2013年01月15日

トイ・ストーリー3

リー・アンクリッチ
(声)唐沢寿明、所ジョージ、永井一郎
大学進学のため家を離れることとなったアンディ。そんな彼が大切にしてきたおもちゃたちは、ひょんなことから保育園に寄付されてしまう。
一見 子どもたちに遊んでもらえる環境だと思いきや、そこは乱暴な子どもたちばかりのおもちゃたちにとっての地獄だったのだ。

テレビで放送されたモノを見ました。
一作目が1996年、二作目が2000年に日本公開。そしてこの作品はそれから10年後の2010年。
一口にシリーズものといっても その間15年も開いてるんやね。そりゃアンディも大学行くわな(笑)

さてさて それだけの年月を経て、アンディと共に製作スタッフも歳を重ねていったと聞きました。ある意味 作る側の成熟。

このパート3はシリーズを通してみても、非常に評価が高い。
その評価はどこで得たのか言うたらネットのレビューや掲示板。つまり鑑賞した‘オトナのユーザー’が書き込みをしてるはずですわ。
わたくし自身 その感動(?)を受けるべく、事前に一作目も二作目も見ました。でも率直な印象としては そんなに面白いもんじゃないと。基本、子供向けにつくられた物語…いや、映像作品と思ったわけですわ。

ですが今回は間違いなく、オトナが見てダイレクトに受け止められる作りになってます。
それこそがまさに作る側の成熟かなと。かつては映画の製作会社として 子ども向けの作品を作ったけど、あれから10年・15年の時が流れて。自分たちの心にある映画を撮ることができたんじゃないかなと。

一作目も二作目はストーリーの枠も小さなものに思えたけど、今作はおもちゃたちの活躍するフィールドがグッと広くなっていると思います。
次から次へとピンチが訪れる手法はドキドキしながら見ることできましたし。

そして何より、これまではウッディやバズたちが紡ぎ上げてきた物語だったのを、最後の最後 アンディ目線でのエピローグにもっていったのがねぇ。卑怯だよね(笑)
正直 テレビ画面でリラックスしながら見ても胸に響くものありまして。劇場で見てたらきっとウルウルきてたでしょうな。

今の子どもたちがこの作品を見てもそれはそれとして楽しめるとは思うんだけど、我々のような大人世代が見ても十分に楽しめる作品ですわ。

でも もしかしたら…一作目&二作目を子供の頃に見て、この作品を大学生になって見た人もいるのかな。
それこそ映画に登場するアンディと同じ世代。子どもの頃に遊んだ人形やおもちゃが家の押入れの中で埋もれてて…なんて世代。最もリアルにシンパシーを感じられるかもね。

余談ですが、トトロのぬいぐるみが登場してちょっとビックリ。
トトロにはできてもピカチュウには越えられない壁があるのだろう。
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2012年09月23日

トイ・ストーリー2

ジョン・ラセター
(声)唐沢寿明、所ジョージ、永井一郎
カウボーイ人形のウッディはひょんなことでおもちゃ屋のアルにさらわれてしまう。実はプレミア人形であったウッディは、他のおもちゃたちと共に日本の博物館に送られることになってしまったのだ。
ウッディの身を案じたバズ・ライトイヤーたちはアルの所在を突き止め、ウッディの救出に向かう。

1996年3月に公開された「トイ・ストーリー」の続編。日本公開は2000年3月ということなので、前作から4年も経過しとったんやね。
テレビで放送されたモノを見ました。

時は流れても色褪せない登場人物(おもちゃ)たちのイメージキャラクターはそのまま。アニメだから当たり前か。

ストーリー展開は今回もシンプル。その流れでおもちゃたちが繰り広げるアドベンチャー。
ドキドキを含んだわかりやすい起承転結は、子どもたちが見たらそれとなく楽しめることでしょう。が、やはり40過ぎのおっさんが一人で見るには眠たくてしょうがなかった。

エレベーターの攻防、飛行機からの脱出。
実写だったらもっと迫力あるんだろうけど、アニメの限界でもありますわね。

1作目は多少なりとも 人とおもちゃの関係性。思いのこもったおもちゃたちを大切に・・・といったメッセージもほんのり感じられたけれど、今作は小さなおもちゃたちの活劇に終始してたので、それも眠たくなっちゃった一因かもしれないですね。
いや 実際はメッセージ性あったのにも関わらず、ワシが受け止められなかっただけかもしれんけど(苦笑)

さてさて、エンドロール時に「NG集」とした映像が流れてたけど、あれはちょっとキツかったなぁ。好みの問題かもしれないけれどさ。
製作側の遊び心と言うほどに 見ていて面白いものではなかったですよ。アニメ作品の王道であるディズニー・ピクサーがあんな小技を使う必要はなかろうと。。。

余談ですが・・・ウッディがギターを掻き鳴らしながら歌う場面があったんだけど、なぜか映画「20世紀少年」のシリーズのラストを思い出しちゃいましたよ(笑)
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2012年07月28日

ダークナイト ライジング

クリストファー・ノーラン
クリスチャン・ベール、アン・ハサウェイ、トム・ハーディ、マイケル・ケイン
ゴッサム・シティでは平和を願いながら絶命した(とされる)デント検事の意思の下に、完全に悪を封じ込めることに成功した。
そんなデント検事殺害の罪をかぶったバットマンが人前から姿を消して8年。悪の消えたゴッサム・シティの地下から、街の破壊を目論む新たな敵・ベインが出現。ブルース・ウェインはふたたびバットマンの仮面を被ることを決意する。

前作の「ダークナイト」では 何が善であって何が悪と称されるのか。そんなことを考えさせられました。

それから8年後の世界。
デント検事の功績により悪党らは収監され、平和な日々が続き、さらには殺人の疑いをかけられていたこともあり、バットマンは人々の前からすっかり姿を消していたと。
しかし、いつまでもそのようなことが続くはずもなく、地下から新たな悪の芽が顔を覗かせてくるのですわ。

今作の悪の象徴であるベインは 人類の発展のために開発されたエネルギーを中性子爆弾としてチラつかせ、人々を狂わせていきます。
このエネルギーと爆弾が表裏一体となっている展開は、日本(には限らないか)の現状にも合い通じる部分も。

またベイン自体も‘誰の下にもつかない’と いけ好かないボスをバッサリやっちゃう非常な面もありつつ、一方では横暴な資産家の金を奪うということもあってね。そこの辺りは前作と同様「善と悪」の関係にも近いのかな。
一応‘悪’として描かれつつも、どこか一理あるように思えたりして。

どうしても、自分たちのイメージするヒーローというヤツは勧善懲悪という前提に立ちすぎてるんだよね。
そんな中でこの‘バットマンシリーズ’は そういったコスチュームやキャラクターらが登場するんですが、間違いなく人を描いてるんだよね。心じゃなくて人ですよ。

心って定義すると良心とか悪意となっちゃいます。でもそういう決め付けでなくって、一人の人の中にある善意・悪意・弱み・疑念・恨みに妬み、そして信頼とか。みんな揺れたりしてるんだよね。
だからこそ、そこで展開されるストーリーは突飛も無いように見えながらも、すんなりと伝わってくるものがあるんじゃないかな。

失礼ながら、映画ってその世界観に入り込まないと共感を得られない作品はいっぱいあるんですよ。
でもこのバットマンの登場人物は、観客の日常と同じように、ありのままに表されてるようにも思えて。

正直もぅここまできたらブルース・ウェインもバットマンも逆転不可能でしょと思うんだけど、やっぱり闘っているのは一人ではなくて。
そんなところにも多くの人の力を感じられたし。

そんなヒューマニズムに裏打ちされた物語を、これまた極上の映像美と特撮の手腕を誇るクリストファー・ノーラン監督が表現してるから。だから最強なんですよ。このシリーズは。
2時間45分という長い上映時間でありながら、それを感じさせない怒涛の展開。全く飽きさせなかったですね。

ってか それだけのボリュームでもあるので、あまりに思うところ多すぎていちいち書くとキリがないのよね。
アン・ハサさんのキャットウーマンがステキだったり、あのシーンで薬師丸ひろ子ばりに「カ・イ・カ・ン」と言ってほしかったとか。
そもそもバットマンの傍らにはロビンという相棒がおったんじゃないの!?とか。そんなツッコミも含めてさ。

世界的にも、そして映画ファンにもライトユーザーにも満足度の高い、今年を代表する作品になるんじゃないかな。
ってちょっと言い過ぎか!?

Da-Rai.jpg
ダークナイト 雷神宮
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2012年07月17日

トイ・ストーリー

ジョン・ラセター
(声)唐沢寿明、所ジョージ、永井一郎
カウボーイ人形のウッディはアンディ少年のお気に入り。しかしアンディの誕生日プレゼントでアクション人形バズ・ライトイヤーがやってきてNO.1の座を奪われてしまう。
バズへの嫉妬心が湧き上がるアンディ。しかし そんな二人が、アンディの隣に住む悪ガキのシドに捕まってしまう。

テレビでやっていたのを拝見しました。
その後にシリーズとなっていく「トイ・ストーリー」の1作目。1996年3月公開ということなので、16年前の作品となりますか。
こんな映像がそんな昔に作られていたというのにあらためて驚き。

確かに映像クオリティは確かに素晴らしいのですが、もぅこれは好みの問題でね。
わたくしなんかはリアルになりきれないリアリティを描くより、アニメはアニメらしくベタっとした映像のが好きなんですけど。
こういうタッチの映像のクレヨンしんちゃんとか想像できないし見たくないし(笑)

そういうこともあって、言わば食わず嫌いなトコもありまして「トイ・ストーリー」って見てなかったのですが、今回初鑑賞。
そのうえで感じたのは、やっぱりこの手の映像は好きになれないな〜と。

大昔にアメリカで大人気の‘キャベツ畑人形’とか見て「なんか かわいくない」と思ったのに近いのかも。

ストーリーはとてもシンプル。
おそらく一番のターゲットは子どもたちと思われますので、変に深くしないのが良いのでしょう。
その分、40代おっさん(独身子ども無し)が一人で鑑賞するには・・・

でも僕たちだって‘子ども’だった時代もあるわけで。
おもちゃ箱に詰められた彼らにも‘おもちゃ’としての感情や、思い入れをもって大事にしほしいなんてメッセージはしんみり伝わってきましたよ。

その一方、隣家の悪い少年みたいに変なボデイにカワイイ頭くっつけちゃったり、ちっちゃい人形を爆竹で飛ばしちゃうなんていたずら心も全くは否定できないわけで(苦笑)
もし自分が親の立場だとして「おもちゃを大切に」と子どもに語ると共に、多少荒っぽく扱っても厳しく注意はできないだろうし。それにアレはアレで遊び方のひとつな気もするよ。

背景となっている設定は、少年・アンディが引っ越しをするので、それまでに帰らなきゃってことなんだけど。
そこに母親の姿はあれど、父親は出てこないんですね。アンディん家はシングルマザーなん?
赤ちゃんもおるのに。
posted by 味噌のカツオ at 16:40| Comment(0) | TrackBack(0) | タ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年06月06日

ダーク・シャドウ

ティム・バートン
ジョニー・デップ、エヴァ・グリーン、ミシェル・ファイファー、ヘレナ・ボナム=カーター
魔女の力によってヴァンパイアに変えられ、生き埋めにされたバーナバス。
予期せぬきっかけで自分の墓から開放され、200年ぶりにかつて所有していたコリンウッド荘園を訪ねていくが、そこに当時の繁栄は見る影も無く。
そこでバーナバスは家族愛を胸に、コリンズ家の復興を目指すのだが…

ティム・バートン&ジョニー・デップの8度目のタッグとなる話題作。そもそもは1960〜70年代に放送された人気テレビドラマの映画化なんだとか。
しかしながらわたくし的には、全くのダメダメ作品でしたねぇ。

わたくし事ではありますが、非常に眠たいコンディションのなかでの鑑賞。
で 終始その眠たさと戦っておりました。結局のところ眠気を超えるようなインパクトが無かったということで。

ぶっちゃけ「バートン&デップであれば、こういうキャラクターになりましょう」と。
こういう作りこまれたビジュアルに飄々としたセリフ回し。そして軽めのコメディタッチなテイスト。
あまりに予想通り過ぎって感じで。

魔法でヴァンパイアにされた男が200年ぶりに目覚め、その魔女と対決する・・・なんて設定は面白いのだけれど。
ストーリーが、起承転結に捻りはなく、やっぱりストレートに流れていっちゃいましたね。

一応 舞台となるのは1972年の港町。そして長い歴史を誇る名家の館。
そのあたりのセット(CGだろうけど)や小道具はよくできていましたが、とどのつまりは‘人’が生かせていないような。

比べるのは失礼かもしれませんが、これ見てて「パコと魔法の絵本」を思い出しちゃいましてね。
あれなんかも作りこまれたキャラたちが、ありえない舞台設定でギャグを織り交ぜながら展開していく話なんだけど。
でも一番ベースに敷かれているものが違う気がする。

そのスクリーンの中で何が起きているかではなく、そのスクリーンを見て何を感じるかですよ。
確かに映像の迫力もあったし、ファンタジーとしての構成は成しているのだけれども、前述のとおり「バートン&デップであれば、こういう風だよね」って。
その域を越えることは無かったですね。残念なこっちゃ。

いろいろ厳しい見方をいたしましたが、唯一よかったのは クロエ・グレース・モレッツがキュートだったこと。
ただラストで変な姿になっちゃったけど。どうせ変身するならヒットガールになってほしかったぞ(苦笑)

Daku-Sya.jpg
ダークシャおじさん
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2012年05月29日

テルマエ・ロマエ

武内英樹
阿部 寛、上戸 彩、北村一輝、宍戸 開、市村正親
古代ローマ。時代の変化についていけず、職を失ってしまった浴場設計技師のルシウス。
友人に誘われて公衆浴場を訪れるが、そこで突然タイムスリップ。辿り着いたのはなぜか現代日本の銭湯で、そこで得たアイデアを駆使して、ふたたび浴場技師としての名声を得ていくのだが…

大ベストセラーとなっている原作コミックの映画化作品。
様々なところでも語られていますが、古代ローマ人である主人公を堂々と日本人が演じてしまうと。しか〜し、微妙にそう見えなくも無い‘濃い顔’の役者陣を揃えて成立させてしまうという。
何やらバカ負けしそうな(苦笑)

でもよくよく考えてみるとですよ。「ロミオ&ジュリエット」「マクベス」「ハムレット」etc…
シェイクスピアの作品を日本で舞台化しても、普通にオール日本人のキャストで「ジュリエット〜」とかやってんだからね。
それを思えば この映画のキャスティングも無くは無いんじゃな〜いのっと。

それらローマ人役のみなさんもさることながら、「平たい顔族」と呼ばれる現代日本人もなかなかのもので。
上戸彩ちゃんの目元なんか、横顔見ればまさに平たいですから。
そんなポイントも忘れちゃいけないよね。

とにかく多くの方が知られている通り、古代ローマの浴場設計技師役の阿部寛が現代の銭湯やお風呂にタイムスリップ。
そこで得たアイデアを古代ローマの浴場に取り入れていくと。

我々からすれば、あるあるネタって程でもないけど ごく普通に利用しているお風呂文化も、こうやって少し視点を変えてみればとても斬新なものに思えたり、とてもありがたみを感じられるような気がします。
そんな ささやかな幸福感を‘目から鱗’とばかりにいちいち解説していく阿部ルシウス。その「おぉこれは…」という語り口が笑えます。
上映中も わたくしを含め、多くの方が声出して笑ってたもんね。

ちなみに 漫画家役の上戸彩が、いきなり目の前に現れた阿部ルシウスを見て「ケンシロウ?」とつぶやいたのが、わたくし的には一番インパクト大きかったです(笑)
とにかく笑えるツボ・要素のとても多い映画だと・・・そんな映画だと・・・思っていたのですが。。。

後半はキチンとした着地点を見い出す為なのか、歴史的背景とそこで起こることを結びつけて ひとつのハッピーエンドに導いていくと。
そこにはもはや笑える要素は皆無。「あぁそうなのか〜」という感じで、気が付けばただのイイ話に。
もっと言うならラストのワンカットも微妙やったし。

映画サイトでは‘見てよかった’という声も多いんだけど、濃いキャスティングと前半の笑いでの高評価って感じで。
確かにおもろかったのは否定しないけど、後半の尻つぼみ感とトータルすると「おしいっ!」って気がしますね。

言うのは簡単かもしれんけど、サクセスストーリー的なものがアカンわけじゃないけど、であれば もっともっと感動を呼ぶヒューマニズムか、あるいはちょっとしたバカバカしさを漂わせてほしかったですね。
あまりに普通すぎた。

映画好きとしてはどうしてもそういう感想になっちゃうんだけど、ライトなデートムービーとしては及第点。
そして壮大なセットや1000人規模のエキストラなどは素直に見応えありましたよ。


もし続編が作られたなら…
なぜかお風呂場にフカフカのマットがあったり、ヌルヌルのローションがあったり。中央の窪んだイスがあったり、女性がカラダを洗ってくれるサービスがあったり…
浴場での欲情。期待したいものです。

Te-Ro.jpg
珍・子大ローマ人
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2012年05月09日

テイク・シェルター

ジェフ・ニコルズ
マイケル・シャノン、ジェシカ・チャステイン、シェー・ウィガム
小さな田舎町で妻子と暮らすカーティスは、たびたび大災害の悪夢に悩まされるようになる。
その恐怖は日ごとにリアルさを増していき、近いうちに地球規模の天災が発生すると思い込んだ彼は、避難用のシェルターを作り始める。
しかし周囲の家族や友人らは、彼の行動に全く理解を示すことはなかった・・・

尋常ではなく巨大なハリケーン。とてつもなく群れを成す黒い鳥たち。そして黄色く粘着質の雨。
度重なる悪夢にうなされる主人公。いつしかそれは単なる悪夢ではなく、ある種の‘予知夢’のように感じていく・・・と。

何やら腕に大ケガを負う夢を見て。うなされて目覚めたら、腕が変な風に体の下敷きになっていて、痺れて全く感覚がなかったとか。
そんなことって、わりとよくありせんか(苦笑)

この映画もそんな感じなのかな〜って見ておりましたが、どうやらカーティスの母親も妄想などに苛まれて、今では施設で暮らしていると。いわゆる心の病を患っている状況。
となると、彼にも同様の症状があっても不思議では無いのかな。

そして 耳の不自由な娘・ハンナを守らんとする夢は見るものの、(良くも悪くも)そこに嫁さんは出てこない。
もしかしたら彼の心に影を与えているのは、じつは嫁さんの存在なのかと考えたり。
そんな風に見ておったんですが。。。

彼自身、これは妄想であることを受け入れつつも、やがて訪れるであろう災いに恐怖する。
不安感と現実。自身の心の中の虚と実が混沌とすることはあっても、ここまで周囲に影響を与えては、やはりそれは病なのかもしれない。

やがて町に嵐の夜が訪れ、家族3人でシェルターに避難。
まるでシェルのように、貝のように心を閉ざすカーティスだが、その扉をふたたび開くことは果たして出来るのか・・・


何だかスティーブン・キングとかシャマラン監督の作品みたいに、謎とか未知なる物と心を融合させたような物語で。
個人的にはこういうの好きなので、結構 引き付けられながら楽しませていただきました。
終わってみれば 何のことは無いシンプルなストーリーとも言えなくもないけれど(苦笑)

ところが その後に訪れるエピローグによって、またちょっと複雑な落とし方になっちゃったような。
仮に彼が正しかったとしても、バカンス地に彼のシェルターは無いわけで。
救いようのない・・・助からない・・・だよね(苦笑)

TA-KE-SYE-.jpg
テイク・シェーッ
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2012年04月07日

ドライブ

ニコラス・ウィンディング・レフン
ライアン・ゴズリング、キャリー・マリガン、アルバート・ブルックス
自動車修理工や映画のカースタントを行ないながら、裏稼業として強盗の逃走を請負うドライバー。そんな男がアパートの隣人である子連れの女性・アイリーンと出会い恋に落ちる。
やがて彼女の夫が服役を終え帰還。しかし彼が刑務所内で作った借金を清算するための犯行を、ドライバーも手伝う事に・・・

ちょっと変わった映画だと。そんな話を事前に聞いておりました。
以下、ちょっとネタバレっぽくなるかも。

冒頭の場面。犯罪に関わることはさておき、自身は依頼者の望むとおりの‘ドライブ’をすると。

そして夜、二人の強盗と思しき男を車に乗せ走り出す。しかしあくまでも目的は 依頼者を逃がす事。逃走劇としての暴走はしない。
警察の無線を傍受しながら、まるで忍びの者のごとく車を操り、パトカーやヘリコプターの追っ手を巻いてしまう。

あの辺りの描写が妙に引き込まれました。
普通の映画なら‘つかみの場面で’一気にスピードをあげて、犯人を遠くへ・・・という展開が待っていそうなのに、そうはしないんだよね。
そういうの好きだわ(笑)

そう、タイトルこそ「ドライブ」(原題も「Dribe」)ですが、カーチェイス・カーアクションの類がメインでは無い。
これはとある男と女のピュアなラブストーリーなんよね。

主演のドライバー役(名前は無い?)ライアン・ゴズリングは某米誌にて「最もセクシーな男トップ10」に選出されるほどの俳優。確かに独特の色気を纏っております。
そしてドライバーが恋に落ちてしまう隣人・アイリーンはキャリー・マリガン。彼女がめちゃくちゃカワイイ。
で この名前見覚えがあるな〜と思ってたら、なんと先日見た「SHAME」のエキセントリックな妹役やったんやね。超ビックリ!!
そうであれば お風呂のシーン、もっとよく見ておいたのに・・・(涙)

正直言ってストーリーの流れには、特筆すべき点はないかも。
でも全編に漂う雰囲気、そしてスローを効果的に用いた映像が素晴らしい。
苦手な人は全くダメかもしれないけど、随所に描かれるバイオレンスシーンもありました。カーアクションよりインパクトありましたね。

特に、ドライバーとアイリーンと殺し屋がエレベーターに乗り合わせた場面が印象的。
ドライバーがアイリーンを後ろ手でかばいつつああなって・・・次の瞬間 ドライバーと殺し屋がこうなっちゃう。ってね。
何か個人的には結構な名シーンだったですよ。とにかく美しかった。

極論だけど、ストーリーよりも男がカッコよく、女がキレイであること。それだけでも見応えがあったかな。
そんなんいうと ひと昔前のアイドルムービーみたいだけど。
でもそれでも納得と言えてしまうぐらい、魅せられた気がします。

ぶっちゃけ万人ウケはしないだろうけど、映画好きな人にはシビレる一本だと思います。
最後にもう一回言おう。キャリー・マリガンがカワイイ!!

Doraibu.jpg
♪ど〜んなもんだいぼ〜く ドライバー
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2012年03月08日

ドラゴン・タトゥーの女

デヴィッド・フィンチャー
ダニエル・クレイグ、ルーニー・マーラ、クリストファー・プラマー
財界汚職事件の告発記事を書きながらも、名誉棄損で敗訴したミカエル。そんな彼のもとに、とある大財閥会長から40年前に起こった親族の娘の失踪事件の真相究明の依頼が舞い込む。
独自の調査を進めるが、手がかりをつかめずにいたミカエルは、会長の弁護士から天才ハッカー・リスベットを紹介される。

日本で2010年に公開された「ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女」(製作国 スウェーデン デンマーク ドイツ)のハリウッドリメイク版。
監督は「セブン」「ファイト・クラブ」のデヴィッド・フィンチャー。そして主人公のミカエルをダニエル・クレイグが。お、これはナイスなキャスティングだでぇ。

このリメイク版。結構 評判は良いのですが、やはり上映時間も長いし、オリジナル版を見ちゃってるので なかなか積極的にはなれませんでして。リメイク版って微妙なのも多いからね。
しかし!開始早々のオープニングに流れる映像と「移民の歌」のカバーバージョンが超カッコイイ!!
いきなりハートわしづかみされました。これ必見です!!

その どアタマで高まった期待感は本編始まっても落ちることなく。
オリジナル版を見た人はもちろん、未見の人もグイグイ引きこまれてるみたいですね。

そもそもの原作が大ヒットしたミステリー小説なので、ストーリー的にはハズレ無し。
ダニエル・クレイグもミカエルのイメージと、この作品の雰囲気にマッチ。この人が‘ジェームス・ボンド’だと言われても抵抗あるかもだけど(苦笑)
そして このシリーズを象徴する特異なキャラクターであるリスベット。オリジナルを見ていない人は、やはり その存在感に目を奪われたんじゃないでしょうか。

個人的にはリスベットが保護観察員のブタ野郎にレイプされるシーンが 思いのほかあっさりだったなと。前の印象が強すぎるのかな?
その反面、ミカエルとリスベットのベットシーンでモザイクがかかりまして。何やら近ごろはあんなモザイクなんてなかったので、余計にいかがわしく感じちゃったですよ。
逆に普通に見せてくれたほうが自然体で良いような気がしました。マジで。

前半、ミカエルの行動とリスベットの行動を切り替えながら追っていったり、登場人物の多さとなじみの無い名前でゴチャゴチャしてしまいそうだったけど、思いのほか大丈夫だったなぁ。
字幕の上手下手も関わってるのかも知れないけど、この作品はわたくしは すんなりついていけましたよ。

中盤、早いペースで事件が進展していくくだりもあったんですが、まるで小説を1ページづつめくっていくかのような。そんなテンポの良さがありましたですね。
いろいろキツイ描写もあるし、猟奇殺人なんてテーマもありますが、少女失踪の謎解きに リスベットが保護観察員をやり込めるシーンに ミカエルの裁判へのリベンジなど、意外とスッキリする点も絡めてあるのが、観客の満足度の高い要因なのかもしれません。
でも‘異常者’のリスベットがミカエルに対し心を開くようになったのに最後の最後で・・・あそこはちょっと切ないね。

余談ですが、なかなかの名演技をみせてくれるネコちゃんも登場します。ネコ好きにはタマラナくかわいらしい存在。
なのだけど・・・あぁ・・・

なにはともあれ、パート2&3にも期待しちゃうね!!

Dora-Tuu.jpg
ドラえもん・タトゥーの女
posted by 味噌のカツオ at 22:38| Comment(0) | TrackBack(0) | タ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年11月12日

電人ザボーガー

井口 昇
板尾創路、古原靖久、山崎真実、柄本 明
1974年に放送された特撮ヒーロー作品のリメイク版。
悪の組織Σ(シグマ)に父を殺された大門豊。大門は秘密警察として その父が作った変形型バイクロボット‘ザボーガー’と共に、Σへの復讐を誓い戦い続ける。

わたくしも子供のころに再放送で見ていました「電人ザボーガー」。それがなぜに現代に光臨してきたかは謎ですね。
しかし その当時を知るものとしては‘そそられる’ものがありますよ。

実際見た人の評価は総じて高めで。ある種の期待はできるかも。
言うても見に来るのはアラフォーからアラフィフ世代のピュアなおっさんたちだけでしょうけど(^-^;)

以前、「仮面ライダー THE FIRST」とか見たときに思ったのは、その造形のかっこよさ。あの頃とはコスチュームの素材や技術も進化しているからね。
当時のザボーガーは幾分‘ロボット ロボット’してたような覚えがあるけど、コチラはスタイルもアクションも見るべきものありました。

そしてバイクからロボットへの変化するシーンを見てたら、これは元祖トランスフォームなんじゃないの?とか思っちゃったけど。

そんなザボーガーと大門が悪と対峙するわけなんですが、これが微妙にイケてない。
いや 作品全体にヒーローモノと やすいコメディの要素が同居。正直 見てて困っちゃったりして。
さらにミスボーグや3人の女性ラガーサイボーグも出てきたりするんだけど、さほど色気を感じない。反応しない(苦笑)
他にも妙なコスチュームやキャラクターが続々登場。

ストーリー的にも第1部(大門の青年期)は まだしも、第2部(板尾さん演じる大門の熟年期)ではもっとその傾向は濃くなりまして。
後半は結構しっちゃかめっちゃかな展開へと入っていきます。

とは言うものの、第1部で大門が正義のというものに葛藤を抱いてしまうあたりは「悪人」にも匹敵する苦悩が描かれていた…ように思いますよ。
いったい何が本当の正義なのかってね。

かっこいい特撮、ややダサイ映像、微妙な登場人物たちに流れる熱い思い。
しかし それらがケンカすることなく散りばめられているので、決して退屈はしなかった。
でも、それ相当の覚悟と世界観を受け止めることができないと見られない代物であることも確か。

いや、こういう作りであるならば、前述のようなおっさんばかりでなく、女性が見ても まんざらじゃないかも。
女性のキャラも出てくるし。

さて、本編終わってのエンドロール。
当時のオリジナル版の映像も映し出されるんですが・・・
なんと、‘妙なコスチュームやキャラクターたち’と思われたヤツらの姿がそこにあるじゃないですか!!

つまり このダサさはオリジナルの世界観を忠実に(現代的に)表現したからこそだったわけなんだ。
まるで種明かしのようなその古い映像を見て、やけに心がスーッとしました。
この映画が高評価を受けている理由がなんとなくわかった気がしたね。

井口監督、この作品で儲かったら今度は現代版の「仮面ライダーアマゾン」とか撮ってくれんかなぁ。
そういった‘不憫(ふびん)な’ヒーローの中にこそ、美しき真実が埋まってるような気がするから。。。

Den_Jin.jpg
人参ゴボーガー
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2011年10月15日

ツレがうつになりまして。

佐々部清
宮崎あおい、堺 雅人、大杉 漣、余貴美子
売れない漫画家・晴子の夫・幹男が ある朝「死にたい」と呟く。
その後 病院にて診察を受けたところ、仕事のストレスによる うつ病との診断を受けたことから、晴子は幹男に会社を辞めるように進言。晴れて主夫となった幹男と、夫に寄り添う晴子だったが、次第に家計は逼迫していくことに・・・

『マイペースな妻"ハルさん"と、超マジメな夫"ツレ"に人生の危機!?』
などという言葉がチラシに踊っております。

基本「うつ病」というものに触れたことのある人、また理解のある人は決して多くは無いと思います。正直言ってわたくしも サラリとしか知らないんだけども。
そのささやかな知識の中で見た感想は「何かが欠けてる」と。

実際の うつの症状を目の当たりにした事もないですし、この映画のモデルとなったツレさんの程度もわかりませんが・・・本当にあんな感じなんですかねぇ?
とにかく ずーっと塞ぎこんでしまっていたり、マイナス指向であったりに描かれていまして。
「躁鬱」ではなく ただの「うつ病」なのでそんなもんなんでしょうか。

知識のない中で軽々しくは言えませんが、ちょっと自閉症の症状にも思えなくもなくなくな〜い!?ってね。

それに男性が うつ病となるきっかけに会社での心労があったり通勤電車の苦労があったりはわかりますが、この前半部を見る限り ハルさんの対応にも遠因があるような気がしてねぇ。
非常にデリケートなダンナと 時にエキセントリックにもなりがちな妻のバランス。これもどうかな・・・と思っちゃったんだけど。

テーマがテーマでもありましょうし、映画としては丁寧に作られてはおります。
しかしその分 意外性やドラマ性には乏しいと言わざるを得ないか。

ストーリー展開のリズム感も良いとは言えず、所々で間延びしてしまう場面もありましたし、あとキャスティングも成功してるとは言い難い。
あくまでわたくし個人で受け止めた印象ですがね。

原作はコミックエッセイということらしいので、あまりマジメに物語を追うだけでなく、ちょっと滑稽だったり 笑えるようなエピソードをいくつか放り込んでおかないと、見る側は淡々と見守るだけで キャラクターへの感情移入がしにくくなっちゃうからね。
それは映画として損だと思うわけで。

以下は 超・わたくしごと感想。
今から10年前「ココニイルコト」という作品で堺雅人という俳優を知りました。
これ、ちょっと思い入れのある作品で。

で この作品のとても重要なシーンで、その堺さんが「時々ここにいることが苦しいんだ・・・」といったセリフを語ります。
やはり‘ここにいること’が鍵になってるんだと、密かに思いが反応してしまいました。

TuReUtU.jpg
ツレがウシになりまして。
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2011年09月18日

探偵はBARにいる

橋本一
大泉 洋、松田龍平、小雪、西田敏行
行きつけの札幌・ススキノのバーにいた探偵と相棒の高田は、コンドウキョウコという女からの依頼の電話を受け行動を開始。しかし 何者かに連れ去られ、雪に埋められてしまう。
かろうじて一命は取り留め復讐を試みるのだが、二人はさらに大きな事件へと巻き込まれていく。。。

この映画のチラシに『こんな映画を、待っていた!』なんてコピーが載っているんですが、まさにそんな感じ。
その昔 日本テレビ系で放送されてた「探偵物語」とか「プロハンター」とか‘あの頃’のテイストを思い起こさせる・・・
その世代の人にとっては 堪らない作品だと思います。

ネット上では「こんなものテレビでやればいい」みたいな意見も出てますが、フィルム撮りではなくビデオ撮りが主流となってしまった現在では、この味わいは映画でしか出せないんですよ。

‘あの頃’の一連のドラマは横浜や東京が舞台でしたが、いい意味で猥雑な街 札幌はススキノ。
映像の中の雪の残り具合も、その場の空気感や温度も感じさせるアイテムだと思います。

そのススキノを駆け抜けるのは大泉洋。芝居が上手いのはもちろんですが、元々‘北海道の人’というイメージも持っているので まさにハマリ役。
その相棒となるのが松田龍平。彼の父の演じてきた役柄もあり、見る側の幻想も高まってはいましたが、思いのほか出番は押さえ気味。
あくまで大泉洋が主演で 松田龍平はサポート役。決して この二人のバディムービーというわけではありませんでした。今回は。

始まって間もなく、気味の悪い黒ずくめの男が登場。非常に嫌悪感を抱かせる立居振る舞い。でもどこかで見覚えが・・・それがまさかまさかの高嶋政伸。
これまでのイメージを大きく変え、前髪を垂らしての悪役。これ見事でしたね。
ホテルの姉さんもビックリだし、こんな人からDV受けたらたまったもんじゃないぞ。

物語はいくつもの事件が絡み合い、そのいくつもの流れがやがて一本の線にまとまって行きます。

近ごろの邦画でも そういう作風はみられます。ただ作り込みながらもちょっと欲張りすぎてゴチャっとしたりするんだけど。
この作品は 大きな北海道の中の、小さなススキノで全てが成り立ってるからなのかな。その辺り、一見複雑なようにみえて 意外とスッキリ。

そういった面でも 分かりやすいんじゃないでしょうか。
クールな雰囲気と気の利いたユーモア。地元に根付いた人と人の関係。そして安っぽい色気。
ただし、ちょっとズンとくるバイオレンスな場面もあるけれど。。。

わたくしラストのあのシーンはホントに涙がこぼれてきましたですね。
白いドレスの小雪さんの美しさ。そしてその心の美しさ。
そこにインサートされる探偵の葛藤。「スピードあげてくれぇ」という叫び。
すごく印象に残るシーンでした。

個人的にはホントに大満足の一本。
でも これを‘好き’と言えるのは、やっぱり女性ではなくて男性ばかりのような気もするね。
まぁ 男が見るべき映画で。それでいいのかな。

「次までには車変えようよ」というセリフもあったけど、実際 続編の製作も決まっているとか。
変に欲張らなくていいから、佇まいと空気感で魅せてほしいですね。

TanBar.jpg
大泉洋は欽ちゃんに似てるよ
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2011年06月18日

特攻野郎Aチーム THE MOVIE

ジョー・カーナハン
リーアム・ニーソン、ブラッドリー・クーパー、クイントン“ランペイジ”ジャクソン、シャルト・コプリー
特殊部隊‘Aチーム’のメンバーは、ゲリラがドル紙幣の偽造原版と大量の偽札を持って逃亡しようとしているという情報を得て作戦を展開。見事に目的を達成するのだが、その裏にはある陰謀が隠されており、捕らえられてしまったAチームの4人は10年間の懲役を言い渡される。

特攻野郎Aチーム(原題:The A-Team)は、1983年から1987年にわたってアメリカで制作・放送されたTVドラマ。
日本(テレビ朝日)では1985年から1988年にかけて毎週土曜日午後3時に放送されていたとのこと。わたくしも名古屋テレビで 同じく土曜日の午後によく見てましたね。

そんなテレビシリーズの作品が23年の時を経て映画化。
確かに面白かったけども、アメリカに於いてもそれだけ愛された作品であったわけだ。

今回DVDでの鑑賞。本当はあるこだわりをもって映画館で見ようと思ってたんだけど・・・
そのこだわりとは、ズバリ‘吹替え版'で見ること。

本来 洋画は字幕版でしか見ないんだけど、こと今作に限っては あのころのテレビシリーズのイメージで吹替え版で見たいと思ってました。
しかし公開時期に忙しかったのと、吹替え版上映のスケジュールが合わず見られないままで。もちろんDVDの吹替え版で見させていただきました。

そんなコチラのこだわりも知ってか知らずか、当然ながらキャストも違うし 吹替えの担当も別の方で。そこは少〜しだけ残念だったかな。
ただしハンニバルの声をあてていた羽佐間道夫さんは別のキャラクターの声で登場したり、テレビ版でのフェイスとクレイジーモンキーがチョイ役で出てたのは嬉しかったですよ(^-^)

このAチームの魅力は、まずはわかりやすい4人のキャラクター。彼らが各々の特異な分野で手腕を発揮して、ハンニバルの考えた作戦を実行していくと。
それが思いも寄らぬ方向へいっちゃったり、コングとモンキーが喧嘩したり。そんなお決まりの展開が楽しかったのよね。
んで「西部警察」じゃないけど、アクションにメカに大バトルみたいなドンパチがたまらなかった。

というところで2010年版・映画版のAチームなんですが、往年のイメージをそれとなく踏襲して製作されてまして、当時を ほんのりと覚えてる人には懐かしく思えるし、そうでない方にも無謀なアクションシーンや裏切りにどんでん返し連発のストーリーは楽しめたんじゃないかな。
多くを求めなければの前提だけど(苦笑)

昔のファンとしても前半の20分間かけて Aチーム結成のいきさつが描かれてたのは興味深かった。あとコングが飛行機嫌いになったわけとかもね。

この手の大味なテイストの作品はいくらでもありますが、それを‘Aチーム’というブランドで包みこむことで、歯ごたえを良くした感じ。
これはこれで素直に楽しめた一本であります。

が、もしも映画版のパートUを作るとなったらちょっとキビシーかもね。。。

A-Team.jpg
とっとこ太郎Aハーム
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2011年05月09日

台北の朝、僕は恋をする

アーヴィン・チェン
ジャック・ヤオ、アンバー・クォ、ジョセフ・チャン、トニー・ヤン
恋人がパリに留学してしまい、寂しい日々を過ごしていたカイは、遠いパリを夢みて、本屋でフランス語の本を読み続けていた。そんなカイの姿が気になリ、声をかけた本屋で働くスージー。
ある日 屋台街でバッタリ出合ったカイとスージーはトラブルに巻き込まれ、夜の台北を逃げ回ることに・・・

カイとその友人のカオ。本屋のスージー。怪しげな不動産屋のオヤジ。オレンジ色のスーツの4人。そして恋人に優しくできない警察の男。

イントロダクションは様々な登場人物がバラバラな物語を展開。それが、突如一本の線でつながって、一気にストーリーが動き出す・・・
かと思いきや、何やらその流れがえらく ゆるい。

密輸、拳銃、拉致、監禁、逃亡。
文字だけ見ると サスペンス・アクション映画と同じキーワードだけど、この作品の中では 何やらその雰囲気がえらく ゆるい。
で、そのゆるさが妙に心地良い(笑)

この心地良さのひとつの要因は、台北という街にあるのかも。
日本とはそんなに差異は無いような街並みの‘絵’もあれば、夜でも明るくて雑然とした独特の屋台街は 一度は行ってみたいと思わせるんだよね。
餃子やら麺やらがやけに美味しそうで(笑)

登場人物もね。悪いヤツもおるんだけど、どこか憎めなかったりしてね。
主人公のカイくんも普通っぽさが良くて。なんとなくオードリー若林みたいな表情にも見えたりして。

そして特筆すべきはヒロイン・スージー役のアンバー・クォちゃんのカワイらしいさですな。
あんな愛くるしいパッチリとした瞳で見つめられたらちょっとやられちゃうよ!!

ちなみにクォちゃんというのは台北で9社とCM契約をして、歌手としても活動するという国民的スターだそうな。
日本でたとえるなら上戸彩ぐらいのタレントさんなんでしょうか。

そんな街と人が織り成すほんの一夜の物語。
ちょっと危険だけど どこか滑稽で。でも結局 何も起こっていないような。
だのに、えらく魅力的な仕上がりになっているのが摩訶不思議(笑)

カオは桃子に思いを伝えられたのか。カイはホントにパリまで行ったのか。
ちょっと気になるトコもあるけれど、間違いないのは スージーとカイの心が触れ合ったこと。
やっぱ特別な夜を過ごすのはいいもんだな。

上映時間85分。
決して長くはないけれど、キラキラとした情景とあたたかさが詰まってます。
何だか見てよかったなと思える一本です。

TAI-PEI.jpg
あ〜本屋で逆ナンされたいっ!(苦笑)
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2011年04月25日

ダンシング・チャップリン

周防正行
ルイジ・ボニーノ、草刈民代、ローラン・プティ
喜劇王・チャップリンの映画をバレエ化した「ダンシング・チャップリン」を周防正行が映画化。
映画化までの過程を追った「第一幕」とバレエの「第二幕」による2部構成。

「ダンシング・チャップリン」とは 振付家ローラン・プティが企画を立ち上げ、20年前から上演されているバレエの作品。
チャップリン役を演じるのはルイジ・ボニーノ。冒頭で年齢を聞かれ、渋りながら(笑)も60歳と答えます。となると初演の当時は40歳ぐらいだったのかな?

「第一幕」は いわゆるメイキング映像。
周防監督とプティとの打ち合わせの様子にチャップリンの四男・ユージーンへのインタビュー。そしてボニーノと草刈民代のリハーサルなどが納められています。

舞台裏ってある意味、本編を見るより興味深かったりもするんよね。何かしら問題が起きて、それをどうやって乗り切っていくかとか、出演者の本音が見え隠れしたりだとか。
この作品でも、とある場面をロケで行ないたいとする監督に、「スタジオ撮影でなければやらない」とするプティの間に小さな緊張が。
また草刈民代のパートナーがリフトをこなせないとなって、急遽 別のダンサーを呼べないかとなったり。

とまぁアレコレあるんですが、どうも中途半端で。
監督がプティをどう説得するのか。そしてリフト役から外されてしまったダンサーの心持ちはどんなもんか。
そのあたり突っ込んでほしかったのに、なぜかひゅるひゅる〜っと終了しちゃって。

「第一幕」のパートも一つの‘ドキュメント作品’として期待してたので若干 拍子抜け。
う〜ん、あくまでバレエシーンへのイントロダクションでしかないのかしらん。

5分間の休憩・・・いや、幕間があって「第二幕」へ。実際には20あった演目を、13演目に絞って映像に収録。

素晴らしいチャップリンの世界観が、見事にバレエへとアダプトされていて、よかったと思います。
これをスクリーンではなく、実際の舞台で見たらもっと感動するだろうな〜と言うと映画版には失礼か(苦笑)

でも全体を引きの映像で見たい時に、ふと面白味のないアップがインサートされたり。そんな場面がチョイチョイあったのが残念っだったですよ。

ただ、警官のパートは屋外で撮影したのは正解ですね。自然の色彩や大きな動きが、全編の中でも良いメリハリをつけてまして。
監督の言うとおり、それをやってこそ映画との融合ですからね。


トータルで考えると良い部分も物足りない部分もありましたが ルイジ・ボニーノのパフォーマンスは見応えあったし、草刈民代さんは何気にキュートだったし。
そして何よりチャップリンの作品のクオリティの高さも再認識できました。

余談ですが、これ「第二幕」を先にして「第一幕」を後に見たら、幾分か印象変わるだろうなぁ。

DanCha.jpg
草メリ民代
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2011年04月02日

冷たい熱帯魚

園 子温
吹越満、でんでん、黒沢あすか、神楽坂恵
小さな熱帯魚屋を経営する社本とその妻・妙子は、娘の美津子が万引きをしたとして現場のスーパーに向かう。
激昂する店長をなだめ、3人を救ってくれたのは村田と名乗る男。その帰り際、社本らは同じく熱帯魚店を経営するという村田の店に招かれる。

端から毛嫌いする人も多いけど、韓国映画って結構見応えあるんですよ。
韓国映画の何が面白いって、やるときは徹底的に容赦なくやりきるトコロ。

かなりキツめの内容でもとことんまでやると、ある種のカタルシスが得られるもので。

これは日本の映画ですが、徹底的に容赦なくという面では相当いっちゃってましたね。
後半の社本(吹越満)と愛子(黒沢あすか)が 真っ赤に染まりながらくんずほぐれず・・・というシーンは、演者もかなりの精神状態でないとこなせないだろうなと。
わたくし逆に冷静になっちゃうぐらい、キツイ場面でしたね(苦笑)

物語は どこか己を押さえた日々を暮らす3人の家族が、村田(でんでん)と出会うことで、ある意味での解放を覚えていく感じ。

しかし この村田という男がスゴかった。と同時に村田をやりきった でんでんさんも素晴らしいね(笑)
確かに いつでもあんなハイテンションで自身のペースに周囲も引き込んでいく男おりますよ。

まさにマルチ商法やってる人の雰囲気って こんなんだよね。一方的にどんどん話を広げながら、時に相手の痛いトコ突く話術。
なんだかリアリティありまくり。

また それに飲み込まれること無く、「何かおかしくないか?」と妙に冷静に見ちゃう社本みたいな男もよくわかる。
やぁよくわかってるんだけど、もはや手遅れという位に、また別の波に飲み込まれていく社本。

村田は絶対に関わりたくない存在だけど、ぶっちゃけ他人事として見る分にはかなり面白い。それは間違いない。
しかしラストの30分。メガネを飛ばされた後の社本の突き抜けぶりが またスゴかった。
と同時に、元々吹越満さんのファンなので その豹変ぶりにも圧倒されましたわ。よくぞココまで演じ分けられるもんだと。

そして最後の最後、娘の美津子から出てきた感情にも驚いたわ。「えーそんな着地点!?」。
あくまでも彼女は そっちの方向に解放されたかったんだね。そこも徹底してたね。


様々な登場人物の関係性は非常にこっけいなんだけど、その表現方法はかなり過激で。何だか臭気を想像しちゃうぐらいに生々しい。
他にもお風呂場でそういうシーンってのは たまにありますが、日本映画としてはグロさのレベルはかなりです。

ぜひ軽い気持ちで鑑賞して・・・「ウゲー」って言っちゃってください。
その後で焼き肉屋にでも行けたら大したもんだ。
アフターのコーヒーも忘れずに(苦笑)
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2011年03月23日

トゥルー・グリット

ジョエル・コーエン、イーサン・コーエン
ジェフ・ブリッジス、マット・デイモン、ジョシュ・ブローリン、ヘイリー・スタインフェルド
父親の亡骸を引き取りにきた14歳の少女・マティ。しかし父を殺した男・チェイニーは既にインディアン領へと逃亡。
チェイニーを捕らえ、罪を償わせたいと誓ったマティは‘トゥルー・グリット(真の勇気)’があると言われている連邦保安官・コグバーンを大金で雇い、犯人追跡の過酷な旅へと向かう。


わりと純粋な西部劇という体を成してますね。
基本ストーリーも実にシンプルで。父親を悪党に殺されてしまった娘が 悪徳(?)保安官を金で雇い、その復讐の為に犯人を追うという感じで。

何といいますか、西部劇っちゅうと往年のアメリカ映画の定番でありながら、ここ20年ぐらい(映画界に於いては)そんなに注目されていなかったスタイルで。
これを日本に置き換えるなら、まさに時代劇がそれで。

小道具や衣装やセットやら相当なコストもかかるし、「今どきチャンバラでもないでしょ」という雰囲気もありつつ。
でも昨年末には時代物が何本も同時に公開された時期もあったり。

また親の敵討ち的な設定も 日本の(テレビの)時代劇では定番中の定番だったり。
華奢で美しい田舎娘が 着物に襷がけかなんかしつつ「おとっつあんのカタキ!」と言って短刀で切りかかりつつも あっさりかわされ。
危機一髪というところで お侍さんが「ちょっと待ちねぇ」と助太刀すると。

国は違えど そういったフォーマットはしっかりと存在するもんなんですねぇ(笑)


ぶっちゃけこれまでのコーエン兄弟の作品からすると物足りなさは感じるかな。
皮肉めいたユーモアはチョイチョイ散らばめられてるけど、人間のおかしさや滑稽さという部分は押さえ気味。

ただし 依頼人である14歳の少女が、敵討ちの直後にあるアクシデントに襲われまして。
たいがい「めでたし めでたし」で終わりそうな所で、彼女が‘あるもの’を失ってしまうという。
日本の時代劇ではありえない展開に、コーエン兄弟の‘らしさ’も垣間見えるかな。


あっさり目のストーリーではありますが、ジェフ・ブリッジス演じる酔いどれ保安官・コグバーンの存在感はとても大きくて。
復讐を願い出るマティ役のヘイリー・スタインフェルドも必見。ちなみに撮影当時は13歳だったとか。

あと何気に見ていたテキサス・レンジャーのラビーフが、よく見るとマット・デイモンだったのでビックリ!
いつもの好青年然とした雰囲気と違うメイクで、パッと見 気付かなかったよ(苦笑)

turu_guri.jpg
西部劇はあっても東部劇はないね
posted by 味噌のカツオ at 00:32| Comment(0) | TrackBack(1) | タ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年02月25日

ダークナイト

クリストファー・ノーラン
クリスチャン・ベール、ヒース・レジャー、アーロン・エッカート

バットマンらによって資金調達に行き詰まったマフィアのボス達。そこに突如現れた怪人・ジョーカー。「オレがバットマンを殺す。条件は全資産の半分だ」と言い放つ。
しかしジョーカーの真の目的は金ではなく、ただ正義を叩き潰すことであった。

公開当時ものスゴ評判になっていたものの、アメコミ系が苦手なのと上映時間の長さ(152分)に尻込みしてウダウダしてるうちに見逃していた「ダークナイト」。
リバイバル上映されていたものを 今さらながら見てきました。

ところが‘今さら’どころか、何でもっと早く見なかったのかと悔しくなるぐらい素晴らしい作品でしたね。

バットマンというのは何か特殊能力を持ち合わせるでなく、超資産家の男が様々な攻撃に耐えうるコスチュームやマシンを開発し、そのうえで街の平和のために戦う自警の思想で動いてるわけで。
日本的に言えば「ゼブラーマン」が大金持ちだったみたいなもんだわね。って それと一緒にしちゃうと随分と安っぽくなっちゃうけど(爆)

そんなコスチュームを身に付けながら、犬に弱いみたいな描かれ方されちゃってて。
「だけど犬にはとっても弱いんだってさ!」って それじゃオバQだね(笑)

キャラクター自体は非現実ではあるんだけど、そこに渦巻く感情や欲・・・善悪、恋愛、金、運などなどは非常にリアルで生々しくて。
かなり衝撃的な展開も含まれていて、物語としての厚みを感じました。

ここまでヒリヒリするような思想や感情を吐露させたり、後味の悪い終わり方をするのって、邦画や韓国映画ではチョイチョイあるんですが、米映画では珍しいですね。
ヒーローがヒーロー然として悪と対峙するという そんなんはありがちだけど、悪を討つための拳が(根幹はどうあれ)街のためにはなっていないという矛盾。

もしかしたら政治であったり、戦争であったりに置き換えられるかもしれない…そんな葛藤に苛まれる主人公。

善と悪の苦悩はデント検事や入院中の家族を持つ警官や船の乗客らでも描写はされてまして。
それらと同じ感情の揺れ動きをみせるバットマン自身も、前述の通り 元は一人の人間であるということなんだろうね。

あぁ「バットマン」ってこんなにもヒューマニズムに訴えかけるヒーローだったのかというのは 見ていて意外でした。
上映時間が長かろうと、後味が少々悪かろうと、映画としての見応えはアリ。

そしてアメリカでもこれがヒットしたということは、「ドンパチあってのハッピーエンド」みたいなものでなく、ヘヴィーなメッセージを含んだ作品のニーズも実は高いんだという証拠でもあるんだね。
もちろん これはこれで脚本も見せ方もアクションもクオリティーが高いからこそだろうけど。


そして やっぱり書かずにいられないのはジョーカーですね。
このジョーカーを演じた(演じたというより ジョーカーとしてしか認識できなかったんだけど)ヒース・レジャーは次の作品の撮影途中に亡くなってしまいます。
最後まで演じきったのは このジョーカーが最後ということで。

写真だとか予告編の映像だけで見ちゃったら‘キワモノ’的キャラクターに思われかねないけど…とにかく、あの えもいわれぬ存在感は突出していましたね。
リップノイズやチラリと見せる舌先。独特の声色にかすれたメイク。いずれも怪しげで不快で。

そんなビジュアルだけでなく、彼の奥底にある粘着質な‘悪’の思想。
その姿がスクリーンに映し出されると、グッそのパワーが伝わってきました。これはなかなか無い体感だったです。

これも一緒にするのはアレですが、松田優作にとっての「ブラックレイン」のように、ヒース・レジャーには「ダークナイト」というような。。。
それぐらい演者のパワーが伝わってきたみたいです。

Da-kuna.jpg
ダークな意図
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2010年12月06日

チェイサー

ナ・ホンジン
キム・ユンソク、ハ・ジョンウ、ソ・ヨンヒ
デリヘルを経営する元刑事のジュンホ。しかし彼の斡旋する女たちが次々に行方不明となり、独自に捜査を開始。
やがて携帯電話の番号を頼りにヨンミンという怪しい男に遭遇。なんとかその身柄を警察に引き渡すものの、物的証拠は得られず。
そして12時間後、ヨンミンは釈放されてしまう。

2008年の韓国映画。日本では2009年に公開。
見た人の評価が結構高い作品だったので 以前から気になっていたんですが、縁あってビデオで見ることができました。
ただし ストーリーラインなどの事前情報を全く入れない状況での鑑賞。

正直 こんなに気ぃ悪くなる作品とは思わなんだ(苦笑)
それぐらい エグイ描写や、悪い意味でのどんでん返しがありましてねぇ。

だけど ある種の突き詰めた残酷映像や、ストーリーの容赦無さに韓国映画の本気度や可能性を感じるのもまた事実。
所々にコミカルな芝居もインサートしつつ、深くて重い物語を転がして、そんでもって見終わった後にドヨ〜ンとした印象を残す。そのあたりのバランスは絶妙。

それは映画の中だから許される世界観だと思うし、日本でも そんな作風のニーズはあるはずなんだけど、なかなか無いんだよね。
ヒットしなさそうな作品ってことで歯止めがかかっちゃうのかもしれんけど。

ここに描かれてるのは ほんの一日〜二日間という短い時間の出来事で。中身の濃いその時間がスピーディーに展開していくので、一気に引き込まれていきますし その都度のドキドキも堪らない。

とにかくこの作品も そんなパワーの籠もったモノに仕上がっていますが、万人にオススメできるとは言えない訳で。あくまで エグイの好きな方向けですね。
ん〜できれば劇場で見ておくべきだったなぁ〜と 少し後悔。それぐらい見応えはありましたよ。


ちなみに、実際に韓国で起きた事件が基になってるとか。
それもまた怖いぞ〜(汗)
posted by 味噌のカツオ at 01:11| Comment(0) | TrackBack(0) | タ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年09月06日

トイレット

荻上直子
アレックス・ハウス、タチアナ・マズラニー、デヴィッド・レンドル、もたいまさこ
母を亡くし悲しみに暮れる三きょうだい。母から「あなただけが頼り」と言われたレイ。引きこもり兄のモーリー。勝気で人の話を聞かない妹のリサ。
さらに母が日本から呼び寄せた英語のわからない(?)‘ばーちゃん’も交え、レイにとっては気の休まらない生活が始まった。

「かもめ食堂」や「めがね」などで独特の空気感を映像におさめてきた荻上直子監督の最新作。
舞台はカナダ、キャストも外国人。その中になぜか もたいまさこ(笑)

いやはや 普通のキャストの中でも十分に異彩を放てる方なのに、この設定では尚 それが際立つ。
が、必ずしも‘ハマっていた’とも言い難いかな。

クセのあるキャラクター・登場人物や距離感は 荻上監督らしい、ちょっと滑稽なものであったのは確かです。
でもそれらを外国人キャストで、全編英語のセリフでやることがよかったのかどうかは わたくしには感じられなかったなぁ。

これが全く逆の設定だったらどうだったんだろう・・・とは思ったけど。
日本人の三きょうだいと、言葉の通じなくて素性も知れない(?)グランドマザーという状況。
そこまで考えつつ、外国の方で もたいさんに匹敵する存在感の女優さんはおらんのじゃないかって気にもなったけど。

失礼ながら やっぱり小林聡美さんや光石研ら おなじみのメンバーの方が、しっくりくるのかな。
ワンパターンキャストの善し悪しはさておき、荻上監督の 小さい部分へのこだわりから生まれるような雰囲気で癒されたい〜という欲求は満たされなかったです。


もちろん見るべき点もチョイチョイありまして。
やけにギョーザがおいしそうに見えたことや、海外から見るウォシュレットの素晴らしさ。
ラストのとんでもないアクシデントもそうだし、何より「ばーちゃん」という言葉の響きが絶妙だよね(笑)

ピアノも心に届くものがあった一方で、どうもエアギターがピンとこなかったなぁ。
わたくしと合わないだけなのか、あるいはエアギターが下手だったのか。


ネコの‘センセー’も かわいかったな。
ニャンコセンセーだな(笑)
posted by 味噌のカツオ at 22:34| Comment(0) | TrackBack(0) | タ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする