
そう、これはジブリ作品でありながらファンタジーではないのですよ。堀越二郎という実在の人物の半生を描いた、フィクション寄りのアニメ作品なんですよ。
なので そもそものジブリのファンが見ても楽しめないかもしれません。あるいは全くつまらないかも。

映画として約30年に渡るストーリーを2時間にまとめ上げているので、それとなく展開も早く、いま主人公が何歳とかも示されないので、慣れない人はその辺りを追うのも大変かも。

そして何より、全編通じて主人公の決定的な「心の内」が明示されていないように思いましたね。
彼の人生の中で、もちろんいろんな出来事があるんですが、爆笑する事も、怒りに震える事も、最愛の人を失って取り乱すことも無かった…少なくとも描写されていなかったんじゃないかな。

本来ならそれって映画の起伏の無さとして、物足りない印象に繋がるんだろうけど、なぜかわたくし的にはストレートに物語を受け止められるという、プラスの方に作用しましたですね。
一人の男が夢を見て、仕事をして、恋をしてという。それはそれで当たり前の人生だけど、今の時代 そんな当たり前のことができにくかったり、逆に情報が多すぎて一途に打ち込むことができなかったりするもので。
なんだかキレイ事のファンタジーではなくって、現在にあっては そんなピュアな現実というものがファンタジーみたく思えちゃうような感覚も覚えましたがね。

主人公の「心の内」が明示されない。喜怒哀楽の起伏を抑えた主人公という意味では…演技の経験の無い庵野さんが声優だったというのは‘アリ’と言えなくもないのかな!?
う〜ん、でもやっぱりキャラクターのビジュアルと声の質が合っていないとは思ったけど。正直 そっちのが気になったなぁ。

ジャッキー・チェンの作品を石丸博也じゃない声で見せられたら「違う…」って思うでしょ。そのイメージ。
伝わるかな?(苦笑)

感情を押さえるという意味においては、それ以外にもありましたね。
貧しい子供たちを救えるような大金を払って飛行機を作っているというくだり。そして何より 自分たちの夢である飛行機の開発が、戦争に直結しているという矛盾。今作では そこは全くのスルー。
これまでのファンタジー路線であれば、そのあたりのテーマを遠回しに表現したり、説教くさい教訓を織り交ぜたりしてくるんだけど。それをしなかったことが、わたくしが好感を持った要素でもあるといえなくも無いね。

あらためて、ゼロ戦の開発に関わった男の半生を描いた作品でして。クライマックスで「完成したゼロ戦が活躍する」なんてシーンがあるわけありません。当然ながら。
なので、どんな幕引きをするのか気にはなったんだけど。そのうえで、エンディングで流れるユーミンさんの「ひこうき雲」は、しみじみと「卑怯だなぁ」と思うぐらいの名曲でありました。

余談ですが、これまでジブリ作品に感化されたことの無いわたくしが、宮崎監督の作品で「いいモノ見たなぁ〜」と言っちゃうなんて思っても見なかったよ。それが一番おどろきだわ(苦笑)

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タバコを吸うシーンがやけに多かったね
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2013年06月11日

くちづけ

堤 幸彦
貫地谷しほり、竹中直人、宅間孝行、田畑智子
知的障害者のためのグループホーム「ひまわり荘」。そこに かつて人気漫画家だった愛情いっぽんとその娘マコがやってくる。
男性には全く心を開かなかったマコが、そこで出会ったうーやんと意気投合。安堵するいっぽんだったが、一方で彼は誰にも言えないある秘密を抱えていた。

昨年解散した劇団、東京セレソンデラックスが24,000人もの観客を号泣させた(チラシより)という 伝説の舞台を、堤幸彦監督によって映画化。
映画サイトでの評価も高く、コメントも「泣けました」というのが多数。
そんな話題になってるこの作品を見てまいりました。

物語の中心となるのが知的障害者でありまして。ことによっては少々デリケートに扱わなくては〜的なテーマでもあるんだけど。
でも逆に考えれば、そういった方たちを卑下するような存在として陥れる作品は、そもそも作られないでしょうに。
そんな企画があったとしても、どっかで止める人が現れるだろうし。

とにかくマコを演じた貫地谷しほりは素晴らしかったです。もちろん うーやん役の宅間孝行(原作&脚本家でもある)も同じくで。
人物伝みたいなのであればモデルとなる人がおるので、その人に近づけるという方法論もありましょうが、こういう知的障害者ってタイプは様々だと思うので。
そんな中で、この作品に合った存在として、ちゃんと演じてくれてました。その点は文句ナシ。

そして竹中直人も彼らしく、またあたたかく。特に中盤、感情をほとばしらせるシーンはとても印象的で。

とまぁ良い点もあるにはありましたが。。。
基本的には わたくしアカンかったのですわ。気になる要素、受け入れられない展開…とでも言うべきか。

そもそも映画ファンとしてスクリーンに向いつつ、やってることは演劇・舞台なんですよ。セリフの回し方も演出も。
「レ・ミゼラブル」を見た時に「これはミュージカルだ」って楽しめなかったのと同じくで。

映画を見に来て別ジャンルを見せられることの座りの悪さ、違和感が最後まで拭えなかったんです。
これと同じ内容、メッセージを映画的に昇華させる事もできただろうに…というのは余計なお世話か。

逆に便器の中から 真っ赤な絵で竹中直人を映し出すところは映画らしい表現でハッとさせられましたけどね。

そして もぅ一点。このストーリーのキモとなるべき部分が、美談と表裏一体のようにされているように見えてしまって。。。
いやいや、基本は大きな問題提起ということなのはわかります。わかりますが、その後のことも交えて見ていたら、わたくしの考え方とは若干のズレがありまして。
そしてそのままエンディングになっちゃったんだよね。

とにかく殺人、病気、そして栄誉。。。いっぽんの線にしちゃいけないように思うのだわ。
これについては ホントに個人的な思いってことになっていっちゃうんだけど。素直にこの映画で涙するまでには至りませんでした。

決してダメダメ作品では無いんだけど、わたくしとは合わなかった。そういうことです。

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G.I.ジョー いっぽん
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2013年05月26日

きっと、うまくいく

ラジクマール・ヒラニ
アーミル・カーン、R.マーダヴァン、シャルマン・ジョーシー、カリーナ・カプール
ランチョーが戻ってくるとの連絡を受け、ファルハーンとラージューは母校に向かう。
10年前、彼らは名門大学の学生として青春を謳歌していたのだが、卒業と同時にランチョーは忽然と姿を消してしまっていたのだ。
しかし彼は現れず、ファルハーンとラージューはわずかな手がかりを元に、ランチョー探しの旅に出る。

インド映画といえば、昨年も「ロボット」が話題になってました。
あの‘かなりイッちゃってる’世界観はとてもそそられるモノがありました。が それと比べると、こちらは正直‘引き’は弱い。
それでもインド国内に止まらず、世界的にも大ヒット。さらに世界中でリメイクの話も出ているというのには訳があるはず!として見てまいりました。

「きっと、うまくいく」というタイトルからすると自己啓発セミナーかと思っちゃったりもしますが…
実は原題の「3 Idiots」とは「3バカトリオ」という意味だとか。妙にベタなそれでして(苦笑)

ざっくり言いますと、愛すべき登場人物たちがユーモアを交えながら前向きに生きていかんとする姿を、青春と恋愛も交えて映し出す…
とまぁ振り返ってみるとそんな内容で。

基本的にはありきたりな展開も多いし、驚きのどんでん返しがあるわけでもなくて。
でもその必要以上のベタさ具合もこの作品のスパイスのひとつかもしれないし。さらに主演のアーミル・カーンは40代半ばでありながら、大学生の役を演じてたというのも ひとつの隠し味かもしれないですな。

舞台は なんとも理不尽で不可解な寮。そこに突然現れたランチョーという男。
新入生に対する寮での不条理な慣例をやり込めたかと思えば、学長に向かって教育制度の欠陥を突いたり。
飄々としつつも創意あふれるアイデアに、説得力のある言葉で難局を乗り切っていきます。

人は誰でも恐怖心を抱えてるもので。それを乗り越えれば どんなことでもできるはず…というのが彼の自論。
困ったことがあったとき。胸に手を当て「うまーくいーく(All is well)」と唱えては乗り切っていきます。

実際に自分がこの寮にいて、こんな同級生がいてたら そりゃ信頼していってしまうわ〜と。
このランチョーという男の存在で、観客であるわたくしもスクリーンの中の世界観にグッと引き込まれました。

ホント見ていて一緒にイキイキした学園生活を送っているような感覚。たぶん この映画の魅力の核心って、それなんだろうな。
そのあたりはきっと、言葉だけでは魅力を伝えきれない。見た人にしかわからないトコかもしれないね。

もちろんインド映画らしいダンスシーンも楽しめて。インド映画らしく上映時間170分と超長めで(苦笑)
見終わった後に清々しくほっこりした感覚が残る。そんな愛すべき作品でした。

それからバックで流れる曲の歌詞がまた印象的で。
「鶏には卵のことはわからない ヒナになるのか目玉焼きになるのか 先のことはわからない」みたいな感じのね(笑)

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放尿注意!!
posted by 味噌のカツオ at 20:14| Comment(0) | TrackBack(0) | カ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年03月26日

クラウド アトラス

ラナ・ウォシャウスキー、トム・ティクヴァ、アンディ・ウォシャウスキー
トム・ハンクス、ハル・ベリー、ペ・ドゥナ、ヒュー・グラント
19世紀から近未来まで、6つの異なる時代と場所を舞台に人間の神秘を描く壮大なスペクタクル・ドラマ。
時空を超えたいくつもの物語を経て、見るものを人類の永遠の疑問への答えにと導いていく。

時代も場所も違ういくつかのストーリーが展開していく。当然 登場人物は違うのだが、その魂は繋がっている…とかなんとか聞いてはいたんだけど。
単刀直入に言うと「わかりにくい」。この一言に尽きる。

もちろん この作品 この作風を、好きな人も面白いと思う人もおることでしょう。でもわたくしにはアカンかったなぁ。
チンプンカンプンとまでは言わないが、その要素が断片的にしかわからなくて。

いくつかのエピソードが同時進行していくにしても、なんだか細切れ過ぎるように思うし、そもそもの設定の説明もないままなので 何がどこに繋がってるかわかりにくい。

少々乱暴な例えだけど、6つのヒット曲をランダムにAメロだけ流して。続いてランダムにBメロをかけて。そして次々にサビだけ聞かせるとしたら。
後半、キャッチーなサビのメロディーが立て続けに聞けるのは、ヒットメドレーみたいでそれは盛り上がるでしょうよ。
でも それぞれの曲の持ってるテイストや展開など、そういう聞き応えは味わえないんじゃないのかしらん。
そんな感じ。

それなら6つのショートエピソードのオムニバスに、プロローグとエピローグを配した方が まだ良いような。あくまでわたくしにとってはですよ。

また 一人の役者が各時代の中で、別のキャラクターに扮して登場しているというのも話題ではあります。
確かにトム・ハンクスやハル・ベリーらが、しっかりと演じ分けているのはわかります。
でも 日本でさほど馴染みの無い俳優が、名前も違ったり衣装も違ったり、それどころか特殊メークとかされちゃってても、その素晴らしさが伝わってこないですわ。

ふたたび乱暴な例えだけど「料理の鉄人」でひとつのテーマ食材が いろんな料理にカタチを変えるのは、作る行程を目の当たりにしてるからこそ驚きもあるわけで。
ポンッとお皿を出されて、この料理とこの料理に実はニンジンが入っていますとかニンニクが使ってあります言われてもねぇ(苦笑)
より わからなくなったな。まぁ良い。

結局、わたくしにとっては ただただ付き合って見届けただけの3時間。
そう、そりゃもぅ長かったわ。

それ以上に印象に残ったのは、「マトリックス」の‘ウォシャウスキー兄弟’が‘ウォシャウスキー姉弟’となっていたこと。
なにやら お兄さんのラリー・ウォシャウスキーが性転換してラナ・ウォシャウスキーになったんだってさ。

キャストだけでなく、監督も魂を同じくして生まれ変わったという…(笑)

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♪兄は夜更け過ぎに〜 ラナへと変わるだろう〜
posted by 味噌のカツオ at 17:08| Comment(0) | TrackBack(0) | カ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年03月20日

CABIN キャビン

ドリュー・ゴッダード
クリステン・コノリー、クリス・ヘムズワース、アンナ・ハッチソン
夏休み、森の別荘へとバカンスに出かけた5人の大学生。その地下室で謎の日記を開いてしまったことで、彼らに恐怖が襲い掛かる。
一方、そんな彼らの行動をコントロールする謎の組織の存在が。その組織の目的とは?

先に言っときましょう。主人公・デイナ役のクリステン・コノリーがカワイイ。めちゃめちゃカワイイ。
どのぐらいかわいいかと言うと、佐々木希と いしのようこ(覚えてる?)を足して2で割ったぐらいカワイイのだ。
惜しむらくは、彼女のサービスカットがオープニングだけだったことかな。あとは 役柄的にヴァージンであってほしいなと(苦笑)

さてホラー映画ってのも様々なスタイルがあります。今作の中でもちょっと触れられてますが、ジャパニーズホラーってのも怖さでは定評ありますよね。
一方 アメリカのホラーの王道と言えば、個性の際立った若者たちが夏休みにキャンプ場に行き、はしゃいでるうちに ひとり、またひとり…と犠牲になっていくというヤツ。
「スクリーム」シリーズなんかでもネタにされてる‘あるあるネタ’です。

この映画も同じ状況が出てきますが、それと同時に 謎の研究所(?)の情景も映し出されます。果たしてそれが何を意味するのか?
そんな2つのシチュエーションがシンクロしつつも、基本は定番のホラームービー的展開で進んでいくのですが…

ここから佳境に入っていくんだけど、これがちょっとビックリしちゃいましたわ。いい意味で。
普通のロックバンドだと思ってたら、突然フルオーケストラの壮大な演奏に変わっていたかのような。一気にグルーヴが高まります。そしてお祭りが始まります(笑)
さらには この事態を終息するべく、とある女性が飛び込んでくるんだけど、正直 これには唖然としましたよ(笑)

ホラー映画も数あれど、怖さの‘量’なら間違いなくNo.1!
そして話のスケールは世界規模です!

ラスト、ここまでやってしまうことの楽しさを感じたんですが、定番ホラーのラストシーンっても、主人公がモンスターを退治して大団円みたいな、やっぱ楽しさに裏打ちされてるモノだと思うんですよ。
そうなんだね、ホラー映画って怖いものであると同時に、勧善懲悪の楽しいに行き着くものなんだな。
そんなことを再認識しました。

さて 一部のレビューで、あのコントロール室のどこどこがおかしいとか、大ケガしたはずなのにピンピンしてるとか ケチつけてる意見も目にしました。
でも そもそもゾンビやら半漁人やらが存在してること自体が おかしなことなわけで(苦笑)
そこのところは大目に見て楽しみましょう♪

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なに?あの赤い非常電話のローテク具合は
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2013年01月16日

96時間 リベンジ

オリヴィエ・メガトン
リーアム・ニーソン、ファムケ・ヤンセン、マギー・グレイス
イスタンブールでの警護の仕事を終えたブライアン。家族の絆を取り戻そうと、元妻レノーアと娘のキムを同地に呼び寄せ、束の間のバカンスを楽しもうとしていた。
が かつてキムを誘拐し、ブライアンに息子や部下たちを殺された犯罪組織のボスが、復讐計画を企てていた。

闇の犯罪組織に誘拐された娘を救い出すため、たった一人で戦った最強の親父・・・そう呼ばれたブライアン・ミルズが帰ってきました。
こうして続編が作られるということは、前作の評判が良かった証拠でしょう。ただし この手の続編というのは、一作目を超えられないというのが定説でもあるのですが。
なぜに超えられないのかといえば、前の続編だからに他ならない。当たり前!?

「ファイナルディスティネーション」とか「パラノーマルアクティビティ」とか、近年でもシリーズになってるヤツありますわね。
でも いずれも基本線は変わらないのよね。

何とも説明の仕様がない不幸が、次から次へと襲い掛かってくるのが前者。そして後者は家の中で起きる怪奇現象を、ビデオカメラで録画するというもの。
その基本線をなぞりつつ、前作にいなかった登場人物が対象になったり、ベースの事件にチョイ足しの見せ場があったり。
だからシリーズものなわけだけど、結局その基本線を崩さずに どのような見せ場を盛り込むか、どんな小技を挟み込むか。

観客は前作の良さから期待して見に行くけど、ほぼ前作の踏襲で終わってしまうので、それ以上の感動は得にくいよね。
でも記憶が美化されるのと同じで、前作と同レベルであったなら、それすなわち 前作以下の印象になってしまうんだわな。
小難しいトコだね。

この「96時間」。前作は娘が誘拐されましたが、今回は元嫁も事件に巻き込まれます。その設定以外は大きな変化はなし。親父がかつてのキャリアで身に付けた特殊な能力で戦うというやつ。
ありえへ〜ん というぐらいの戦闘能力で、どんなピンチでも乗り切って戦い抜いてしまいます。
それを端から承知で見てみれば、予想通りの満足感はあるんじゃないかな(笑)

舞台となっているのは 東京と共にオリンピック候補地に名乗りを挙げているイスタンブール。
先日見た「007 スカイフォール」でもイスタンブールでのアクションシーンがありました。

この街では長屋のような作りの建物の屋根がずーっとつながっていて、ちょっとした通路のようになっておるわけです。
この映画ではそこを走って逃げていく場面があったんだけど、「007〜」ではその屋根の上の通路をバイクで突っ走って行ってたんだよね。ありゃー「007〜」のが勝っていました。
でも同時期公開の作品中に、同様の建造物で同様のアクションシーンがあるってのもちょっとした偶然だね

そんなイスタンブールの狭い通りを走り抜けていくカースタント。日本のような大通りでは この迫力は出せないか。
ホントに狭い裏通りをビュンビュン車が失踪。露店の小屋や野菜をぶっ飛ばしたり、カーブするごとにぶつかって家の壁を壊したり。
それを見ながら「あぁこれ岸和田の だんじりと一緒や」と余計なこと連想しましたね。

地元の人も「こんな映画のロケで使ってもらって、ウチの壁や軒を壊されても、それはそれで縁起がいいワイ」とか思ってるんだろうか?そんなわけないか。

話がズレた。
とにかく 一作目を大きく上回るようなサプライズこそなかったけど、前作のファンの納得は得られるぐらいのデキだったと思いました。
そうだ、最後のバトルのシーンはトルコ風呂なんでしょうか。ちょっとしたコロシアムのような空間で。あの見せ方は個人的に印象深かったです。

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りーあむ にいさん
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2013年01月07日

仮面ライダー×仮面ライダー ウィザード&フォーゼ MOVIE大戦アルティメイタム

坂本浩一
白石隼也、福士蒼汰、吉沢 亮、入来茉里
かつて 人類によって地底へと追いやられた“アクマイザー”の3人が数千年の時を経て復活。彼らは、人間の精神世界“アンダーワールド”の魔力を使い、仮面ライダーが退治してきた怪人を次々と復活させ、地上征服計画を始めんとしていた。
その野望を阻止するため、ウィザードにフォーゼら8人のライダーが結集し、怪人大軍団に立ち向かう。

正直言わせてもらいますが。平成ライダーシリーズというのは どうもよくわからんのじゃ。
仮面ライダーと称されるキャラがいっぱい出てくるし、主人公のライダーもアイテム次第でコロコロ色が変わるし。
それぞれのシリーズの登場人物、キャラ、関係性もチンプンカンプンなのだわ。

それでも今回、ちょっと気になる点があって鑑賞してまいりました。
その気になる点というのは、デーモン閣下が吹替えを担当していることと、ポワトリンが登場すること。

わたくし、悪魔教のイチ端くれ者ではございますが、閣下のご活躍に触れておきたいという思い。そして かつてポワトリンに 魅了されてしまった身としましては、押さえておきたい作品だったんですね。今回の仮面ライダーMOVIE大戦。

物語は 5年後のフォーゼと現代のウィザードとの2本立てのような感じ。その2つのストーリーがアンダーワールドでコラボすると。
この作品の二重構造のおかげで、わたくしのような一見客にも見やすかったですね。

以下はブツ切りではありますが、心に残った点を述べていきますが・・・
子役から頑張ってた須賀健太くんが出演してましたですね。しかも彼がサナギマンになりイナズマンになるという驚き。

このウィザードとフォーゼ2つの世界観に関わるアクマイザー。そもそもアクマイザー3というヒーローだったキャラを、悪魔として悪役に据えるってのは思い切った配役ですね。
しかも本物の悪魔であられる閣下がリーダー・ザタンの吹替えを担当というのもお見事。

過去何度も「人類を滅ぼしてやる」というセリフをあの声で聞いてきましたので、今回も全く違和感ナシ。いや それどころか、そもそも表現力の幅も広いので、もっといろんな吹替え役やれそうでしたね。

それからポワトリン。オリジナルは髪の長い(変身前はポニーテールだったね)キャラでしたが、今回はショートのかわいい娘。
でも‘らしさ’は伝わりましたし、大開脚の連発も良かった。そして「ミッツ・マングローブが〜」のフレーズは爆笑してしまいましたし。

全編を通じてアクションのキレも爆破シーンの迫力も文句ナシ。アンダーワールドに捉えられていた少年少女たちが、5年後 あのような存在に成長していくという物語の関連性も嫌いじゃないですよ。
当初の「どんなもんやろうか?」というコチラのスタンスとは裏腹に、しっかりと満足できる90分でしたね。

ただ欲を言えば、最後の最後がテレビゲームみたいな映像になっちゃったのだけがねぇ。それこそ好みの問題かもしれないけれど。。。

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ポワトリンが…そんなKABAな!?
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2013年01月02日

96時間

ピエール・モレル
リーアム・ニーソン、ファムケ・ヤンセン、マギー・グレイス 
元秘密工作員であるブライアンの一人娘・キムが、親友と共に訪れたパリで何者かに誘拐される。
その事件のさなか、キムと携帯電話で話していたブライアンは、闇のキャリアで身につけた能力を駆使してキムを助け出さんと、単身パリへと乗り込んでいく。

2009年の夏に日本公開。その当時も結構評判が良くて気になってたこの作品。こにきて続編の公開が迫っているというわけで、DVDにて鑑賞しました。

娘を誘拐された元秘密工作員の男が娘を奪還せんと戦う物語。
タイトルの「96時間」とは娘を無事に助け出せるであろうタイムリミット。つまりは4日以内に娘を救出しなくてはならないと。
これが24時間とかではもっとせわしないだろうけど、この4日間という制限が、いろんな要素を盛り込みつつ 展開を作る事のできる時間枠で丁度いいのかも。

ちなみに「96時間」というのはあくまで邦題。原題は「TAKEN」という、‘奪われた’というようなニュアンスのタイトルであります。

上映時間は93分。非常にコンパクトな時間で起承転結をまとめ上げているので、集中力をもって鑑賞するのも丁度いい。
しかも、プロローグが30分。事件が起こってから結末までは1時間なので、息つく間もなく一気に物語を見せてくれます。良く言えばですが…

一方、悪く言えば超のつく程ご都合主義。主人公・ブライアンがチョコチョコっと耳に挟んだ情報をたよりに次々進んでいってしまう。一を聞いて十を知るとはまさにこのこと。
まぁこの手の作品なんて 当然ながらそうしたもんではあるわけで。基本、娘は無事に救出されます〜というスタンスで見ていれば、ドキドキする機会よりも「フムフム」と流されるようにお付き合いさせていただく感のが強いかも。

そのブライアンの容赦の無さはアクションムービーとしては悪くはないけど、ちょっと惜しいと思うのは 誘拐される当事者である娘の頭の軽さと、母親(元嫁さん)の感じの悪さにより、観客の‘良心’に訴えかける要素が弱まっていないか?っちゅうこと。
娘がもうちょっと素直で従順であれば、悲壮感を抱けたかも。あともう少し美人であれば・・・それは個人の好みの問題か!?

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「69時間」のがもっとドキドキするね。
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2012年12月26日

グッモーエビアン!

山本 透
麻生久美子、大泉洋、三吉彩花、能年玲奈
元パンクバンドのギタリスト・アキと中学3年の娘・ハツキは、友達のように仲のいい親子。
そんな二人の元に、海外からヤグが帰ってくる。ヤグはアキのバンド仲間で、籍は入れなくとも3人は家族同然だった。
そんな彼らの2年ぶりの共同生活が始まるが、ハツキは自由気ままなヤグと、それを笑い飛ばすだけのアキの態度に戸惑いを隠せないでいた。

大泉洋も麻生久美子も好きな役者ではあるのですが、どうも設定とかストーリーラインがイマイチ響いてこない。
「うぉーどうしても見たいぞー」と熱くなれるほどの印象ではなかったのですが…

舞台となってるのは わたくしの地元・名古屋。
原作の吉川トリコさんが名古屋在住らしく、ロケも名古屋で行われたようで。見覚えのある風景やワードがチョイチョイ登場します。

鶴舞公園に大須かいわい。カエル顔の大泉洋が名古屋の市バスに乗ってる場面は(地元民としての)リアリティが上乗せされて、余計笑えましたわ。
それから舞台となってる「栄生」という学校名を読める人少ないだろうし、「スガキヤのソフトクリーム」も全国的にはピンとこないんだろうね(苦笑)

その一方で、はやり言葉・方言の使い方は やっぱりしっくりこないトコもあって。
「だがね」とか「でしょう」とかは確かに名古屋弁っぽいんだけど「〜だでいかんわ」が出ないのは不満。そういった部分に‘ネイティブ’でない甘さがチラホラ。

正直 前半のエピソードはとても‘楽しそう’なんだけど、どうも‘楽しいもの’として伝わってこない。スクリーンの中と客席とで温度差があるかのような。
娘・ハツキの苦悩も中学生レベル(中学生の役だけど)で映画としては弱いような。

そんなスタンスで見てたけど、それでも「ありがとうとごめんなさいは 伝えられる時に伝えなきゃダメ」という思いにグッときちゃいましたけどね。
それまで通っていなかった血が一気に流れて体温が高まったような。そんな印象でした。

そしてラストのライブのシーンも非常にデキがよくて、結果的に満足度の高い仕上がりで。見てよかったと思える作品でした。

さて個人的っちゅうか男子的な感想なんですが、ハツキ役の三吉彩花より トモちゃん役の能年玲奈の方が可愛かったね。「カラスの親指」でのしっかり者とはまた違う ふにゃふにゃ具合がたまらない。
あとワンシーンだけ登場する土屋アンナも らしさ全開で良かったですよ。

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グッドモーニングエブリワン!
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2012年11月25日

カラスの親指

伊藤匡史
阿部 寛、村上ショージ、石原さとみ、能年玲奈、小柳 友
悲しい過去を背負ったサギ師・タケと どこかマヌケな相棒のテツは、ひょんなことから知り合った まひろ、やひろ、貫太郎と共同生活を送るハメに。
そんな彼らがサギ師として一致団結。タケが過去に起こしたある事件が関わった一世一代の大勝負へ挑むことに…

場所は競馬場。サラリーマン風スーツ姿の男に競馬のレクチャーをする一見 軽薄そうな男。そしてそのやりとりを眺めるもう一人の男。
誰かが誰かを騙そうとするも、実はそいつが騙されていた・・・なんてそんな始まり方。

この冒頭のスキットこそが この映画の縮図的なものでありまして。とにかく全編に渡って誰かが誰かを騙してるといっても過言ではないのかな。
こんなこともあって、ストーリーとか見せ場みたいのが語りにくい映画ではあります。ある意味 ホントに騙されてるのはワタシなのかアナタなのかのカオス状況。
しかしながら素直に見続けていけば、その騙されていることの快感みたいのは得られるかも。

ラストのタネ明かしのくだりでは、思わず「えぇっ!?アレも、コレも〜」みたいに言いたくなってしまいます。
それぐらい よく作り込んでありますし、それとなくヒントが散りばめられていたり、伏線もいっぱい張り巡らされているので、物語を隅々まで押さえておけば より楽しめる・・・ハマる映画ですね。

わたくし後半に「これは怪しいな〜」と思い始めて以降、穿った見方でアラ探しっぽくしか見られなくなっちゃって、どこかモヤモヤしながら見てしまって。
ちゃんとラストに全てが明かされますので、それまで素直に見るのが一番やわ(笑)

阿部寛さんは刑事にローマ人にと いろんな役を演じますが、上手いですよね、見入っちゃうよね。その存在感に。
ただ、頭ひとつ抜けた身長と あの濃い顔立ちでサギ師って、目立ちすぎませんかね(苦笑)

初めてちゃんと見た能年玲奈。今後も大きな作品に次々出演があるようで、ものスゴ期待されてるんやね。
「この子はちょっと…」という隙は全く無かったし、間違いなく今後スターになっていくんでしょう。

一方 石原さとみは 今の彼女クラスでこの程度の役どころ!?とちょっともったいない気がしましたね。
その彼氏役の小柳友は知る人ぞ知るブラザートムさんの御子息。危そうだけどイイ味出してました(笑)

そしてですよ、お笑いタレントとして大ファンの村上ショージさん。チョイ役・端役でならありえそうだけど、まさかまさか こんな中心となるポジションで映画出演とは驚いた。

そもそも芸人さんってコントだったり(ショージさんは)新喜劇とか経験してるので、演技って思いのほか上手かったりするもんですよ。
ところが、冒頭の部分…いや言ってしまえば全編通して不自然さは拭えなかったですね。
その遠因がアドリブだとか関西弁も使わないということに起因するのかはわかりませんが、ずっと違和感が付いて回ってました(苦笑)

ただ いちファンとしてね、ショージさんの持つ‘さえない’風貌みたいのがサギ師としてはピッタリだと思いますし、そのうえで優しく家族への思いを語るシーンは 重くも無く臭くも無く、ちょうどいい雰囲気を纏っていたんじゃないでしょうか。「カラスの親指」って そういうことか〜とね。
ホント個人的にそう感じました。

エンターテイメント性もメッセージ性もあって良い作品だと思うけど、ちょっとだけ惜しいと思うのは2時間40分という上映時間。かなりの超大作並みの尺じゃないですか。
その分 起承転結から丁寧に作り込まれてはいますし、さほど中だるみも感じなかったけど、少々気合入れないとしんどいかも。面白い作品なのは確かだけどね。
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アナグラム、ローマ字、トサカもかわいかったよ
posted by 味噌のカツオ at 13:09| Comment(0) | TrackBack(0) | カ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年11月03日

これは映画ではない

ジャファール・パナヒ、モジタバ・ミルタマスブ
ジャファール・パナヒ
反体制活動により20年間の映画制作禁止、出国禁止、マスコミとの接触禁止、さらに6年の懲役を申し渡されたジャファール・パナヒ。
テヘランのアパートメントの一室で軟禁中のパナヒ監督自身の一日をカメラは映し出す。

以前「映画は映画だ」と言い切ったようなタイトルの映画もありましたが、こちらは「これは映画ではない」と全面否定なのでございます。
反体制活動により映画に関わることを禁じられた監督が、自分の一日であり、構想中の脚本であり段取りであり などをカメラに収め、その映像を密かに持ち出すことによりカンヌ映画祭で上映が行なわれたという、ある意味での意欲作という言い方もできましょうか。

いや映画であろうと無かろうと、スクリーンにかかるものは映画というくくりにあてはまりそうですが、そう言い切ってしまうと都合が悪かろうでね(苦笑)

しかーし!ぶっちゃけこの上映中、わたくしチョイチョイ‘落ちて’おりました。
基本、監督の語りで構成されているので、セリフも多いわけだし、その流れが途切れてしまうと ますます集中力は遠ざかり、結果的にはわけわからんくなってました。

もっと言い訳をするならば、字幕の白色と壁のホワイトが被ってて読み辛かった。
監督の話し方がモソモソっとしてインパクトが弱く、その語り口が子守唄と化した。
犬のミッキーにもっとほえてもらいたかった。

そんなこんなで途切れた集中力が繋がる事もなく、気付けば場内が明るくなって終了。全く楽しめなかったし、何も印象に残せなかったわ。申し訳ない。。。

あぁ印象という意味ではね、アチラのエレベーターにはスライドの扉だけでなく片開き戸がついてることが新鮮な驚きとして印象に残ってますよ(苦笑)

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これがはでなはいえい
posted by 味噌のカツオ at 00:39| Comment(0) | TrackBack(0) | カ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年10月30日

希望の国

園 子温
夏八木勲、大谷直子、村上淳、神楽坂恵
泰彦は妻・智恵子と洋一、いずみの息子夫婦とともに酪農を営みながら暮らしていた。しかしある日大地震が発生し、原発事故までも起きてしまった。 彼らの家は非難区域外であったが、泰彦らは自宅に残り、洋一夫婦を自主的に避難させる。がやがて泰彦の家も避難区域に指定され、強制退避の日が迫っていた。

前作「ヒミズ」では急遽、震災のエピソードも絡めたようですが、今作は「原発事故」自体をテーマとして製作されました。

それが全てではなかったしても、原発の運用に否定的なくだりが入るとなれば、なかなかスポンサーや資金調達の面ではたいへんなようで。 事実、この作品は海外からも支援を受けることで 実現したということで、製作は「日本=イギリス=台湾」とされています。

そんな苦境下でありながらも(一部では)危険と思えるテーマの作品を作るアナーキズム(といっては失礼か)は園監督の真骨頂だと思います。 そこはまさに園監督にしか撮れない作品だと思います。

ですが、正直キビシイ意見をするならば、ここに描かれていた映像からは園監督なりのパワーを感じられなかった。これまでの「恋の罪」や「冷たい熱帯魚」みたいなエグい描写を求めるわけでもないのですが、登場人物・人が発するヒューマニズムをイマイチ感じ取れなかったですね。

融通の利かない警察や職員。2〜3日のつもりが まったく帰宅できない避難の対象者。地域によって温度差のある放射能の恐怖感。 それらの描写はある意味リアルなんだと思います。実際の被災者への取材に基づいた 物語ものでありましょうし。 ただそれ以上のエンタテイメントまでにはなっていないと言うべきか。

それでいて、設定が福島の後に起こった(架空の) 町での原発事故ということでね。 ドラマはリアルだけど舞台設定はフィクションで 。そのバランスが幾分か戸惑いの要因でもありますかね。

ちなみに「ウチに帰ろうよ」と言い続ける認知症の母は園監督の実際のお母さんがモデルらしいです。 そのあたりの人物設定は、また別の作品に絡めても良かったんじゃないかな。

テーマがテーマだけに過剰な演出ははばかられるかもしれませんが、厳しさという面ではニュースやドキュメントを通じて、様々な過酷な物語を目の当たりにしておるわけで。過去の作品では、何かしら観客の心にグサッと突 き刺さるメッセージがあったりするんだけど、ここはわりとシンプルで。

だからコレは園監督にしかできない企画なんですが、作品としては園監督でなくても ・・・という印象。 でも、今このタイミングでこのテーマの作品をやらないと、次に進めないのかもしれないですね。

近年の園監督の作風に期待を持って見に行った者としては、少々期待はずれな感は否めないのですが、夏八木勲さんの存在感は素晴ら しかったです。それについては見てよかったと言えますね。そして「遠くに・・・」という言葉が、複雑に重くのしかかって聞こえました。。。

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全ては「一歩、一歩」の積み重ねです
posted by 味噌のカツオ at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | カ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年10月21日

桐島、部活やめるってよ

吉田大八
神木隆之介、橋本愛、東出昌大、大後寿々花
とある金曜日の放課後。バレー部のキャプテンで成績も良く誰もが認める人気者であ
る桐島が部活をやめたというニュースが学校内を駆け巡る。
が 桐島の恋人も 周囲の仲間も、誰も桐島とは連絡が取れず、やがて多くの生徒達に
動揺が広がっていく。いったい桐島に何が起こったのか…。

8月の公開当初はそんなに話題にはなってはいなくって。
粒ぞろいではあれど、柱があるとはいえない(失礼)キャスティング。あらすじを読ん
でも、高校生活の中で起きた一つのエピソードという程度で。決して‘引き’の強い
作品ではありませんでした。
しかし見た人たちのクチコミが徐々に徐々に広がり続け、気付けば ちょっとした演
歌のごとく異例のロングランヒットとなっているこの作品です。

遅ればせながら鑑賞いたしまして、やはりズバ抜けた見せ場があるというでもなく、
あくまでひとつの学園ドラマでしかないんですよ。
それでもヒットを続けているその要因とは、とても普通であり、どこか普通じゃない
んでしょうね。

阿波踊りで延々と踊り続けるうちにグルーヴ感が高まっていくのと同じで、とある金
曜日の情景を、角度を変えて何度も見せていくうちに、何かしら高まっていくものが
観客のなかにも芽生えるのか知らん。
もっと言えばそこに新たな何かが見えてくる要素も含まれてたりで。
その前半の描写には ぐいぐい引き込まれていきましたね。

また登場人物たちのキャラクター、そして距離感が絶妙で。
いわゆる群像劇としてクラス内 及び部活動のかかわりの中にあって、そこに見える
ものと見えないものがいい具合に描かれているんですわ。
自分自身をこの中の登場人物の中の誰に投影させるかもそうだし、アイツはあのキャ
ラクターだとか、こういうヤツいたよね〜という面まで押さえれば、そりゃまぁ共感
は増していきますよ。

そして・・・結果的に桐島は出てこないわけで、彼に何が起こって何をもって みんなを
惑わせるような行動を取ったのかは謎のまま。
って そもそもは部活をやめるかも・・・ってことなんだけど。

さしあたって落とし所こそあれど、物語としての結論は無いんですよ。
でもそれこそが 映画好きな者からすると、思わずにんまりしてしまうと。そういう
面白味になっているんでしょうな。

さて、クライマックスたる屋上の場面。8ミリカメラを通した映像が、リアルなゾン
ビのように見えたところはメッチャ興奮しましたよ。
プロレスファンのわたくし的には、たまたま目の前で起きたことを「まるでリング上
で○○選手と▲▲選手が闘ってるみたいだ」と、ついついプロレスフィルターで見
ちゃうことあるんですよ。
そういう素養があるから、あのゾンビたちはとてもワクワクしてしまいました(笑)

派手さはないけれど じわじわと何かを感じさせるという、わたくし的にはNo.1では
ないものの、愛すべき作品であることは確かで。
すなわち、今どきの映画界に於けるこの作品のポジションと、クラスの中の前田君
(神木隆之介)の存在感ってのは、割りと近いのかもなんて思ったりして (^-^;)
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桐島のおかげできりきり舞い
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2012年10月15日

くろねこルーシー

亀井 亨
塚地武雅、安めぐみ、大政 絢、直江喜一
迷信を信じて、縁起を担いでばかりいる気の小さい占い師・カモシダ。妻と子どもと
は別居中で、一人暮らしを送っていた彼の下に2匹の子猫が現れる。
ひょんなことから子猫を脇に置いて占いをすることになったカモシダだったが、それ
が噂を呼び 行列が出来る人気占い師となっていく。

「ねこタクシー」やら「幼獣マメシバ」などのシリーズの最新作の劇場版。ただしテ
レビ版の主演はで、塚地さん演じるカモシダは 彼のお父さんという設定な
んだとか。
当然わたくしもテレビシリーズは知らないトコなのでありますが、完全にこれはこれ
で独立した立場で見ても成立する作りになっていますね。

時間軸がそんなわけなので、舞台設定はおそらく ギリギリ昭和あたりなんでしょう
ね。
どこかのんびりとしていて、少しの胡散臭さもあるような。

構成的には「ねこタクシー」とも近いようで。
そこにネコが存在することで、運気が広がり 仕事も回り始め、その結果 家族間のつ
ながりも再認識されるというような。

ちょっと出来すぎた話という感もありますが、実際にペットがおるおかげで会話が成
り立ってる夫婦なんかもおるわけだし。
また自信をもてなかったりコミュニケーションが苦手という方が「アニマルセラ
ピー」というカタチで、動物と接することによってメンタルが強くなるなんてことも
ありますし。
それを思えば、この作品中のリアリティってのは、そんなに的外れでは無いように思
えますね。

わざわざ語るまでも無いことですが、何気に塚地さんは上手いですねぇ。演技とかセ
リフ回しとか すごくナチュラル。
あと これまでちゃんとした芝居を見る機会のなかった安めぐみさんも意外と言って
は失礼ですが良かったですよ。癒されました。

癒されると言うならルーシー(親)もルーとシー(子猫2匹)も名演技!!
絶妙のタイミングで走り去っていったり、じゃれあったりしている様はネコ好きには
たまらなかったですよ。
こりゃ思わず目尻も下がりますって(笑)

映画って いろんなジャンル、いろんな作風がありますが、コレは「肩肘張らずに安
心して見届けられる」というそんな作品。
素直に見てよかったと言える一本でした。
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腐ったミカンがミカンを食べてた
posted by 味噌のカツオ at 08:55| Comment(0) | TrackBack(0) | カ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年10月08日

鍵泥棒のメソッド

内田けんじ
堺 雅人、香川照之、広末涼子、荒川良々
貧乏役者の桜井は人生に嫌気がさし 自殺を図るも死にきれず。その後に出かけた銭
湯で、一人の男が転倒するアクシデントに遭遇。桜井は出来心でその男と自分のロッ
カーの鍵をすり替える。
病院で目覚めたその男は頭を打った影響で記憶を失ってしまったが、所持品から自分
は桜井という男だと思い込んでしまう。

見ていて感じたのは、展開が演劇チックといいますか。何かそういう空気感を感じま
して。作中、ヨーロッパ企画もチョロっと登場するので、原作がソッチ系なのかと思
いきや さにあらず。

監督・脚本の内田けんじのオリジナルらしい。この方をウィキで見てみても それほど
経歴とかも書かれていなくって。演劇の世界から出てきた人ってわけでもないんだ。
原作モノが幅をきかす昨今にあって、そういう才能が出てくるのはイイことですわ
ね。

メソッド【method】を訳しますと「体系的な方法・方式」と出てきます。
とは言うものの、脚本は決してそんなことはなくて 伏線をしっかり張ったうえで十
分にヒネリも効いてまして。おまけに登場するキャラクターもクセありまくり。やぁ
面白かったですねぇ。

こっちは堺雅人と香川照之が入れ替わるオハナシ…と思って見に行ってるのに、冒頭
からヒロスエさんが結婚宣言という爆弾落とすから。その時点でやられちゃった感ア
リで。
キャラで言うなら ヤクザの親分役の荒川良々も 憎みきれない怪しさを漂わせて、味
ありましたねぇ。やっぱ上手いわ、この人は。

記憶をなくした男が 自分は役者だと思い込んで 意外といい仕事しよるんですが、
元々殺し屋だった人なのに、そんな演技でうまいこといくんないな?なんて見てたけ
ど、この人はこの人で演じることには長けていたわけだ。

そもそも主人公が役者ということもあり、いろんな人が何かを演じていて。それに
よって騙して騙されて、その結果 観客もいい感じでだまされていくことで。それが
この作品の面白さになってまして。
ミスリード的な面も含めて まずは脚本の勝利でもありますし、それらを演じるキャ
ストもみな素晴らしかったですよ。
間違いなく、ニンマリと笑って見終えることのできる一本ですね。

個人的にファンの小山田サユリさんが出てた(ヒロスエの姉役)ので、それも嬉しかっ
たです。はい。
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柿泥棒のメソッド
posted by 味噌のカツオ at 01:14| Comment(0) | TrackBack(0) | カ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年07月12日

崖っぷちの男

アスガー・レス
サム・ワーシントン、エリザベス・バンクス、ジェイミー・ベル、エド・ハリス
高級ホテルの高層階から窓枠を越え、飛び降りを図ろうとする一人の男。彼に指名された女性刑事が説得を試みる。
やがてその男は、30億円のダイヤモンド強盗の罪で投獄中に脱獄を果たしたした元警察官のニックであることが判明。果たして彼の真の目的とは!?

何やらインパクトのあるタイトル。そして野次馬チックに興味をそそられるシチュエーション。おまけに見た人の満足度も割りと高めというこの作品。
しかし・・・いろいろ入り組んだ裏事情もあり、アレコレ語るとネタバレになっちゃいましょう(苦笑)
という前提での、わたくしの感想。

その昔「フォーンブース」という 街なかの公衆電話BOXを舞台にしたサスペンスなんかもありまして。
それもあって、必ずしも‘新しい’と思いはしませんでしたが。

でも、一つひとつ物事を積み重ねていく過程の面白さ。しかも100分間という ソコソコの尺におさめられたテンポの良さとか。
ライト層を相手に「こんな映画も面白いね」と思わせてくれるのは確か。

もちろん映画好きなモノからも(ツッコミどころも多いけれど)及第点を与えられるデキじゃないですか。

わたくし的には その話の軸があっち行ったりこっち行ったり、伏線となっている(女性刑事の関わってる)橋での飛び降りの描写がわかりにくいとか。チョイチョイ気になりましたね。
それから イーサン・ハントみたいな活躍をする弟カップルの素性も気になったし。

でも主人公・ニックが飛び降りた(!)シーンに妙な爽快感を覚え、年配のホテルマンと思われたおっちゃんがバーテンだったり。んで実は・・・だったり。
ある意味バカ負け。なんだか気になってた諸々の要素も許せちゃったですね(笑)

ただし、テレビカメラに野次馬に、公衆の面前で 見事に自身の無実を証明して見せたニックだけども。
あんなに策略、陰謀、癒着とか。いろんな背景が渦巻いているとね、警察やら宝石商のプライドにかけて、さらにニックを陥れようとする力が権力が動き出すんじゃないかと。
まだ後日談が生まれるんじゃないかな〜って。

そんなん考えると、すんなりとハッピーエンドと受け止められなくってさ。
あまりに腐敗した現実社会に染められすぎかな。オレ(苦笑)

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やけっぱちの男
posted by 味噌のカツオ at 23:40| Comment(0) | TrackBack(0) | カ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年07月09日

孤島の王

マリウス・ホルスト
ステラン・スカルスガルド、クリストッフェル・ヨーネル、ベンヤミン・ヘールスター
1915年。ノルウェーのバストイ島にある少年向けの矯正施設。そこに送還されてきたエーリングは、重労働や性的虐待など、理不尽な現実を目の当たりに。
そんな施設の院長や寮長に反発するエーリングの抵抗が、それまで抑圧されていた少年たちの心を突き動かしていくことに。

舞台となっているのは今から約100年前のノルウェーのバストイ島にある少年院。
史実によれば、当時 実際に軍隊が鎮圧に出動するような騒ぎもあったそうなので、やはり実話に基づいた作品ということになりますか。
個人的に そういう触れ込みはあまり お好きではないのだけれどね。

2人の少年がこの‘矯正施設’という島にやって来る場面から映画は始まります。
観客はその2人と共に、その島の日常というのがどのようなものなのか理解していくと。

そこはまさに極寒の地で。白い息を吐きながら薄っぺらい布団で就寝をする少年たち(設定では11歳から18歳までとのこと)。
ある者は重労働をさせられ、中には教育者からの性的虐待を受けるものもいる・・・ということですが。

この手の映画はこれまでにも多くありましたですね。
全くというわけではないけど、似たような要素を含むものというべきか。

それらの作品と比較しても、失礼ながら大きな悲壮感というのは伝わってはこなかったですね。
もっとキツイものであれば、本当に手のひらから血を流したり、灼熱の中で倒れ込んだりするもので。また性的虐待も、あくまでニュアンスのみで映像までは出てこない。
さらに申せば「大人の刑務所より(ここでの)食事はマシだ」とのセリフもあるし。

でも、でも、この映画は決して駄作とは思いませんで。
というのも そういった不安要素よりも、このような状況からなんとかして脱しようとする少年たちの戦いが、えらく魅力的に映っていたのでね。

ほんのわずか3人の少年が必死に走る姿。それを見つめる他の少年たちも一斉に心を突き動かされ、共に走り出ださんとするシーンのなんとも痛快なこと。
若いって素晴らしい!!(笑)

清らかな雪の世界と彼らのピュアな志がわたくしのワクワク感を刺激して。かと思われた刹那、雪煙を裂いて一気に陥落していってしまうという。
そして かろうじて脱出に成功した二人の‘別れ’の場面もまた切なくって。
この後半の希望とか挫折とかの描写はたまらなかったですね。

全体の中に決して真新しさがあったわけではないけれど、主人公・エーリングの面構えに眼差し。そして彼の‘革命’に呼応する回りの少年たちの心が響いてきたという意味では、見応えはありました。間違いなく。

彼らがどんな罪を背負ってここに送られて来たのかはちょっと気になったけどね。

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バストイレ島
posted by 味噌のカツオ at 21:37| Comment(0) | TrackBack(1) | カ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする